Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

信頼感

2007-01-31 | 医療・病気・いのち
癌という診断がつけられた場合
医師が
自分にすべてを話してくれているのかな?
という疑念が生じることが間々あるようだ

そのような疑念を取り除くには
本人と医師の両方に努力が必要

まず自分が病気について勉強すること
医師の説明に疑念を抱いているのだから
その医師からいくら説明を受けても
疑いは完全には晴れない
信頼おける本などで情報を得ることである
胃癌の場合なら
日本胃癌学会監修の
「胃癌治療ガイドラインの解説」 がお勧め

医師は検査結果を示しつつ
順序だてて説明することが大切

情報を持った上で医師の説明を聞けば納得しやすいし
自分の疑問がどこにあるかも見つけやすい
疑問を投げかけ 説明を受ける
このキャッチボールを繰り返せば
疑念は薄らいでいく

よく話すことによって
信頼感も芽生えてくる

話し方

2007-01-31 | 想い・雑感
安倍総理の答弁を聞いていると
冷静にしゃべっているように見られるように努めている
という感じだ

でも気に食わない質問をされると
明らかに不機嫌
突っぱねるような印象を強く与える

こんな話し方をする医者にはかかりたくないなあ
とぼんやり思いつつ
自分の話し方をもう一度見直す

いやあ
人のことは言えない
つっけんどんになることあるんだよね
気をつけよう

前を向いて

2007-01-31 | 想い・雑感
早期癌の多くは 全く自覚症状がない
胃癌などでも早期胃癌はたまたま見つかる
といった類が多い

症状がないから体について何の不安も感じず生活を送っている
ある日たまたま受けた検査で
早期癌が見つかる

見つかる前と後
症状もなく体の調子も変わらないはずなのに
すべてが変わる
普段意識のかなたに追いやっている

という言葉が
頭の中を駆け巡るから

随分と慌ててしまう
慌てながらも 少しずつ考えよう 話を聞こう
進行度は?
治療方法は?

早期癌なら 治療の選択肢がある
選択肢があるということは 選ばなければならないが
選べるのならラッキーだ
心配できることは幸せだ
前を向いて歩こう
引き返すことはできない

強制栄養

2007-01-29 | 医療・病気・いのち
認知症の方の場合
ご本人がどうしてほしいのか
全くわからなくなることも多い

そんな認知賞の方が ほとんど食事をしないとのことで
家族から栄養補給の依頼を受けることがある

栄養補給の方法はいくつかあるが
はたしてご本人がそれを望んでいるのか いないのか
こちらにはうかがい知れない

栄養を補給することによって
命を引き伸ばすことはできる
しかし高齢になればなるほど
体の機能 抵抗力が落ちており
ちょっとした感染症で命を落とすことになる

命の自然な流れとして
食べることができなくなったとき
栄養補給を望むか否か
前もって文章にでもしておかなければ
医療者や家族の判断でことが進んでしまう

栄養補給を行いながらも
ふと疑問を感じる

コラーゲン

2007-01-28 | 想い・雑感
消化と吸収
この言葉は中学校の理科の時間に学ぶ
小学校でも聞くかもしれない

人の体は口から食べたものから成り立っているわけだが
食べたものがそのまま体の一部になるわけではない
消化酵素によって細かく分解される
つまり消化されることによって
はじめて腸から吸収されるようになるのである

いろいろとキャッチコピーに使われているコラーゲンだって同じ
口からコラーゲンを摂取したら
それはタンパク質を分解する酵素によってアミノ酸にまで分解されて吸収される
吸収されたアミノ酸は体の需要に応じて
遺伝子から転写翻訳されてタンパク質を作り出す
人の体の20%はタンパク質で
その種類は10万種類にも及ぶと言われる

吸収したアミノ酸は必要に応じてこの10万種類のタンパク質へ振り分けられる
食べたコラーゲンから体のコラーゲンができるわけではないのである

中学で学ぶような基礎知識を持っていれば
キャッチコピーに踊らされるようなことも
少なくなると思うのだが

2007-01-28 | 想い・雑感
胡座をかいていると
我が家の猫がやってきて
足の隙間にその身を埋めた

犬派の私としてはいささか妙な気分だが
最近では猫も嫌いでなくなってきた

すやすやと休む猫
緩やかな心でじっと見つめていると
猫と自分の境界がどこなのか
曖昧となる

そもそも
いったいどこまでが自分というものなのか
考えてみると意外とそれもはっきりしないのだから
猫との境が曖昧になっても当然かな

枕教

2007-01-28 | 医療・病気・いのち
以前 霊安室でお経をあげられて
少し驚いた経験がある

しかし枕教として考えるならば
霊安室でも遅すぎるのかもしれない

もともと死にゆく人の枕元で
読経されるのが 枕教というらしい
ならば 呼吸や心拍という
生の証が遠のいていくときにこそ
読経されるのが望ましいのかもしれない

しかし現代日本に置いて
医療とお寺との間には区切りができている印象が強い

一人の方が亡くなるまでは病院で
亡くなった後はお寺などでと
完全にバトンタッチされるのだ

人を見送るときは
この世とあの世がオーバーラップする時
その時に両者の行き来がもっとあっても良いのかもしれないし
有る方が自然なのかもしれない


タッチ アンド ゴー

2007-01-25 | 想い・雑感
タッチ アンド ゴー

米軍航空母艦上で繰り返される
戦闘機の離着陸訓練の映像を
何度か見たことがある

ジェット機の後方へ噴出される
炎などを見ると
あっという間に
多くの燃料を爆発的に消費しているのがよくわかる

航空母艦自体多くの油を消費しているだろう
軍人や食料、機材などを戦地へ輸送するためにも当然油は使われる
戦争には莫大なエネルギーが無駄に消費される

ブッシュが演説の中で
石油消費を20%削減との数値目標を述べたようだが
戦闘員の増派とは大いなる矛盾を感じる

また エネルギーを得るためのエネルギーの消費
という矛盾もかかえている

戦争を終結させる方向でのアイデアを
ブッシュ陣営が生み出すことは不可能なのだろうか

ただ 石油消費の削減は
米国の石油備蓄を増やすという
戦争におけるエネルギー戦略の一環との見方も有るようだが

2007-01-21 | 想い・雑感
天が落ちてくるのではないか
月や星が落ちてくるのではないか

と心配で夜も眠れなかった杞の国の人の故事から出た
杞憂

現代の私たちは
そんなこと心配するのも馬鹿らしい
とこの故事を一笑に付するのだが
省みれば
不安になったり 心配することによって
物事が好転するわけではないようなことで
ああだこうだと 思い悩んでいることが少なくない

好転しないどころか
オロオロする事にエネルギーを吸い取られ
かえって心配するとおりの悪いほうへ向かっていったりする

心配事ができたらまずは一呼吸
肩の力を抜いて 鏡の中の自分に微笑みかける
今自分ができる最善 次善のことは何かを考え
それを行動に移すことに集中する
そうした方が 事態が好転する可能性が高いと思う
そうなればそれこそ
杞憂だったねとあとで笑える

キリストさんやお釈迦さんが実際に言われたかどうかは知らないが
片や
「明日のことを思い煩うな」
片や
「ただ今日なすべきことを熱心になせ
 誰か明日の死のあることを知らん」

とどちらの教えでも
未来を必要以上に心配することなく
今を
今日を
大切に 生き 行動することを 説いている

生命の保護者

2007-01-20 | 想い・雑感
朝の通勤時
太陽の昇る方向が大きく変わっていることに気づくことがある
普段気にならなかった太陽が
ある時正面から差し込み
まぶしさを感じるときだ

位置の変化に季節の移ろい
時の流れを感じる

人類誕生以前より
地球に太陽エネルギーを降り注ぎ
いのちを育んできた太陽
普段 太陽のありがたみなんて忘れてしまっているが
生命の源

そんな太陽を見ることのない生活は
自然と乖離したものであり
心や体をむしばんで行くであろうことは
想像に難くない

ほんの少しでも
太陽を意識した生活を心がけたい

脂肪の海

2007-01-20 | 医療・病気・いのち
手術で開腹するとき
メスですーと切ればお腹の中に到達するわけではない
皮膚 皮下脂肪 筋膜(及び筋肉) そして腹膜 を切って
ようやくお腹の中に到達する

女性で肥えた人は
大量の皮下脂肪をため込んでいる
皮膚切開の後
深い深い脂肪の谷間の奥に
ようやく筋膜が現れる

男性の場合
でっぷりとしたお腹の人でも
意外と皮下脂肪は少ない場合が多い
皮膚切開の後は比較的すぐに筋膜に到る
ところが筋膜及び腹膜を切ってお腹を開くと
そこは黄色い海
一面に脂肪が蓄積している
その中から目的の臓器を露出していかなければならない

脂肪を把持していると脂肪細胞がつぶれて油が出てくる
これが割とぬるぬるするので
臓器や手術器具を持つ手が滑りやすく
手術が行いにくい
脂肪は手術の難易度を大きく左右する

奇跡の細胞集団

2007-01-17 | 医療・病気・いのち
人の体は数十兆の細胞から成り立っているとのこと
一所に膨大な細胞が集まり
それが人として共同して動き回っている
というのだから
奇跡

その中のいくつかに不良品ができたとしても不思議ではない
体の中では一日に数千の癌細胞が生まれるという話しもある
どうやってその数字をはじき出したかは知らないが
それでも100億分の1くらいの確率である

そして生まれた癌細胞のほとんどが
生まれ出たその体の力で 
消去されることになるのだから
からだは ほんとにすばらしい


おこぼれ頂戴

2007-01-17 | 想い・雑感
人などの動物は
空気中の酸素が少なくなれば
死んでしまう

酸素を取り入れ
細胞内で燃焼させることによって
エネルギーを得て
生を維持している

多くの植物は
その酸素を作り出してくれている   と
私たちは考える

しかし植物は別に私たちのために
酸素を作ってくれようと思っているわけではない

植物にとって
酸素は廃棄物に過ぎない
水と二酸化炭素を原料にし
太陽のエネルギーを取り入れ
葉緑体で炭水化物を合成した後の廃棄物に過ぎない

その不要物のおこぼれを利用して
多くの動物は呼吸をし
生かして頂いているのだ

あまり偉そうにしない方が良さそうだ

死因

2007-01-13 | 医療・病気・いのち
体内のたった一つの細胞が癌化する
当然意識にはのぼらない
多くの場合 NK細胞や マクロファージ
その他の免疫力などで癌細胞は排除される

ところが運悪く
癌細胞にとっては運良く
排除されずにいると
その細胞は分裂を繰り返していく

でも当分の間
その癌の持ち主は気づかないし
検査をしてもわからない

癌細胞が仲間を増やし
数十億個くらいになったところで
運が良ければ
癌が見つかる

その時点で
一個の細胞が癌化して
その癌によって人が死に至るまでの期間の
2/3は過ぎているとも言われている

もっと早期に癌細胞を見つけ出せるようになれば
癌で死ぬ人はずっと少なくなるだろう

ただその場合も
死因が癌でなくなるだけであり
何かで死ぬわけだ

日々

2007-01-13 | 
旅に出ると
非日常に身を置くこととなる

自動的に
あるいは強制的に
周りを見る視点が変わる

本当は日常においても
毎日 常なるもの なんてないはずだけど
実際にそこに身を置いていると
変化を求めたくなったりする

通勤や通学で通る道
通いなれた道かもしれないが

そこにいる人 
通る車 
動物
風のながれ
天気
落下物
路面の状態
などなど
条件は常に変わっている

毎日が新たなる道なのだ

人生という道も
毎日が新しい

日々新たなり