Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

葛根湯 (ごろ寝漢方㉓)

2020-03-31 | ごろ寝漢方

 私は、風邪かなとか、風邪ひきそうだなと思ったときにはすぐに葛根湯を服用しています。一般的にも葛根湯はかぜの漢方薬として有名ですね。熱があり、寒気がして、首筋から背中が凝ったように突っ張るなどというときによく効きます。ただ漢方薬全般に言えますが、同じような症状だからといって同じ処方が効くわけではありません。体質などによっては、麻黄湯、桂枝湯、麻黄附子細辛湯などが効く場合もあります。またこれらは風邪の引き始めが良く効きます。こじらせた風邪には別の処方を使うことになります。

 落語に葛根湯医者というのがあります。どんな患者が来ても葛根湯しか出さないものだから、藪医者の代表という扱いです。なにせ退屈してあくびをした付き添いにまで葛根湯を出すわけですからね。しかし葛根湯というのは応用範囲が広い処方でして、患者さんの状態を見極めて葛根湯を出していたのなら実は名医なのかもしれません。あくびの付き添いも、その動きや表情から未病である何かを見つけられて服用を勧められたのかもしれません。

 保険適応は

 自然発汗がなく、頭痛、発熱、悪寒、肩こり等を伴う比較的体力のあるものの次の諸症:
  感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましん

 どうでしょう、適応範囲が広いと思いませんか。イメージとすれば上半身、特に肩から上の炎症に使うといったところでしょうか。

 

《処方語呂合わせ》桂枝、芍薬、大棗、甘草、生姜、麻黄、葛根

 これは語呂合わせを考えるより、桂枝湯+麻黄+葛根と覚えましょう。

 桂枝湯のイメージに、鎮咳、発汗作用のある麻黄と、後背部のこわばりを緩め発汗作用のある葛根が加わるわけですね。


全員集合

2020-03-30 | 想い・雑感

いかりや長介さんが亡くなったとき

もう全員集合できないなぁと思った

多くの人の願いも虚しく

今度は志村けんさんが旅立った

回復を願いながら「呼吸」をアップしたのだが

実に残念です

 

8時だよ!が始まったとき

私は小学生

低俗番組だなどという批判もあったが

私の場合両親も一緒にみていた

志村さんが新メンバーに加わった頃も

毎週楽しみに見ていた

 

時は流れ過ぎると二度とは戻らない

過ぎてしまえば

もしもがないのは歴史の常だが

もしも志村さんがヘビースモーカーでなかったら

人工呼吸器の段階でリカバリーできたかもしれないと思ってしまう

 

動物たちとじゃれ合うあの姿

もう見れないのですね


呼吸

2020-03-29 | 医療・病気・いのち

 普段意識せずに繰り返している呼吸。呼吸は換気とガス交換の二つが肺呼吸で生きている生物にとって必要な要素。

 換気は、肺胞まで十分に行わなければならない。酸素を血液中に取り込み不要な二酸化炭素を放出するというガス交換の場所は肺胞だから。気道は、気管からまず左右の主気管支に分かれたのち分岐を23回くらい繰り返しやっと肺胞にたどり着く。肺胞はとても小さな袋だから、それがつぶれずに広がってくれるというのは、身体の妙。意識せずに呼吸できるということは、とてつもなくありがたいことなのだと思う。

 肺炎などで気管支や肺胞レベルで炎症が起きると、水分が気道に出てきやすい。これが粘稠だと、換気もガス交換も効率よく行えなくなる。炎症がひどくなれば、肺が水浸しという状態にまでなる。そうなると普通に呼吸運動をしていても、呼吸機能は悪化していく。酸素を取り込めなくなったら死を待つばかりとなるので人工呼吸器の出番となる。

 人工呼吸器を装着してしまえば、胸は上下していて見ている人はほっとするかもしれないが、そんなに簡単な話ではない。機械的に空気を送り込んでも、肺が水浸しだと換気が肺胞レベルまで十分にできない、つまり換気ができないのだ。そこで送り込む空気(必要ならば酸素濃度も徐々に上げていく)にかける圧力を上げていき、肺を押し広げようとするわけだが、この圧が高くなるにつれて肺組織自体を破壊してしまうことになってしまうので高圧にすればよいというものでもない。また酸素濃度も高くなればそれ自体が肺組織を傷害してしまうというジレンマもある。治療者は呼吸器の設定を細かく調節し何とかしようとするが、限界があるのだ。

 志村けんさんが人工心肺による治療を受けているとの報道があった。真偽は分からないが、もし本当であるなら人工呼吸器による治療では、血液の中に十分な酸素を送り込めなかったということだ。そこで本人の血液を体外に導き、酸素化した血液を体に戻す、という方法で何とか体を維持するための酸素を送り込もうとする治療をしているという意味になる。

 呼吸なんて当たり前にできるときには、禁煙を勧められても愛煙家は聞く耳を持たない。しかし、間違いなく喫煙により肺は痛んでいく。肺胞があちこちで壊れていく。その状態で呼吸不全になり、もし人工呼吸器が必要となったときには、傷んでいる肺は送り込むガスの圧に耐えられないため呼吸器設定の限界がすぐにやってくる。ちなみに志村さんも多量喫煙が日常だったらしい。

 人生100年時代。体を長持ちさせようと思うなら、大切に使っていく必要がある。

 志村さんの、そして呼吸不全と戦っている方々の回復を祈ります。そしてCOVID19感染症が終息することを願います。


健康は大事や

2020-03-28 | 医療・病気・いのち

医療システムというの

重要な社会保障インフラの一つであると

改めて思います

 

医療費がかかると引き締めが続いてきていますが

軍事費に重点を置くよりも

医療を充実させる方が

国民の命を守るという意味では重要だとも感じます

 

経済破綻したイタリアでは

医療の縮小が進んだと聞きます

どの程度の縮小かは分かりませんが

医療システムの脆弱化が

コロナ感染症による死亡率の高さに関係する

要因の一つではないかと疑います

 

医療従事者

薬品開発

準備医療器材

医療提供の場

予算

など多方面の再検証が必要でしょう

 

医療提供の場ということでは

病院という組織をたくさん作る方向にだけ考えるのではなく

医療を提供できる場を広げていくという方が

柔軟性の高いシステム構築ができそうな気がします

 

そのためには

空港 会議場 ホテルその他の場所でも

医療チーム 医薬品 医療器材をパッケージで派遣すれば

治療の現場とできるような

施設設計 システム設計 

そしてそれを認める法律

などの検討をしていく必要がありそうです

 

そして今後現れてくる感染症の中には

さらに致死率が高いものも出てくるでしょうから

いざとなれば隔離施設として使用できるような場所

あるいはそのような施設として流用できる場所も

ある程度多く作った方がよいと思います

 

 


人は同一種

2020-03-28 | 想い・雑感

ウィルスは

その遺伝情報を宿主細胞内でコピーし

必用なタンパクも作らせて

その存在をつないできている

 

宿主の細胞に存在する

コピー機とタンパク製造機を

ちゃっかり拝借して存在しているわけだ

 

そんなウィルスが利用できる生き物は

ウィルスごとにある特定の生き物に限られているのが普通だが

変異を繰り返す中で他の種を宿主とできる存在に変身できる

 

今回のCOVID19感染の全人類の広がる勢いを見ると

地球上のホモサピエンスが

同一種であることをはっきりと示している

 

人が考える人種なんて言うものは

ウィルスにすれば関係ない

 

今後も出てくるであろう

様々なウィルス感染症のことを考えると

人種間 国家間の争いなんて

やっている場合じゃないね


背景音低下

2020-03-28 | 想い・雑感

救急車のサイレンがよく聞こえる

いつもより遠くから聞こえるし

大きく聞こえる

 

外を見ると

川向こうの幹線道路を走る車が

いつもより少ない

 

普段背景騒音の原因の一つとなっている

車が作り出す音が

人や物の往来減少によって

いつもより少ないのだろう

 

コロナ感染対策としての外出自粛のおかげで

耳が常に人工音にさらされている日々なのだと

改めて実感する


桂枝湯 (ごろ漢㉒)

2020-03-27 | ごろ寝漢方

 ちょっと風邪気味だなぁ、と思ったとき風にあたるとなんだか気持ちが悪いと感じたことはありませんか。そういう症状を漢方では悪風(おふう)と呼びます。体力がそれほどない方で、風邪のひきはじめのせいか、発熱、頭痛、鼻閉などがあり、汗のために少し皮膚がジトっとしているといったときには桂枝湯をつかうとされています。桂皮で体を温め、芍薬で痛みを和らげ、大棗や生姜、甘草で胃腸を整える働きがあります。傷寒論という漢方のバイブルとされる書物があります。その中で最初に出てくる処方がこの桂枝湯であるため、様々な処方の原点(衆方の祖)と言われたりします。実際桂枝湯に生薬を加えたり、含まれる生薬を別のものに替えたりしてできた処方がたくさんあります。私は桂枝湯自体より桂枝湯をベースに出来上がった処方を使用することが多いです。

 保険適応病名は、体力が衰えたときの風邪の初期、というなんとも漠然としたものになっています。

《処方語呂合わせ》桂皮(けいひ)芍薬(芍薬)大棗(たいそう)甘草(かんぞう)生姜(しょうきょう)

私自身は語呂合わせではなくこのまんま覚えていますが、一例として考えてみると

◎継嗣、借景に大層感興

 世継ぎ(継嗣:桂皮)が受継ぐ別荘を見に行くと、借景(芍薬)の具合がなんとも見事。大層(大棗)面白がり興味津々(感(甘草)興(生姜))となったそうな。

 


検査の感度

2020-03-27 | 想い・雑感

検査には感度がある

 

悪い部分があるときに

100%指摘できるような検査は感度100%という

 

しかし感度100%の検査などほとんど存在しないと思われる

 

covid19に対するPCR検査でもそうである

一説では感度70%程度とも聞く

だとすると3割の人は感染していながら検査陰性となる

 

一旦陰性になった人が再検査で陽性となった

といわれる中には感染は継続しているのだけれど単に検査上で陰性になっただけの人

つまり偽陰性だった人が含まれていると考えるのが自然

 

検査結果を聞くときは

そのあたりも含めて聞く必要がある


森友

2020-03-27 | 想い・雑感

森友学園問題にかかわる文書改竄にかかわってしまい

自殺に至ったとされる官僚の手記が話題に

 

文芸春秋に掲載されたというその内容が

オンラインで全文無料閲覧できる聞き読んでみた

 

このまま事実であるならば

手記に上がった官僚全員と

安倍総理 その妻 麻生氏などは

きちっと説明をするべきであろうと思う

 

またその内容に関して

手記の通りに当時の検察が承知していたとしたら

大問題である

 

相手の上げ足は取るのに

自身の不都合には

力尽くで蓋をしようとする政権の性格を

正すことのできぬ検察の給料はどこから出ているのか

 

コロナ騒ぎでうんざりしているところに

現政権の闇を見せられるようで全く嫌になる

 

この時期に夫人は花見をしていたって

本当ですか?

本当ならその感覚は私には理解できない


手綱

2020-03-25 | 想い・雑感

馬に乗るなどというのは

観光地で乗ったことがある程度なので

手綱をひくとか緩めるとかの感覚は全くわからないが

暴れそうな馬の手綱を緩めると

大事になりそうなことは想像できる

 

ここにきてコロナ対策としての

人や物の移動制限を緩める方向になりつつあるようだが

新規感染者報告は減少しておらず

新規感染者の周りには感染に気付かぬままの人が多数いるであろう

ということを考えれば

まさにこれからこそ手綱を引かなければならないのだと思う

 

世界で感染者が急増する中で

日本は今のところ感染爆発までには至っていないが

ここで制限を緩和するのは極めて危険だと思う

 

逆に都知事が脅しのように唱えている

ロックダウンを実行したり

海外からの帰国者の2週間隔離を徹底する

などの手段を講じて

手綱を引く時期に来ているように感じている


PCR検査

2020-03-25 | 想い・雑感

PCR検査をどれくらいの範囲までやるか

については意見の分かれるところだろう

 

しかし他の先進国の状況と比べ

日本の検体採取件数はかなりすくないようだ

 

検査を行うことにより

診断がつくということも大切だろうが

疫学的調査としてもっと行ったほうが良いのではないかと思う

 

日々感染者数が報告されているが

検査を行われているのはかなり限られた集団

その周りの症状なき感染者たちの広がりがどの程度なのか

今の検査体制ではよくわからない

 

無作為に選んだ方のPCR検査を実施して

実際の広がりを検討したほうがよい時期に来ているように感じる

または今の段階ならもう抗体検査でもよいかもしれませんが


ムエタイ

2020-03-24 | 想い・雑感
タイで人気のムエタイ
試合の裏では賭けが横行とのことで
観戦する人にも力が入るらしい

タイで6日に行われた
ムエタイ試合会場が震源となり
120人位上の感染者が出ているという

さもありなん
そのような場には近づかないようにしなくてはいけない
普通に考えてK1開催は愚行であったと思う

ただ
出歩かなくても陽性となる人が出ている
となるとどう防げば良いのか
途方に暮れる

K1開催

2020-03-23 | 想い・雑感

格闘技で熱くなる年でもないし

もともと総合格闘技なるものにも興味がないのですが

この時期にK1を開催したとのニュースを聞いて

少し気になった

 

主催者とすればなんといってもお金ということだろうし

観客の方はK1が好きということと

ほとんどが若者だろうから自分は大丈夫と思っている

ということでしょう

 

コロナ感染拡大をなるべく抑えるのに必要なこととして

①密閉空間を避ける

②他人数が集まる場所を避ける

③他者と至近距離での会話などを避ける

ということが言われている

 

②はばっちり当てはまる

③も声援で叫び声をあげたり手を取り合ったり肩を組んだり

などと考えると悲しくなるほど当てはまる

 

あとは会場が①に当てはまるかどうか

当然換気装置は存在すると思うが

循環式か否かが問題

循環式の場合フィルターはどうかだが

ウィルスを補足できるようなフィルターでは

空気抵抗が大きすぎて換気への負荷がかかりすぎるだろうから

フィルターでは対抗できないだろう

 

などと考えると

避けた方がよい3つがすべて当てはまる状況だった可能性高し

 

私なら絶対参加しませんね

 

この会場から感染者が出ないことを祈りますが

もし発生すれば

主催者側がいけいけどんどん

を煽った責任もさることながら

参加した人にも

大いに責任ありでしょうね

 

韓国の宗教施設のような震源にならないことを祈ります

 


八味地黄丸 (ゴロ漢㉑)

2020-03-22 | ごろ寝漢方

 漢方のアンチエージング処方と呼ばれることもあり、加齢故の不具合に使用することが多い処方です。足腰の痛みやしびれ、夜間頻尿、下肢脱力などを訴える方に使うことが多いです。生薬8種類で構成され、その中の地黄が主ということで八味地黄丸といわれますが、腎気丸とも呼ばれます。漢方で言う腎は生命エネルギーを蓄えている場所というイメージで、成長や泌尿生殖器の機能と結びつきます。高齢となって元気がなくなった状態を腎虚と呼ぶことがありますが、そのような状態に服用すると元気を維持できるという感じでしょうか。漢方薬局に出ている旗にも、よく八味地黄丸と書かれていますね。

 地黄、山薬、山茱萸などで腎を補い、沢瀉、茯苓、牡丹皮で水分の代謝と血のめぐりを良くし、桂皮と附子で体を温めてくれます。地黄が胃に堪える方がおられるので、胃弱の場合使いにくいですが、人参湯などと一緒にすれば服用できる場合もあるようです。

 保険適応病名は、

疲労、倦怠感著しく、尿利減少または頻数、口渇し、手足に交互に冷感と
熱感のあるものの次の諸症
:腎炎、糖尿病、陰萎、坐骨神経痛、腰痛、脚気、膀胱カタル、前立腺肥大、高血圧

となっています。

 

《処方語呂合わせ》地黄(じおう)、山薬(さんやく)、山茱萸(さんしゅゆ)、牡丹皮(ぼたんぴ)、沢瀉(たくしゃ)、茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)、附子(ぶし)

◎じいから散々ぼったくり、警部につかまる。

 おじ(地黄)いさんから散(山薬)々(山茱萸)ぼっ(牡丹皮)たく(沢瀉)り(茯苓)をはたらいた挙句に、警(桂皮)部(附子)につかまった。


シャンクス

2020-03-22 | 想い・雑感

シャンクスです

ママに甘えるのが大好きだけど

オドちゃんやクマとの競争がはげしい

彼らが甘えていると

僕は拗ねる

 

でも隙があればしっかり甘えている

 

わけあって隻脚だが

動きなら負けない

歩くときは少し揺れるけど

走るときはスムースで素早いよ

 

パパがなぜようとすると逃げるようにしているが

よしよし などと言いながら近づいてくるとき

少し油断してつかまることがある

それを考えるとそれほど素早くもないかもしれないなぁ