Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

灰色の人生

2010-07-30 | 想い・雑感

落ち込んでしまったようなとき
俺の人生灰色だ
なんてことをいいます

元気なときには
周囲の風景も輝いて見えるのですが
気落ちしてしまうと
色彩を感じなくなってしまうように思います

思うだけでなく
実際にヒトの体はそうなっているみたいで
網膜の反応を測定したドイツの研究グループによると
うつ状態のヒトは網膜の反応が大幅に低下しているとのことです
このことを利用し
網膜の反応レベルを数値化することによって
うつ状態の重症度を評価も可能かもしれません

がっくりきたとき
世界がモノトーンになっているように感じるのは
勘違いじゃないのですね

色彩を感じるような
日々を送りたいものです


座りっぱなしは

2010-07-30 | 想い・雑感
人間は動物
動くようにできているはず

不活動性生理学という分野があるらしく
動かないことがどう影響するかを研究しているらしい

そんな研究のひとつで
座って過ごす時間が長いほど平均寿命が短くなる
という報告がある

座っている時間が長いほど
エネルギーの総消費量が少なくなり
体重増加や肥満になりやすいため
というのはわかりやすいが

単なる体重増加以外にも
寿命を縮める
なんらかの生物学的因子が存在する可能性があるらしい

曰く
筋肉 特に脚の筋肉を動かさないと
さまざまなホルモンの分泌が変化し
中性脂肪やコレステロールなどに影響があると

一日中テレビの前やPCの前に座りっぱなし
などという生活は
長期的な自殺を図っていることになるのかもしれない

リア ボックス

2010-07-28 | 想い・雑感
先日田舎道で気持ちよくバイクを走らせていると
背後で
ガタガタッ
ガチャーン
ガラガラガラ・・・

サイドミラーで見ると
黒い物体が転がっていった

あっ リアボックス

バイクの後ろに装着していたボックスが
振動その他で緩み
脱落してしまったのだ

Uターンして
傷だらけのボックスを回収し再装着

田舎道で
後ろから他のバイクや車が来ていなくて
よかったー

水分の補給

2010-07-28 | 想い・雑感
先日続いた猛暑の時期
熱中症のために命を落とされた方が
例年になく多かったと聞いた

命に関わるということは
体温調節のシステム不全となる熱射病にまでなっていると思われる
そうなる前には
脱水という段階があることが多いが
そのときには
倦怠感や吐き気程度で
意外とご本人には重病感がない

この時期
こまめな水分補給を心がけると共に
それでも体の水分不足があると思えば
医療機関への受診も考慮したほうが良い


特に
抗がん剤治療の副作用として
下痢が続いているような場合は
口から水分を補給しても
腸管から水が充分吸収されない可能性がある
そのときは点滴などで直接水分を電解質や糖分とともに
体に送り込んであげる必要がある

先日も
下痢による脱水があると思われた患者さんがおられた
本人は無理に点滴まではしなくてもよいです
というのだがそれを引き止めて点滴を行った
点滴後は随分楽になったとのことだったから
やはり脱水状態だったのだ
結局ご本人の希望でその後3日間
外来で点滴を行うことになった

ヒトの体の6割は水
水があるからこそ
体内の代謝は行われている
その不足は命にも関わることを
頭においておく必要がある

遠回り

2010-07-27 | 想い・雑感


日が長いので
帰宅の際には
ひとりクラブ活動と称して
バイクでミニツーリングをすることがある

どこと言って目的地があるわけでなく
ふらふらと遠回りをして
帰宅するだけのことである

近場でも知らない道というのは
意外とあるもので
思わぬ風景に出合ったりもする

工場などがある
少し離れた埋立地に寄ってみた

夕日にしばし見惚れた

大水の影響

2010-07-27 | 想い・雑感
大水が出た後には
どこからやってきたのか
普段見かけぬ鯉が
目の前の川を
ゆっくり泳いでいたりする

上流のどこからか
流されてきたのだろう

いくら魚でも
豪雨の際の
流れには敵わぬと見える

鯉ばかりではなく
他の川魚も随分と流されてしまうようで
川釣りは今年はダメ
と嘆いている患者さんもおられる

そんな中
「来年は蛍も駄目だね」
というのを耳にした
大水と蛍とが一瞬結びつかなかったが

そういえば
今年の豪雨は
蛍が産卵した後

卵が随分流されてしまったのでしょうね


造影剤アレルギー

2010-07-27 | 想い・雑感
CT検査を行うときには
より詳しい状況まで把握できるように
造影剤を静脈内に投与することが多い

造影剤は血流に乗って全身に分布し
血流の多寡によって
臓器を認識しやすくなったり
腫瘍の状況を判断したりしやすくなるのである

この造影剤の問題はアレルギー
中に含まれるヨードに対するアレルギーにより
蕁麻疹が出る程度から
アナフィラキシーショックに陥る例まであり
重要な問題である

最初からアレルギー反応を示す方から
何度か検査を繰り返しているうちにヨードに感作してアレルギーが出現する方までいろいろ

時にはCT室でショックに陥り
大急ぎで医師に召集がかかることもある

検査一つとっても
医療の現場にはリスクがいっぱい

旅立ち

2010-07-26 | 想い・雑感
なんとなく
父の面影感じるSさん
早朝旅立たれた

先週は普通に会話ができていたが
週末少し意識が乱れ
体についていた管を抜いたりされた

病室から
ご自身の家の方向が見えていたとのことで

「きっと 家に帰りたかったのだと思います」
と息子さんがおっしゃった

ご冥福を祈りつつ
Sさんを乗せた葬儀社の車を
霊安室前から
見送った

まだまだ
お話をしたかったなぁ
との想いを残す
方でした

夏はあけぼの

2010-07-25 | 想い・雑感
昼間は殺人的暑さである
比較的高度の高い土地に行っても
ヘルメットの中では気温急上昇
意識が薄らぐ

夏のツーリングは
基本的に早朝から午前11時くらいまで
目的地でゆっくりして
次は夕方である

とくに朝がよい
空が明るみ始めたころから走り始めると
交通量は少ないし
受ける風が気持ち良い

年を考えて
無理をしないのです

2010-07-23 | 想い・雑感
「足の裏に小石が埋まりこみ 痛くて歩けない」

当直中にそんな電話が入りました

受診していただき足の裏を拝見
5~6個の黒い小石が
確かに埋まりこんでいるように見える

鑷子(せっし:ピンセット)で取り除こうとするが
容易には動かない

局所麻酔をして
覆った皮膚を数ミリ切開して
黒い物体を鑷子でしっかりつかみ
ゆっくり引き出すと
1cmくらいの鉛筆の芯
と思いきや
ウニの棘
が現れた

海の岩場でバーベキューをしているときに
どうもウニを踏みつけたようだ

岩場はなるべく
素足では歩かないほうがよさそうですね

夜の訪室

2010-07-22 | 想い・雑感
毎日
帰宅前には
外科病棟を回る

体調に変化はないか
夜間に指示するべきことはないか
などを検討することと
雑談をすることが主目的

どちらが主になるかは
日により ヒトにより変わる

時には20時過ぎの
就寝前に
回ってみることもある

眠りについておられる方を起こしはしてまでお話はしないが
その時間に訪室すると
いつにも増して
よくお話をする方も多い

夜間になり
周りが静かになるにつれ
いろいろ考えてしまうからなのでしょうか
お話したいことも
たくさん出てくるのでしょうね

枯れてきたねぇ

2010-07-22 | 想い・雑感
人生経験を積み
少々のことに驚かず
ちょっとやそっとでは声を荒げたりしない

というような風になってまいりますと

「おっ、枯れてきたねぇ。」

などと言って
その人の深みを讃えたりします

まあ実際人として円熟してきたのか
感性が鈍ってきただけなのかはわかりませんし
枯れる という表現からして
必ずしも讃えているわけではないかもしれません

高齢になると
体のほうは実際に枯れておりまして
体重に対する水分の割合が
赤ちゃんのころには70~80%あったものが
高齢者では50%近くまで減ってきているとのこと

今週になりいきなり暑くなった日本列島
脱水から命を落とす危険性も高くなりました

子供は水分の割合は高くても 
体自体が小さいからあっという間に水分不足になるし
高齢者は保持している水分自体が少ないから脱水になりやすい

また高齢者の中には
ちょくちょく排尿したくなるのを嫌って
水分を控えがちになる人も少なくないと思います

暑い時期
汗にならなくても
水分は体からどんどん逃げていきます

ぜひ水分を充分補給し
暑い夏を乗り切ってください

また
子供を
車の中に放置しないでください
今年こそは
パチンコ屋さんの駐車場で
子供が亡くなるというニュースを聞きたくありません

柔軟

2010-07-20 | 想い・雑感
日々
感覚器官から
脳髄に流入するさまざまな刺激を
感じ
認識し
理解し
時に判断する

長年繰り返すと
入力から出力への筋道が出来
別の筋道へ行くことが
知らぬ間に困難となる

感覚や
思考の
柔軟性を保つということは

困難なことだなぁ

時雨

2010-07-19 | 想い・雑感
今朝庭で
セミの抜け殻を見つけた

梅雨の合間から
セミの鳴き声を耳にしていたが
これからいよいよ
一斉に鳴きはじめるのだろう

林や森の中に入れば
蝉しぐれに体中が包まれるのももうじき
そこら中に鳴き声が充満していると感じたあとは
スーッと声が聞こえなくなる

ところで降ったりやんだりする雨や
通り雨をイメージして
蝉時雨と名付けたと勝手に思っているのだが
正しいのだろうか

恋しぐれは?
一時的な恋 変わりやすい心 それとも泪

宇治しぐれ?
かかっているミルクをぬらす雨に見立てている?

意外と時雨のつく言葉は
よくわからない

年の波

2010-07-18 | 想い・雑感
梅雨明けと言いながら
大気はかなり不安定だったようで
ソロツーリングに出かけたら
雨の波状攻撃を受けた

岬につながる細い道や
ぬれ落ち葉のある峠道を
恐る恐る走りぬけた

とはいえ気温が随分高かったので
降る雨は気持ちよく
意外と快適に走り終えることができた

ただよる年波は確実に体に降りかかっており
かなり疲れた

電気屋に用事があるついでに
マッサージチェアーに乗ったところ
その気持ちのいいこと…