Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

地球日

2010-04-27 | 想い・雑感
歩き回ると
知らないうちに
小さな生き物を踏みつけ
傷つけ 殺してしまうかもしれないと
用事がない限りは
移動しないようにしていたという
僧の話を聞いたことがある

なかなか
そこまで考えて生きることは出来ないが
移動すれば
殺生だけでなく
エネルギーの消費が問題になる

先日
アースデイというものがあるのを知った

地球のことを考える日ということで
イベントがあったりするようだが
そのイベントに参加するために
たくさんの方が移動すれば
随分エネルギーを消費するのだろうな
などということを
ついつい考えてしまう

地球のことを考えれば
それがあなたのアースデイ
ということにウェイトを置く活動のほうが
なんかしっくりきますね

自炊

2010-04-27 | 想い・雑感
かなり若い頃に奥さんを亡くされたTさんは
男手ひとつでお子さんを育てたとのことで
胃の手術後も自炊はおてのものとのことだ

そうは言っても
食事内容が偏るのではないかなぁ
と思っていたが
外来に炊き込みご飯のおすそ分け

「いつもいろいろ作って子供を育て上げたから
これくらいはお手の物よ。
先生も味見して。」とのこと

さすがに年季が入っている
おいしく頂きました
お子さんも立派に独り立ちされたのだろう

ヤマメ

2010-04-27 | 想い・雑感
ヤマメというと
奥深い山奥を流れる清流でなければ
お目にかかれないと思っていた

青年の家での宿直を業務としているKさん
暇なときには
青年の家の横を流れる小川で
山女を釣るといわれるのでびっくり

街中から左程離れていないその場所で
山女が釣れるというのはほとんど知られていないが
毎年一回放流しているらしい

あまりびっくりして
前回の診察時に足がしびれることに対して処方した薬の効果をお聞きするのを忘れ
後で追いかけてお聞きした次第

ついつい雑談のほうに注意が向き
本業がないがしろになってはいかんと反省

今度そこへ遊びにいってみよう…

緊急手術

2010-04-27 | 想い・雑感
バイクで走り回って疲れた休日
夕方自宅で眠り込んでしまった
一杯のビールも飲まずに

21時頃
病院から電話
胃からの出血で手術が必要とのこと
アルコール未摂取故出動可能
この方の手術と縁があったのでしょう
直ちに病院に向け出発

胃の悪性リンパ腫からの出血で
内視鏡的には止血が出来ない状態で
既にかなりの出血後

この方は5年以上前に
腸の手術をした方のご主人で
数日前にたまたま外来で奥さんと一緒に検査に来られたところをお見かけしていた
抗癌剤の治療が第一選択だから
手術になることはないだろうなぁと思っていたが
病気が見つかってまだ一週間も経っておらず
治療開始より
腫瘍からの出血が先に起きてしまいました

手術は出血源となる胃切除予定で開始したが
周りのリンパ節の腫大が著しく
なかなかの難手術
何とか無事切除を終え
家に帰る頃には
空がわずかに白んでいた

出血死となる前に
手術が間に合ってよかった

なすべきこと?

2010-04-21 | 想い・雑感
人は皆
何かをなすために生まれてきた

などと
大上段に構えて言われると

途方に暮れる

とぼとぼと
ゆっくりと
胸は張れなくても
前を見て
時には足元を見て
今を歩いていく

そして歩き切る

それが
私にとっては
精一杯だ

なすべきことあり
と言いきったあなた
あなたのなすべきことって なに?

寿命

2010-04-20 | 想い・雑感
何を持って寿命というのかは難しい

胃癌と診断された人が
手術をして無事5年経ったとする

5年前に手術を受けずに数年内に命を落とすのが寿命なのか
癌が完治し今を生きていることが寿命なのか

その辺をあいまいにして
寿命という言葉を使うから
わかりにくい



胃癌術後の方で
今度心臓のペースメーカを入れるように勧められた方がいる
他の病院(循環器の専門病院)で診療を受けているので
詳細は分からない

『今 どうもないから ペースメーカは入れたくない
どうかなったら それは寿命』

とご本人がおっしゃった

私は

循環器の専門医がペースメーカーを勧めるということは
心停止による突然死の可能性を考えていると思われること

寿命とおっしゃるが
その寿命はご自身の決定にかかっているものであること

をお伝えしてみた

さてさてどういう結論を出されるか

いずれにしろ
次に受診されるときに
もう一度ペースメーカの必要性を良く聞き
納得すればぜひ埋め込みを受けるようお願いした

善悪

2010-04-20 | 想い・雑感
性善説
性悪説

どちらの側に立つか
決めないといけないのだろうか

もとが善であろうと悪であろうと
現実に生きている自分の中には
悪もあれば 善もある
ただそれだけのこと

私自身は
死ぬまで
聖人や 君子にはなれない
これは確信できる

あるときは いい人 になれても
次の瞬間は 違ってしまう

それを繰り返しながら
生きていく

一応
よりよくなりたいと思っている節はあるのだが
何が「良い」か
しょっちゅう判らなくなる

滝はシーズンオフも良い

2010-04-18 | 
夏になると
涼を求めて人々が集い
子供たちは滝すべりを楽しむらしい

まだ肌寒いこの時期
この滝を訪れる人はまばらで
近くの店も閑散としている

整備されていない
自然のままの状態で見ることができた昔なら
山間に突然現れるこの滝を見て

龍門 と名づけるのも理解できる

人影がまばらだから
イメージできる

年齢

2010-04-17 | 想い・雑感
体力が回復してきたので
ドライブで少し遠出をしてきました
嬉しかったなぁ

とおっしゃるのは
80代の男性

半年前
腹腔鏡下に胃全摘を行ったのだが
素早い回復である

80代ともなると
手術の依頼を受けても
躊躇することがよくある

しかし
年齢だけで
手術の可否を決められるわけでないことを
この方が示してくれている

ウラミの滝

2010-04-17 | 
いよいよツーリングシーズンに突入しようとしています
車検を済ませ五日ぶりにバイクが戻ってきたところで
足慣らしブラブラ敢行



地図で滝を見つけ出し
直ちに出発
国道沿いの滝を見てきた

小さな駐車場にバイクを停め
階段を下りて滝のそばへ

ウラミ(裏見)の滝とも呼ばれているそうで
滝の裏側に入ることができる
しかししぶきが随分とかかるので
できれば夏の暑い盛りに
もう一度来てみよう

癌を克服しても…

2010-04-15 | 想い・雑感
手術をして5年が過ぎ
もう完治したと思われるkさん
5年過ぎても時々会いにくるよ
と言って数カ月に一度外来に来れれていた
いつも首にはスカーフをおしゃれに巻き
ダンディーないでたち

そんなKさんが
義理の娘さんに付き添われて
外来にやってきた

見るとやせてしまって
頬の皮膚は乾燥してかさかさ

以前から酒量が多かったようだが
最近特にそれが増え
ほとんど食事を摂らなかったとの話

入院の上検査を希望されたので
そのように手続きをし
点滴を少しの間していく予定とした

ところが入院初日夜から
全く落ち着きがなく
病室で煙草を吸い
点滴は抜き
一晩中眠らないという状況
翌朝話をすると
自分がいる場所もよく理解していない様子

認知症が一気に進んだのか
アルコールの離脱症状なのか
にわかには判断できないが
どうも家でも同様の状況だったようだ

本人の強い希望で
結局翌日には退院となったが
今後精神科とタイアップして
見守っていく必要がある

癌を治療するだけでなく
よりよい状態を保つお手伝いをする
それが医療でしょうからね

異時性重複癌

2010-04-14 | 医療・病気・いのち
7年前に
胃癌で手術をしたSさん
5年たったときに
全身を調べた

胃癌は進行がんだったが
無事5年無再発で卒業となり
近くのクリニックで
診てもらっていた

最近お腹の左上がなんとなく痛む
とのことで紹介となり
久しぶりの再会となった

検査をするとなんと大腸に大きな癌ができている
2年前に一度大腸の検査もしてもらったのに
CTでもわかる大きなしこり
通常より増殖速度が速く
悪性度が高いものと思われる

一つの癌を克服しても
別のところに癌ができることは
珍しくないがかなり高齢の方なので
積極的な手術はちょっと躊躇した

しかしとてもお元気で
スポーツもされており
ご本人 家族が希望されるので
なんとか切除した

さて
次の目標は
またスポーツ復帰してもらうことだが
おそらく
状況は
術後放射線化学療法が必要

うーむ
どうしていくか
ご本人 ご家族と
じっくり相談しなければならない

痛み止めは早めに

2010-04-13 | 想い・雑感
数ヶ月前から左肩が痛くなった。
五十肩ですか?
と問われ
二十肩と答えた
納得してくれないので

右肩も少し痛みがあるから
両方にガタが来て 二重ガタ!
と言ってやっと納得してもらった

肩に痛みがあると
関節の痛みだけでなく
関節周囲の筋肉まで強張ってしまい
それがさらに痛みを増幅していることを
実感した

おそらく炎症のある場所を
周囲の筋肉が守ろうとしているのであろう

痛みはさらなる痛みを呼び込むのだ

痛み止めは痛み始めに使用したほうが
少ない量で効く
我慢した後では
増幅した痛みまで取らないといけなくなるから大変

術後にしろ
癌による痛みにしろ
痛みは我慢せずに
早めに鎮痛剤の使用を行ったほうが良い場合が多い

痛みに対する我慢は
美徳でもないし 得でもない

はかり

2010-04-08 | 想い・雑感
天秤ばかりで量ってみる
右のさらには幸せを
左の皿には不幸せを
分けては乗せて比べてみる

さてさてどちらに傾くか
右に傾きゃ幸せ気分
反対にいきゃ やな気分

でも待て待て
ちょっと待て

右に置いたの
ほんとに幸せ?

左に置いたの
本当に不幸?

そこの区別が難しい
恐らく区別なんてつかないものを
一生懸命秤にかけて
一喜一憂してるだけ

起きたことだと
全部まとめて
腹に収めりゃ

幸も不幸もありゃしない

今をそのまま受け入れよう

行き着くところは
おんなじだ