三十年

元号が平成となった事を伝えた
当時の小渕首相

テレビで見たその姿は
比較的高齢に思えましたが
まだ５１歳だったと知り
少し驚きました

それにしても
平成になったのだなぁと思っているうちに
はや三十年

様々な出来事の中には
既に歴史教科書に出てくるものもある

歴史というより
現実という感触が強い
ベルリンの壁崩壊も
教科書に載る平成の出来事

今見返すと
私にとっては歴史上の出来事だった
第二次世界大戦は
両親にとっては
現実の出来事であったのだと
はっきり理解できる

それにしても現在は
戦争が私たちの現実とならぬよう
過去の歴史のままであるよう
変化を注視しなければならないようだ

冷える

年齢とともに耐寒能力が下がっている
寒さに晒されすぎると
体調を崩す頻度が高くなってきた

ミトコンドリアのエネルギー産生能力が落ちるのか
筋肉量が減少して発熱しがたい体になるのか
どちらにしろ冷えすぎないような注意が必要

最近日本酒を味わった翌日に
頭が痛くなることが多くなったのだが
これは日本酒が悪いわけではなさそう

気分がよくなって
そのままごろっと
すると拡張した血管から
どんどん放熱がおこり
結局体が冷えてしまっている
というのがよろしくないようだ

環境の変化に対する
対応能力が次第に失われていく過程
これが老化なのでしょうね

売り尽くし

いつものスーパーを覗くと
棚の品揃えが寂しい

はて？
と見回せば
改装前の売り尽くしのようだ

2割引きとなる棚には
ほとんど商品なし

皆このように
値段に敏感に行動している

一方で
アメリカの軍需産業に
気前よくお金をばら撒く
日本の為政者たち

容易に集めやすい
消費税の引き上げは
このためでもあったかと思う

危険に対する不安を煽り立て
武器という恐ろしいものに
平気な顔で政治家がお金を使う時代が
またやってきた

石鏃

小さな石鏃で
小動物を捉えていた時代から

鏃が大きくなり
戦いの武器としての
意味をもつようになった矢

それから数千年
利器の発達とともに
戦いの道具も変わり

今や人類の手に余る程に

いつになったら
この連鎖を止めることができるのか

止められるのは
滅亡の時なのか

陽光

寒い日が続く

雲間からの陽光に触れると
その温もりに
ほっとする

ただ温もりだけでなく
太陽の光から
自身で活動エネルギーへ変換していた
太古の記憶が
どこかに蓄積されているのかもしれない

数えきれない
様々なお陰で
今ここに
生を得ている

先端技術

先端技術というものは
夢や希望を感じさせる

しかしそういうものの多くが
軍事利用可能

そんなことは承知しつつも
武器開発などに直結する研究はしない
というのが日本である
と胸を張って言いたいものである

以前はそれが建前だとしても
軍事技術開発などという言葉を
表立って使う企業は皆無だったはず

それがこの数年どうだ
軍需産業の部分を露呈して
平気な顔の企業が増えた

資本主義が価値判断基準の世の中では
お金になることが全てに優先され
軍事利用技術開発や武器製造などの
お金になることは
疑いなき善のようである

このまま戦争可能な国になれば
人殺しでお金を稼ぐ国家となる

本当にそれで良いのか
今こそ立ち止まって考えなくてはならない

日常

あれ
あれれ…

速やかに時は過ぎ
正月から日常へ

特別と感じる日があり
人はそれを記念日と呼ぶ

一つの区切りとなるその日を
大切にする気持ちは必要だ

その上で
毎日が唯一無二の
貴重な一日であることを忘れず
丁寧に日々を積み重ねたいもの

あれっ！
と思った時には通り過ぎる
今
をしっかり意識しながら

そして
当たり前に
感謝しながら

こだわり

様々な活動において
こだわりを持つことで
技術や文化が
多様性や深みを培ってきた

しかしそのこだわりに
柔軟性がなければ
単なる我執になるように思う

でも自分で気づくのは
なかなか難しいなぁ

別れ

全てに終わりがあり
別れがある

賑わった場所も
今は昔

閉園を
告ぐ冬花火
除夜の鐘