Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

ありがとう

2013-10-20 | 想い・雑感
なんにでも感謝することが大切
などと言われても
大上段に構えて全てに感謝するゾー
なんてことはなかなかできません

そこで最近
人や生き物に限らず
思いついたら手当たり次第
ありがとう
とつぶやくようにしている

お茶碗にありがとう
テッシュペーパーにありがとう
落ち葉にありがとう
ゴミにありがとう
風にありがとう
泥にありがとう


ありがとうと言葉に出すと
なぜありがとうなのか
と反射的に考えるように脳が働くようで
自然と感謝する点を見つけ出してしまう

ありがとうとつぶやくことで
行動が穏やかで丁寧になるような気がしている

むかで

2013-10-20 | 想い・雑感
バイクをゆっくり走らせていると
黒褐色の15~20cmほどの紐が
滑るようにスッと道を横切った

通り過ぎてムカデと気がついた

何対もある足を絡ませることもなく
素早く動かし
これまで見た中で
最も速い移動速度だった

小学生の頃むかでに指を噛まれて以来
ムカデは苦手だが
迷い無き動きに驚き 感激した

無心の動きとは
こういうものかもしれない

無心のうちに素早く手が動き
流れるように手術終了
なんて具合になるといいのですがね

タイミング

2013-10-19 | 想い・雑感
世の中
老老介護の家庭が増えてきた
がん末期の方に家で過ごしていただこうと思っても
受け入れの家の方には
患者さんとほぼ同年齢の配偶者がいるばかり

そうなると
もうすこし患者さんの状態が良くなってからでなくては
自宅に受け入れる自信がない
ということになる

そこで患者さんの状態がすこしよくなったところで
なんとか体制を整えるが
時すでに遅し
ということが珍しくない

何度が危機的状況を乗り越えてきたAさん
なんとか体制を調えて自宅へ!
と頑張ってきたけれど
その週を迎えようとする
週末に急変して旅立たれた

終末期に家に迎える方とすれば
少しでも良い状態で迎え入れたいと思うのはよくわかるのだが
終末期の方に残された時間は少ないのです

本人が帰りたいと言った時に
もし受け入れられる可能性があるのなら
時を移さず行動にでなければ
間に合わないことが多い

遠隔地に住んでいようとも
子供に状況を伝えてなんとかしないと
後悔が残るかもしれない

仕方がないかもしれないけれど

バイク

2013-10-18 | 想い・雑感


一万キロくらい走った状態で購入したので
私が乗り始めて36000Km走ったことになります
三年ちょっと経ちました

バッテリー自体は問題ないけれど
始動にやや不安が出てきたので
この冬を乗り切るのはむつかしいと思われ
のりかえることとしました



通勤はもちろん
あちこちに私を運んでくれたわけですから
やはり一抹の寂しさを感じました
 
泥を落とし
お別れミニツーリングをして
ディーラーへ

車体をそっと撫で
ありがとうと声をかけて別れを告げました

夏休み

2013-10-18 | 想い・雑感
三日間の特別休暇(夏休み)をもらえます
病院の場合
休暇が集中すると支障が出るので
当院の場合6月から10月までの間で
連続三日休むように言われます

なかなかチャンスがありませんでしたが
この度休みを取りました
土日と合わせてちょっとした休暇期間となりました

特にどこかに行くわけでもなく
片付けをしたり 本を読んだり ネットで学んだり

こういう生活は
私に合っているようで
おそらく定年となっても
やっていけそうな気がした次第です

新100ドル紙幣

2013-10-10 | 想い・雑感
米国の新しい100ドル紙幣の流通が始まったとのこと
お札の中央の青っぽい帯状の部分は
見る方向を変えるにつれて模様も動くらしい

お札なんぞにややこしい印刷技術を投入しなくちゃならないのは
偽札対策
偽札が増えることにより
その貨幣の価値が失墜してしまうのを防ぐ必要があるわけだ

単なる印刷物に付加された価値を
みんなで信用することから始めなければ
今の貨幣経済は成り立たないという当たり前のことを
改めて知る

考えてみれば
お金をはじめ
実態のない物に実態があるかのように思い込み
それらに振り回されながら生きている
というのが人間なのかもしれない

相違

2013-10-10 | 想い・雑感
人それぞれの思い 考え 感情 決断 好み
みな違って当たり前
自分のあり様を他者にあれこれ言われたくないのと同様
他者もこちらからとやかく言われたくない
だから互いに尊重する

違いを認めつつ
自身の考え方は伸びやかでありたい

でも世の中
自分の思いとおりにならないと
そこに怒り 恨み などの感情を強く持ち
危害まで加える人がいる
なんだかそんな人が増えてきたのじゃなかろうかと
最近の事件を聞いて思う

自分は絶対正しいんだ路線一直線の人と付き合うのは
疲れるから遠慮する
一つの考え方に皆を持っていこうとする政治家は
もっと願い下げ

自分の提示する治療方法以外を認めない医師
なんて言うのも
やはりいやですよね

相違を包み込み
互いを認めながら
穏やかな関係をもちつつ
にこやかに歩む
そんな風に生きて 死んでいきたいものだと思ったりします

従容

2013-10-08 | 想い・雑感
日本の人口が減っていると言われているのに
今でも山を切り開き
宅地や道路の造成が行われている
現在の土地を利用すればやっていけるように思えるのですがね

それはそうと
切り開かれる山には
多くの動植物が暮らしている
動物の類はまだ逃げ出すことができる可能性はあるけれど
そこで成長してきた木々は
ただただ切り倒され刈り取られる

同じことを人間がされたら
間違いなく理不尽だと
怒り狂うに違いなのでしょうにね

自分の置かれた境遇
人間関係
所有物などなど
ありとあらゆるものに文句を付けがちな人間も
全てを受け入れる (受け入れざるを得ないのでしょうが)
木々の有り様に少しは学んだほうがいいかもね

自由

2013-10-08 | 想い・雑感
結局何のために消費税が上がるのか
上昇分の消費税で何をしようというのか
なんてことがはっきりしないまま
8%という数字が出ました

自由経済なんて
自由という文字がついているだけで
良さそうに思えるけど
一部の大金持ちの懐に
どんどんお金が流れ込み
その他大半の人は
お金を搾り取られながら
せっせと働くということなんじゃなかろうかと
思ったりもする

日本国民のことを考えていると言われても
はいそうですか なんて頷けない
日本国民の一部の人の利益を考えていると言われれば
なんだか納得できるけど

高齢

2013-10-08 | 想い・雑感
術後5年近く経過するMさん
三ヶ月ないし四ヶ月ごとくらいに通院していただいている

80代半ばのご高齢であり
さすがに体力の衰えはあきらかだが
診察中の受け答えはしっかりされている

ところが最近認知症が目立ち始めたようで
息子さんが言われるには
事故や違反を起こし
点数ではまだ免停まで至らないようなのだが
2ヶ月の免停を受けることになったということ

老いは長生きするほどに
全ての人に現れる現実ではあるが
やはり寂しさを感じます

そういえば
もう免許証はお返しすることにしました
といわれていたご高齢の獣医さん
車で写真撮影に出かけるのを楽しみにされていたけれど
今はどうされているのかなぁ

居場所

2013-10-07 | 想い・雑感
すこし見当識障害も出てきていると思われたUさんだが
朝から調子が良さそう
昼から数時間の一時帰宅を前に
目も生き生きとしている

介護タクシーを依頼
自宅には訪問看護の看護師待機
持ち運び用の酸素も準備

それでも気になるので
介護タクシーのあとをバイクでついていった
Uさんは横になったまま外の景色を見ているようだ

最後に山間の細い道を少し上がったところが自宅
家の中まで移動式ベッドのまま入ったところで
家のソファーに自ら移動した
見違える程元気に見える

やはり長年過ごした我が家
自分の居場所としての安心感が
エネルギーを引き出すのであろうか

これで家族や本人に少し自信がつき
自宅で最後を
という希望がもし出てくるなら
それを叶えられるように
準備はしたいと思う

山のあなた

2013-10-04 | 想い・雑感
病を得て治療のために入院するとき
よくなって退院できる幸せを望む
多くの場合その望みをかなえられると思うが

退院後には別の病を得たり
体調を崩したり
加齢による心身の衰えを感じたり
というふうに
しあわせではないなぁ
と感じることがいずれ現れてくる

そんな時
体調の悪いところばかりに気を取られると
気持ちは暗くなるばかり

それにいずれ調子がよくなるとも限らない

今 ここに在る
ということ自体に感謝しないと
不幸な人生終末を送ることになる

山のあなたにばかり幸せを求めれば
今いるところの幸せには気付けない
というのは本当だろうと思う

付き添い

2013-10-03 | 想い・雑感
親の最期が近づいてきたとき
遠方に住んでいる子供が
時間を作って病床に付き添っている姿をよく見かける
それはそれで微笑ましい光景なのだが

元気がすでに萎えている親はベッドの上
子供は横の椅子
という状況では
共に食事をしたり
酒を酌み交わしたりできるわけもない

日常での優先順位はいろいろあるだろうが
子供が親元を離れて永久の別れとなるまでの間に
親子で語らう時間というのは
とても少ないと聞く

親が元気なうちに少しでも時間を作り
会うときにはそのときを大切にしていただきたいと思う

今年ももう10月
親元を遠く離れて生活しているみなさん
お正月には親の顔を見てあげてください

たとえば親が75歳なら
親のいるお正月は
もう10回も無いかもしれないのですから

譫妄?

2013-10-02 | 想い・雑感
癌の末期になってくると
譫妄といって
周りの状況や自分がどこにいるかなどを
判断できなくなることが少なくない

Uさんもそんな状況で
ベッドの上を船の上だと思っていいる状況だった
奥さんも「訳の分からないことを言い出した」
とおっしゃっていた

ある朝
そのUさんが
まっすぐ私の眼を見て
「いつになったら船から降ろしてもらえる?
もう降りれないの?」
と問いかけられてきた

譫妄の症状があるとはいえ
この問いかけには耳を傾けなければならないと感じた

奥さんも聞いている状況で
Uさんとお話をし
できることなら一度船から降りて
家に帰ろう
数時間でもいいから
家で過ごそう
という話になった

お子さんの手の空いた日を選び
近いうちに一時帰宅の段取りとなった
さあ無事に帰ることができますように