Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

苦痛を取り除く努力

2008-09-19 | 医療・病気・いのち
指のつめ周囲の皮膚がさかむけたり
頭痛がしたり
足にとげが刺さったり吐き気がしたり
というような肉体的苦痛を感じているときに
いつもにこやかで機嫌よく振舞えるか と聞かれれば
私は 否

特に私は頭痛に弱い
頭痛があると
何かをする気力がなくなり
不機嫌になってしまう

それがわかっているので
普段は使用しないが
頭痛が出てくると
なるべく早く鎮痛薬を服用する
頭痛の原因と思われるものの治療をしたわけではないのだが
頭痛が取れると気分もよくなる

緩和医療の現場でも
肉体的苦痛を取ることがすべてに優先するように思う
それがあって初めて
精神的充実や自己実現などのことを考えられるようになるものだろう
十分な肉体的苦痛を取る努力に意識を向けられるようになり
そのための知識や技術を身につけて
初めて緩和医療のスタートラインに立ったといえる

スタートした後は
医療者だけで対処できない事項が次々に出てくる
本人はもちろん
家族 友人
そしてできればひろく
心理療法士 宗教家 哲学者 芸術家など
すべての人が
緩和医療に関わるようになってくるのが 理想
なぜなら
終末期に関わるということは
一人の人生の完成 完結 に関わるということだから

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1 コメント

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やがて死亡大国 (志村建世)
2008-09-19 17:10:31
同感です。
日本は間もなく死亡大国になりますね。
上手に死ぬ、死なせるのが大事になります。
終末医療の事前合意は、早く制度化する必要があると思います。拙速な提案が立ち消えになったのは残念でした。
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