Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

円歌師匠

2017-04-24 | 想い・雑感
山のあなたの空遠く…
という詩のフレーズを
初めて聞いたのは
三遊亭歌奴さんの落語だった

まだテレビ放送が伸び盛りの頃
頻繁に画面に登場していた

新大久保駅の駅員さんネタも
子供心におかしく感じた

私が落語に興味を持った15年程前からは
ほとんどその活動は知らなかったが
歌奴から円歌となり
落語協会のお偉いさんになっていたのですね

落語ネタのように
賑やかに三途の河を
渡られることでしょう

ーーーーーーーーーーー

山のあなた
カール・ブッセ作 上田敏訳

山のあなたの空遠く
「幸」住むと人のいふ。
噫、われひとゝ尋めゆきて、
涙さしぐみ、かへりきぬ。
山のあなたになほ遠く
「幸」住むと人のいふ。


思えば遠くに・・・

2017-04-21 | 想い・雑感
海援隊の「思えば遠くへきたもんだ」

学生時代に聞いて
故郷からの距離の遠さや
自立へ向かう人生を思った

それから40年ほど経ち
今は時の流れ
時間的遠さをより強く感じるようになった

振り返れば
様々なことがあり
本当に遠くまで来たとおもう

ただ半面
幼少期の自分すら
すぐそこにいて
今の自分としっかりつながっているという感覚もある

遠くへきたのやら
それほど変わらないところへいるのやら
不思議な気分である

それでもやはり
遠くへきたもんだ

コチコチカッチンさようなら

2017-04-18 | 想い・雑感
とけいのうた
に出てくるのは
私のイメージでは
小さな柱時計

初めて歌ったのは
幼稚園か小学校か定かではない

ほぼ一周ごとに
大人の針と子供の針が
こんにちは
さようなら
を繰り返す様を

家での行ってきますとただいま
学校か幼稚園でのおはようございますとさようなら
に重ねて歌っていたような気がする

そして親はずっと変わらずいてくれるし
自分はずっとその子供でいるものだ
と疑わなかったように思う

時計の針の重なりは
同じことの繰り返しではなく
その瞬間が
毎回一度きりの出来事だと気がついたのは
ずいぶん後になってからだ

親は旅立ち
子は親になり
いずれ去り逝く

気をつけて見れば
長針と短針も
世代交代しているのかもしれないし
どちらの針が親でどちらが子供かも
定かでなくなってくる

積み重ねた今

2017-04-18 | 想い・雑感
昔大学教授だったという
九十台半ばの男性

言葉はかなり不明瞭だが
頭の中は明瞭だ

専門を尋ねると
金属工学と聞き取れた

いくつになっても
過去の積み重ねの総和としての
自己があり
アイデンティティーを意識するのだと
改めて思う

旅立つまで
誰もが皆
自分の世界を見続け

そのようにして
死ぬまで
生き続ける

今生と別れたのち
その総和が
どのように変じていくかは
わからないけれど

ひまわり

2017-04-16 | 想い・雑感
てっぱん
というタイトルの
朝の連続テレビを
たまたまネットで見始めたところ
ついつい全話視聴した

俳優がそれぞれの
素敵な味を見せてくれたこともあるが
葉加瀬太郎さんが作曲した
ひまわり を始めとする
挿入曲に魅せられたことも大きい

楽曲に
無理なく
優しく
元気付けられるのが
実に心地よかった

おはなはんの主題歌が流れ始める頃
家を飛び出しバス停に駆け出した
小学生の頃まで
思い出した



春の風

2017-04-16 | 想い・雑感
多くの花びらが
道や庭を
薄桃色に覆う

そんな花びらも
すぐに縮こまり始め
身を褐色へと変えて行く

全ての姿が
移ろいゆく

自分の存在しない瞬間が
当たり前の
果てなき宇宙の時の中で

今生きている奇跡を
深く感謝し
味わいたい

吐いた息が
風とともに流れゆき
青空と一つになる

背筋を伸ばす

2017-04-09 | 想い・雑感
年齢が進むと
背筋を伸ばす
体を反らす
ということが少なくなるのか
体の前面の筋が硬くなる

伸ばさぬ筋肉は
縮こまった状態で
固まってしまう

そこを伸ばすようにしてあげると
いろいろな体の痛みが
取り除かれることも少なくない

この季節
桜の街路樹を歩くと
皆自然と上を見上げ
体を反らす

桜の向こうには
青空が見える

体の前面をぐっと伸ばす
そんな動きを日常に取り入れれば
身も心も
ちょっぴり
元気に若返ってくる

多くの命が輝きだすこの季節
桜を愛でながら
自分の体にも活力を与え
若返らせてあげたいものである




三角おにぎり

2017-04-04 | 想い・雑感
母を思い出す場面は
数多くある

その中の一つは
帰省した私のために
炊事場に立ち
首を前に倒し
せっせとおにぎりを握ってくれる姿

丁度良い大きさ
心地よい舌触り
絶妙な塩加減
そして重心がそのど真ん中にあるに違いない
美しい三角
三角といってもその角は
綺麗な曲率を描いている

母急逝後
冷凍庫に数年間納まっていたそのおにぎりも
数度の引越しもあり
いつの間にかなくなった

我が家でのおにぎり作りは
私の役目
上手だとおだてられ握っているが
その度に母の姿を思い出す

出来栄えも
込める愛情も
母のものに遠く及ばないが
丁寧に作る