コントロール 2012-01-30 | 想い・雑感 自分の身一つ 自分の心一つ 思い通りにコントロールできない人間が 他人が思い通りにならないからと 怒ったりすることは できないんじゃないかなぁ と冷静な時は思うのだけど やっぱりちょいと頭にきたりするんだよね
有難味 2012-01-29 | 想い・雑感 昨日からなんとなく体調が悪い 寒気と時折出る咳 窓の外に晴れ間が見えても バイクにまたがり出動する気にもならない こんな日はだらだらと過ごしましょう それにしても 体調の良い時というのは その有難味を感じることができない 何度繰り返しても同じ 進歩がないなぁ
実践 2012-01-29 | 想い・雑感 癌による痛みを取り除こうと いろいろな薬を使ったり 処置をしたりしても なかなか思うようにいかず 目の前には痛みを訴える人がいるとき 病室を訪れるのが 苦しくなる 夕方病室を回るとき 思わずその部屋を覗かずにすませたくなることがある 覗いてその方がぐっすり眠っているとほっとすることもある でも医療は実践 痛みという苦痛を取り除きたい という思いを持つだけで 実践しなければ 意味がない 確実な手段がなくても ベッドサイドを訪れることを放棄してはならない そう思っても 時に負けて 怠けてしまう…
匙加減 2012-01-28 | 想い・雑感 患者さんの苦しい症状を少しでも軽くする ということを 日々考えてくれる医師や薬剤師がいる 何とかできないか ということで 良いと思われる薬剤を 探し出してくれる 王道の鎮痛剤を使っても なかなか取れない痛みに対し 鎮痛剤の効力を補完する鎮痛補助剤 なんかもそういう人々がが探し出してくれている これを使うと痛みが楽になる人がいる なんてことを報告してくれる 保険適応外の使い方であることも多いが 目の前の苦しむ人を救いたいという思いが 思わぬ薬を緩和ケアの表舞台に上げてくれる さじ加減 という考え方 まだまだ生きている
アニマル・セラピー? 2012-01-27 | 想い・雑感 救急外来を出たところに 大腸癌に対する抗がん剤治療のために 定期的に短期入院を繰り返しているDさんがおられた どうしたのかと近づいてみると 猫をじっと見ている そのうち両手でやさしく撫ぜ始めた 「4匹生まれた中で今見かけるのは母猫とこれだけだねぇ」 私と目が合ったDさんはおっしゃる そうか母猫だったんだ どうりでえさをあげても 後からそっと食べ始めるはずだ 猫を気に留めるのはDさんだけでなく 入院中の方が 猫の横にしゃがみこんでいるのをよく見かける 元気な方よりも 命あることの有りがたさ 喜び を深く感じているのでしょうね 猫を慈しんでいるのか 猫に慰められているのか 恐らく両方ですね 命あるものとのふれあいを通じて 命の暖かさを実感しているのでしょうね
インフルエンザ 2012-01-26 | 想い・雑感 今夜は当直 インフルエンザがはやり始めたようです 今回はインフルエンザワクチンが少しはずれたのか ワクチン接種後の方の発症が少なからず見られるようです ワクチンを打ったからと言って 安心できません まあ人生 リスクを完全に排除する方法なんてありませんから
月食??? 2012-01-26 | 想い・雑感 帰宅するとき 下弦の月が見えた でも何か違う 光る部分の反対側も 僅かにリング状に光っている 通常の月の満ち欠けならば 太陽光のあたる方向が問題なだけだから この現象はおかしい と家に入る前にもう一度見上げると 下弦の月の光る部分が急速に細くなり 消えた えっ! 皆既月食? そんなニュースどこにも出ていない 何を見た???
high 2012-01-25 | 想い・雑感 小雪であっても雪が降りそうな日 朝随分冷え込んで路面凍結の恐れがある日 二輪は止めて四輪で通勤 通勤でバイクに命をかける気はありませんから でも何か物足りない バイクに乗っても 脳内麻薬が出るのかなぁ ランナーズ ハイ ならぬ バイカーズ ハイ?
階段状 2012-01-25 | 想い・雑感 運動や勉強の実力をつけようと努力しているとき なかなか伸びを実感できない時期というのがある 階段状に進歩していくようだ 逆に年齢を重ねていくとき しばらく変わらなくても カクンと老化を感じるときがある 老化も階段を下りるように進むようだ 階段の平らな部分がどれくらいの長さかは 人により 時により 違う 数ヶ月から半年に一回 定期的に外来を受診される方のなかにも いつもお元気だなぁ と思っていたところが ある日突然老け込んだ様子でやってくる方がおられる 誰しも行く道かもしれないが すこし 寂しさを感じる 自分がカクンと老け込むのが何時か それを心配しても始まらないので 今日できることを行っていく それしかないかな ただ階段を下りるという表現ではすこし悲しいので 天に向かって階段を上ると考えますかね
生検 2012-01-24 | 想い・雑感 胃の内視鏡で気になるところがあれば その一部を採って 顕微鏡の検査に出します(生検) でもとるのは病変のほんの一部(小さな耳かきの先くらい)なので 検査の結果癌細胞が見つからなくても安心できません 癌が存在していてもその場所から組織を採っていないかもしれないからです 潰瘍が見つかり生検で悪性細胞なしと言われたTさん 経過を見るために治療開始から2か月くらいして もう一度内視鏡検査及び生検を受けたところ 今度は癌細胞が見つかりました 生検はどこを採るかということと 疑問があれば繰り返し行う ということが大事 Tさんの場合は再検査が行われたからいいけれど 一度良性と言われれば 再検査を勧められても受けずに そのままにしてしまう人もいる そういう中には数年後には 癌が大きく育ち 根治が絶望な状態となってしまう人もいる 潰瘍もちの方 症状がなくても 定期的に検査を受けましょうね
伝言板 2012-01-21 | 想い・雑感 命の灯もあとわずかであろうと思われる 70代後半の男性 一日中ベッド上でほとんど自ら動くことはない しかし会話はわずかに可能である 朝の回診の際 ベッドサイドテーブルに広げられたノートに気付いた 鉛筆で大きな字で書かれた文字を 見るとはなしに見た 〇月△日 …○○ちゃんが来たよと言うと にっこり笑った… ○○ 〇月×日 …△〇ちゃんと一緒に来たよ 明日もまた来るからね… ◎〇 ………… その男性を見守る ご家族の 伝言板 肉体的にはきついかもしれませんが 最後まで 暖かさに包まれて 生きぬいてください
用心棒 2012-01-19 | 想い・雑感 病院の敷地内でネコなどに餌を与えないで ということになっているようですが 私はあげちゃいます ただちょっと周りを気にして 白衣の袖にチップスを隠し持ち 人目につかないところへネコを引き寄せ そっと差し出します 今日もそうしていると 近くの電線にカラスたちが6羽ほど集まってきました どうもネコへの餌を横目でうかがっているようです まあカラスの横目というのもよくわかりませんが… 一生懸命食べているネコの近くで 私はカラスが降りてこないよう ぼーっと立っていました 横を何人もの患者さんだかお見舞いの人だかが 通り過ぎました 何してんだろうね? と思われただろうね
無暦日 2012-01-19 | 想い・雑感 東大が近い将来秋入学に移行するそうですね 明治から大正10年ころまでは日本でも秋入学だったそうだから まあもとに戻ったともいえますが はやりのグローバルスタンダードに合わせたということなのでしょう 確かに他国との留学生の交流は行いやすくなるかもしれませんね この件で思いましたが そもそも暦なんてものは人が作ったもので 地球から見れば何月何日なんてことはてんで関係なし 人は人が作った暦で縛られているのですね 山中無暦日 と言った隠遁者? 僧? 修験者? がいたと読んだことがありますが 確かに山中に身を置き 生活すれば 季節の移ろいなどは自覚できても 何年経ったかなんてことは関係なくなるでしょうね 私自身がそういう境地に達することはないでしょうが 少し憧れます
主人公 2012-01-19 | 想い・雑感 医療の分野にも 日々新たなる薬や治療法が導入されてくる いくつかの治療法の中からどれを選ぶかは 医師の立場からもなかなか難しい選択である場合がある だから 「専門的なことはわからないのでお任せします」 と言う患者さんがおられるのは仕方がないかもしれない しかし 専門的な内容なんてわからなくても 自分がどう生きたいか という立ち位置がはっきりしていれば ご自身が主人公となって 治療を選択できる場合もあるだろうと思う 自分がどうしたいか もし治療の選択をしなければならなくなったら それを中心において 一度は考えてほしいと思う そこを考えたうえでどうも決められない場合は 誰かに任せるというのも一つの選択だろう 迷うということは ある意味どちらでもいいということだから
バックミラー 2012-01-18 | 想い・雑感 車を運転するときは バックミラーを視野の片隅で意識しながら サイド(ドア)ミラーを時折ちらりと見るようにしている それらのミラーをずっと見ながら運転すれば 前を見ずに当然事故でも起こしてしまう そんなことあたりまえだと思うのだが 実際の生活 人生では 過去にとらわれ後ろばかりを見ていることがある 必要な反省はした方が良いかもしれないが 過去はちらりと見るくらいで 前を向いて生きた方がよいと思う 今に集中しなければ 危うい 運転も人生も