赤坂離宮迎賓館南側庭園から
20201217
ぽかぽか春庭日常茶飯事典>2020二十重日記行楽東京(1)赤坂迎賓館
久しぶりに四谷駅から赤坂迎賓館に行きました。
中国から日本に留学し、20年近く日本で生活してきた方をお連れしました。学校での勉学や仕事が忙しくて、仕事で出かけた場所のほか、東京の中でも行ったことのない場所がたくさんある、というので、いくつか候補地をあげて、まだ行ってことがなかった有名なところの中で、私のお勧めは赤坂迎賓館。
最初の門。ここからは入れない。見学者用入り口は西側にあります。
宮殿入口の門
ここのキンピカリンの部屋は、中国のほとんどの人が好きになります。古代の竹林の七賢人とかは詫びさびもすきになるかもしれないけれど、現代中国人はきんぴかが好き。わびさびの狭い茶室なんぞを「二畳台目、待庵、如庵、これぞ日本文化の神髄」なんて案内しても、ぜんぜん感激しない。ただのわびしい粗末な部屋と思われてしまう。(茶道に嵌った人は別として)
片山東熊の設計の欧風宮殿。
これでもかっ、の豪華絢爛。キンピカの飾り、フランスから輸入した1トンも重さのシャンデリア。
明治大正に生きた人たちがせっせと働いた税金で建てた宮殿ですから、子孫の我々は、国宝となった宮殿をせっせと見学して「この絨毯の糸の半本分くらいは先祖が納めた税でまかなったのかもしれない」と思いながら眺める。うちの先祖だから、実際は庭の小砂利の半個にもならかっただろうが、ま、気は心。
迎賓館正面向かって左側
迎賓館正面向かって右側
最初に来たときの迎賓館入館料
は500円でしたが、2018年には1000円になっていて、今回は1500円。値上がりしたかわりに、かなりしっかりしたパンフレットが入館券についていました。
噴水越しの南側迎賓館
ごいしょしたツバメさんは、中学生の女の子のお母さん。日本への留学を果たしたのは27歳のとき。まだまだ中国は貧しく、日本への留学も難しい時期でした。それから日本で中国政府肝いり先端産業育成事業の中で仕事を続けながら、2020年には博士号も取得した「加油!なマーマ」です。
外観は撮影自由ですが、室内写真撮影できないのが残念です。
正面玄関を上がったところにあるホール
朝日の間
入口の足元。タイルも100年前のもの。
階段
どの部屋も豪華絢爛。
思った通り、ツバメさんは迎賓館が気に入ったようでした。どの部屋も「きれいねぇ」と感嘆しきり。
1か月ほど前に、仕事の会合で箱根仙石原に行くというので、仙石原に行くなら、仕事が終わったあと、いろいろ観光したらどうですか、ガラス美術館もいいですよ、とお勧めしました。今回迎賓館へお連れしての感想。「先生が説明してくれたこと、明治天皇が皇太子宮殿として建てられたことに対して、贅沢すぎるって怒ったというのがよくわかった、ほんとうに贅沢。それでね、ガラス美術館も見学料1500円だったけど、迎賓館の1500円のほうがずっと見ごたえありました」
金ぴか豪華版宮殿を気に入ってくれて、お連れした甲斐がありました。
<つづく>