変形性膝関節症の予防・治療については、コンドロイチン硫酸、グルコサミン、コラーゲン、MSM、ヒアルロン酸、それに、デビルズクローエキスなどが,日本ではサプリメントとして摂取され患者に喜ばれております。これらに加え、ビタミン・ミネラルなどを適量摂取すれば、さらに効果が高まると、米国の研究は示しております。ここでは、その代表的な処方を紹介します。
ビタミンC, 1000~6000mg/日、VCはコラーゲンの合成と結合組織の修復作用があります。ビタミンA,10000~25000国際単位/日、天然型ビタミンE,400~1200国際単位/日、VEは軟骨を破壊する酵素をを阻害します。ビタミンB複合体(特にVB6)、50mg/日、Proanthocyanidin(ブドーの種の抽出物、もしくはpycnogenol)、100~300mg/日、これは強力な抗炎症作用があります。ピコリン酸亜鉛、30~50mg/日、セレ二ウム、200mcg/日、Copper aspirinate, 2mg/日、Ca, 1000mg/日、Mg,400~800mg/日、マンガン、10~20mg/日、ホウ素、6~9mg/日、ホウ素は変形性膝関節炎の症状を改善します。これらを体調、症状に応じて適量、摂取します。摂取量は個人差があるので、自分に合った量を摂取するのが望ましいです。
硫酸グルコサミンは軟骨の形成ブロックで、障害を受けた軟骨の修復に有益であり、新しい軟骨を作るのに有益です。多くの研究では、グルコサミンが膝関節炎の痛みを和らげることができることを、示しています。グルコサミンの有意な効果を得るには、通常、4~8週間かかります。グルコサミン、1000mg/日、毎日3回摂取、継続摂取します。
ニコチン酸アミド、500mg/日、毎日4回、これは関節炎を治療するのに有益です。メチオニンは250mg/日、毎日4回摂取します。これは軟骨形成に必要なアミノ酸で、膝関節炎の治療において、ibuprofenより、もっと効果があることが、いくつかの研究で示されています。
マツヨイグサ油、ブドウ種油、ルリジシャ油由来のオメガー6脂肪酸や寒流魚(鮭、イワシ、マグロ)と亜麻仁油由来のオメガー3脂肪酸は、膝関節症の治療に有益です。亜麻仁油は、毎日、テーブルスプーン2杯摂取するのがよく、少量のコテージチーズと一緒に摂取すると、よく吸収されます。オメガー3脂肪酸とオメガ―6脂肪酸を併用し、EPA(1000mg)/DHA(500mg)もしくはEPA:DHAの比2:1が良いようです。
牛軟骨とコンドロイチン硫酸を含むサプリメントは有益です。S-adenosylmethionineは、ヨーロッパで過去20年間、膝関節症治療で好結果がでました。
また、多くのヒトが変形性膝関節症で困っていますが、潰瘍性大腸炎の合併症や腸の不調による関節炎は、生きた乳酸菌のヨーグルトやプロバイオティクスが、その免疫能増強作用により、有益です。
Reference
Arthritis Osteoarthritis, Vitamins, Minerals, and Supplements : Holistic.online.com