医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

放射線被曝対策と抗放射線栄養サプリメントについて 栄養医学ブログ

2011-06-17 23:53:17 | 健康・病気

非放射性Caは、ストロンチウム90、Ca45、そして、その他の放射性同位元素に対し、防護作用があります。また、Mgは、ストロンチウム90とその他の放射性同位元素の吸収を阻害します。そして、その上、すでに吸収したストロンチウム90を除去するのに役立ちます。ガンマ―放射線に暴露されると、血中CaとMg値の減少がもたらされます。結果として、より多い放射線に被曝した後、食事に含まれるCaとMgの最適値が、きわめて重要になります。

selenomethionineの形のセレ二ウムは、放射線に被曝したラットの死亡率を減少さすことが知られており、また、白血球減少症を緩和さすことが証明されています。そして、セレ二ウムは、ガンをもたらす因子に暴露された動物のガンを著しく減少させます。

非放射性亜鉛は、カドニウム、アルミニウム、鉛、それに、法外の銅を含む、いくつかの毒性重金属を体から除去するのを助けます。

セシウム137、セシウム134、カリウム40、それにカリウム42は放射能を有し、化学的同族です。これらの放射性核種(radionuclides)は、非放射性カリウムが欠如した時、体内に吸収されます。そして、生殖器官や筋肉中に、主として濃縮されます。放射性セシウム137は、核爆発後の放射性降下物中に見られます。そして、食物、水、土壌中に、よく見られます。チェルノブイ原発の爆発後、ヨウ素131とセシウム137は、旧ソ連、ポ―ランド、ハンガリー、その他の東欧諸国から食物をサンプリングして、広く認められた放射性核種です。非放射性カリウムは、放射性セシウムの体内濃度を減少させます。バナナやジャガイモのようなカリウムの豊富な食品を食べて下さい。セシウムが拡散している福島第一原発の爆発対策にも、栄養サプリメントのカリウムの摂取をお勧めします。摂りすぎは良くないので、摂取量を必ず守って下さい。また、体のカリウムの調整は、Mgの摂取によって影響をうけます。カリウムは、緑葉野菜、カボチャ、種子、ひまわり種子、黒豆など野菜、豆、種子に多く含まれます。

全身への放射線の照射は、鉄の吸収、赤血球、血漿、骨髄の機能を阻害します。全身もしくは腹部へのガンマ―線の照射は、鉄、ビタミンB12および脂質の吸収を減少させます。したがって、それらの補給が必要です。

植物は土壌からMSMを取り込むので、MSMはメチオニン、システイン、タウリンのようなアミノ酸へ転換されます。そして、それらは重金属をキレートし、体から除き、放射線被曝から体を防護します。また、MSMは、肺の空気が通る道の表面を、覆う液体を調整し、炎症反応を防ぎ、酸素と二酸化炭素の交換を調整するのに、役立ちます。

N-アセチルシステインは、グルタチオンの前駆体で、グルタチオンは、特に免疫系細胞を強化し、放射線による障害に対し体を防護し、化学療法による副作用を減少さすのに、役立ちます。また、放射線によるフリラジカルを消去します。

抗放射線食品・サプリメントを次に紹介します。海草、ミツバチ花粉、プロポリス、ビート、ビール酵母、ニンニク、玉ねぎ、クロレラ、スピルリナ、DHA、EPA、オメガ―3不飽和脂肪酸、リンゴなどペクチン含有果物、シベリア人参、朝鮮ニンジン、Panax Ginseng、イチョウ葉、緑茶、Astragalus、Milk Thistle、レバー、SSK、Beta-1,3Glucan、パパイン、胸腺抽出物、炭、有機ゲルマニウム132、重炭酸ナトリウム、Probiotics,ゼオライトなどです。

References

Oasis Health&Wellness Blog: Fighting Radiation Exposure-Naturally

ガンと栄養、藤井毅彦、日本ビタミンC研究会、1980

ガンを予防し、治す(寛解)ビタミンC療法、藤井毅彦、日本ビタミンC研究会、1982