医科栄養学・栄養医学ブログ

医学部で医科栄養学を学んだ経験と最新の栄養医学をこのブログに反映したいと、考えています。

膀胱ガン手術とその後のBCG療法の経過観察と栄養対策の症例について その一 栄養医学ブログ

2023-07-06 10:40:23 | 栄養医学、ニュートリシィオナル サイエン
膀胱ガンは、早期に発見し、TuR-膀胱内視鏡で、発見された膀胱ガンを除去し、後は、BCG療法を数回、膀胱内に実施し、副反応が起ればその時点で中止し、後は、一ヶ月に一回、尿検査をし、三ヶ月に一回、膀胱カメラで再発しているかどうか核にするのが一般的ですが、発見が遅れた場合、膀胱ガンが進行しているので、医師の対応も異なる、と考えます。このブログでは、幸いにも、血尿をすぐ見つけて、すぐにクリニックへ行き、超音波検査で黒い影が見つかって、すぐに大病院で手術できた知人(仮名)の初期膀胱ガンの症例について考えて行きたい、と思います。ところで、周辺では、脳腫瘍、前立腺ガン、胃がん、肺がん、すい臓ガン、胆管ガン、大腸ガンなどになって物故された人を聞きます。

70歳台のAさんは、数年前から日中も就眠中も頻尿に悩まされていたが、膀胱が痛いという症状も無かった。2019年3月25-26日にトイレで血尿に気づき、翌日近所の泌尿科クリニックで超音波検査を受け、膀胱に直径1cmの丸い影が見つかりました。尿検査では潜血(2+)、白血球(1+)で陽性、顕微鏡検査では赤血球(70~80)、白血球(4~5)で陽性、なお、扁平上皮、硝子円柱、顆粒円柱、小円形上皮などの細胞は、マイナスで正常値でした。続いて、紹介された公立病院でのCT検査でも膀胱ガンの丸い陰影が認められ、詳しい診断ではT1(膀胱ガンが粘膜下に浸潤しているが、膀胱筋層へは及んでいない)、N(0)(所属リンパ節に転移していない)、M(0)(他の臓器へは転移していない)でステージ1でした。そして、いろいろな検査の後、当病院に再入院し、4月8日、TuR-Bt膀胱内視鏡で膀胱ガンを除去しました。退院の後、以前のクリニックで再発防止のためBCG膀胱内注入療法を受けることになりました。なお、肝臓、腎臓、その他の検査では異常は認められず、BCG療法には差し支えがないことが分りました。また、個人的には、ネットで栄養療法などの情報を集め、食事やサプリメントにより、再発防止に務めた結果、4年後まで再発は認められなかったとの報告です。

references
Leah Laurence, et al. VitaminA  decreased bladder cancer risk. Cancernetwork. May13,2014
What to take with vitaminC to bladder cancer. Nutrientinsider. July 14,2014
Fuqiang Chen, et al. In vitaminC and bladder cancer, an inverse association was found with vitaminC from diet. Scientific report. 23 April 2015
Does galic prevent cancer? medicineN. com. July 29. 2014
J Falke, et al. Curucumin as treatment  for bladder cancer. Bio Med Research International. 2018, Article ID 9634902, 7 page