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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

2017年地球惑星連合大会

2017年05月21日 | 火山・ジオパーク
恒例の地球惑星連合大会のために、千葉・幕張に行って来ました。

(写真は20日午後のパブリックセッション「ジオパーク」の様子です)

19日の夜は、全国からガイド仲間が集まりました。
私たちは、2年前のJGN全国大会で、全国のジオパークのガイドが集まって「私たちの目指すガイド像8か条」を決めました。
話し合いでは、8か条の中でなかなか理解されていない「インタープリテーション」と、ガイド養成や組織運営について、夜と20日の午前中で議論しました。

これらについては、今年10月に男鹿半島大潟ジオパークで開かれるJGN全国大会で、全国から集まるガイドのみんなで議論をする予定です。

20日は、パブリックセッション「日本のジオパーク」で、「しくじりから見えてくるジオパークの理想像」というテーマで発表がありました。
口頭発表では、6地域のジオパークから、ジオパークの認定見送りや、2年の条件付き再認定となったことで、地域がどう変わったかなどについて、報告がありました。伊豆大島からは、事務局の臼井さんが発表しました。

詳しいことは後日、報告をします。

ポスターセッションでは、伊豆大島からは「地球を感じる教育ツアー」というテーマで、東邦大の長谷川雅美先生が中心となって発表してくれました。(私の名前も入ってますが、何もしてません)


会場では、いつもお世話になっているアジア航測の千葉先生が、噴火の面白い実験を見せてくれました。


21日は、朝から日本ジオパークの新規認定とユネスコ世界ジオパーク(UGG)推薦についてのプレゼンテーションと、日本ジオパーク委員会(JGC)委員からの質問も行われました。
その後のJGCの議論で、UGG推薦申請を行った立山黒部ジオパークと、JGN認定を目指した「土佐清水」「那須烏山」については、現地審査見送りという結論を出したそうです。国内地域が、申請段階で現地審査を行わないというのは初めてのケースだとのこと。
一方、「国引き」と「十勝岳」の2地域は現地審査が行われるそうです。
http://jgc.geopark.jp/

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サトキマダラヒカゲとダイミョウセセリ

2017年05月20日 | 
高松シリーズの続きです。
前回ゴマダラチョウとコムラサキがいた場所にこれまた今まで見たことのないチョウが飛んでいました。




一見ツマグロヒョウモンのようですが全然違いますねー。
求愛なのか縄張り争いなのか、2頭で追いかけあっていました。
なかなか近くにとまってじっとしてくれないのでまともな写真が撮れずに終わってしまうのか・・・と思っていたら。



下のガードレールに別の個体がいました。
これなら同定できそうです。

で、家に帰ってきて調べてみるとどうもサトキマダラヒカゲらしい、と。
よく似た仲間にヤマキマダラヒカゲというのがいるそうですが、裏翅の模様からサトのほうだと判断しました。
人生初のサトキマダラヒカゲとの出会い(そのときは判りませんでしたが 笑)嬉しかったです。



そしてダイミョウセセリです。
こちらは前出の3種とは離れた竹林の縁で見つけました。
視界にひらひらと舞うチョウが入り、目で追っているととまりました。
これまた見たことないチョウだ!

飛んでいる姿や色はコミスジに似ていて、コミスジかと思いましたがコミスジはこういうとまりかたはあまりしません。
なによりも翅の模様が全く違います。


しばらく観察しているとナゾチョウは車の窓ガラスにとまりました。

このあたりで「これって、ダイミョウセセリってヤツじゃないかな・・・?」(またコレ!)と思い始めました。



ガラスの裏から失礼。
なんだかかわいい顔をしています。

調べてみるとダイミョウセセリには関東型と関西型があって関東型にはこの写真のような後翅にある白帯がないそうです。
大島には食草のヤマノイモがたくさんあるのにどうしていないのかなぁ・・・?
見たことある人、いますか?

高松シリーズ、あと1回です。

がんま
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藤井工房さんにて大島風俗絵巻 の巻

2017年05月19日 | 歴史・文化


先日ジオガイドの会定例会で、グローバル臨時スタッフ嶋田が紹介した「大島風俗絵巻」
http://blog.goo.ne.jp/gscrikuguide6/e/f4e2a0251d40aa4dac231b62a0aeb49c


気になったので、現物のある藤井工房さんに見に行ってきました。


場所は元町、町役場のすぐ隣。
緑のドーム状の屋根が目印です。


中を入るとこんな空間が広がっています。


そして大島の主にあんこさんの写真・絵画・資料・民芸品・アート作品が展示されています。

木村五郎さんという方の広めた木彫り民芸あんこさん(の一部)





あんこさんと当時の風景


エサシトモコさんというアーティストとのコラボ作品


おいしいコーヒーとケーキのあるカフェでもあります。
ケーキはおいしそうすぎてうっかり写真前に食べてしまったので、写真なし。



藤井公房さんについては、とにかく素敵でネタは尽きないのですが、紹介しきれないので、今度また。
大島にいらしたらぜひ足を運んでみてください。


そもそも「あんこ」さんとは、今は大島の民族衣装のコスプレ(笑)をした女の人を指しますが、
元は年上の女性を親しみを込めて「姉っこ(あねっこ)」と呼んだ風習から来ています。

そして今はみんな一様に市松模様の着物に同じ前だれ(前掛けの事)同じ椿柄の手ぬぐいをしていますが、時代によって変遷がみられます。

元々は藍の紺染めの着物に紺染めの手ぬぐい(ソーメン絞り)で、
このようなスタイルだったそうです。
アンコ文化保存会

気品があってステキです!

あんこさんの格好・日常は、一言でいうと、労働!!
服にも労働のための工夫が凝らされています。
そして象徴的なのがこの頭に水桶をのせた姿。

民芸品にもたくさん使われているモチーフ。


昭和初期は、元町から三原山へ続く今の御神火スカイラインの場所にあった旧登山道にお茶屋さんが並び、三原山への観光客が殺到した時代。
そのころは今のスタイルと、自由な柄の着物に様々な手ぬぐいスタイルが混じっていたようです。
昔の労働スタイルを観光に生かして、頭に桶をのせて踊り始めたのもこのころのようです。

今でも伝わっていて、ガイドの会でも、メンバーが踊ってくれたことがありました。
私も踊れるようになりたい!

という事で話は尽きないのですが、とにかく絵巻の話。

絵巻は2部に分かれていて、前半は椿の実を収穫してから絞るまでの紹介、後半は水や薪などの運び方など労働スタイルの違いの紹介
となっています。

前半
落ちる前に実をもいで


乾かし、砕き


蒸して。

この真ん中下の人は何をやっているのか?
ガイドの会でも誰もわからなかったのですが、今日もマスターとお客さん3人がかりで頭をひねりましたがわかりませんでした。

絞り方にも村や人によってこんなに違いがある、という話。


この方法は前にも紹介した高田製油所さんがやっていたもので、当時使っていたこのきりん締め用の棒が頭上に飾って?あるのをみせてもらいました。


けっこう複雑なつくりに見えます


右のは一番簡単そう!でもたぶん出る量が少ないのでしょうね



後半
とにかく何でも頭に乗せて運ぶようです

頭に乗せられない長いものはこんな風にも運ぶのね。



そして波浮は水場から遠く道中長いので、このように蓋のある桶だったとのことです。


あと、、、あれ!ガイドの会でもひときわ盛り上がった、「だら桶」の絵がない!
だら桶とは…下肥の入った桶、つまりう〇ち(゚д゚)!
天秤状になっていて、天秤棒を肩ではなく頭にのせて担いでいました。
これは…もう一回特集しろ、という事かしら(;^ω^)

絵巻というスタイル自体もまた新鮮でした。


昔の女の人は頭に色々なものをのせるので、姿勢が良かったといいます。
そして体幹もしっっかりしていたに違いない!
見習いたいです。
アンコさん、これからも紹介していきたいです。(あい)
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マグマだ!

2017年05月18日 | ツアー
昨日、クラブツーリズムさんの、日帰り・三原山ツアーに行ってきました。
(火口から温泉ホテルまでを4時間弱で歩き、温泉に入って帰るツアーです)

山頂口の駐車場までは晴れていたのですが、三原山は…

霧の中!(^_^;)

看板にある「素晴らしい眺望」も雲の中(^_^;)


視界が開けることを願いつつ…?

みんなで三原神社にお参りしました。

風も吹いていたし、「寒い」というお客様もいらっしゃったので、珍しく室内でお弁当を食べました。

トイレのある展望所内で、食事とトイレ休憩も兼ねて、時間節約をしようという作戦です。
お客様と、おしゃべりをしながら、アシタバおにぎりを美味しくいただきました☺️

で、この後の火口ですが…

「縁」は見えました!(^_^;)

が、これ以上は見えそうで見えず…

「待っていれば雲が動きそうだなぁ…」と思いましたが、時間もないので潔く諦めて帰路につきました。

時々霧が薄くなって、噴気が立ち上っているのが見えます。

そして少し離れた場所の溶岩のそばに、何やらうっすらと赤いものが・・

お客様からは「お!マグマだ!」という声が上がります。

確かに、なんだかそんな雰囲気がありました…?☺️

山を降り始めたら、ついに霧が晴れました!

バンザ〜イ☺️

荒涼とした広い景色の中に、赤いツツジの花が咲いている風景が、とても素敵です。
そしてお客様からは再び…

「お!マグマだ!!」の声が。

ありがとうございます。
生きている火山を感じていただけて嬉しいです☺️

お客様は、興味深げに赤い溶岩を観察したり、


キラキラ光る石を観察したり…

景色とともに足元の石や身近な植物を楽しまれていました☺️

「お祈りする犬」型の溶岩前のツツジも、昨年より一層華やかになりました。

(犬、見つかりますか?)

そしてツアーのゴール地点では、たくさんのオオシマツツジの花が出迎えてくれました。

ウヒャ〜!

綺麗!!

ツアー最後の豪華なプレゼントが嬉しかったです☺️

終了後、お客様に「楽しかったです」と言っていただきました。
私も、とても楽しかったです。
霧もツツジも「マグマ」の発想も!☺️

さて、ツツジがあまりに綺麗だったので、ツアー終了後、写真を撮りに行ってきました。

3〜4mの高さまで成長する大島ツツジ。

なんて見事な咲きっぷりなのでしょう!

樹高が高くなるので、木の下に入って頭上の花を楽しむこともできます☺️


虫たちも花から花へとブンブン飛び交っていました。

体中に花粉をつけて、夢中になって蜜を舐めていました。

満開なのはツツジだけではありません。

オオバエゴノキの花が標高の低い場所から順に、山の斜面を咲き上がり始めました!





1年のうちで一番、華やかな季節が始まりました。

しばらく幸せな時が過ごせそうです💓

(かな)
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ゴマダラチョウとコムラサキ

2017年05月17日 | 
14日に香川県高松に行って来ました。
そのときの撮影です。
ゴマダラチョウもコムラサキも大島では見ることができないチョウなのでめちゃくちゃ興奮しました!

まずはゴマダラチョウから。
見たことがないチョウが飛び回っていて、最初はアカボシゴマダラかと思いました(アカボシゴマダラは大島でも見られるのです)

見つけたときは遠くのエノキにいました。
・・・葉っぱに隠れてよく見えなーい。
2頭いる・・・?
アカボシだとすればトレードマークの赤い斑紋がありません。
これがゴマダラチョウってヤツか!!??


ちょっとずつ場所を移動してなんとか見える位置へ。

どうやら求愛の最中らしいです。



オスは熱心にプロポーズしていますがメスにその気はまったくないよう。
もう他のオスと交尾したあとなんでしょうか?


さらにもう少し見やすい場所へ移動しました。



チョウたちも移動してセンダンにとまっています。
1頭のメスに2頭のオスが言い寄っています。



翅を開いているほうがオスだと思います。
結局カップルは成立しませんでした。
初めて見るゴマダラチョウ、渋くて見ごたえのある美しいチョウですね。
感激しました。


そしてコムラサキ。
ゴマダラチョウがいた同じ場所にいました。

こんな裏翅のチョウ、大島では見たことありません。
一体なんだろう・・・?と思いつつ観察していると。



少しずつ翅を開き始めました。



光の当たり具合によって色が微妙に変わります。
写真に撮っている最中に「これってコムラサキってヤツじゃないかな・・・?」と思い始めました。


コムラサキは何度か飛び回っていい場所にとまってくれました。

うーん、綺麗だ!!
しかしこの紫色はオスだけで、メスは表翅全体が茶色っぽいです。

高松シリーズ、続きます。

がんま
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ジオガイドの会・定例会(2017年5月)

2017年05月16日 | 火山・ジオパーク
今日は19時〜21時まで、ジオガイドの会の定例会でした。

参加者は17名。

最初の30分間で、来月の総会についての話題で話し、その後3名のプレゼンがありました。

プレゼン1「春の草花を味わおう」
島の北東部の「泉津」地区に住む澤田さんのプレゼンです。

先日、愛ちゃんと私と3人で「食べられる野草」を探して歩いた時のことが紹介されました。

最初に地質図で、「泉津」についての説明がありました。

「泉津は『伊東無』という火山(側火山)があり、戦後の農地解放で開拓に入った場所。
父は公務員を辞め開拓に夢を持ち入植。
火山大地でロクなもの育たないため40歳から80歳まで養豚業をしていた。
養豚からでる肥料で良い野菜が取れるようになっていった。
80歳で肥料も高騰、限界と考え養豚を辞めた」
…話の最初から、惹きつけられました。

先日案内された竹林も、お父さんが40年前に竹を植え、この2〜3年でタケノコが取れるようになったのだそうです。

「ミズブキもキョンで全滅した」
「島ではヨモギを餅草と呼ぶ」
「島のタラノキは棘がなくなるという話もあったが、種類によって違い、庭のタラノキはいつまでも棘がある」
などなど、興味深い話がたくさんでした。

みんなが特に盛り上がったのがこれ。

え?
わかりにくい?

では、アップで…

リアルなカカシに「怖い〜」という声が複数聞かれました☺️

豚小屋を改築して作ったギャラリーの紹介では…

「ガイドの会の忘年会をここで!」という声も上がっていました☺️

質問タイムには、開拓の歴史が話題になりました。
「開拓は第1と第2と分かれている、第2は小笠原や硫黄島の人が、第1は島の人が入った。
最初は道を作り、日当で暮らしていた。伊東無が噴火して平らな土地ができたと思う。
火山灰は流れてしまう。開拓で木を伐採し火山灰(砂)が流れて道路が砂だらけになった」

開拓史は資料としては残っていないそうです。
何かの形で、残していけたら良いのですが…

プレゼン2「ダイビングガイドによるジオガイドに役立つ?ガイド理論??」

島の南部で「シーサウンド」というダイビングショップを営む小川さんのプレゼンです。

どのような要素を組み立てて、海のツアーを行なっているかや…


小川さんが、最も大切だと考えていること。


ダイビング前にゲストの方に、どのような説明をしているかなど…

陸も海も、ガイドとして共通する部分がたくさんあることを、話してくれました。

小川さんは、最後に海の中の写真も交えながら…

「陸も海もガイドの皆さんには、たくさんの引き出しがあって、どの引き出しを開けるかはその時々で変えていると思う。
10ある引き出しの1個でしか開けられなかったとしても、トラブルなく終えることを一番と思うしかない」と語っていました☺️

今日の参加者に中には現役のダイビングガイドが3人いたのですが、それぞれの話から、水中という環境をガイドすることの大変さが、全体に伝わったように感じました。

プレゼン3「大島風俗絵巻」
グローバルの臨時スタッフをしてくれている嶋田さんのプレゼンです。

清水柳太さん(年齢その他不明)という方の作品らしい絵巻物を持参しての、昔の暮らしの紹介です。

「娘たちは椿の実を干し、砕き、蒸す…」という感じで、書かれていることを読んでいきます。

ガイドの会の会長と事務局がヘルプに入り、巻物風に絵をつなげます。

文章もですが、絵も実によく描かれています。


大島に生まれ育った「大島牛乳」の社長・白井さんが、前に出てさらに解説を加えてくれました!


質問タイムでは「昔の女性は、重いものを頭に乗せてどうやって運んだが、どうやって頭に載せたのか?」という疑問が出ましたが「1人でないから、他の人に乗せてもらった」と、当時を知る人が教えてくれました。

「原本はどこにあるのか?」という質問があり、これともう1つが藤井工房に保管されているらしい、という話も出ました。再印刷して販売されないかなぁ…(願望)

毎回、個性あふれる会員のプレゼン。
ガイドって幅広いなぁ、面白いなぁとプレゼンを聞くたびに思います。

そうそう、最近伊豆大島ジオパークのHP内に、ジオガイドを紹介するバナーができました☺️
ぜひ、ご覧ください。(直接紹介ページをご覧になりたい方はこちらへ!)

(かな)


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山歩きは手も筋肉痛に!

2017年05月15日 | 火山・ジオパーク
木々の向こうに見えるのは ど~こだ?



ここなら分かる?



ググッとアップにすると分かりますか?

私たちの行ったのは 海のふるさと村を望む崖の上でした

土曜日の予定だった自然愛好会の秘境ツアーは翌日に日曜日になりました

こんな坂道は足だけでなく、近くに生えている木を掴んで滑らないように下ります


引率のOさんは長靴がトレードマークの方で大島の道なき道を縦横無尽に歩き回る有名人勿論植物のエキスパート

都道より海側に歩き始めて 海のふるさと村の崖上にやって来ました


向かうはあそこの方(海ふるからのトンネル出て登り坂の辺り)


目印は砂の所


土曜日の雨なのか水が流れています
雨の時に水の流れる所は土や砂が流れてしまう為 溶岩流がむき出しになっています


2週続きのロープワーク(今回は降りるだけでしたが) 
私の腕では登ることは出来ないと判断(3メートルほどですが足場も不安定そうなので)
でも、遠回りすれば私でも上がれそうな所はチェック済み
実際、男の人でも登れませんでした


山を歩いていて少ししか離れていない所でも地形の違いや噴火の時に降ったスコリヤの有無。厚い砂の層、溶岩の壁 その一つ一つが何処から来たのかいつ頃か?そんなことを考えながら(今回は歩くのに精いっぱいでしたが)歩くのが楽しいものです(沢山の人が居るといろいろな人の話が聞けるのも楽しい)            (しま)
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プレートみたい!

2017年05月14日 | ツアー
5月10日~12日、千葉県のT高校の1年生が3日間の野外実習に大島に来島しました。

T高校は毎年大島で野外実習をしているそうですが、今年は行程中の一部でガイドを依頼してくれました。

野外実習で学ぶのは地学と生物です。

課題が書かれた小冊子には「目の前の景色をスケッチし、地質図と比べる」という課題がいくつかあって、三原山山頂口の展望台でもみんなでスケッチしました。

で、もちろん私も、やってみました。

(^_^;)

溶岩の上では先生の「ハートちゃんを探せ!」の掛け声のもと、みんなでハチジョウイタドリのタネを探しました。


ありました!

ハートちゃん💛

生徒さんたちは、みんなで真剣に遠くの方まで何かを探しに行っていました。


そしてタネをいっぱいつけたまま折れていたイタドリの枝を見つけてきたり…

(ハートちゃんがいっぱい😁)

こんな小さなカジイチゴ(たぶん)の芽生えを教えてくれたりしました。

この時点で、生徒さんたちの好奇心と観察力に「やるなぁ〜」と感心しました😁

目の前の大きな岩は、どうやってできたのかを、みんなで考えてます😁


火口一周コースを歩いていた時には「眼下の地面に緑が濃い場所があるのは何故なのか?」というスルドイ質問が!

(そういえば、何故なんでしょう?)

「正解はわからないけれど、アレコレ考えてみるのが面白いよね」ということで…
「この世は不思議がいっぱいだ〜」という思いを、生徒さんに伝えながら進みました😁

面白いものを見つけるたびに…


集まって「これはどうやってできたのか?」を考える生徒さんたち。


裏砂漠では、パッチを作る植物の様子を、グループごとに測ったり観察したりして記録していました。

(毎日、夜は学んだことの発表会があるそうです)

この後は、草地ができ、森に移り変わる様子を、みんなで観察しながら歩きました😁

翌日の海岸ではグループに分かれ、溶岩の冷え方による割れ方や、海岸植物を観察したり…


神社に向かう道で、火山灰の地面に根を張って生きる巨木の姿を観察しました。


頭上高くを覆い、光を奪い合うスダジイの木々たちが、葉が重なり合わないように隙間を作っていました。

この景色をみた時、ひとりの生徒さんが「プレートみたい!」と一言!
これ、私的に、かなりなヒットでした!

この景色をみて「プレート」を想像できる高校1年生!
素敵すぎます!!

これからも地球と生き物、人の織りなす物語を、みんなで楽しく学んでくださいね。

みなさんの将来が楽しみです😁

(かな)
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クマバチかあさん

2017年05月13日 | 
とある場所で見つけました。

クマバチのメスが巣穴を掘っています。
掘ってる現場、初めて見ました!(嬉)





3枚とも同一個体です。
耳を澄ますとカジカジ、カジカジ、齧っている音が聴こえます。
私が近くに行ってもまったく気にせず一心不乱に掘っていました。



少し離れたところには掘りかけの跡が。
ここでは何匹かのクマバチが巣穴を作っているようです。
また見に来よーっと。

がんま
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小さな冒険

2017年05月12日 | 火山・ジオパーク
ふいに、行ったことのない道を行ってみようと思い立って入った道。


アマドコロが群生。花はほとんど終わりかけの中、可憐に咲いていた個体


サルトリイバラの新芽
私にはペガサスに乗ってひゃっほー!となってるように見える!


道が開けてきた


と思ってるうちに、終点。
そこには碑がたっていました。

「陸軍少佐 福井寛君之碑」とあります。
若くして伊豆大島の守備の最高幹部となり、敗戦後、戦後処理の責任者として隊員を帰郷させたのち、
27才でこの地乳が崎で自決した、とのこと!
この石碑は、当時の有志の人々によるもの。

しばし手を合わせ祈りました。


振り返るとこの絶景


左には碁石浜と風早崎に立つ大島灯台



碑の脇にさらに小道があるのを発見
行ってみます。

ナツトウダイが群生。
ぷっくりとしたハートのような実がカワイイ


横にはずっとキョンの防除のためのネットが張ってあるので、そのために道を??
と思っていたら、こんな人工物が不意に現れた

航空保安施設とのこと。何してるのかはわからないけど。

さらに少し上までいける道を進むと、
また絶景が!

野田浜が見下ろせました。
なるほど確かにここは乳が崎です。


降りて確認します。

通称クジラ岩。シルエットは確かに。
でも私にはこの先端、ゴリラの横顔にしか見えません。
さっきはずっと上り坂だったから、中央の一番高いところから見下ろしていたことになるのでしょう。

岡田古火山の名残の地層が美しい乳が崎。
小さな冒険と発見をきっかけに、もっと好きになりました。  (あい)
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