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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ツアー公開

2010年04月13日 | ツアー
 今日は、日頃お世話になっている大島の宿の方を対象に、どのようなツアーをしているのか内容をより知っていただくためのモニターツアーをしてきました。

数日前までお天気が心配されていたのですが、昨夜降り続いた雨も朝方には止み、とても暖かい一日となりました。

雨で洗い流され、綺麗になった空気のおかげで対岸の富士山もはっきり見る事が出来ました♪
よ~し!と、山頂口から山頂を目指して歩き出した時点ではすっきりと三原山もよく見えました。
が・・・
急激に気温があがったせいでしょうか、その後キリが出たと思ったらあっという間に私達のまわりを取り囲み、山頂につく頃には歩く前後が真っ白・・・、という状態になってしまいました。

まぁ、その辺はもう慣れたもの。
「火口は今日は見られないね」ときっぱり決めて、温泉ホテルへ抜ける道へ先を急ぎ、キリや風をしのぐ作戦にしました。

下山すると幾分かキリの寒さも和らぎ、時々風にキリがはがされて広大な砂漠の景色が目の前に広がったりすると、皆さま「おぉ~!」と、地元民ながらに喜んでいただけるので、私達もそんな時には嬉しい!と思ってしまうのです^^

今日参加された方々は、「ガイドってどんな事をしているのかな?」と興味を持ってくださる方達でしたから、ススキの根元にあるナンバンギセルの種や、コケリンドウ・フデリンドウ、といった小さな生き物の説明にも「ふむふむ」と良く耳を傾けて下さいました^^
↓写真はナンバンギセルの種。

ススキに寄生して自らは葉っぱも持たず、紫の鮮やかな花を咲かせるというすごい生き物です。


それぞれの生活史の中で何気なく歩いてきた馴染みの景色でも、ガイドがついて語る事で違う視点が持てるんだなぁ、という事を喜んでいただけて、開催して良かった♪とまた私達も嬉しいのでした^^♪


今日一番の発見は、これ

ハチジョウイタドリの芽生えです。
発見者は参加者のOさん!ありがとうございますっ。

86年の溶岩が流れた上にて、ハチジョウイタドリの説明。
と、細かく砕かれた溶岩の粒の隙間から小さな緑のもの!
その下にはちゃ~んと、ハチジョウイタドリの種がついていました!!

今はこんなに頼りなく、モヤシのように見えますが、彼らがこの後、
風にも負けず、雨にも負けず・・とこの地を開拓していくのだなぁ・・
と思うと、本当に生きる力というものに驚かされますね。

そんなこんなしながら地元の方々との交流も楽しみつつモニターツアーは
無事終了しました。
機会があればまた、私達の勉強会にご一緒してもらうなんてのも良いね~
などと話をしている所です。

もし「次は一緒に行きたい!」という方がいらっしゃいましたらぜひ!
私達のほうへ連絡を下さいね。


今日のオマケの一枚

外輪山の外側のオオシマザクラはもう葉桜になろうとしていますが、
内輪山のオオシマザクラは今が一番見ごろ!という感じで、日頃わらわらと
時を過ごしている私達をしばし和ませてくれたのでした。

そして夕方、街中で見た桜はもうすでにサクランボをたっくさん付けていたのでした^^

同じ島の中でこれだけ違う季節が楽しめるってのがとっても良いですね♪
飽きない自然を楽しめるのが本当に幸せです!


(友)

コメント (5)
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