先々週に続いて、大島の火山について勉強した事の報告です。
三原山の山頂に近い火口周辺には、沢山の見どころが点在しています。
遊歩道を登りきってまず目につくのは、最近山頂口にできた大きな看板に
“巨大アグルチネート”と書かれている岩です。
4月11日の日記でも紹介しましたが、これは吹きあがる溶岩の飛沫が空気に触れて冷え、
溶岩湖の上にベチャベチャと降り積もり、次第に積み上がって巨大化したものです。
このような、つきたてのお餅を積み重ねたような形状のものを“アグルチネート”と表現するようです。
中の構造はこんな感じ。
中身を見て、ベチャベチャ降り積もった時のイメージ浮かんできましたか?
1986年の噴火では、火口の穴が溶岩で満たされ、ついに溢れ出した時に
溶岩湖の表面に浮かんでいた様々な形のアグルチネートが流れ出しました。
それにしても、ここの物は横綱級ですね!
溶岩流は斜面を下りはじめたことで厚みが無くなり、この重たい物を浮かべて運ぶことができなくなって、
ここに巨大アグルチネートが誕生した…というわけです。
これと同じ現象が、カルデラの中で様々な、素敵な景色を作り出しています。
中央火口の外に連なってできた“割れ目”と呼ばれるB火口列。
そこから流れ出た溶岩流沿いに歩くと見られる、芸術的な景色。
何だか彫刻の森に迷い込んだみたいです。
アグルチネートは溶岩流の先端に行くほど、崩れて低くなっていくようです。
でも低いと言っても人の背丈ほどの物もあります。
こんなに沢山の芸術作品が、赤い溶岩の流れに乗って運ばれてくる風景を、
思い描く度に、「すごいな~。」とため息が出ます。
皆さんもこの場所へ行ったら心の中に、迫力の映像をイメージしてみてください。
周辺の景色が数倍楽しめますよ。
あれ?アグルチネートだけで今日の日記が終わりそうな予感…(笑)。
ここで終わっては少々寂しいので、最後にとても素敵な物を紹介します。
それはこの、溶岩の一飛沫。
1986年の噴火の時に、中央火口からここに飛んできて、ベチャ!っとなったものだそうです。
たった一滴がこの大きさです!
そしてこの一滴、噴火24年目に近づきつつある今日では、私達のツアーのランチタイムに利用されております。
その名も“お弁当の岩”(笑)
スベスベの黒い岩は痛くないし、ポカポカ暖かくて最高の座り心地なのです。
特に冬はありがたいです。
三原山様、素敵な椅子をありがとうございます!!
(カナ)
三原山の山頂に近い火口周辺には、沢山の見どころが点在しています。
遊歩道を登りきってまず目につくのは、最近山頂口にできた大きな看板に
“巨大アグルチネート”と書かれている岩です。
4月11日の日記でも紹介しましたが、これは吹きあがる溶岩の飛沫が空気に触れて冷え、
溶岩湖の上にベチャベチャと降り積もり、次第に積み上がって巨大化したものです。
このような、つきたてのお餅を積み重ねたような形状のものを“アグルチネート”と表現するようです。
中の構造はこんな感じ。
中身を見て、ベチャベチャ降り積もった時のイメージ浮かんできましたか?
1986年の噴火では、火口の穴が溶岩で満たされ、ついに溢れ出した時に
溶岩湖の表面に浮かんでいた様々な形のアグルチネートが流れ出しました。
それにしても、ここの物は横綱級ですね!
溶岩流は斜面を下りはじめたことで厚みが無くなり、この重たい物を浮かべて運ぶことができなくなって、
ここに巨大アグルチネートが誕生した…というわけです。
これと同じ現象が、カルデラの中で様々な、素敵な景色を作り出しています。
中央火口の外に連なってできた“割れ目”と呼ばれるB火口列。
そこから流れ出た溶岩流沿いに歩くと見られる、芸術的な景色。
何だか彫刻の森に迷い込んだみたいです。
アグルチネートは溶岩流の先端に行くほど、崩れて低くなっていくようです。
でも低いと言っても人の背丈ほどの物もあります。
こんなに沢山の芸術作品が、赤い溶岩の流れに乗って運ばれてくる風景を、
思い描く度に、「すごいな~。」とため息が出ます。
皆さんもこの場所へ行ったら心の中に、迫力の映像をイメージしてみてください。
周辺の景色が数倍楽しめますよ。
あれ?アグルチネートだけで今日の日記が終わりそうな予感…(笑)。
ここで終わっては少々寂しいので、最後にとても素敵な物を紹介します。
それはこの、溶岩の一飛沫。
1986年の噴火の時に、中央火口からここに飛んできて、ベチャ!っとなったものだそうです。
たった一滴がこの大きさです!
そしてこの一滴、噴火24年目に近づきつつある今日では、私達のツアーのランチタイムに利用されております。
その名も“お弁当の岩”(笑)
スベスベの黒い岩は痛くないし、ポカポカ暖かくて最高の座り心地なのです。
特に冬はありがたいです。
三原山様、素敵な椅子をありがとうございます!!
(カナ)
あのバウムクーヘンもアグルチネートとなるのでしょうか?
素敵なテーブルですね。
いつか豪華な?お食事ご相伴させていただきたいものです。
アグルチネートは溶岩がベチャベチャと降り積もり重なった状態と聞きましたから、バウムクーヘンはどうでしょう…?
噴火のパワーがないと大きい溶岩を飛ばせないので、降り積もって塔になるようなものは火口の側が多いようです。遠くに飛んでくるのは小さな粒や火山灰です。バウムクーヘンはそれにさらに火山活動の休止期にできた土の層が挟まれています。なのでバウムクーヘンはアグルチネートとは言わないような気がします。
このことについては自信がないので、専門家の方に聞いてみて、違っていたらまたコメントしますね。
三原山が作ったテーブル&イスは快適です。
近いうちに是非、昼食会を開きたいです。
ススキキラキラの季節などいかがでしょう?
ところでアグルチネートですが、これは火口から放り出されたまだ熱くて柔らかい溶岩片が降り積もって、お互いがくっついたものをいいます。熱いうちに着地しないといけないので、火口の近くでつくられます。
くっつき度合いは、元の溶岩片の形が残っているものから、気泡がつぶれてちょっと見普通の溶岩流と区別がつかないくらいのものまでいろいろです。内輪山の剣が峰内側の崖に水平の縞模様に見える溶岩のような岩石もかなりの部分はアグルチネートなんですよ。
そうそう、「お餅の形」はアグルチネートとは直接関係ないです(^^;)あそこにあるのは、火口近くで作られたアグルチネートが、バラバラになり、溶岩流の上に筏のように浮いてきたものです。
バウムクーヘンにみられるものは、火口高く放り上げられて、そして風で流されて遠くに降ったスコリアや火山灰なので、温度は十分低くなっていて、お互いがくっついていません。ですので同じ落ちて積もったものですが、こちらはアグルチネートとは呼ばないのです。
カンさんじゃ総理大臣ですね(^^;)
ごめんなさいです_o_
わかりやすい説明をありがとうございます。これを読んでもらえれば、火山用語を知らない人にも、アグルチネートが何かをわかってもらえると思います。
お忙しい中、コメントしていただけて、とてもうれしいです。
これからも、私がとらえ違いをしていたら、御指摘よろしくお願いいたします。