グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

白いハマゴウ

2009年08月06日 | 植物
最近植物に凝っている海部門スタッフから海岸沿いに白いハマゴウが群生しているとの情報をもらいました。

美しい紫色で夏の海岸を彩るハマゴウですが、白色のハマゴウは見た記憶がありません。さっそく、見に行ってきました。

ありました、ありました!私のイメージよりかなり広範囲に白いハマゴウが潮風に揺られていました!畳8枚分ぐらい、いや、もっと広範囲かもしれません。あちらこちらで白い花をつけた株が立ち上がっています。散々イヌの散歩で歩いていた場所なのに、これに気がつかなかったとは!

「これって、アルビノ(白化個体)?」不思議に思って早速調べてみたら、「植物のアルビノは葉緑素が作れずに光合成組織が白化したもので、種子の養分を使い果たした時点で枯れてしまう。」のだそうです。

でも白いハマゴウたちは、やけに逞しく堂々と咲き誇っています。そういえば以前アザミの白花を見た時も1個体で、その年限りの弱々しいイメージだったような…。かなりイメージが違うので、これは立派な「白いハマゴウ」のようです。

さらに調べてみたら、白花ハマゴウは紫に比べて珍しいけれど、同じぐらい逞しいという文章を見つけました。さらにさらに、果実がかなりな優れものみたいです。

果実はコルク質で海流に乗って分布を広げることができる上、昔から蔓荊子(マンケイシ)と呼ばれて鎮痛、解熱の薬として用いられていて、地方によっては枝葉を戸棚に入れてゴキブリよけにしたり、いぶして蚊よけにしたりもするようです。

今まで綺麗だとしか思っていなかったハマゴウが、こんなに役立つ植物だったとは!

今度、熱が出て、頭が痛くなったら使って報告します…とは言うものの、私ってほとんど熱も出さなければ頭痛にもならないのですよね。いつ試せるのでしょう?

果実は水分が半分になるまで煎じれば良いようです。 どなたか試してみて、もし頭痛が治ったら是非お知らせ下さい~!

(カナ)

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