グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

世界に一つきりの作品たち

2024年01月16日 | ツアー
横浜からいらした女性お二人のツアー、二日目の14日は裏砂漠へ!

大島温泉ホテルに泊まっていたお客様から、「三原山が雪で真っ白になっています!」というメールを朝にもらい、「たぶん、すぐ溶けるだろうけれど、溶けるのが遅くなったら、黒い砂漠ではなく、スキー場のゲレンデを歩く感じになってしまうかも」と心配しながら、山に向かいました。

森の中には雪はなく、木漏れ日がキラキラ。

前日に別の場所でハチジョウイヌツゲの丸い樹形をタップリ見ていたお二人は、同じ木が成長してクネクネの高い木になった景色を、驚きつつ楽しまれていました。

森を抜けると、進行方向に見える三原山はうっすら雪!

日陰には、白い雪が残っていました。


草地が森に移り変わる途中の、開けた景色を歩きながら、

お客様が突然立ち止まり、「あの歌が浮かんでくる」と言って、スマホに入っていた音楽を聞かせてくれました。

「黄昏」という映画の中で、キラキラ輝く美しい湖面の映像とともに流れてくる音楽のようです。

「pond(池)じゃないけど…」と言いながら歩くお客様。
美しい音色と共に、この風景の中を歩いて、とても贅沢な時間を過ごしました。。

ジオ・ロックガーデンでは、前日に続いて溶岩の形を楽しみながら歩きましたが、この場所では

「昨日見た波浮港の『みなとや旅館』にいた蝋人形みたいで怖い!」という感想が聞かれました。(確かに、かなり似ているかも…)

心配していた裏砂漠の雪は、まばらに残るのみで、ほぼ黒い大地が見えていました。

そして、雪が溶けかかった時だけ見られるスペシャルな風景が!!

平らな地面に点在するやや大きめの石の、太陽が当たらない側だけ雪が残っていました。
うわ〜!この景色を見たら、もちろん…

こうせずにはいられませんよね?

お客様と三人で作った、3つの顔!

雪が溶ける前の一瞬の、世界に一つきりの作品たちです!

風がほとんどなかったので、布をしっかり持って「裏砂漠到達記念」

いつもお茶を飲む場所は雪が残っていたので、新たな草陰を確保しました。(お客様のリュックからお菓子がいっぱい出てきてビックリ😍)

食休みに、空を見上げました。

快適でした!!

あまり時間がなかったので、帰りはセッセと歩きつつも、バランスの取れた美しい形の木々を褒めたり

倒れた木が、幹や根から再生している姿を褒めたり

物言わぬ植物たちの声を聞きながら、歩きました😊

お客様が、行きに紹介した私の友達(草木の塊です)を覚えていてくれて、帰りに見つけてくれたのも嬉しかったです。

一緒に発見し、一緒に楽しい時間をともに作ってくれた、お客様に感謝です!
ありがとうございました!!

(かな)
コメント
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