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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

教育旅行モニターツアー 1日目

2023年08月24日 | 火山・ジオパーク
伊豆大島ジオパーク推進委員会主催で8月23-24日に開催された
教育旅行モニターツアーに参加させていただきました!

「生きている火山島の変動と植生遷移を学ぶ」というテーマの元、
たくさんの実習を織り込んだツアーで、私も多くを学ばせていただきました。

1日目の23日は三原山〜裏砂漠のフルコース。
最初の実習は安永溶岩丘でのパホイホイ溶岩のスケッチです。


絵が苦手なわたし。
スケッチをすることに抵抗がありましたが、トライ!

スケッチをすることによって、ただ写真に撮るよりも溶岩をよく観察しようとする意識がうまれ、
そして、形状も記憶に残っていることを振り返って実感しました。
以前、トロント大学の地震学を研究されている方がしきりにスケッチをしていたので
なぜ、写真だけじゃダメなんだろう、と思っていたのですが、
理由がわかった気がしました!

次は、1986年の溶岩流先端の上での実習。
ここでは、植生の観察をグループで行いました。


パッチの大きさを図り、


どの植物がどのくらいの割合かを観察し、記録しました。


これまで、なんとなくしか見ていなかった溶岩上の植物たち、
数値化することによって、種類が多くなる傾向などを洞察しやすかったです。
根元の落葉層の状態を、においで比較するのは新鮮な経験でした!

お天気が不安定でお昼を食べ終わった頃、雨が降り始め、みんな急いで雨具を着ましたが、
お鉢巡りをはじめた頃には雲が晴れ始め、


みなさんを歓迎するかのように、火口もくっきり見ることができました!


あいにく富士山は雲に覆われていましたが、
あの高まりの向こうに富士山がある理由が明かされると
景色をみる目が変わりますね。


裏砂漠も暑すぎず、シャボン玉や石の観察の時間も快適に過ごすことができました。


「いつか森になる道」と「こもれびトンネル」でも植生調査をグループで行いました。
10m×3mの区間の中に生えている植物を同定していきます。

(調査に夢中で、写真がこれしかありません😢)

リストの植物がある「○」か、ない「×」か、という
宝探しのような調査で、
植物の名前を楽しく覚えられるアクティビティにもなるなと感じました。

今回のモニターツアーは生物や地学を学ぶ学生さん向けを想定して
示唆に富む内容でした。

ジオパーク専門員の臼井さんのガイドと
長年、伊豆諸島の生物の研究をされているの長谷川先生の解説もあり、
一日中メモをしまくり😂

それにしても贅沢な景色に最高のフィールドを実習に使える伊豆大島、
混んでおらず、他の観光している人などの邪魔にならず、
気兼ねなく調査できるのは、伊豆大島の利点だと改めて気づきました!

いつも歩いている場所でも違う景色が見えた1日でした。
2日目の様子は、また来週の木曜日お届けします😌

(ユリカ)


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