グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

こうよう

2010年09月20日 | 植物
大島桜が“こうよう”してきました。



春先の花盛りは白く塗られた山は、緑の木々に交じって茶色に変わっています。5年ほど前は9月ごろになると松の木が枯れて赤茶色になって枯れてしまうのが悲しかったけれど、松枯れ病も落ち着いてきました。
以前、お客さんに『大島って松も紅葉するのね』って言われたことも有りました。(ちゃんと説明しておきましたが)後日、植木屋さんにその話をしたら、世界には紅葉する松も存在するとのこと。ん~世の中広いな!もっと勉強しなくては!

大島桜が黄褐色や茶色に変わるのは“黄葉”と言い、紅葉と合わせて「もみじ」と言うそうです。
黄葉の代表格は東京都の木である“イチョウ”  生きている化石とも言われています。

一般的な紅葉は秋ですが、春先に紅葉する物にアカメガシワ、アカメヤナギ、アカメモチで若葉が紫外線を吸収して紅葉し、組織を守っているとされています。(こういうのも紅葉なのですね)


桜前線の標準木はソメイヨシノですが、紅葉前線の観測の対象はイロハカエデで今は北海道高地のころでしょうか?10月には青森あたりで、12月末ごろに九州西端に到達します。

大島に紅葉する木は沢山あるのですよ。しかし、鮮やかな紅葉が少ないのは、昼夜の寒暖の差が少ないことでしょうか。(他に、適当な湿度があること、紫外線が強いことも条件とされています)
ま 少ない紅葉ですが変化を楽しんで山歩きしましょう。   (しま)
コメント
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