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グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

2mmの花達

2010年09月09日 | 植物
一昨日、時々通っている林道で、今まで見たことの無い白い小さな花が群生している事に気づきました。

2mmぐらいしかない小さな花です。

昨年まで、この場所で見た記憶は無いのですが、小さすぎて見落としていたのでしょうか?
それともまとまって飛んできた種が、この場所の環境を気に入って、今年から住み始めたのでしょうか??

名前を調べたら、“ハシカグサ”でした。

名前の由来は、
「葉が乾くと赤褐色に変わり、それが麻疹の様子に似ているから」なのだそうです。

“麻疹”のような葉?
見たいような、見たくないような…笑。

ところで、こういう小さな植物を観察する時、私はいつもこれを使っています。
                          ↓

15倍の虫メガネです!

携帯につけて、いつも持ち歩いています。
これで覗くと小さなものの細部まで見えて、とても楽しいです。
(店で売っているので欲しい方はどうぞ!)

ハシカグサとの出会いで調子に乗って、久し振りに他の植物も観察してみることにしました。
今回の観察テーマは「実寸2mmの花」です。

まず、手始めはハシカグサと混ざり合って咲いているイヌトウバナを、虫眼鏡で覗いて見ました。

塔みたいに積みあがって咲くのが特徴です。
今まさに花の盛りですね。
美しい~。

林道で同じように花盛りを迎えているのは、キツネノマゴ。
名前の由来は「花が子ギツネの顔に似ているから」という説もあります。

ジ~っと花を見つめて、何とかキツネの顔を見つけようとしたのですが、
私にはさっぱり顔が見えてきません…。

「想像力が乏しいのかなぁ?」なんて思いながらパラパラと本をめくっていたら、
「フサフサした穂がキツネの尻尾にそっくりだから、この名がある」という文章を発見しました!

なるほど~。

…しかしキツネの尻尾よりもタイワンリスの尻尾に見えてしまうのは、
私が大島で長く暮らしているせいでしょうか?(笑)

家の庭をはっていた、ヤハズソウ。

この植物の葉をちぎると、矢の羽の様な形になるからと言うのが名前の由来のようで…。

もちろん早速やってみました!

確かに!
矢筈草の名前は、かなり納得しました~。(笑)

最後に近所の道端に生えるウリクサです。

果実がマクワウリに似ているのだそうです。

今はまだ、実は殆んどできていませんが、咲き終わってこんな風になっているものはありました。

これから種が熟してきたら、もっとマクワウリっぽい外観になってくるのでしょうか?

よほど注意して見なければ素通りしてしまう、小さな花達ですが
ジックリ観察すると、実に表情豊かで名前もユニークです。

ぜひ時々は足を止めて、小さな花たちの姿を楽しんでくださいね。

私ももう少し秋が深まったら、麻疹のような葉っぱや、数ミリのマクワウリを探してみようと思います。

楽しみ~!

(カナ)

コメント (2)
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