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納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

# 837 週間リポート・広島東洋カープ

2024年03月27日 | 1977 年 



一見落書き、実はおまじない
水沼選手はイタズラ好き?試合前にバットに塩をかけたりする選手は少なくないが水沼選手はバットの芯部分にマジックで目を描く。昨年まで在籍したシェーン選手がやっていたのを真似たものだ。「これがホンマのバッティングアイじゃ」と洒落を言う。それもこれもスランプ克服するための悩んだ結果から出た苦肉の策である。なにせ押しも押されぬ " 1000万円プレーヤー " なのに前半戦の打率が1割台では話にならない。 " おまじない " が効いたのか打率は2割5分近くまで跳ね上がったが本塁打数は後半戦になっても僅か3本。

そこで今度はバットにポパイの絵を書いて怪力にあやかろうとの願いだ。「走者がいる時はやはり一発が欲しい時もある」とポパイの絵だけでなく最近は奥さんにほうれん草のジュースを作ってもらいせっせと飲んでいるそうだ。さてこれがパワーアップに繋がるのかどうか。先ずはご注目である。


成功するか?最下位脱出
開幕前の赤ヘルは傍の者が気が引けるくらい威勢がよく優勝の2文字一色だったが前半戦が終わってみればなんのことはない最下位に沈んだ。昭和49年以前の野球に逆戻りといった感じで改めて古葉監督の力量が問われている。とはいっても主力選手に故障や不振が相次ぎ、しかもトレードの結果が失敗となっては古葉監督の采配が最下位の原因とは言えない。投手陣では外木場投手、池谷投手の2枚看板がガタガタ。野手陣では三村選手がダメ、大下選手も持ち味をフルに発揮することが出来なかった。

「池谷投手の復調には目途が立った(首脳陣)」のだが野手陣の方が何とも心細い。そこで古葉監督は一塁のギャレット選手を左翼へ、右翼のライトル選手を二塁にという構想を打ち出した。ギャレット選手が一塁手としての適正を欠くというのが理由だ。ライトル選手の場合は相手投手が下手投げなど特定の投手の時に限って二塁手に起用する狙い。既に前半戦最終の阪神戦で両外人のテストは済ませている。結果も上々で首脳陣は手応えを掴んでいる。


歳だなぁ
少し前まで「白髪は子供に抜かすのが楽しみでね」と余裕のあった山本一打撃コーチ。だが今では白髪に関しては禁句でさっぱり口にしなくなった。聞けばこの22日で満39歳。人は不惑の年という。口の悪いカープナインは「カズさんも、もう40歳ですか。歳とりましたねぇ」と冷やかすと本人は「バカ言うな。まだ30代だ!」と抵抗するが、「やっぱりオレも歳とったなぁ」とシュンとした。

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