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納戸の奥に眠っている箱を久しぶりに出してみると…
買い集めていた45年前の週刊ベースボールを読み返しています

# 513 ハム番地獄耳

2018年01月10日 | 1985 年 



19歳で開幕投手を務め見事勝利したり、チームの9連敗を阻止したりと好調だった4月が嘘のように5月になると上半身と下半身のバランスを崩して制球を乱して打ち込まれ、好投しても打線の援護がなかったりして6連続KOを喫するなど今度は自身が5連敗中の津野投手。6月に入ると調子が徐々に上向きになり20日の南海戦で45日ぶりに勝利を手にした。「知らず知らずのうちに右ヒジが下がっていたんです。それでグラブを持つ手を上げたらしっくり投げられるようになりました。長かったなぁ…(津野)」と安堵の表情を浮かべた。

同期入団の河野投手には負けない、とドラフト3位入団の早川選手が6月19日に一軍昇格を果たした。二軍で打率.359・1本塁打をマーク。キャンプから悩んでいたタイミングの取り方をマスターし「お待たせしました。1日でも早くドラ1の河野に追いつけるよう頑張ります」とプロ野球選手としての第一声。早速22日の阪急戦の6回に白井選手の代打で出場し今井投手から中前にプロ初打席・初安打を記録した。「マグレです。目をつぶって振りました(早川)」と照れ隠しの本人だが、同じくプロ初打席・初安打だった高田監督は「どんどん使う」と頼もしい新人の出現に目を細めた。

6月23日の阪急戦に先発した河野投手が1回 2/3 でKOされると岡部、間柴、田中幸、松浦、木田、川原を投入し計7人の投手リレーとなった。「明日(24日)は大阪への移動日で試合もないし最近は雨で登板予定が流れる投手もいて試合感覚を保つ為にも投げさせた(高田監督)」そうだ。だが暫く後に改めて高田監督にこの件を聞くと「これまで我慢して続投させると悪い結果しか出なかったから試しに早めに交代させてみたんだ。結果も良かったしこれからは早めの継投も有りかなと思ってる」と本音をポロリ。

俺はコレしか乗らん!という頑固な方も多いのがカーマニア。ウォーリー与那嶺コーチもその一人。トヨタのクラウンが発売されて以来ずっとクラウン一筋。しかも車の色にはこだわっていて渋い濃紺色ばかり。実はこの濃紺色はジェーン夫人が東京・六本木で経営している「ヨナミネ真珠」のイメージカラーなのである。「店の内装が濃紺色でとても落ち着くんだ。お客さんにも好評でね。だから車も濃紺色にしている訳ではないけど自然とね」と車の色まで奥様好みにするとは、さすが愛妻家だけの事はある。


打線はいきなり梅雨入り。投手陣の嘆き節が聞こえてきそう
とにかく打てない。チーム防御率はリーグ2位(4.04 )と踏ん張っているが、いかんせん12球団最低のチーム打率(.239 )では5位の南海に3ゲーム差の最下位に低迷するのも致し方ない。オープン戦終了後に高田監督は「ウチはポカスカ打ちまくるチームじゃない。少ないチャンスをいかにモノにするか。1点を大事にするチームを目指す」と言っていたが、今やそのチャンスを作る事さえ大仕事になっている。53試合を消化して完封負けは5度。6月4日の西武戦ではノーヒット・ノーランの屈辱を味わった。また6月11日の阪急戦から3試合連続で最終回の9回に得点をあげたが大量失点の負け試合だったので " 焼石に水打線 " " 無駄な抵抗打線 " と揶揄される始末。

大きな要因の一つが主砲・柏原の不振。開幕戦で今季第1号を放ち、今年こそやってくれるだろうの周囲の声に反して低空飛行を続けて5月10日の西武戦で連続試合出場も「717」でストップ。左親指付け根の痛みもあってその後は守備固め要員に甘んじる事に。5月26日にスタメン復帰したが四番ではなく七番。代わりの四番をクルーズ、岡持、古屋と日替わり状態では打線は機能しない。また二村やクルーズの不振も大きい。二村は高田監督がクリーンアップを期待していたが左翼のポジションを岡持に奪われベンチ要員に。昨季打率.348 でブーマー(阪急)に次ぐ2位だったクルーズも今季は元気がない。

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