40周年盤を聴いているうちに,久しぶりにナイアガラ関連をいろいろ聴いています。
以前入手したものの,時間がなくてほったらかしにしていた『ナイアガラの奥の細道 〜ルーツ・オブ・ナイアガラ・ポップス』というCD3枚組が目についたので,何気なく聴いてみました。
こりゃ凄いわ! 木村ユタカさんという音楽ライターが編集したオールディーズの曲を63曲集めてあるのですが,これすべて大滝詠一さんのナイアガラ・ポップスの元歌ばかりを集めたものです。
1曲めから「あ,これはあの曲の元歌かな」とナイアガラーならすぐに分かるのも結構あります。この曲も,あの曲も!知らなかったなぁ〜と,新たな感動です。今まで「そうだ」ということは耳にしていたのですが,実際に知ると壮観です。
私はオールディーズは普段聴かないので,どの曲もほとんど初めて聴く曲が多いはずなのに,かなりの曲がどこか聴いたことがあって口ずさめる(ただ微妙に違うんだけど)。
あるフレーズのある数秒間を聴いて「コレはある曲のある部分では?」とまでは思い浮かぶのですが,具体的な曲名がすぐには出てきません。考えていると次のフレーズに移ってしまうので,分からなくなります。ちょうど,目の前に何かが現れるがつかもうととすると,消えてしまう。そんな感じがなんとももどかしい。手が届きそうで届かない感じ。コレが堪りません。
ナイアガラの曲を通じて,こんなに多くのオールディーズの曲たちに知らずに触れていたことが分かってほんとに驚きました。通のナイアガラーの人たちはこの楽しみを,究極の知的なアソビとして楽しんでいたんですね。自分などまだまだ上っ面でした。
それで聴き比べが楽しめるように,元の曲と大滝さん作の曲を交互に並べたプレイリストを作っています。3枚組で63曲入ってますが,これだと分かったのはまだ12曲ほどです。だんだん難しくなりそうです。しばらく「楽しい夜更し」が続きます。
木村ユタカさんの『ナイアガラに愛を込めて 大滝詠一ルーツ探訪の旅』という本にはほぼ「答え」が載っているらしいですが,まずは自分でやってみようと思います。「全部揃える」のがナイアガラーの性なので,もちろん本も入手しますけどね・・・(笑)