出版元の金芳堂からお送りいただいて,読み始めたがこれは面白い!
まず岩田先生の「はじめに」には思わず膝を叩いた。岩田節全開の「AKBの一番偉い人は・・・」という比喩が最高。ゲシュタルトについて何と分かりやすい説明だろう。
実は,私も執筆に参加させていただいたのだが,正直なところ最初はあまり気乗りがしなかった。その理由は,タイトルが今ひとつピンと来ず,どうやって書けばいいのかよく分からなかったからである。それでも何とか原稿を書きすすめるうちに,岩田先生が意図されたことがだんだん分かってきた。そして(なるほど,こういうことか・・)と納得できた気がする。とはいえ自分が書いた分は,それでよかったのか今一つ自信を持てずにいた。最終的に本になったものを読むと,どの先生方の原稿もそれぞれの疾患の全体像を浮かび上がらせて,岩田先生が序文で書かれたように本当に素晴らしい。8割方は一気に読んでしまった。勉強になるだけでなく面白い。とってもお得な一冊である。
P.S.
毎度のことながら,自分はどうにも筆が遅くて編集の方には随分と迷惑をおかけした。何度か原稿が遅れるお詫びのメールをお送りしたのだが「何度もそば屋の出前みたいですみません」と書いたメールに対する返事が最高だった。
“信州信濃のそばよりも私しゃ先生の原稿がほしい・・・”心境です.頑張って仕上げてくださいね.
思わず「座布団二枚!」と叫んでしまった。その編集の方とは,その後も連絡を取るたびに「そば屋絡みの」シャレの応酬となり,何とも楽しませてもらって印象深い仕事になった。