H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

第22回大船GIM

2013-08-24 | 臨床研修


今回も沢山の方にお集まりいただきました。

1例目は,東海大学から地域医療枠で当院で2ヶ月研修してくれた木村学先生が,当院で経験した症例を提示してくれました。85歳女性の嘔気で搬送され,その後意識障害が悪化,痙攣をきたした例。当初は,原因がはっきりしなかったが,経過から水中毒としか考えられず,退院当日に患者さんの「お水大好き♡」という言葉が決めてとなった例でした。

2例目は,藤沢湘南台病院の片岡侑史先生が,発熱・頭痛の41歳男性の症例を提示。何とCTで腸管浮腫がありCFで診断がついた腹部症状のないキャンピロバクター腸炎でした。食事摂取歴が大事で,単に「なまもの」食べてませんかではだめで,「鶏肉は?」と確認して判明したという例でした。

恒例の小ネタの代わりは,皆さんの期待も高かった,熊倉先生の「せん妄について」のレクチャー。期待以上の素晴らしさでした。実務的なことだけでなく,患者さんを診るということに対しての「魂のこもった」お話でした。

 ・安全に身体科診療を遂行するのがせん妄診療の目標
 ・“プシコ”という医学的にpoorなアセスメント
 ・“せん妄を起こしたら全身管理の見直しをする”のが良い
 ・すべての人に標準的な医療を
 ・ジェネラリストによって,高齢者が安心して入院できる国へ
 ・などなど・・・

沢山の心に残る言葉がありました。熊倉先生,ありがとうございました!!!


次回は,11月9日(土)を予定しています。
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