H's monologue

動き始めた未来の地図は君の中にある

使命の道に怖れなく どれほどの闇が覆い尽くそうと
信じた道を歩こう

高齢者のための高血圧診療

2020-03-27 | 臨床研修

 

献本御礼。自分で買うつもりでしたが,送っていただいた丸善出版の方に感謝です。


さて・・・正直に言います。

我慢できずに先に対談の方を先に読んじゃいました。

だって名郷先生ですよ,しかもお相手が岩田先生。これ本文読んでから・・って我慢できませんでした。お子様ランチは最後に好きなものを食べるクチでしたが,こういうのは別です。

名郷先生とは,なんだかんだ言って太くはないけれど長いお付き合いです。直接ご一緒することになったきっかけは,先生が作手村から関東に出てきてこられた時期に始まった「神奈川EBM実践研究会」という勉強会でした。第1回は調べるとなんと2003年5月でした。その後,中心メンバーに若干の変遷はあるものの現在も続いており,昨年めでたく100回記念の忘年会をやりました。

神奈川EBMは非常に面白い勉強会で,何人かの先生達が初めてやる先鋭的な「ネタおろし」をこの会で試してきたようなところがあります。私自身の「SpPinな身体所見」もきっかけはこの会でした。私が身体所見の画像を集めているのを知った幹事の先生から「それぜひ見せてよ・・」と言われて,とりあえずスライド100枚くらいでプレゼンを作ったのが始まりでした。それがケアネットの番組製作につながり,あちこちで呼んでいただくようになり・・はてはアウェイの学会での講演まで,という風に広がりました。

名郷先生の独特の視点からのユニークなお話も同じです。毎年11月頃にある名郷先生のセッションは名物のひとつです。そこでの話は毎回メチャクチャ面白い。例えば「構造主義的医療」の話なんかは,単行本となって出版される何年か前から聞いていました。ただ初めて聞いたときは正直「全く」理解できませんでした。名郷先生のアタマの中についていけませんでした。ところが不思議なことに「理解できないんだが,何故か面白い,でも分からない」という感覚,いつもは絶対に使わない脳みその一部を使って,必死で理解しようと頑張る,みたいなところがあって妙な快感がありました。私は何となく理解するのに2-3年かかりました。名郷先生のアイデアの萌芽を,この勉強会で先取りして聞かせていただいたような感じでした。

この高血圧の本が出版されると知った時も,おそらく以前伺った話も出てくるんだろうな・・と予想してました。本文はまだこれから読むところですが,パラパラ見たところ,以前に見覚えのある図なんかがあるので,間違いなさそうです。普通の教科書にはない視点があって絶対面白いに決まってます。これからじっくり読ませていただきます(たぶん他の対談を先に読むだろうな・・・笑)。

コメント
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