面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

花屋顛末記 by紫亭京太郎

2006年11月18日 | よもやま
インターネットテレビで大変お世話になっている恩師が入院された。
心配していたが回復に向かわれ、一般病棟に移ったということで、ひとまずお見舞いの花を、テレビに出演しているシネコミ倶楽部の仲間3人で贈ることにした。

そこで、たけとら氏が懇意にしている花屋へ配達を頼むことに。
水曜日に花屋へ電話して事情を説明し、段取りを打ち合わせた。
4人のメッセージを花屋へ送ってメッセージカードを書いてもらい、花に添えて配送してくれるよう頼み、あとは仲間からメッセージが集まったら花屋へFAXするということにした。
ちなみに、恩師の入院先は店の直接配達エリア外だったので、花は宅配で送られるとのことで、病院へは金曜日到着ということだった。

メッセージがまとまったのがその日の夜で、花屋が閉店した後だったので、翌木曜日の朝10時、開店と同時に配達先や4人のメッセージを書いた紙をFAXしたうえで店に電話して、FAXの到着と内容を確認し、手はずを整えた。
更に念のため、メッセージと配達先を書いたメールを店に送っておき、万全を期して手配作業を終えた。
こんだけやっておけば大丈夫だ♪

そして夜9時過ぎ。
携帯がブルったので見ると、花屋からの着信。
ん?何かあったかな?と電話に出ると、
「申し訳ありません、実は手違いがありまして…」
と平身低頭の声
え?何や??何かヤバそう…と思いながら話を聞いた。
その店員が閉店のために店内を片付けていたとき、ふと店内の作業台を見ると、4人のメッセージが書かれカードが台の上に
なんと!メッセージを代筆してくれたその店員が、一人のメッセージ文だけを書いて置いといた紙を、花をアレンジした別の店員さんが「これやね」と思って添えて配送したとのこと。
『そんなややこしいモンを置いたままにしとくなよ!』
と腹には思っても口には出さず(大人やからね)、
「えーっ!なんですのん、それ?うーわっ!ちょっとそれ、参ったなー!」
と半分ウロが来た状態で言うと、店員は平謝りしながら追い討ちをかけるように、
「それもメッセージだけで名前も書いていなくって…」
『何やねんそれ!オレからの単独花束になってまうやん!仲間に抜け駆けして送ってるみたいで感じ悪いっちゅうねん!』
と腹には思っても口には出さず(なんせ大人やからね)、
「えーっ!それホンマ、最悪ですわっ!う~ん、難儀やな…」
と言いながら頭の中で善後策を考える回路をフル回転させた。
すると店員が提案してきた。
「明日(金曜)の朝に病院へ電話して、向こうの事務員さんに代筆してもらって…」
『いや、それ事務員さん、字ぃヘタやったらどうすんねん!?…ちゃうちゃう、そんな問題やあらへん。だいたい、店員さんも字ぃ汚なかったかもしれんし。…いや、そやからそんな問題やなくてやな!紙はどないすんねんな!?花に付いてる紙に続きを書いてもらうんか?電話だけやったら聞き間違いやらで字が違ったりしてもブサイクやぞ…』
などと、いろんなことが走馬灯のようにアタマの中を駆け巡りつつも、腹で思っても口には出さず(大人やし)、
「お店の配達用の車で病院に行ってもらうわけにはいきませんか?」
と頼むと、
「朝から配達で出てしまうんで行けなくて…」
と、またも申し訳なさそうな回答だけが返ってきた。
アタマの中の善後策回路をグルグルに回しながら、
「ほんなら…とりあえず明日の朝一番で病院へ連絡してもらって、メッセージを向こうへFAXへ送って…」
と段取りを説明してる途中、
「…あの、そしたら明日の朝、車で病院へ行かせてもらいますんで、もしかすると花が先に到着してるかもしれませんけど、事情をお話ししてメッセージカードを代えさせていただきますので」
との“最善策”が提示された
たぶん、電話の向こうで店長らが段取りを考え、車を走らせる手はずをとったのだろう
「あ、それやったら、それで頼みますわ!お願いします」
ということで、メッセージを届け終わったら連絡をもらうことにし、この事態は収束したのだった。

で、昨日、朝11時過ぎに花屋から電話があり、花は病院の事務室で一旦預かってもおいてもらい、無事メッセージカードを差し替えて届けられたとのこと。

あ~やれやれ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿