面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

まだ会ってないのに!

2009年10月08日 | ニュースから
「座敷わらし」老舗旅館炎上…宿泊客ら無事(読売新聞) - goo ニュース


旅館「緑風荘」を知ったのは、小学生のとき。
水曜スペシャルだか木曜スペシャルだか、昔よくあった「○○スペシャル」という名の1時間半の番組で、心霊現象を取り上げたときだったと思う。
「座敷わらし」という子供の妖怪が現れる部屋があり、その姿を見た人は幸運が巡ってくるという言い伝えがあるとのことで、女性レポーターが実際にその部屋に泊まって体験するというコーナーだった。

テレビカメラをセットして3泊する企画だったと記憶しているが、二日目の夜まで何事もなく過ぎ、いよいよ最後というその夜、夜中に「バシッ!」と生木を裂くような音がして、気付いたレポーターが起き上がると、うっすらと青いような影がスーッと画面を横切った。
驚いたレポーターが「きゃーっ」と悲鳴をあげたが、それが子供の姿をしていたかどうかまでは定かならず。

結局、番組としては「座敷わらしに会えたのではないだろうか」という、なんともうやむやなオチをつけていたが、それ以来、ぜひその旅館に泊まりたいと念じてきて早やン十年!?
最近では、座敷わらしが出るという部屋は、何年も先まで予約がいっぱいで、そこに宿泊するのは至難の業となっていた。
しかし、いずれは泊まりに…!と密かに燃えていたというのに、よもや旅館が先に燃えてしまうとは!

ここ数年来、全国から大勢の人間が「幸せをくれ!」「幸運をくれ!」と押し寄せてきたことから、さすがの座敷わらしも疲れ果てていたのではないだろうか。
宿泊客の中には欲に取り付かれた者もいただろうし、このご時世、
「座敷わらしに会えなかった!金は払わない!」
とゴネる客もいたのではないだろうか。
住み着いた家に幸福をもたらすという座敷わらしがいるにも関わらず、全焼してしまったという事実は、近年の強欲にまみれた人間に対する、座敷わらしからの警告ではないだろうか。

長年に渡って暮らしてきた“棲家”を無くしてしまった座敷わらし。
今、どこでどうしているのだろう。
その心境を思うと気の毒でならない。
どこかに安住の棲家を見つけてくれていることを願うばかり…



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2 コメント

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きっっと・・・ (KAORI)
2009-10-08 22:08:05
隣の祠に逃げ込んで、無事でいてくれると
信じてるでふ・・・

一緒に、座敷童に会いに行こうね♪っって
言ってたのに、燃えちゃったね・・。
かなりショックを受けてるKAORIでごじゃり
まふ・・・。

座敷童、無事で居てぇぇぇぇ~
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ご無事でしょう。 (たけとら)
2009-10-08 23:25:39
コメントありがとうございます♪
思うに、座敷わらしが出て行ったために巻き起こった災難であり、わらしさんはご無事であらしゃいますことは確実でありましょう!
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