面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

ラッスンゴレライ

2015年03月09日 | よもやま
たけし「ラッスンゴレライ」を「バカ大学の文化祭」とバッサリ…30秒で強制終了(デイリースポーツ) - goo ニュース


「北野演芸館」を久しぶりに見た。
演芸番組を見たのは本当に久しぶりだったが、相変わらずのナイツの“イイマツガイ”系ネタは安定感抜群で面白かった。
そんな中、若手を中心とする芸人たちがネタを披露し、それを見ているたけしがボタンを押すと幕が降りてきてネタを強制終了させるコーナーで、話題の8.6秒バズーカーが登場した。
ブレイク中の「ラッスンゴレライ」を一節披露したところでたけしはボタンを押して強制終了。
「バカ大学の文化祭じゃないんだから!」とニコリともせずバッサリ切り捨て、ガダルカナル・タカが慌ててフォローしていたが、うまいこと言うなぁと感心も得心もした。

同じくリズムネタでブレイクしたバンビーノの「ダンソン…」の方が、まだネタとして構成されていて見ていられるし笑えるが、「ラッスンゴレライ」は本当にただのリズム遊びでしかなく、幼児番組の1コーナーみたいなものにしか思えない。
「ひらけ!ポンキッキ」の“ジングル映像”に近い気がする。
YouTubeで多くの人々が真似した映像をアップさせているが、正に誰もが動画をアップしてパフォーマンスを披露できる現代ならではの流行に乗っているだけに過ぎず、ネタとは言い難いシロモノだ。
かつての「レッドカーペット」を見て育ってきた人間らしい一発芸かもしれない。
番組終盤で、タカのフォローをわずかな追い風に、「転調するところを見てほしい」と「ラッスンゴレライ」の続きを披露して食い込んでいった根性は評価するが、あれで本当にたけしが笑うと思っていたなら、彼らにお笑い芸人としての未来は無い。

それに比して、「未亡人朱美ちゃんシリーズ」以外のネタを初めて見た日本エレキテル連合には圧倒された。
朱美ちゃんでブレイクした橋本小雪の“狂気”は凄まじい!
かつてワハハ本舗で見た久本雅美の二人羽織エクソシストを凌ぐのではないかとさえ思える凄みがある。
表情の作り方など、無声映画時代のチャップリンを彷彿とさせるような目の使い方が効果的で、歌舞伎の要素もうまく取り入れてるのではないだろうか。
ネタが流行語大賞に選ばれ、一発屋芸人化することを危惧する声もあったが、彼女たちには当てはまらないはず。
多種多様なキャラクターが生み出す狂気は、他の若手芸人連中の追随を許さないエネルギーがある。

やっぱり面白いと思えるコンビやチームは力がある。
改めて演芸番組の視聴にシフトしていこう。


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