面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「梅ちゃんの青いペルセウスの誘惑」

2010年10月10日 | music
「WAHAHA本舗」の梅ちゃんこと梅垣義明の“リサイタル”を初めて観に行った
ピーナツを鼻から飛ばす「ろくでなし」はテレビで見たことがあったが、その他のネタは見たことがなかった…というか、テレビで放送できるのは、あれが限界かもしれない
しかし噂には、「おでんを飛ばす」「水を撒き散らす」ということを聞いていたので、いったいどんなライブなのか

いきなり「ろくでなし」でボルテージ全開のスタート
次に噂に聞いた「おでん飛ばし」が炸裂
それにしても、前方を中心に、コアなファンあるいは何度も来ているリピータの皆さんはさすが
折りたたみ傘やカッパなど、雨具をしっかり持参して“被害”を最小限に食い止めていた
「今日は一緒に遊んでいってください
という挨拶が、この公演の全てを言い表している

スルメイカがパラシュートで降ってきたり、観客のひとりのオッサンから奪い取った靴下を“洗濯”して水につけ、これをバルーンにつるして水を滴らせながら(もちろん洗濯しているわけではなく、ただの濡れた靴下)観客の上へ浮かべたりと、観客に“被害”を及ぼすネタが次々と繰り出される
実にくだらなくてアホらしい

中に、中島みゆきの「世情」を歌うネタがあったが、これには感心した。
犯罪被害者に対するマスコミ報道のあり方への批判と抗議を謳いつつ、観客に写メを撮らせるという演出
観客に写真を撮らせることで、この日記のようにブログにどんどん掲載されれば、いい宣伝になるというもの
考えたなぁ~



エンディング直前、いよいよWAHAHAの本領を発揮
障子の向こうでバックライトを浴び、嵐の曲に乗って“ブラブラ”させながら踊っている
舞台上に障子が立ててあるので“丸見え”ではないのだが、影が映ると“ソレ”の影も映ったのには爆笑した
そして事前に観客席に配付されていた靴下を、観客に迷惑をかけたことに対する仕返しとして、丸めて障子に向かって投げつけるよう要請。
次々と障子に穴が開き、チラチラと梅ちゃんの裸が見えるという趣向だ。
しかも前と左右を小さい障子で囲ったかぶりものを身にまとって通路へ飛び出し、後方の観客にも靴下を投げてぶつけさせるという徹底ぶり
ちなみに後ろ姿で“ナマ尻”を見たが、全くもって嬉しくはない
最低な下ネタを最後に持ってくるところは、梅ちゃんのお笑いパフォーマーとしての矜持か

アンコールでの「サランラップ・キス」も含めて、2時間半余りの公演は、爆笑に次ぐ爆笑のうちにアッという間に終了。
客をいじるという演芸的には邪道とされる演出を逆手に取るかのように、徹底的に観客を巻き込みながら一緒に遊ぶ。
ファンも梅ちゃんと一緒に遊ぶためにやってきていて、人がいじられるのを見て快哉を送り、自分が被害を被ることを楽しんでいる
一種独特の一体感漂うステージは、実にくだらなくて愉快だ
「こんなくだらないライブを人に説明しても、理解されるわけがない。だから直接見にきてほしい
という梅ちゃんの言葉は、けだし名言である…もとい、見事な宣伝文句だ
(いや、「ただの宣伝」か

終演後、入口に立って観客を見送るところは正に小劇場のノリで、なんだか懐かしい



ファンひとりひとりと握手する梅ちゃんを携帯に収めて(よう考えたらどうでもイイ写真だが)、満腹感いっぱいの大満足で会場を後にした。
いやぁ、それにしてもやっぱりライブは、エエもんやなぁ~


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