面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

出雲放浪記②

2009年08月14日 | 放浪記
玉造温泉で一泊し、さんざん温泉につかりまくった翌日。
昨日とはうってかわって快晴!
目指すは開府400年という城下町・松江の中心、松江城。

豊臣秀吉より出雲国守の任を受けた堀尾吉晴は、尼子氏が本拠としていた月山富田城に入ったものの、城近くの山から攻撃を受ける危険性と、政庁とするには奥まった位置にあったために不便であったことから、現在の松江城を築いて移った平山城。
なんでも、維新の際に明治政府から城閣廃止の指示が出たが、元藩士を中心とした地元の有志が尽力して天守閣を買い取り、残ったものだとかなんだとか。

外側は黒い板で覆われ、堂々たる風格。
戦国時代も終わりを告げた頃の築城で、姫路や大阪、名古屋ほどの大きさはないが、天守閣の地階層部分には食糧庫と井戸があり、長期の籠城戦にも耐えうる備えはさすが。
最上階からは360度の眺望が広がり、敵がどこから攻め上って来ようとも一目瞭然。
この眺望が、いまや観光の目玉となっているのだから、後の世の経済にまで益をもたらした堀尾吉晴の慧眼はさすが!
(そんなこたぁない ← タモリ風)

城の側にある武家屋敷も見学しながら、往時の松江城を偲ぶのもまた格別。
歴史好きには、何時間でも遊んでいられる名所である。

ちなみに、小泉八雲が過ごしたのもこの松江で、藩士の旧居を住まいにしていたのだが、その家屋を見学したことも付け加えておこう。
これはこれで趣き深くて結構。

日なたは暑かったものの、木陰に入ればビックリするほど涼しく、大阪では考えられない気候。
落ち着いた雰囲気の城下町であった。

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