面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

最後の観戦

2008年09月09日 | 放浪記
9月最初の週末は、タイガースにとって広島市民球場での最後の3連戦。
そして本当に最後の最後となる7日(日)、前日の勝利に対する期待も抱きながら、「広島日帰り市民球場弾丸ツアー」に飛び出した。
(ツアー言うても一人なんやけどね)

試合開始は15時。
広島行きに賛同した虎仲間にとってもらっていた内野自由席の前売り券を握りしめ、開門の13時に合わせて移動。
どうせなら、試合終了後にタイガースナインが目の前を通っていく、内野自由席の一番前くらいで、かぶりつきで見たいもの。
新幹線で12時半の広島に到着、広電に乗った。

たどり着いた広島市民球場。
真っ青に晴れ渡った空は、まるで真夏のよう。

「夢と感動をありがとう」。
ホンマにそのとおりやね。

9番ゲートを目指して歩いていくと、長蛇の列が見えてきた。
げげっ!こら一番前はムリやなぁ…まあ、しゃあないわ、と最後尾を目指して列に近づいていったら、その最後尾が見当たらない!
行列をたどっていくと、なんと!
近くを流れる太田川の土手まで続いていた。
ひえ~!一番前どころか、どこらへんに座れるやろ!?と心配しながら、20分ほど並んでやっと入場。

しかしスタンドに入ってみると、意外と下段の方に空きがある!
ラッキー♪ということで、前から3列目に陣取った。


金網越しで、しかも目線が低いので、実は試合を見るには少々不適ではある。
ホンマに野球の試合をじっくり見たいなら、中段付近がいいのだが、今日の目的は少しでも選手に近く、である。
試合開始直前、選手たちがキャッチボールを始めると、目論見どおりすぐそこに林と平野が。


タイガースが守備のときは、金本がすぐそこに見えることだろう!
期待が膨らむ。

スターティングメンバーも発表されると、両チーム応援団が大いに盛り上がる。
広島とは思えない大声援が沸き起こるレフトスタンドには、応援団旗がはためく。



ファンの盛り上がりをよそに、タイガース打線は相変わらず低調。
あっという間に1回表が終わると、いよいよ間近に金本登場!



まずは入念にキャッチボール。
相手は最後まで桜井が務めていた。
(先発メンバーではなかったということやね)



さあ、広島の攻撃が始まる。
甲子園なら黄色、黒、白、グレーにピンクと、結構色が混ざるのだが、広島はさすがに赤一色。
超満員の外野スタンドは、遠めに見てもなかなか威圧感がある。



タイガース打線は相変わらず低調なまま、広島先発の前田を崩せない。
一方のタイガース先発の金村は、毎回ランナーを出しながらも失点を許さない。
よく言えば投手戦。
悪く言えば得点効率の悪いブサイクな試合。

見せ場もないので、グラウンド整備の際に登場する謎の“カップヌードルカー”を
撮っておく。
新しい球場でも、こいつは活躍するのだろうか。
(て、活躍してたように見えないのだが、ただの宣伝にしては投資効果が薄いように思う…)


とうとう我慢しきれず、先に失点したのはベテランたる金村の方。
5回裏に2点を失うと、次の回にも3点を与えて万事休す。
今のタイガースには、3点、4点と点差がつくと、とてもひっくり返せそうにない。
ラッキー7も高橋の代打ホームランでわずかに盛り上がっただけ。
タイガースの攻撃の途中から、カープファンが赤いジェット風船を膨らまして用意を始めると、瞬く間にスタンドが真っ赤に染まっていった。

これはさすがに迫力がある。

そうこうするうちに、ほとんど見せ場もないまま、試合終了。



前日の延長戦での粘り勝ちもどこへやら。
いや、前日勝てたのが不思議なくらい試合の流れは悪く、選手たちの動きも悪い。
これは本当に苦しい状態だ。
引き上げる選手たちの足取りも重い。



とにもかくにも、これで広島市民球場でのタイガース戦は終了。
この球場も見納め。
閉場するとの場内アナウンスが流れる中、名残を惜しむファンたちは、そこかしこで写真を撮っていた。
内野指定席との境目のフェンスも開放されたため、三塁側スタンドへと進み、夕闇迫るグラウンドを焼き付けた。
(いや、ネガフィルムやないねんけどね)



いよいよゲートが閉まるということで場外へ。
広島駅へと向かう前に、再度記念に球場正面を。



開場以来、広島復興のシンボルとしても、広島市民とともに歩んできたであろうこの老球場。
「夢と感動をありがとう」
市民ひとりひとりの思いが込められているようで、少しジーンとした。

まだ数試合残っているが、正真正銘の最終戦は、ぜひカープの勝利で飾ってほしいもの。
長い間、ご苦労さまでした。



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