面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

数字いぢり

2007年11月11日 | ニュースから
初の「自殺対策白書」を閣議決定、2割減目指す(読売新聞) - goo ニュース

「自分は末期がん」と悲観、認知症の妻を絞殺した夫を逮捕(読売新聞) - goo ニュース


「自殺対策白書」なるものが刊行された。
2016年までに自殺者を2割減にしていただけるそうだ。
ありがたい話で涙がちょちょ切れる。
数年先、統計データをちょちょいと“いぢって”「自殺者を減らした!」と素晴らしい白書が書けることだろう。

末期ガンの85歳の夫が、認知症の80歳の妻を殺害して逮捕された。
変則的な無理心中ではないか。
妻を殺して自分も死ぬ。自殺する勇気はない。
殺人罪で処刑してくれれば、時間はかかるが妻の後を追うことができる。
自分が亡くなった後に残された妻が不憫だという考えは、妻の生存本能を無視した夫のエゴ以外のなにものでもない。
しかし、少なくとも弱者切り捨ての嵐が吹く世情が意識の隅にあれば、このような心中へと短絡的に走るのも無理は無い。

安定した地位と収入が得られ、少なくとも自分は悲惨な目には遭わないように組織を守りつづけることができる連中の数字いぢりに付き合わされる気は無いが、この白書を真剣にとらえ、本当に志ある官僚もいることを期待したい…



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