面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

伊豆放浪記<伊東編>

2010年08月23日 | 放浪記
久しぶりにゆーっくりと温泉につかり、朝風呂まで楽しんでからチェックアウト。
雨が降りそうなくらいに曇っているが、昨日あれだけピーカンのカンカン照りだったので、通り雨か、はたまた昨今のこと「ゲリラ豪雨」が来るかもしれない…と覚悟して宿を出た。


宿の送迎者で伊東駅まで送ってもらい、そこから歩いて観光名所の「東海館」へ。
元は老舗旅館だったが、今は観光名所として保存されている。

<「東海館」遠景>
趣きのある風情が結構。





これまた風情のある玄関。
しかし、「お座敷文化大学」て何やねん!?誰が考えたコピーなんだろうか。

<「東海館」玄関3景>

    



あちこちから石を集めて風景を作ったという中庭。
今では天然記念物となって移動できなくなっている岩が中心にドーンと据えられ、これを亀に模して鶴の石像を置き、鶴亀の構図を表現しためでたい作り。

1階の廊下から客室を望むが…暗すぎて分かりにくいなぁ。
普通の宿屋のように横並びに部屋の入口があるのではなく、一部屋ずつ一戸建て風に入口を作ってある。

<「東海館」1階廊下>

  


順番に客室を見学していくが、各部屋毎に工夫が凝らされており、たとえば床柱や天井板の木の種類が違ったり、お膳の形が違っていたりと、風景が異なるところが面白い。
ここも前日の「起雲閣」同様、文豪に愛されたと言うが、そら東海館の風情なら、良い小説が書けるわな。

<「東海館」客室内部>

  



3階建ての大きな旅館だが、更に天井部には望楼が設けられている。
一応、定員10名と書いてあったが、案内の大将が「大丈夫でしょう」と15人ばかりで上がった(確かに大丈夫だったが実はちょっと怖かったり…)

<「東海館」望楼>
望楼内部、東方を望むと隣の元別館の望楼が見え、西方を眺めるとはるか向こうの山の中腹にハトヤが見える(写真ではハトヤが小さすぎて見えない…)

  



3階には大広間が2間あった。
元は2間続きになっていて、120畳敷きの超巨大広間だったとか。
今は東と西に分けられているが、それでもどちらもたいがい広い。

<「東海館」3階大広間>
左から全景と金屏風が置かれた舞台のある東側、落ち着いた佇まいの西側。

  



1階の喫茶室で休憩したのを含めて1時間以上東海館にいた。
いやぁ、ここも十分に遊べたわ♪

一応、小さいガイドブックを買って参考にしていたが、そこに載っていた「キネマカフェ伊東劇場」を目指して、東海館を後にした。
いかにもなネーミングの商店街の入口がすぐ近くにある。

<「キネマ通り」入口>





映画が娯楽の中心だった頃、ここにも映画館が建てられたのだろう。
その後いつまで上映されていたのか知らないが、今も商店街に名残を残しているわけで。
本によると、その劇場跡がカフェとして運営されている模様。
入場は無料で、昭和の名画(?)が上映されているスクリーンを観ながら、近所の店から出前してもらって飲食を楽しむというものらしい。

ガイドブックの地図を見ながらたどり着いてみると…
映画館だった建物らしきものは見つかったが、カフェなど跡形も無かった。
だいたいこの元映画館の建物自体、完全に閉鎖されていて中になど入れない。
カフェ開設時に設置されたらしい、描かれている作品は古いが、描かれたのは最近だろうと思われる昔ながらの映画の看板が哀愁を帯びていた…

<「キネマカフェ伊東劇場」跡>

   



仕方なく劇場跡を後にして、みやげ物の物色と昼飯を食べるために「道の駅・伊東マリンタウン」を目指して伊東駅へと戻る。

駅に着いたら、朝の曇りはどこへやらのカンカン照り。
陽射しはキツイが、日陰で風を受けると涼しいところは大阪とは大違いで快適♪
しかし大阪の夏も、昔はそうやったよなぁ(感嘆)

<ピーカンの伊東駅>





駅のバス停でしばらくバスを待ち、5分ほどで「伊東マリンタウン」へ。
広大な駐車場に土産物屋と食べ物屋が集まった施設は、よくある大型の「道の駅」の風景。
更に温泉施設(スーパー銭湯風)も併設されており、軽く半日は遊んでいられる、ファミリーが休日を過ごすにはうってつけというもの。
建物の裏手はヨットハーバーとなっており、更に海が広がって風光明媚で結構結構。

<伊東マリンタウンからヨットハーバーを望む>





土産物を物色し、メドをつけてから昼飯に。
ここはひとつ、伊東らしいものを何か食べるのがよろしかろう(というか旅の定番?)

<昼飯「駿河湾丼」>
桜えびとしらすとまぐろの三色丼♪美味し!





食事と買い物を済ませて「伊東マリンタウン」を後にし、帰阪の途についた。
それにしてもノンビリゆっくりと過ごした2日間。
普段は風呂につかることもないので、久しぶりに温泉でゆっくり湯船につかったときは正に極楽♪
熱海も伊東も、のんびりと散策するには程よい街で、十分に観光を楽しめた。
さすがは老舗温泉観光地?

熱海駅で新幹線に乗る前に、この2日間世話になった(水分補給に2、3本飲んだ)「ぐり茶」を記念撮影。
大阪では売っていない緑茶であるが、こっちではごく普通に売られていた。

<「ぐり茶」>





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