ペルーは笑い話の宝庫だ。
人々は、笑い話に花を咲かせる。
話の特徴は揶揄したものが多い。
ペルーで誰が作るのかわからない。あるいは外国で作られたものを、ペルー風にアレンジしているかもしれない。
中には、笑い話に興味もなければ、「それの何がおかしいのだ?」と、まったく理解できない人もいる。
当時聞いた笑い話は、形を変えて、その後いたるところで聞いた。正確には忘れてしまったが、こんな具合だ。
アメリカ人、フラン人、ペルー人が飛行機で旅行した。
アメリカ人:ここはどこだろう。外は暗くて判らない。
フランス人:手を出して確認したらいい。
早速アメリカ人が手を出すと、
アメリカ人:ああ、ここはアメリカだ。今、自由の女神に触れたよ。
しばらくして、フランス人が手を出すと、
フランス人:あっ、エッフェル塔に触ったぞ。やはりフランスだ。
また、時間が経つと、今度はペルー人が手を出した。
ペルー人:お~、間違いなくここはペルーだ。
ペルーには高い建築物が無いのに、何故ペルーだと判るのか、いぶかったアメリカ人とフランス人が訊くと、
ペルー人:だって、手を出したとたんに腕時計を盗まれたから。
ペルー人自らが、ペルーを揶揄した笑い話だ。
こんな、ちょっと桃色系のものもある。
一人の男が、神様にお願いをした。
男:神様、私の願いをかなえてください。
神:わかった、どんな願いだ?
男:実は、モノが小さくて女性に嫌われてしまいます。ですから床に届くくらい大きなモノが欲しいのですが。
神:わかった。そんなことなら造作も無いことだ。
喜んだ男は、その瞬間を待った。
間違いなく、男のモノは床についていた。しかし、
男:確かに床には届きましたが、これでは・・・・。
見ると、神様は男の足を短くしてしまったのだった。
日本のメーカーをつかった話もある。
世界で一番短い名前をもっているのは誰だという、競争があった。
中国人:それは中国人だ。「リー」というのがある。
韓国人:それなら韓国にだって「イー」があるぞ。
参加者:拍手。その通りだ。
日本人:それなら、日本人が一番だな。それは「カシオ」だ。
参加者:やった。日本人が世界で一番短い名前をもっているぞ。
*これには説明が必要だろう。カシオは有名なメーカーだ。カシオは、横文字では「CASIO」と表記するが、これはスペイン語では、「 Casi o 」とまったく同じ発音、同じ綴りで、意味は「ほとんどオー(つまりゼロ)」ということを表す。
笑い話がペルーでだれかが作っているのか、あるいは外国で作られたものをだれかが紹介しているのか、わからないが、人々はよく笑い話をしている。
キリスト教徒なのに、キリストを揶揄った話もあるが、やめておこう。
揶揄する心情はよくは分からないが、多分、一種の自暴自棄をこめているのではないかと思う。そういえばインドの笑い話は揶揄でもキツイのが多い。
国民が幸せで、豊かなら揶揄する気持ちは無くなっていくだろうと、想像している。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます