虚空を観じて

今感じたことを書くことは、年取った脳みそにいいんじゃないかと考えて認めています。日常の風景から、過去の記憶まで。

揶揄

2010年07月17日 | Weblog

ペルーは笑い話の宝庫だ。

人々は、笑い話に花を咲かせる。

話の特徴は揶揄したものが多い。

ペルーで誰が作るのかわからない。あるいは外国で作られたものを、ペルー風にアレンジしているかもしれない。

中には、笑い話に興味もなければ、「それの何がおかしいのだ?」と、まったく理解できない人もいる。

当時聞いた笑い話は、形を変えて、その後いたるところで聞いた。正確には忘れてしまったが、こんな具合だ。

アメリカ人、フラン人、ペルー人が飛行機で旅行した。

アメリカ人:ここはどこだろう。外は暗くて判らない。

フランス人:手を出して確認したらいい。

早速アメリカ人が手を出すと、

アメリカ人:ああ、ここはアメリカだ。今、自由の女神に触れたよ。

しばらくして、フランス人が手を出すと、

フランス人:あっ、エッフェル塔に触ったぞ。やはりフランスだ。

また、時間が経つと、今度はペルー人が手を出した。

ペルー人:お~、間違いなくここはペルーだ。

ペルーには高い建築物が無いのに、何故ペルーだと判るのか、いぶかったアメリカ人とフランス人が訊くと、

ペルー人:だって、手を出したとたんに腕時計を盗まれたから。

ペルー人自らが、ペルーを揶揄した笑い話だ。

 

こんな、ちょっと桃色系のものもある。

一人の男が、神様にお願いをした。

男:神様、私の願いをかなえてください。

神:わかった、どんな願いだ?

男:実は、モノが小さくて女性に嫌われてしまいます。ですから床に届くくらい大きなモノが欲しいのですが。

神:わかった。そんなことなら造作も無いことだ。

喜んだ男は、その瞬間を待った。

間違いなく、男のモノは床についていた。しかし、

男:確かに床には届きましたが、これでは・・・・。

見ると、神様は男の足を短くしてしまったのだった。

 

日本のメーカーをつかった話もある。

世界で一番短い名前をもっているのは誰だという、競争があった。

中国人:それは中国人だ。「リー」というのがある。

韓国人:それなら韓国にだって「イー」があるぞ。

参加者:拍手。その通りだ。

日本人:それなら、日本人が一番だな。それは「カシオ」だ。

参加者:やった。日本人が世界で一番短い名前をもっているぞ。

*これには説明が必要だろう。カシオは有名なメーカーだ。カシオは、横文字では「CASIO」と表記するが、これはスペイン語では、「 Casi o 」とまったく同じ発音、同じ綴りで、意味は「ほとんどオー(つまりゼロ)」ということを表す。

 

笑い話がペルーでだれかが作っているのか、あるいは外国で作られたものをだれかが紹介しているのか、わからないが、人々はよく笑い話をしている。

キリスト教徒なのに、キリストを揶揄った話もあるが、やめておこう。

 

揶揄する心情はよくは分からないが、多分、一種の自暴自棄をこめているのではないかと思う。そういえばインドの笑い話は揶揄でもキツイのが多い。

国民が幸せで、豊かなら揶揄する気持ちは無くなっていくだろうと、想像している。

日記@BlogRanking    

http://putiya.com/47gatu3.html  

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 波の怖さ | トップ | そうめん »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事