母が園芸店で購入した紫陽花。花びらが袋というか、器のようです。
連休明け初日の勤務は、心配したほど腰の痛みもなく、無事に終了しました👍 18時半からレッスン(英会話)ですが、その前に... 書かないつもりだった、3巻について、少しだけ。。
『君主論』を書いた時期、マキアヴェッリが友、フランチェスコ・ヴェットーリと交わした往復書簡に注目👀
塩野さん曰く、「往復書簡が価値を持つには、いくつかの条件が満たされる必要がある。(23ページ)」
全文紹介するとなると、分量が多いため、箇条書きに紹介します。詳しくお知りになりたい方は、著書を読んで下さいね📚
❶ 第一の条件! 書き手、二人ともが、手紙を介した 会話である、と思うこと!
書かれる内容は、送られてきた相手の手紙の内容を受けたものでなければならない。双方とも勝手に思うことを書き合っていては、往復書簡になりえない。これはやはり、返事は、送られてきた手紙を読んですぐに書く、でなくてはならないだろう。いかに相手の手紙の内容を受けて書いても、忘れた頃に届くようでは、対話として精彩を書く。 (結局、ほぼ抜粋しました...そのままに)
❷ 第二の条件! 書き手は双方とも、率直に思いを吐き出す性質の者である必要がある!社会的地位など関係なく、人間対人間のぶつかり合いが対話なのだから。
❸ 第三の条件! 共通の関心ごとを持つ、ということ!
ちなみに、彼らの関心ごとは、祖国フィレンツェ存亡と安全、平和だった。
❹ 第四の条件! 双方ともが、自らの意とすることを格別の苦労もせず、伝えることができる文章力を持つこと!
❺ 最後の条件! この人とならば、話せる!と思う人同士であること!
時間的、精神的 余裕の有無は関係ない。 実際、この二人は 相当な暇な身分だったが、忙しさでは人一倍だった、ユリウス・カエサルこそ、往復書簡のはじめ手であったとされている! ...そうです。カエサルの文章をキケロが褒めたたえていたっけ。そして超多忙な人だった!同感、同感!
要するに、手紙を通じて対話をしてみたいと、思うか、思わないか、の問題でしかない、と塩野さん。
ここまで25ページ14行まで)
結局ほぼ、そのまま抜粋となりました!
では、レッスンへ~
ここから~追記 (21時20分)
マキアヴェッリは、ノン・キャリア外外交官、とはいえ、実質、大統領補佐官や、官房副長官が行うような役職をこなしていた。しかも少ない給与で嬉々として。 そりゃ、やりがいある仕事を任されれば、金銭云々ではなく、誰だって張り切るだろう。しかも国の存亡が自分の肩にかかっている、と思えば! その職を突然、失脚した訳だから、失意の底にいたことは間違いない。 そんな彼を精神的に救ったのが、友との往復書簡~やがて『君主論』を書く為の土台を作ったのでは? 持つべきものは友。
塩野さんの上記の抜粋部分から言葉を借りれば、❷の条件;
率直に意見を吐き出す性質であること。そんな相手がいること。私が思うに、相手と意見が合わないことを恐れるあまり、遠慮ばかりしていては、そもそも議論にすらならない。そして、日本ではなかなか、Yes か Noか?で議論する土台すら出来ていない気がしてしまう... ここは自分も反省するところ。つい、「これを言ったら(相手に)嫌われる」と思ってしまいがち。意見の違いは、相手の否定では勿論ない。意見することは、”アドバイス”であって、”強要”でも”命令”でも、勿論ない。
マキアヴェッリは、社会的にはどん底に居ながら、友人や妻に恵まれていた。あのまま外交官を続けていたなら埋もれていたであろう彼も、『君主論』を書き、歴史に名を残すことになった。そして...銅像にもなった。(苦笑)
さて。
この続きを読むとしよう📚