フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

寒さ戻る

2011-03-16 | 趣味

空は晴れているが、風が強い。南アルプスや八ヶ岳は雲の中だ。
外気温マイナス4度、室温12度、湿度25%。

午前中は情報収集する。我が家を建築していただいた八ヶ岳建築工房さんに聞と、地震直後の停電のため、
ボイラーや湯沸かし器が凍結して破損している家があるとのこと。別荘地のように完全に水抜きしているところは大丈夫だったが、
生活している人の家がやられているらしい。薪ストーブは煙突で固定されているので、倒れる恐れはかなり少ない。
風呂には水を溜めておくこと、など。
ペンション銀の森さんに聞く。まずガソリンだが、このあたりは、静岡県の石油コンビナートからガソリンを運んでいるので、却って東京や千葉より
供給が安定している。ガソリンスタンドでは満タンにしてくれた。スーパーではパンが無くなっているが、このあたりはパン屋が多いので助かる。
スーパーオギノもあるが、清里なら隣の川上村にスーパー「ナナーズ」があるのでそこを利用するというのもある、とのことだった。


午後からは、フルートレッスンに行く。雪が降り始めた。冷え込みが厳しくなっている被災地の情報がラジオで流れてきて胸が痛む。
フルート教室は明野にあるので、先生に明野あたりの状況をきいてみる。特に問題は起こっていない、計画停電は、町内でスピーカーで広報されているとのことだ。
宿題になっているアルテ17課、今日もテンポとリズムがあやふやなところがあったが、先生と二重奏すると、何とか吹き終えることができた。
ようやく、17課を終了した。続いて18課の変え指練習だ。アルテ教本第2巻は、変え指練習においても第17課のシンコペーションの練習が引き続いて出てくる、というシステムになっている。

練習を終え、アダージョの森に帰ってくると、うっすらと雪が積もっていた。まずは、薪置き場から薪を運んでおく。

今日は計画停電第3グループは、18時20分~22時となっているので、18時までに夕食を済まそう。鶏肉の丼と煮込み春雨にする。
食事を終え、食器を洗い終わったら18時30分になっていた。停電はどうなったのかなと思っていると、18時45分頃から停電になった。
懐中電灯、ラジオに切り替える。今日はロウソクの灯りと薪ストーブを使う。ポットに湯を入れておく。戸外を見ると月明かりで驚くほど明るい。
改めて、リュックの中身を点検して、側においておく。薪ストーブにあたりながら、夫婦二人で、色々話をしていると、山のキャンプ生活のようだ。
そうこうしているうちに8時45分頃灯りがついた。

テレビを見ると、福島原発3号機、4号機への自衛隊ヘリによる放水が放射能レベルが高いため、中止することになった。
他に運転を停止している5号機、6号機にも使用済燃料を置いており、そこでも水温が上がっているとのことだ。
極めて困難な作業のようだが、何とか上手くやっていただきたいものだ。


今日も薪割り

2011-03-15 | 日記

今日も空は晴れているが、南アルプスは少しぼやけている。
外気温マイナス2度、室温12度、湿度28%。

計画停電2日目である。第3グループはどうなるか、インターネットで調べてみると、なんと
午前6時20分~10時となっているではないか。

これは急がねばと、直ぐに湯を沸かし、味噌汁を作って何とか6時20分までに朝食を食べ終えた。
テレビを見ていると、今日の第3グループは一部のみ実施されることになり、結局北杜市は停電しないことが分かった。
それでは少しゆっくりできるので、コーヒーを淹れて飲むことにする。

福島第1原発の動きが不安だ。第1号機と3号機の水素爆発、第2号機で炉心が露出し、爆発音がして格納器から放射性物質が流出している。
台4号機は、火災が発生し、使い済みの燃料棒が露出している。などなどのため、放射性物質の濃度が上がっている。
管首相から国民への説明があり、半径20キロ圏内は避難、20キロ~30キロは屋内退避との指示が出された。

午後からは庭に出る。日曜日に伐採した丸太の薪割り作業を今日も行う。栗の木はスカッと割れるが、コナラは簡単には割れないが
少しずつ割っていき、なんとは全ての丸太を割ることができた。割った薪を薪小屋に運び並べる。天井に届くほどになった。
薪は割らなければ薪にならない。

薪割り作業の次は、薪集めだ。森の東側から、伐採して時間がたって乾いている樹木を運ぶ。伐採しておいた、少し細い生の樹木を運びチェーンソーで切っていく。1時間ほどの作業で、かなりの細い丸太が出来上がった。残念ながら直ぐには使えず、1年間は乾かさなければならない。細い木といえどもよく乾くと、いい薪になる。

夕方までには福島原発第4号機の火災は消えた。やれやれである。 


薪割りと柴集め

2011-03-14 | 濫読

今日は、天気が悪化するという予報もあったが、起きてみるといい天気になった。
外気温マイナス5度、室温12度、湿度25%。

午前6時20分から「計画停電」第1グループの停電に入るとのことであったが、結局停電しなかった。
「需要が供給を上回らなかった」というのが理由である。東京電力で「需給バランス」を計量しているのだがそれが、市民には全く分からない。

ガソリン・灯油が減り、米、味噌、コーヒー、卵、それにビールなどが無くなったので、買い物に行くことにする。まず、近くのガソリンスタンドにガソリンを入れ、灯油もほしいというと、「売り切れました」との返事。「どうなるの」と聞くと「明日の昼には入ります」とのことだった。

Jマートに買い物に行っている舘さん夫人から妻にメールが入り、Jマートでは灯油売り切れとのこと。

141号線を下っていき、高根町箕輪の交差点近くのガソリンスタンドに行くと、一人40L限定で灯油を売っていたのでそこで買うことにした。そこで、スーパーオギノは「計画停電」で12時には閉店することが分かった。

11時前にオギノへ行ってみると、レジに長蛇の列が出ていた。パンや水のコーナーがほとんど売り切れていた。カセットボンベも売り切れだ。お米の棚もかなり商品が少ない。KITAHOさんから美味しいと聞いた「農林48号米」があったの買うことにする。味噌、米、卵、昼食用コロッケ、赤ワインを買う。入店制限を始めた11時30分に店を出る。

Jマートにも行ってみると、こちらは、12時20分に閉店だ。ここではビールとバケツ、保温ポットを買った。家に帰る道中、電気が停電になるので、今日の昼はおにぎりとコロッケ、漬けものにしておこうかと話をする。

アダージョの森に着いたのは12時30分過ぎになった。「計画停電」はどうなったかなと思って、入口の電気のスイッチを入れると、パット電気が点くではないか。色々騒いでいた第3グループ(12:20~16:00)の停電がなされなかったということのようだ。

午後からは、昨日切り揃えた丸太を割る作業を行う。伐採すぐの樹木は良く割れるともいうが、やや木に粘りがあって、スパッと割れるという感じではない。1時間ほどの薪割りの作業で、かなりの薪を作ることができた。それを、「今年の薪棚」に並べる。作業をしていると、気温がかなり上がっているので汗が噴き出てきた。


少し休憩した後、今度は、たきぎ拾らいに行く。昨日まで雪が残っていたので、まだ湿っているものもある。森の中から2日分ほどのたきぎを拾らい集めてきた。40センチぐらいに切って、収納袋の中に入れる。今日の庭での作業はこれで終えることにした。


早春の森に轟音が響く

2011-03-13 | ガーデニング

今日は、天気が良く屋外作業日和である。KITAHOさんが、ハクスバーナとリョウビの2台のチェーンソーでアダージョの森の樹木伐採に応援に来てくれることになっている。

10時過ぎから、炉の雪を掻き除く。炉に溜まっている落ち葉はカチカチに凍っていた。炉の岩の上に乾いた薪を並べ火を付けると直ぐに勢いよく燃えだした。今年初めての炉だ。

そうこうするうちにKITAHOさんがやってきた。2台のチェーンソーを持っている。
「少し良くないですが」といって、KITAHOさん宅の庭で採れたフキノトウも持って来てくれた。

到着後直ぐに、伐採樹木の選定を行った。最初に、炉の近くに生えている2本の栗の木を切ることにする。ハクスバーナの威力は凄い。あっという間に2本の栗の木が倒れた。その後は、KITAHOさんのリョウビと私のヒタチで細い枝を切り離す。この枝の処理が意外と手間取るのだ。

続いて、南側にある樹木を伐採するため下に降りていくと、地元のAさんがやってきた。「チェーンソーの音が鳴っていたのでやって来たのよ」とのこと。
「地震どうでしたか?」と聞くと、「井戸は大丈夫だった?」と逆に聞かれた。大丈夫でしたよと答えると、停電したため、ある家では給湯器に残っていた水が凍結して破裂し、給湯器が壊れた、とのことだった。そう言われるまで、停電は気になったが、凍結のことは全く忘れていたので、何もなくて後から安心した次第だ。Aさんは「これから用水路を見て回るよ」と行って別れた。

その後、更に栗の木を1本伐採する。近くに、この間植えたブルーベリーや梅の苗木があるので、それらを傷めないように角度を決めて倒さねばならない。KITAHOさんは慎重に狙いを定めて受け口を作り、追い口から切りこんでいくと、見事狙ったコースに栗の木が倒れた。

そこ間で作業をして昼食にする。炉の焚火で温めたほうとう、秋刀魚を焼き、おにぎりを食べる。気温がぐんぐん上がり、暖かいので戸外で食べる昼食は美味しい。

食後は、根元は優に30センチはあるであろう、太いコナラを伐採する。これも、倒すコースが難しいが、上手く狙いを定めて、周囲の苗木を傷めることなく
見事に切り倒すことができた。KITAHOさんの腕はさすがだ。その後、西側入り口近くのコナラを伐採する。


KITAHOさんが樹木の幹に受け口の線を入れてくれたので、これは私のスチールで上手く伐採すことができた。伐採木を40センチの丸太に切り揃え、細い枝を落としていく作業はなかなか大変だ。2台のチェーンソーの「グヮングヮン」という轟音は、付近の山に響き、なかなかの迫力だ。KITAHOさんは切るだけではなく、切り終えた丸太と枝を炉の近くまで運び上げ、積み上げてくれた。凄い体力である。

3時過ぎに作業を終える。炉のそばでコーヒーを飲みながら色々話をしていると、あっという間に時間が経った。気がつくと5時を回っていたので、「またやりましょう」と言いあって散会した。


国内観測史上最大規模の地震

2011-03-12 | 日記

昨日から余震が続いている。今朝4時過ぎには、長野県北部、新潟で震度6強の地震が発生した。
我が家でも少し強い揺れがあった。
5時過ぎ、ようやく電気が復旧して灯りがともった。
直ぐに、テレビのスイッチを入れる。津波が押し寄せる状況や火災、家屋の倒壊、などすさまじい映像だ。
東北沖地震は、国内観測史上最大のマグニチュード8.8とのことだ。
その後も、余震続いている。

午前中は、じっとテレビの画面を見続けていた。福島原発1号機で冷却機能が低下しているとの報道。
そのため半径10キロ以内の住民に避難指示が出された。

午後、庭の様子を見に外に出る。日射しは強いが、庭にはまだ雪が残っていた。
その後3時30分頃、福島第1原発で爆発がおこり、遮蔽壁が崩壊した。
1979年アメリカスリーマイル島の事故と同じだ。避難指示が半径10キロから20キロに拡大された。

夕方までには、JR中央線が全面復旧、中央道も通行止めが解除された。

8時30分からの首相会見あり。枝野官房長官は「格納容器は破損していない」が、「万全を期す観点から20キロに拡大した」と説明。