フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

「がんばる」鎌田医師

2011-03-29 | 日記

タンポポ

今日も晴れて、気温は一段と上がった。午前中は陽気に誘われてウォーキングに出る。足元には春の訪れを告げる野の花が一斉に咲きだしてきた。

テレビを見ていて驚いた。あれだけ人に「がんばらない」ことを勧めている鎌田實医師(諏訪中央病院名院長、62歳)が、なんと被災地に行き治療にあたっているという。調べると、鎌田さんは既に25日から南相馬市に入っていたのだ。福島第1原発30キロ圏内だ。諏訪中央病院は東北関東震災後ただちに病院スタッフを現地に派遣している。しかも鎌田實さんには「八ヶ岳山麓日記」というブログがあり、そこで大地震の被災状況、現地での活動を毎日報告していたのだ。
http://kamata-minoru.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/101-5dc8.html

テレビ出演後もただちに山形に飛んでいる。凄い行動力である。顔からは普段のやさしい頬笑みが消え、決然とし、背筋もピシッと通っていた。

ホトケノザ

朝日新聞を読むと

70歳の宮崎駿監督
「僕たちの島は繰り返し地震と津波に襲われてきた。しかし、豊かな自然に恵まれている。多くの困難や苦しみがあっても、より美しい島にしていく努力をするかいがあると思っている。」「僕たちは絶望する必要はない」

ハナニラ

最近読んだ「不幸な国の幸福論」を書いた81歳になる加賀乙彦(作家・医師)
「かつて、爆弾と原子爆弾の痛苦にのたうちまわった歴史を思い出して、冷静に津波の被害や故郷の街の喪失を、再建しようではないか」「日本には再建という大きな希望が残されている。そして全世界の人々が私たちに注目している。これが病気でなにもできない老人のつぶやきである」

ハナダイコン

関西電力八木社長
「原発の安全運転をきちっとしていく中で、原子力の比率も高めていく。これが基調路線だ」

電力9社の中で原発依存率55%近い、1位を走る関西電力の原発は15基だ。大阪、神戸、奈良、京都は全て若狭高浜原発から100キロ圏内である。
関西では「想定外」のことは起こらないのであろうか、はなはだ不安だ。

福島第1原発1~3号機の排水作業が懸命に行われている。

草を食む牛