フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

晩秋 その美しさ

2012-11-12 | 日記

昨日からの雨も上がり、今日はいい天気になった。紅葉の前半を彩ったヤマザクラ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、コアジサイ、コハウチワカエデなどが葉を落とし、森の中は幾分明るくなった。アダージョの森は、雨に濡れた落ち葉で埋め尽くされている。

紅葉の最後を飾るのは、コマユミ、オオモミジ、ダンコウバイ、それにコナラとカラマツ、これらが見事に紅葉・黄葉している。

付近の山々も、鮮やかに紅葉してきた。少し歩いて、それらを楽しもう。

 

ハイキングコースを歩いていくと、宮沢賢治の童話、「風の又三郎」の話のもとになったとも言われる、風の三郎伝説の「五幹の松」に着いた。根回り4・5mの巨大な赤松は凄い迫力だ。人々はここで「暴風雨避け」を祈願したという。

そこから北甲斐亭までの道を歩く。まだ散らずにあるウリカエデの目の覚めるような黄葉。

コハウチワカエデの紅葉。

アダージョの森に戻って来ると、西側のオオモミジの大木が鮮やかに色づいている。

足元には、黄色から真っ赤までの様々な色合いに染まった葉が一面に落ちていた。

八ヶ岳を見ようと少し車で行くと、冠雪した八ヶ岳はひときわ美しく、気高くなってきた。

秋の日のつるべ落としと言われる通り夕暮れが早くなってきた。斜めから射し込む光で紅く染められたアダージョの森は、ひっそりと静かで、ただただ美しい。