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功夫電影専科

功夫映画や海外のマーシャルアーツ映画などの感想を徒然と… (当blogはリンクフリーです)

【Gメン82in香港カラテ②】『赤いサソリVS香港少林寺』

2010-04-17 23:35:34 | Gメン75&82・香港カラテシリーズ
「赤いサソリVS香港少林寺」
製作:1982年

▼波乱の船出となった『Gメン82』の香港カラテシリーズだが、通算3回目となる今回は一風変わった内容になっている。タイトルにあるとおり『少林寺』を意識した内容で、香港側のキャストの一部が丸坊主にされているのだ。
メインとなるゲストは名悪役の高飛(コー・フェイ)で、楊斯(ヤン・スェ)に次ぐ香港ロケの顔役・江島(チャン・タオ)も復活。そのほかには唐天希と竜咲隼人が前回の『吼えよ!香港少林寺』から引き続き登場している。注目すべきは高飛の動きで、前回の陳觀泰(チェン・カンタイ)は色々と難のあるキャスティングだったのに比べ、今回はキレキレの功夫アクションを披露してます。

■とある組織の内部抗争によって、一人の男が香港警察に留置された。逮捕された男・高飛は秘密結社・赤いサソリの一員であり、Gメンの清水健太郎は赤いサソリの実体解明&誘拐された妹を救出するため、彼に接触を試みるのだった。
高飛と同じ牢屋に送り込まれた清水は、脱獄しないかと高飛を誘いにかけ、外におびき出すと手錠で互いの手を繋いだ。もちろん高飛は激しく抵抗したのだが、清水の目的が妹の救出だと知り、自らの身の上を語りだした。高飛は妹と共にベトナムから疎開してきた中国人で、生きるために赤いサソリの仲間になったのだが、組織が人身売買を始めると聞いて反抗したというのだ。
その際、高飛の妹は組織に捕らわれてしまったため、彼は組織に刃向かったのである。それぞれの事情を明かした清水と高飛は、手錠を捨てて組織の壊滅を誓い合った。
 妹たちを助けるため、2人はまず赤いサソリのボス・江島(表向きは慈善家の大富豪)の娘を捕まえ、彼女と引き換えに妹たちを助けようとしていた。だが、高飛の不在時に竜咲隼人らが現れ、江島の娘もろともアジト(ロケ地はいつものタイガー・パーム・ガーデン)に連れ去られてしまう。一方、江島の娘は清水たちから真実を聞かされており、父親である江島に疑問を持ちつつあった。
そして、時を同じくしてGメンの三浦浩一と合流した高飛は、清水たちを救い出すためにアジトへと潜り込んだ。だが、高飛も捕らわれの身になってしまい…と、そこへ江島の娘が現れた。江島の娘は清水と高飛を助け出し、妹たちの居場所を2人に告げた。清水は地下牢へ向かうと、自分の妹と高飛の妹を救出!高飛は竜咲や唐天希たちを叩きのめすと、最後に残った江島に立ち向かうのだった。

▲これまで、香港カラテシリーズは人質交換と麻薬のみで話を進めてきたが、『Gメン75』の終盤あたりから次第に新たな物語を模索していくようになる。
前回の『燃えよ!香港少林寺』前後編は宝石の争奪戦を主軸とした話で、今回は刑事ドラマによくある「手錠のままの脱獄」的なストーリーを辿っている。無論、それだけでは日本でもやれる内容なのだが、高飛に難民の悲哀を語らせることで香港ロケの必要性を強調し、一応の体裁を整えている。
清水と高飛の友情も爽やかだし、一筋縄ではいかない敵の描写もなかなかのもの。ただ、欲を言えば江島の娘の顛末をもっと細かく描いて欲しかったし、最後に高飛とその妹が再会するシーンも入れて欲しかったところである(正直、「敵を倒して終り」というB級カンフー映画みたいなラストを『Gメン』でやってもらいたくなかったです)。
 功夫アクションはさすがに面白く、オープニングから高飛によるハイスピードなバトルが炸裂!なかなかレアな高飛VS竜咲隼人という対戦や、前回は陳觀泰とリズムが合わなかった唐天希との接戦、そして最後の高飛VS江島に至るまで、燃えるファイトに仕上がっていました。
そして、清水のアクションも前回からボリュームアップしているのが特筆で、今回は高飛と立ち会ったり、手錠に繋がれたまま敵と闘うなど、おいしい見せ場が幾つも登場している。上記の高飛との友情なども含めて、なかなかの好印象を残しています。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (tkn)
2010-05-13 00:49:14
いきなり失礼します(格闘技の知識は皆無です。)。伊吹剛さんの決め技は一本背負い(投げさせてもらっているようにも見えます。)だけなので,千葉裕さんの方が上に来るような気がします・・・・そのほかについては,異議はございません。
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返信!(2) (龍争こ門)
2010-05-14 23:27:08
tknさんこんばんは&初めまして!

>千葉裕さんの方が上に来るような気がします
 伊吹さんは『香港カラテ対Gメン』で楊斯とタイマン勝負を繰り広げていますが、千葉さんは名のある強敵とはほとんど闘っていません(『香港カラテ殺人旅行』で竜咲隼人と闘ったくらい?)。
実力的には拮抗していると思っているのですが、そのへんのところを加味して伊吹>千葉という考察になった次第です。

まぁ、シャレで作ったランク付けですし、そんなに深い意味はありませんので…(笑
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Unknown (Unknown)
2011-07-18 01:25:36
うそばかり、書くな。清水健太郎は№2.中島はるみは、江波杏子より、強い。デタラメ言うな。
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返信。 (龍争こ門)
2011-07-18 23:56:59
こんばんは。コメントありがとうございます。
確かに門外漢である私が勝手に順位を付けるのは不適切でした。該当の箇所はただちに削除致しますので、ご容赦のほどをお願いします。
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