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映画感想のブログ!!
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『フロストバイト』スウェーデン製ホラー

2008-02-28 00:28:28 | ホラー
フロストバイト
FROSTBITEN(2006年スウェーデン)
 監督 アンダシュ・バンケ
 脚本 ダニエル・オイアンラトヴァ 
 出演 ベートラ・ニールセン、カール=オーケ・エリクソン、グレーテ・ハヴネショルド

 ■ストーリー■
 ラップランド地方の田舎町に女医のアニカと娘サガが引っ越してくる。アニカは尊敬する遺伝学の権威ベッカートが町の病院で働いているためにやってきたのだ。アニカはベッカートが診療する唯一の患者に噛みつかれてしまうのだった。一方、サガは高校で仲良くしてくる少女ベガにパーティに誘われるのだった。ところが、そのパーティではベッカートが持っていた謎の薬を手に入れた高校生たちがその薬を飲んでしまうのだった。

 ■感想■
 スウェーデンのバンパイア映画。
 映画界っていうのは、ある映画の製作が発表されると、似たような内容の作品が製作発表されたり、実際に作られちゃったりすることがあるんですけど、今作も極夜の町が舞台のホラー“30 DAYS OF NIGHT”がアメリカで作られたんで、てっきりブームに乗って作られたのかな??って思ったんですけど、かなり違ったみたいです。「極夜」という1ヶ月間朝が来ないという設定だけ同じなだけですからね。それって東欧では、普通の現象ですもんね。日本ではずっと昼間の「白夜」の方が有名ですけど、夜間だけの状態を「極夜」っていうそうです。
 
 ヨーロッパ映画ということで、真剣なホラー作品と思いきや、どちらかというとコメディとまでは行かないですけどかなりユルユルな感じの作品です!でも、かなり展開が早いです!現代のシーンから始まると思っていたら、冒頭、1944年のシーンから始めるんでビックリしました。そのシーンがどうストーリーにつながるのかなって思って観ていると、あとでちゃんとつながっていきます。(「あ~、良かった」見せ場のためだけのシーンで、本編とは全然関係無いのかと思っちゃいました)

 中盤から、後半にかけて展開が早くて、町中に吸血鬼があっという間に増えていきます!警察も出てきますけど結局、何も出来ないし!まぁ、実際に吸血鬼が現れたら、警察ではどうしようもないでしょうけどね。
 ダン・カーティス監督の『血の唇』(70年)に登場してくる警察は準備が良すぎでしたもんね!あれはあれでやりすぎ!警察が吸血鬼を信じるわけないのに!あんなに超自然的な存在に対して対応の早い警察は無いでしょ!事件記者コルチャックがいたら泣いて喜んじゃいますよね。
 
 ところで、今作の吸血鬼はちゃんと鏡に映らないです。吸血鬼になりかけてる男性が鏡に映らないのを観てショックを受けるシーンがちゃんとあります。こういう細かいところはちゃんと約束通りに描写してくれないとね!
 でも、サガの友人ベガが、棒を2本で簡単に作った十字架を怖がらないんですけど、あれはなぜ??サガやベガに信仰心が無いからなんですかね??吸血鬼になった男が教会で神父と握手して、手が焼けれうシーンがあったんでキリスト教の影響を受けないってわけじゃなさそうだし。あの十字架が効果の無いシーンの説明はして欲しかったです。

 ヨーロッパでいうとデンマーク映画に『ヴァンパイア黙示録』(98年)という作品がありましたけど、やっぱり吸血鬼映画はハリウッドの方が面白いんですかね??でも、吸血鬼映画がちゃんと作られるんだからそれだけでもスゴイことですよね!日本の劇場映画でマジメな吸血鬼映画といえば、『血を吸う薔薇』(74年)以降作られていない気がするんですけどね。(もともと本数も少ないですしね)
 
 最近は、コミック系のスーパーヒーロー(ヒロイン)物みたいな吸血鬼映画が多いのでたまには、こういう純粋な作品もいいですけどね!ちょっと想像していた作品とは違いましたけど、こういう軽い吸血鬼映画もいいでしょう!40点

フロストバイト

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『ヴィクティム』リンゴ・ラム監督傑作スリラー

2008-02-25 22:51:05 | 香港映画
ヴィクティム
THE VICTIM目露凶光(1999年香港)
 監督 リンゴ・ラム
 脚本 リンゴ・ラム、ジョー・マ
 出演 レオン・カーフェイ、ラウ・チンワン、エミリー・クワン

 ■ストーリー■
 ある駐車場で、元会社員のマーが誘拐される。その後、マーは巷で「幽霊ホテル」と噂される廃屋で救出されるのだった。しかし、「幽霊ホテル」で発見されたマーは、以前の人格と打って変わった人柄になっていた。誘拐の目的もつかめぬまま、刑事のピットは相棒は捜査を続けるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 リンゴ・ラム監督のスリラー映画。
 出演は主人公の刑事にレオン・カーフェイ、誘拐されたあと人柄が変わってしまう被害者にラウ・チンワン。 
 『』(89年)、『マキシマム・リスク』(96年)、『レプリカント』(01年)のアクション派のリンゴ・ラム監督がホラー映画を撮るなんて珍しいなぁ!と思ったんですけど、一時期の1970~1980年代のイタリア映画界のように、香港映画の監督もどんなジャンルでも監督しちゃいますから不思議は無いですけどね。

 脚本は、リンゴ・ラムとジョー・マ。ジョー・マはゾンビ映画『香港ゾンビ』(98年)、ハードアクションと思わせといて人情物のような展開になる刑事物『OVER SUMMER』(99年)、旧正月映画『ラヴァーズ&ドラゴン』(04年)と色んなジャンルの作品の製作に関わっています。

 脚本が、リンゴ・ラムとジョー・マの今作ですけど、やはりタダの作品ではありませんでした!
 
 駐車場で、ひき逃げまでして車が暴走する事件が誘拐事件とわかる出だしからして暴走ぎみの今作ですけど、思わず画面に引き込まれます!なんで駐車場の係りをひき逃げしたのかが最後までわからないです!そんなことしたら警察が絶対に捜査を始めるのに!
 リンゴ・ラム監督が珍しいホラー映画を撮ったんだな!と思ってると、だんだんとストーリーの展開が変わってきます!余りの急展開に呆然!!!
 「え、これって、何??」
 余りにも展開が急なんで、着いていくのがやっとでした!
 それに、なんというヴォリューム!まるで1クールのTVシリーズを観ているかのような錯覚に陥っちゃう感じです!
 誘拐事件→幽霊ホテルのくだり→人柄のまるっきり変わったラウ・チンワンと恋人の生活→誘拐犯の正体→警察の捜査
 とこれでもかの展開で、観ている人を楽しませてくれます。そこに主人公のレオン・カーフェイの奥さんの浮気疑惑やら、アクション映画お得意のカーチェイスシーンまで入れて見せ場がてんこ盛り状態です!
 レオン・カーフェイを主人公にした警察物のTVシリーズを観ているかのような印象を受けるほど!ホントに香港映画ってすごすぎ! 
 
 ハリウッドだったら、同じ長さでは絶対に作れないストーリーでしょう!今作はランニングタイムが103分ですから!バリー・ウォン監督の『ムービング・ターゲット』(04年)を観たときもあまりのストーリーの詰め込みすぎにビックリしましたけど、『ムービング・ターゲット』はTVシリーズの映画化なんで、いやでもヴォリュームがあったんでしょうけど、今作はオリジナルでのこの展開!すごいです。
 もしハリウッドだったら、こういう映画を作ろうとしたら安直にホラー映画にしちゃうんでしょうね!ホラー映画と思わせといて、純粋な犯罪物!それも超ハードなアクションシーンをまじえての警察物にちゃんとなっているところがスゴイです!レオン・カーフェイの相棒が殺されるシーンとかもすごすぎ!直接的なシーンはホンのちょっとしかないのに、あの血まみれのシーンが銃撃戦の凄さを表してますもんね!
 「もう香港映画、好きです!」
 こういう映画でも、レオン・カーフェイの奥さんの浮気疑惑の件でホッとさせるシーンを入れる卒の無さ!(実際、こんなことされたら笑っていられないけど。何が「こんなこと」かは映画を観て下さい!笑えるはず。あ、あまり笑えないかな??)

 香港映画というと、ジョニー・トウやアンドリュウ・ラウ、バリー・ウォンばかりに目がいっちゃいそうですけど、こういう作品が作られちゃうんだから止められないです!まぁ、今作も監督は大ベテランのリンゴ・ラムなんですけどね! 
 かなりオススメな1本です!75点
ヴィクティム

アートポート

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『ファンタスティック・フォー銀河の危機』ダラダラ続編

2008-02-24 22:57:03 | SF
ファンタスティック・フォー銀河の危機
FANTASTIC FOUR RISE OF THE SILVER SURFER(2007年アメリカ)
 監督 ティム・ストーリー
 脚本 マーク・フロスト、ドン・ペイン
 出演 ヨアン・グリフィズ、ジェシカ・アルパ、クリス・エヴァンス、マイケル・チクリス、ジュリアン・マクマフォン

 ■ストーリー■
 謎のエネルギー体が地球にやってくる。そのエネルギー体の通ったあとには巨大なクレーターができていた。アメリカ軍はことの重要性からエネルギーが来る場所をMrファンタスティックことリチャーズ博士に調査を依頼するのだった。しかし、リチャーズとスーの結婚式がまじかにせまっていたため、スーが怒らないようリチャーズは密かにレーダーを開発するのだった。結婚式当日、謎のエネルギー体はニューヨークの結婚式をやっている場所に現れるのだった。

 ■感想■
 2005年の『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』の続編。
 監督は前作に引き続きティム・ストーリー。脚本はマーク・フロスト、ドン・ペイン。マーク・フロストは前作『ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]』以外に、TVシリーズ「ツインピークス」の製作総指揮、脚本を書いてます。ドン・ペインは『Gガール破壊的な彼女』(06年)の脚本を書いてます。

 前作は、軽いノリでいかにもコミックの映画化って感じで楽しめたんですけど、今作はどうも重たい感じに!前作はランニングタイムが106分で、今作は92分と14分も短くなっているのに、前作の方が軽快で退屈しないで面白かったです。
 前作は、キャラクターの紹介編や、誕生のいきさつなども描いているから自然と色々と内容をつめこまなければならないから、自然と長くならざるを無いんですけどね。それにしても、続編の今作は92分なのに長く感じさせるなんて!

 これは脚本家の1人がマイケル・フランスからドン・ペインに変わったってことも影響してるんでしょうかね??マイケル・フランスは『007ゴールデン・アイ』(95年)の原案で一躍メジャーになった脚本家です。その他にも『クリフハンガー』(93年)、『ハルク』(03年)、『パニッシャー』(04年)の脚本も書いてます。

 テーマもシルヴァー・サーファーが出てくるんで重たくなりがちなテーマなんですけどね!地球の危機が描かれるはずのテーマなのに、独身サヨナラパーティのエピソードとか、ジェシカ・アルパとの結婚式のエピソードとか、軽いエピソードが浮きまくり!これって、SF的な要素とラブコメにたいな要素が相容れないまま進んでいきます!
 ここは、やっぱりアメリカンコミックに慣れた脚本家の方が良かったんじゃないんですかね??前作も軽いタッチのシーンが色々とあったんですけど、ストーリーを邪魔しないで笑いの息抜きのシーンみたいな感じで、うまくストーリーに馴染んでいたんですけどね。逆にそれが前作の魅力みたいな感じになってたんですけどね。

 大体、シルヴァーサーファーを出す意味があったんでしょうかね??シルヴァーサーファーって、惑星を破壊するギャラクタスの部下って設定だから、ストーリー的には、絶対に重たいのに、こんなラブコメみたいな作品に登場させられちゃって!コメディ系のシーン抜きで85分くらいの作品に仕上げた方が良かったかも!45点
ファンタスティック・フォー:銀河の危機 (特別編/初回生産分限定特典ディスク付・2枚組)

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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『要塞警察 デラックス版』DVD!発売中!

2008-02-23 20:53:07 | DVD新譜の記事
 先日、ジョン・カーペンター監督の『要塞警察』のDVDが「デラックス版」として2月22日に再発売という記事を書いたら、『要塞警察デラックス版』のDVDの公式ブログの「チェイニー巡査」さまからコメントをいただきました。
 ブログを読んだら「要塞警察 デラックス版」のDVDが、すごいコトになってます!もう、このブログを読んだら、絶対に「買いたく」なります!
 
 ブックマークにも「要塞警察 デラックス版」公式ブログを載せてますけど、「要塞警察 デラックス版」公式ブログのURLを載せておきます!
 
http://yousaidvd.blog10.fc2.com/  興味ある方は行ってみて下さい! 

 前の記事にも書きましたけど、日本語音声は、TV東京の「木曜洋画劇場」で放映された音声使用で“ノーカット”です!!
 自分は、知りませんでしたけど、『要塞警察』は90分枠でも放映してたみたいですね。2時間枠の「木曜洋画劇場」と、そのあと深夜枠か、木曜洋画劇場で2回目の放映をしたあとですかね??2回目の放映がどの枠だったかは、ちょっとうろ覚えです。
 この日本語吹き替えつきは、すごくウレシイです!
 実は、実家にあるエアチェックしたテープは、2回目の放映版で、βマックスなんで、この発売は本当にウレシイです!
 あと、画質には、ほとんどこだわらない@KOBAですけど、この画像の違いを見て、もうビックリ!!

 あんまり画像にはこだわらない@KOBAですけど、この画像を魅せられたら、もう「画像にはあんまりこだわらない!」なんて言えないです!やっぱり画質はキレイな方が良いですもんね!

 今から観るのが楽しみです!!
 
コメント (1)
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『要塞警察』100点!

2008-02-23 20:23:31 | アクション
要塞警察
ASSAULT ON PRECINCT 13(1976年アメリカ)
 監督 ジョン・カーペンター
 脚本 ジョン・カーペンター
 出演 オースティン・ストーカー、ダーウィン・ジョストン、ローリー・ジマー、チャールズ・サイファース、キム・リチャーズ、ナンシー・ルーミス

 ■ストーリー■
 カリフォルニア、南ロサンゼルスのアンダーソン地区で6人の武装したストリートギャングが警官たちに射殺される事件が起きる。ストリートギャングは武器を強奪したままであり、警察ダビッドソン本部長は、武器を握った彼らに対し強硬な手段もやむをえないと声明を出すのだった。ストリートギャングのグリーンサンダーは、その声明に対し警察からの宣戦布告と受け取るのだった。そんなとき、祖母の家を訪ねるため、この地区にやってきて幼い娘を殺された父親がグリーンサンダーの一員を復讐のため殺すのだった。仲間を殺されたグリーンサンダーのギャングたちに追われた父親は、移転のため閉めようとしていた13分署へ逃げ込んでくるのだった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■ 
 ジョン・カーペンター監督の大傑作!
 自分が今まで観てきた映画の中でも、最も好きな映画の1本です!洋画の中でも、マイベスト100に入ります!(「ベスト100」じゃ、インパクト弱いかな??)
 今般、DVDがジェネオン・エンターテイメントさんから再発売になり、鑑賞しました!本当は発売日の昨日、記事にしようと思ったんですけど、1日遅れて、本日記事をアップしました。
 しばらくぶりの鑑賞でしたが、やっぱり面白い!!面白い!!面白い!!面白い!!面白い!!本当に面白い作品は何回観ても面白いです!
 ランニングタイム90分、まるっきりムダなシーンが無いです!まさに超エンターテイメント作品です!最近の意味のない120分超えのハリウッドのメジャー作品も少しは見習って欲しい長さです。
 しかし、この再発したDVDですけど、本当に画質が超鮮明!!あまりにも鮮明なんでビックリです!

 それにしても、こんな風にバンバン登場人物が死んでいく感じの作品だったんですね!警察署側の登場人物たちがもっと見せ場があったような気がしてました。チャールズ・サイファースとかってもうちょっと中盤まで生きてた気がしてたんですけど、もう最初のストリートギャングの襲撃シーンで退場してたんですね!病気の囚人とかも、その他、メインのキャラクターたち以外は、ホントに有無を言わさずに退場!退場!退場!退場!退場!です!
 思わせぶりに登場人物を見せ場を作って殺すシーンがあるようなわけのわからないアクション映画も、少しは見習って欲しいです!ナンシー・ルーミスなんか殺されるシーンが無くて、気がついたらもう死んでるんですから!死ぬシーンは映さないから、観てる人に想像させるなんて、さすがジョン・カーペンター監督!
 そのくせ、幼い女の子が撃たれるシーンはバッチリ映すていねいさ!1970年代は、ヴァイオレンス描写にも寛容でした!今だったら、即カットでしょうね!
 このシーンについてのジョン・カーペンター監督のインタヴューのコメント、おかしかったです。(詳しくは、DVDの特典映像で確認してみて下さい)
 なぜ西部劇を撮らないのかの質問の答えにも大爆笑です!(会場でも大爆笑でした。まぁ、会場にいるのはジョン・カーペンター監督のファンばかりですからね。)
 
 今作で1番目立ってるキャラクターのナポレオンの名前の由来も、言わないで終わるあたり観客に余韻を持たせる演出、もう言うこと無しです!最高です!!これは、今作を観てる人みんなが思ってるでしょうけど。
 あと、ナポレオンのダーウィン・ジョストンの声を吹き替えた青野武さんも最高です!超カッコ良い!やっぱりエアンターテイメント映画は、日本語吹き替えが良いですね!!

 今作はジョン・カーペンターが監督、脚本、音楽以外に編集もしてるんですけど、編集者の名前のクレジットのジョン・T・チャンスになってます。その名前は『リオ・ブラボー』のときのジョン・ウェインの役名からとってるんです!って書こうと思ったら、DVDのライナーにも書いてあって、特典映像のインタヴューでも言われてたんで、もうトリビアどころか、常識になっちゃいましたね。
 (って、このことは、「木曜洋画劇場」で解説者の河野基比古さんが言ってたから、知ってる人の方が多いんでしょうけど)

 でも、こういう名作をリメイクしようとかって、ハリウッドも良く思いましたよね。リメイク版の『アサルト13要塞警察』(05年)も、全然ストーリーを変えちゃえば良かったのに。
 オリジナル版の『要塞警察』は10年後も、20年後も、(すでに30年経ってますが、全然、色あせていないです。)語られる傑作ですけど、リメイク版の『アサルト13要塞警察』はローレンス・フィッシュバーンとイーサン・ホークが出演してたことしか覚えていないです。どんな内容だったかもほとんど覚えていません!100点
 
 日本語吹き替えつき!その他に特典多し!ジョン・カーペンター特集のときのインタヴューと、音声解説!
 ライナーノートもついてます!
要塞警察 デラックス版

ジェネオン エンタテインメント

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 ジョン・カーペンター監督は名作『リオ・ブラボー』をもとに現代アクションとして『要塞警察』を作りました!
リオ・ブラボー

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祝!3周年!

2008-02-20 23:56:21 | ホントの日記
 「@KOBAのムービー!ムービー!」のブログを始めてから、3周年になりました!
ブログに記事を書くようになって、「あっ」という間の3年間でした!
 
 3年も続くとは思ってませんでしたが、細々と記事を更新してなんとかやってこれました!最近は、更新も時々ですけど、それでも来てくれる方々がいてくれてウレシイ限りです!

 最近のニュースですけど、次世代DVDの「HD-DVD」から東芝が撤退したというビッグニュースがありましたけど、もうみなさんは「HD-DVD」とか「ブルーレイ」とかって購入してるんですか??(ソフトもハードも)
 
 「「ブルーレイ」のプレイヤーって現行DVDソフトと互換性あるんですか??」
 もうこんな質問してる状態なんで、自分は次世代DVDのことは、全然わからないです!なんか「HD-DVD」は現行DVDと互換性があるって認識だったんですけど。
 
 自分なんか現行のDVDの画質で十分なんですけど。

 「次世代DVDより、もっともっと現行DVDで十分だからソフトの数を充実して!」 って感じです!あと現行DVDで吹き替え付いてない作品に日本語吹き替えつけて再発してっていうのが1番の願いです!

 もう現行DVDでOKなんで発売して欲しいソフトをいくつかあげます!

①『探偵マイク・ハマー俺が掟だ!』(82年) 
 なぜ、この名作がDVD化されない!!
 はっきり言って最も好きなアクション映画です!!
 日本語吹き替えつき(新録で全編吹き替えつきでお願いします)、ボカシなしなら、10000円でも買っちゃいます!

②『ラ・バランス愛しきは女』(83年)
 なぜ、この名作がDVD化されない!!
 フランス映画の中でもベスト!刑事アクションとしても面白い!!

③『ザ・アマチュア』(81年)
 ロバート・リテルのエスピオナージュ小説の映画化!
 日本語吹き替えつきで発売して!
 内容的には、いつものイギリスのスパイ映画的なオチですけど、アクション映画としても十分面白い!

④「子連れ狼」シリーズ(72年~74年)
 なぜ、日本では自国の面白い映画を冷遇するの??
 もちろん若山富三郎版ですよ!

⑤『ナポリ犯罪ルート』(76年)
 この作品を観たら、イタリアの警察物が好きになること必至!!
 マウリツッィオ・メルリが超カッコ良い!!
 フジTVの深夜に放映された日本語吹き替えつきでDVD化して下さい!!

⑥『D(デッド)スナイパーEC爆破司令を阻止せよ!』(93年)
 カール・ハミルトンを主人公にした作品の1本。
 スウェーデン製のハードアクション!
 主演はステラン・スカルスガルド。
 あまりのハードな展開にハリウッド映画に慣れてる人は呆然!


⑦『悪魔の狂暴パニック』(76年)
 ジェフ・リーバーマン監督の大傑作!
 サスペンス映画の最高傑作!
 なんでDVD化されないの??

⑧『空飛ぶ十字剣』(77年)
 日本語吹き替えつきで発売して!!
 
⑨『吸血鬼ブラキュラ』(72年)
 現代に甦った吸血鬼物の傑作!
 続編はどうでもいいですから、この正編だけでOKなので、日本語吹き替えつきで発売して!

⑩『邪拳迫る!死守せよ少林寺秘伝
 『悪魔が最後にやって来る!
 『ニューヨーク2019
 この3本は以前、「なぜDVD化されないんだ!」のカテゴリーで記事にしたので
 コメントはしませんが、ぜひDVD化して下さい!

 いくつかとかいって、10本以上の作品を、あげちゃいましたけど、まだまだDVD化して欲しい作品があります!
 『スタークラッシュ』とか『ダイヤモンドの犬たち』とか『ペンタグラム』とかちょっとした作品もして欲しいんですけど、そういった作品については、またいつか記事にします!
 次世代DVDも良いですけど、まずは、現行のDVDで十分なんで、ソフトの種類を増やして下さい!
コメント (6)
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『トランスフォーマー』ザ・エンターテイメント!

2008-02-19 23:26:18 | SF
トランスフォーマー
TRANSFORMERS(2007年アメリカ)
 監督 マイケル・ベイ
 脚本 アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー
 出演 シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョン・ヴォイト

 ■ストーリー■
 カタールの米軍基地にかつて墜落した米軍のヘリコプターが着陸する。ヘリコプターはロボットになり基地を攻撃するのだった。基地はロボットの攻撃により壊滅する。一方、アメリカでは、ごく普通の高校生サムが父親から中古の車黄色いカマロを買ってもらうのだった。しかし、そのカマロは、意思を持っているかのような感じで動き出すのだった。

 ■感想■
 1980年代に日本、アメリカでヒットしたアニメ「トランスフォーマー」の実写映画化作品!
 「え、まさか、あの「トランスフォーマー」を??」
 と思ったら、まさに変形ロボットのアニメーションを見事に映画化してます!
 さすが、ハリウッド!
 製作総指揮にスティーブン・スピルバーグ、マイケル・ベイとハリウッドのメジャー作品を代表する2人が参加してます。
 確か日本で放映したときのアニメのタイトルは1980年代中盤に「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」だったような気がするんですけど、たしかアメリカで大ヒットして、その後もタイトルを変えて、ずっとずっと続いていたんですよね!
 変形ロボットのアニメを、莫大な制作費をかけて実写化しようと思うあたりがもう素晴らしいです!この発想だけでプラス10点!
 スティーブン・スピルバーグも、いかにも好きそうな作品ですもんね!『宇宙戦争』よりもよっぽど良いですよ!スピルバーグ自身『宇宙戦争』が個人的にも好きなんでしょうけど、自分的には、クラシックなSF作品でいうと「トリフィド時代」とか映画化して欲しい気がするんですけどね。『人類SOS』のリメイクになりますけど。
 でも、リメイクよりもこういうオリジナル作品の方が断然良いですよね!マイケル・ベイ監督も今回は最高のエンターテイメント作品を作りました!
 
 自分はアニメーション版を知らないんですけど、この変形ロボットを良く実写化しようと思いましたね!マイケル・ベイとスティーブン・スピルバーグ!余り好きでない2人ですけど、今作は面白い!
 ランニングタイム144分、全然退屈しません!ポップコーンでも食べながら観るには最高の1本です!すごく面白いです!こういう作品を面白いって感じちゃうなんてハリウッドの思うツボにはまってますね。今作もヒット次第では続編もあるでしょうけど、この1作目にはかなわないかも。
 「あのトランスフォーマーを、どういう風に実写化するの??」
 っていう疑問にバッチリ応えてます!ロボットが変形するのはCGでどうにでもできるんでしょうえけど、初めて「トランスフォーマー」を観る人にもしっかりとストーリーに興味を持ってもらえるようにストーリーが出来てます!さすがハリウッドはエンターテイメント作品を作るのに手抜かり無しですね。

 そういえば、アメリカで短命に終わったSFTVシリーズ“FIREFLY”も劇場映画の続編を『セレニティー』(05年)として製作したときも、TVシリーズをまるっきり観てない人も面白く観れるように作ってましたもんね!
 いやぁ~、ホントにエンターテイメント作るのがウマイですね!こういう映画を観て面白いと思う人が、日本映画とかを観てどうみるんでしょうかね??まぁ、ハリウッドの大作と比べたらかわいそうですね。

 とにかくエンターテイメント作品を観たいなぁ!ってときには最高の作品です!70点
トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション

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『ザ・クレイジーズ』リメイク、監督にブレック・アイズナー

2008-02-18 23:59:46 | 映画、DVDに関する雑記
 ジョージ・A・ロメロ監督の傑作スリラー『ザ・クレイジーズ』(TV題:『第2のカサンドラクロス事件 細菌兵器に襲われた街』)(73年)のリメイクの話がありましたけど、監督に『マシニスト』(04年)のブラッド・アンダーソンって話でしたが、どうやらブレック・アイズナーに代わったようです。

 「なんで『マシニスト』のブラッド・アンダーソンなの??」
 って感じで全然期待してなかったんで、この監督変更の話はすごくウレシイんですけど、代わった監督がブレック・アイズナーだなんて!!
 「あ~、またまた、期待できない!!」
 なんで、『サハラ死の砂漠を脱出せよ』(05年)のブレック・アイズナーなの??
 
 1本で判断しちゃいけないですけど、ノーテンキなハリウッド映画の『サハラ死の砂漠を脱出せよ』の監督が『ザ・クレイジーズ』のリメイクの監督だなんて!!
 
 なんか、こんな監督しかいないんならリメイク自体止めちゃえば良いのに!!『28週後...』(07年)のフアン・カルロス・フレスナディージョ監督とか(でも、余りにも似てるんでオファーが来ても断るでしょうね!)、『ドーン・オブ・ザ・デッド』(04年)のザック・スナイダー監督(あ、ジョージ・A・ロメロ監督作を2作品はリメイクしないでしょうね)とか、『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04年)のエドガー・ライト監督とかとかもっと適任な監督がいると思うんですけどね。

 あんまり期待できないですけど、ウィリアム・マローン監督や、ポール・W・S・アンダーソン監督とかホラー映画撮るのが得意な監督がいくらでもいるのに・・・。
 
 みなさんは、ブレック・アイズナー監督でリメイクってどう思いますか??
ザ・クレイジーズ

ハピネット・ピクチャーズ

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 オリジナル版のDVDはプレミア価格に!TV放映音源の日本語吹き替えつきで再発して下さい!

 
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『ドッグ・バイト・ドッグ』後味悪し。

2008-02-17 09:10:22 | 香港映画
ドッグ・バイト・ドッグ
DOG BITE DOG 狗咬狗(2006年香港)
 監督 ソイ・チェン
 脚本 セット・カムイェン、メルビン・リー、マット・チョウ
 出演 エディソン・チャン、サム・リー、ラム・シュー

 ■ストーリー■
 香港に殺し屋がやってくる。殺し屋はレストランで標的を殺すのだった。捜査にあたった刑事リンとワイは犯人を追い詰めるがリンが殺されてしまうのだった。相棒の刑事を殺されたワイは、犯人逮捕に執念を燃やすのだが。

 ■感想■
 『ノイズ』(01年)のソイ・チェン監督の描くアクション映画。
 トラウマをかかえた刑事と殺し屋の対決を描くストレートなアクション映画と思いきや、良くわけの分からない作品になってます。
 主演は『インファナル・アフェア無限序曲』(03年)、『ベルベット・レイン』(04年)のエディソン・チャンと『ワンナイトインモンコック』(04年)のサム・リー。
 自分は、香港映画のアクション映画が好きなんですけど、今作はダメでした!舞台になるのが、船底だったり、ゴミの山だったりするのがもうダメでした!
 それぞれのシーンとか暴力的なんですけど、ただ暴力的なだけで全然盛り上がらないです。そのシーンに行くまでのストーリーの流れとかが、いきあたりばったりのような気が!演出なんでしょうけど、画面の色調もくすんでるし、アクション映画としてスッキリしない感じです。

 刑事側の主人公サム・リーもなんか家族のトラウマを抱えていて、スッキリしない感じです。ソイ・チェン監督ってアクション映画向きで無いのかな??『ノイズ』を観るかぎり、ホラー映画にも向いてないと思いますけどね。
 
 ところで、今作は世界各国で絶賛されたらしいですけど、それってどんな人たちから絶賛されたんですかね??映画評論家??一般の映画ファン??
 普段からエンターテイメント映画を観まくっている映画ファンやジャンル映画のファンから絶賛されたとは思えないんでうすけどね。どちらかといえば、絶賛されない作品だと思うんですけど。ストーリーもありきたりだし、バイオレンス描写も香港映画としては、ごくごく普通だし、特別面白い作品だとは思わないんですけどね。今作は、東京国際映画祭でコンペティション部門出品作品ですけど、香港映画のあるジャンルの作品を知るってためには、良いかもしれないですけど、もっともっとエンターテイメントで面白い作品がある気がするんですけど。バリー・ウォン監督のエンターテイメント作品とかがもっと観たいなぁ!って思うんですけどね
 こういう大ざっぱで荒い雰囲気の作品をハードボイルドだと感じるんですかね??香港映画ではごくごく普通のアクション映画だと思うんですけど。『ロンゲストナイト』(97年)の衝撃度が100だとしたら、今作の衝撃度は10くらいかな??そんな名作と比べないでも『ディバージェンス運命の交差点』(05年)の方がよっぽど面白いです!

 ストーリー上、ちょっと疑問に思ったんですけど、ヒロインって大きい病院への移送中にさらってきたんですよね。破傷風の治療って大丈夫だったんですか??別にそんなに気にしてないんですけど。
 今作を一言で言うと後味が悪い作品でした。香港映画ファン以外にはオススメできない感じです。あんまり今作の感想は無いです。20点
ドッグ・バイト・ドッグ

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殺し屋と刑事の対決と言えば!
ロンゲストナイト~暗花~

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こちらも、刑事物!
ディバージェンス ~運命の交差点~

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『イレイザー』スペイン製SF

2008-02-16 21:05:36 | SF
イレイザー
THE KOVAK BOX(2006年スペイン)
 監督 ダニエル・モンソン
 脚本 ダニエル・モンソン、ホルヘ・ゲリカチェヴァリエ
 出演 ティモシー・ハットン、ルシア・チメネ、デビッド・ケリー、ジョージア・マッケンジー、ゲーリー・ピカー、アネット・バッドランド

 ■ストーリー■
 ベテランのSF作家のノートンは、講演のため彼女のジェーンを連れてマヨルカ島へ出かけるのだった。講演のあと、ノートンは、ジェーンにプロポーズをしてOKをもらうのだった。部屋に帰ったノートンはベッドの上にあったディスクをかけるが、その中にはサルが狭い箱の中で暴れて死んでいく映像が入っていた。そんなときケータイ電話に出たジェーンが飛び降り自殺をしてしまうのだった。同じくマヨルカにバカンスで来ていたシルビアは、ケータイ電話に出たあと記憶を無くし飛び降り自殺を図るが、階下にあった日焼け止めのテントのおかげで一命を取り留めるのだった。病院を抜け出したシルビアは島から抜け出そうとするが何者かに命を狙われるのだった。
 

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 ティモシー・ハットン主演のスペイン、イギリス合作の劇場未公開のSF映画。
 ハッキリ言って、劇場未公開のSF作品として観たら
 「すごく面白い!!」
 です!途中までは!!
 
 ストーリーも先を読ませない感じでミステリアスに進んでいきます。でも、犯人や事件のからくりがわかってから、ダラダラな展開に!
 なんで、あんなに面白く進んでいたのに、途中からこんな展開になってしまうんでしょう??もったいない!!まぁ、それでも劇場未公開のDVDスルーのSF映画として観れば十分及第点なんですけどね!
 ランニングタイム104分が、やっぱり長いです!あと20分くらい、いや、25分くらい短かったら、同じストーリーでも大傑作だったのに!かつて、ゴールデンタイムや、金曜深夜や土曜昼間のTVの映画劇場(あ、関東地方の話です)で90分枠で放映されたら話題になるくらいの作品です。まぁ、そのころTVの映画劇場で放映された劇場未公開の作品ってすごい作品のオンパレードでしたからね。
 
 このまま100分を超えるランニングタイムの作品にするなら、ストーリー的にもう1ヒネリ、2ヒネリは必要でしょ!
 だって、今作の事件の首謀者のコバックの考えが理解できないです!主人公のティモシー・ハットンだって、殺すチャンスありまくりなんだから、さっさと殺しちゃえ!って感じです!
 同じように思った作品は『007消されたライセンス』(89年)です!ジェームズ・ボンドもさっさとロバート・ダヴィを殺しちゃえ!って思ってるのにダラダラ、ダラダラ、ダラダラ!あと、ジェラール・ド・ヴィリエのSASシリーズの映画化作品『サン・サルバドル地獄の戦火』(82年)もそう思っちゃいました。ダラダラしちゃって!!って。

 今作も、あういう展開にするなら、コバックの仲間に島に連れて行かれたときに殺しちゃえば良かったのにね。でも、主人公の職業が作家だから、簡単には人は殺せないですね!ジェームズ・ボンドやプリンス・マルコじゃないんだからね。
 あと今作で本当に面白かったのは、冒頭、ジャンボ飛行機の中でモンスター映画を観て「ハハハハッ」笑っているおばさんのシーンがすごく面白かったです!55点
イレイザー

アルバトロス

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『ビッグホワイト』ロビン・ウィリアムズ主演未公開。

2008-02-14 22:25:06 | サスペンス
ビッグホワイト
THE BIG WHITE(2005年ドイツ、カナダ、ニュージーランド、アメリカ)
 監督 マーク・マイロッド
 脚本 コリン・フリーセン
 出演 ロビン・ウィリアムズ、ホリー・ハンター、ウッディ・ハレルソン、ジオバンニ・リビシ


 ■ストーリー■
 アラスカで旅行代理店を営むポール・バーネルは5年間行方不明の弟のレイモンドの保険金を受け取ろうとするが、アラスカの法律では、行方不明になってから7年が経たないと保険金が下りないと言われるのだった。そんなある日、ゴミ箱で死体を見つけたポールは、死体を弟のレイモンドに仕立てる計画を思いつくのだった。ポールの計画通り、動物にかじられた死体はレイモンドだということになり保険金を受け取ろうとするが、保険調査員テッドは疑いの目を向けるのだった。また、死体が無くなったことに気が付いた殺し屋のコンビもポールが死体を使って保険金詐欺を働いたことに気づくのだった。しかし、そんなときレイモンドが帰ってくるのだった。

 ■感想■
 ロビン・ウィリアムズ主演の劇場未公開のサスペンス映画。
 ロビン・ウィリアムズ、ホリー・ハンター、ウッディ・ハレルソン出演でも、いまや未公開なんですね!特に宣伝しやすい作品ではないですけど、こういうこじんまりしたサスペンス映画こそ劇場公開して欲しいですけどね。
 ロビン・ウィリアムズ主演でも未公開作品があるくらいだから、ホラー映画やSF映画は、よっぽどの作品じゃないと劇場未公開になっちゃうんでしょうね。ただ、DVD発売のときの宣伝のための「劇場公開」だったら、DVDスルーのままで良いですけどね。
 まぁ、そう言っても自分も劇場にあんまり行かないんで偉そうなことは言えないんですけどね。でもDVDスルーの今作も、ちゃんと日本語吹き替えつきで出たからOKってことにしましょう。

 ロビン・ウィリアムズも善意のかたまりみたいな善人を演じるよりも、今作で演じたような役柄を演じた方が、はりかに魅力的です。
 
 劇場未公開ですけど、サスペンス映画としては及第点の作品です。偶然、死体を手に入れた男を描く、サスペンス映画としては定番みたいなストーリーですけど、十分面白く見れます。
 殺し屋のキャラクターもけっこう笑える感じで良いです。緊張感ある作品でないですけど、こういうキャラクターたちが活きてるので退屈はしないですよ。

 ロビン・ウィリアムズが殺し屋には手に入れた保険金の金額を聞かれて「10万ドル」、弟のレイモンドには「5万ドル」っていうあたりけっこう笑えました!まぁ、この金額でトラブルになっちゃうんですけどね。
 偶然、大金を手に入れた者たちを描くスコット・スミス原作、脚本のミステリー『シンプル・プラン』(98年)を少し思わせる作品ですけど、今作の方がユーモアがあってユルユルの展開です。まぁ軽く観れるサスペンス作品もいいでしょ!
60点
ビッグホワイト

タキ・コーポレーション

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『ウィッカーマン』なぜリメイク??

2008-02-12 23:38:42 | サスペンス

ウィッカーマン
THE WICKER MAN(2006年アメリカ)
 監督          ニール・ラビュート
 脚本          ニール・ラビュート
 出演          ニコラス・ケイジ
             エレン・バースティン
             ケイト・ビーハン

 ■ストーリー■
 自分の目の前で交通事故に遭遇し、親子連れが死ぬのを観てショックを受けた白バイ警官のエドワード・メイラスの元に、行方不明になったかつての婚約者ウィローから突然の連絡がくる。「娘のローワンが行方不明になったから探してくれ」というのだ。ウィローがいるのは故郷のワシントン州にある個人所有の島サマーアイルだという。一種のコミューンであるサマーアイル島に向かったエドワードだったが、非協力的な島の住民たちの態度により捜査は一向に進まないのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 これから観る人は読まないで下さい。

 
 ■感想■
 1973年のロビン・ハーディ監督、アンソニー・シェイファー脚本、エドワード・ウッドワード、クリストファー・リー出演のイギリスのカルト的な作品『ウィッカーマン』のリメイク!
 正確には、カルト的な作品でなく、カルト作品ですね!
 
 あの、あの、あのスリラー映画の傑作『ウィッカーマン』をリメイクしようだなんて、
 
 「なんで??」
 
 まぁ、日本の怪獣映画『ゴジラ』(1954年)をリメイクした企画もあったくらいだから、これくらいでビックリしちゃいけないんでしょうけど…。

 製作は主演のニコラス・ケイジとボアズ・デビッドソン、アヴィ・ラーナー等々。
 主演のニコラス・ケイジは製作でも関わってるから、やっぱりどうしてもリメイクしたかったんでしょうね!
 オリジナル版の脚本は、アンソニー・シェイファーで、リメイク版の脚本は監督もつとめたニール・ラビュート!
 『ゴジラ』をリメイクしたローランド・エメリッヒよりも恐れを知らないですね!

 
 ニール・ラビュート監督って、ホラー映画やファンタジー映画に思い入れが無い監督なんでしょうか? 
 普通だったら恐れ多くてリメイクしないでしょうから。
 
 『ウィッカーマン』をリメイクするなら、もっとこういうジャンルが得意な脚本家や監督がいたでしょう!でも、ニール・ラビュート自身がリメイクしたがっていたんでしょうから、代えようが無いんですけどね。
 身の程知らずの監督っていうことで名前を覚えちゃいました!
 ローランド・エメリッヒは監督の『ゴジラ』は、笑って許せる気がしますけど、自ら名作のカルト映画と言われる作品をリメイクしたくて企画を持ち込むなんて!!

 オリジナル版と、ちょっとだけ変えるんじゃなくて、ストーリーとかも大幅に変えてまるっきり違う作品にしちゃえば良かったのに!!今作を観る人は、オリジナル版の展開を知ってる人も多いはずだから、あのラストに向かっての展開は全然驚けないです。
 今風なキャラクター設定にしたんだから、もっともっと設定やストーリーも変更しちゃえば良かったのに!!あの冒頭の交通事故のシーンも要らなかった気もしますし、なんか、時間の浪費みたいな作品になっちゃってます!
 2006年の「ゴールデンラズベリー賞」のワースト作品賞、ワースト脚本賞、ワーストリメイク賞にノミネートされてますけど、そのノミネート自体、「あげすぎ」って感じです!「ゴールデンラズベリー賞」のノミネートまでにも達してないでしょ!
 
 大体、数年前に行方不明になった婚約者からもらった突然の手紙でわけの分からない島に行く主人公の設定にもムリがある気が。普通だったら、あの島に行かないでしょう。もし、ニコラス・ケイジが島に行かなくても、ニコラス・ケイジ以外にも色んな人に罠を仕掛けてるんでしょうけど。
 
 主人公のニコラス・ケイジが、すでにこの島で何が行われているのか知っていて、以前の犠牲者が自分の知りあいで、その復讐に来たとかいう設定で、クライマックスで島民を皆殺しにする展開とかでも良かったのに!
 死屍累々の血まみれシーンが展開されたら、オリジナル版を知っている映画ファンもビックリ!まぁ。そんな島民を皆殺しにするようなキャラクターだったら、島民から選ばれないんでしょうけど。
 もし万が一、そういう展開でも、「ゴールデンラズベリー賞」のノミネートでしょうけど。もう、リメイクしようとする企画段階で、ダメです! 30点
 

今作を観る前にはオリジナル版を観て予習を!

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エドワード・ウッドワード,クリストファー・リー,ブリット・エクランド
ジェネオン・ユニバーサル
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ロビン・ハーディ,クリストファー・リー,エドワード・ウッドワード
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ニコラス・ケイジ,ケイト・ビーハン,エレン・バースティン
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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エレン・バースティン,ケイト・ビーハン,ニコラス・ケイジ
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

 

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『28週後...』傑作スリラー

2008-02-11 21:50:57 | ホラー

28週後...
28 WEEKS LATER(2007年イギリス、スペイン)
 監督         ファン・カルロス・フレスナディージョ
 脚本         ローワン・ジョフィ
            ファン・カルロス・フレスナディージョ
            ヘスス・オルモ、E・L・ラビニョ 
 出演         ロバート・カーライル
            キャサリン・マコーマック
            ローズ・バーン
            ジェレミー・レナー
            イモージュ・プーツ

 ■ストーリー■
 血液や唾液等の体液で感染するレイジウィルスにより壊滅状態に陥ったイギリス。レイジウィルスに感染した者は、理性を失い凶暴性を発揮し非感染者に噛み付き肉を喰いちぎるのだった。
 レイジウィルスが発生してから5週間後、ウィルスの最後の感染者が餓死によって死亡する。
 11週間後、アメリカ軍主導のNATO軍がイギリスに派遣され、イギリスの街の再建が始まる。
 28週間後、復興のため、イギリスに非難していた国民が徐々に帰ってくるのだった。
 レイジウィルスが猛威を振るった時期にスペインに行っていたため被害を逃れたタミーとアンディの姉弟は、イギリスに帰国し、生き残っていた父親ドンとの再会を果たすのだった。ドンは、田舎の屋敷に篭城しているときに、感染者が襲ってきたときに、妻のアリスを見殺しにしたのだが、そのことは子どもたちに話せないでいた。母親の写真を欲しくなったアンディは、姉のタミーと立ち入り禁止区域にある自宅に行ってしまうのだった。

□■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 ダニー・ボイル監督のスリラー映画の傑作ホラー『28日後...』(2002年)の続編。

 前作のスタッフ、監督ダニー・ボイル、脚本アレックス・ガーランドから、監督ファン・カルロス・フレスナディージョ、脚本ローワン・ジョフィ、ファン・カルロス・フレスナディージョ、ヘスス・オルモ、E・L・ラビニョにスタッフが変わってます。
 ダニー・ボイルとアレックス・ガーランドは、今作では製作総指揮にまわっています。
 ファン・カルロス・フレスナディージョは『10億分の1の男』(2001年)の監督です。
 『10億分の1の男』を観たときの感想は「ごく普通のスリラー映画だなぁ~」って思ったので『28日後...』の続編の監督としてどうなんでしょう??と不安がありましたけど、不安は杞憂でした!

 「最高に面白い!!」
 
 
 前作『28日後...』は、観たとき衝撃的な作品でした!
 走る感染者!
 走る!走る!走る!
 とにかく走る!
 それまでのモダンゾンビ映画といえば、ゆっくり歩くタイプのゾンビが多かったですから!
 ゆっくり歩くゾンビが走るだけであんなに怖いとは!!
 ゆっくりだったら逃げれるかもしれないですけど、もう走られたら逃げようが無いですからね。
 正確にはゾンビで無く、感染者なんですけどね。
 
 前作同様、今作もかなり衝撃的な作品になってます!!
 前作は、数多くのゾンビ映画を意識したような作品で、とにかく走る感染者のインパクトが強かったですけど、続編は、まさにストーリーが衝撃的!!
 
 今作は、スティーヴン・キングが、2007年のベスト10に今作を入れているだけのことはあります!
 B級ホラー映画大好き!スティーヴン・キングがベスト10に入れた気持ちが良くわかります!
 面白い!とにかく面白い!
 ハッキリ言って、気が早いですけど、「@KOBAのベスト10」でも、今年のベスト10には軽く入る面白さでしょう!!

 まず、冒頭、田園風景の大きな屋敷での出来事がインパクトが強すぎ!!
 さすがイギリス映画!!容赦が無い!
 
 「奥さんを見殺しにするようなこんな男が主人公なのか!!」
 
 って、もう最初から画面に引きずり込まれます!!
 
 まぁ、見殺しって言っても、あの状況じゃ、しょうがないんですけどね。
 助けようとしたら、自分も絶対に殺されてましたもんね。
 とにかく奥さんを愛していたロバート・カーライルは後悔1000%状態!!
 このことがトラウマになって、後半に向かっての伏線になってるんですよね!ウマイ展開です!こんなウマイ展開のゾンビ映画、最高です!
 それに冒頭の、大きな屋敷の中でおとなしく過ごす数人の描写で、現在置かれている状況が、どんな状況かすぐに分かるうまい描写です。
 もう「ゾンビ映画」ファンだったら、これから起こるであろう展開に期待して、このシーンを観ただけでゾクゾクするはず!

 「自分の目の前で妻のアリスは死んだ」と子どもたちに言っていたのに、アリスが生き残っていたことで、娘たちに話したコトの辻褄が合わなくなってしまいます。
 娘たちに怒られたロバート・カーライルが、奥さんに許してもらおうと会いにいきます。会いに行って、奥さんに許してもらったロバート・カーライルが喜びの感情のあまり、ついキスを!!

 「あれ、キスしたら、感染しちゃうんじゃないの??」
 
 なんて、思ってるヒマもなく、即感染!!
 
 「エーッ、主人公じゃなかったのね。」
 
 感染したロバート・カーライルが、そばにいた奥さんのキャサリン・マコーマックをぶち殺す展開には、余りのインパクトに呆然!!
 
 「えーッ、あの奥さんがレイジウィルスに対する免疫を持っていたのに…」

 もうこのシーンで、「これ以降、誰が死んでもおかしくない展開」って感じで、緊張感が200%アップ状態!!
 
 その後、それまで、ストーリーにあんまり絡んでこなかった狙撃手ジェレミー・レナーやNATO軍の女医ローズ・バーンがメインキャラクターとして登場してきます。
 みんな誰かのために良かれと思って行動して、それがドンドン最悪の状態になっていくのが最高です!!
 
 ローズ・バーンも、ジェームズ・レマーもヘリコプターの操縦士も、みんな他人のため、人類のために命をかけて行動してるのに、全部、裏目!裏目!裏目!
 
 結局、映画を最後まで観ると気づくのが、残念ながら非人道的なストーン大佐の選択肢の方が“正しい”という皮肉!!!
 
 ところで、軍医ローズ・バーンも、狙撃兵ジェームズ・レマーも、
 「少年アンディが、レイジウィルスの免疫持ってるかも」
 って、なんで誰にも伝えないの??
 まぁ、伝えても、ストーン大佐はレッドコードを解除するわけないですけど、でもそのことだけは、誰かに伝えておかないと!!
 ストーン大佐も、免疫があるかもしれない血液サンプルは大切にとっておかないとダメでしょ!!
 『ザ・クレイジーズ』(TV題『第2のカサンドラクロス事件 細菌兵器に襲われた街』)(1973年)じゃないですけど、なんで軍隊はこういう研究に理解が無いんでしょう??
 まずは、アリスを保護して、誰とも接触しないように隔離して研究しないとダメでしょう。
 
 あと、感染者がいる場所に、居住区の統括官のロバート・カーライルが入ってこれる状態からしてオカシイ!!管理が甘すぎ!!
 まぁ、そうじゃないと映画にならないんですけど。
 
 ところで、狙撃手ジェームズ・レマーの仲間のヘリコプターのパイロットのペリノーなんですけど、あのプロペラのシーンはやりすぎ!映画的には「見せ場」なんですけど、あれって超曲芸飛行でしょ!あんなコトできるなんて、超一流パイロットすぎ!

 ところで、万が一のときのための「コードレッド」なんですけど、あの空爆はダメでしょ!!あれじゃ、屋上やビルの上にいる狙撃部隊も皆殺しでしょ!感染の恐れの無いNATO軍の兵士まで皆殺しって!!
 映画のヴィジュアル的には、あの空爆はインパクトがあって良いシーンですけど、ストーリー的にはやりすぎ!!だって、そのあと化学兵器使って、軍隊の特殊部隊が街をパトロールしながら火炎放射器で皆殺しにしていくんだから!!

 こういう作品にありがちなアンハッピーエンディングになるんだろうなぁ。と思って観てると、最後の方の展開にビックリ!!球場にたどり着いたあの姉弟を狙撃手たちが狙ってて殺して終りだと思ってたんですけど、無事に飛びたつんですもんね!

 「エーッ、ハッピーエンディングなの??」
 
 これでウィルスの血清も作れそうだし、今までハードな展開だったのに最後くらいはハッピーにね!と思っちゃいました!
 でも、良く考えたら、唾液でうつるってことは、一緒に食事をとるだけで感染しちゃうんですもんね。日常生活で唾液って飛び散ってますもんね!絶対にラストは、この映画と同じになっちゃいますよね。
 『28日後...』、『28週間後...』と来たんで、次は、「28ヵ月後...」ですね。製作されると良いなぁ!  100点

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ロバート・カーライル,ローズ・バーン,ジェレミー・レナー,マッキントッシュ・マグルトン
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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キリアン・マーフィ,ナオミ・ハリス,クリストファー・エクルストン,ミーガン・バーンズ,ブレンダン・グリーソン
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『ウェス・クレーブンの戦慄の夏』70年代TVムービー

2008-02-07 22:07:14 | ホラー
ウェス・クレーブンの戦慄の夏
SUMMER OF FEAR(1978年アメリカ)
 監督 ウェス・クレーブン
 脚本 グレン・M・ベネスト、マックス・A・ケラー
 出演 リンダ・ブレア、リー・パーセル、マクドナルド・ケリー
 
 ■ストーリー■
 乗馬が趣味のレイチェルのおば夫婦が交通事故で亡くなり、従姉妹のジュリアが引き取られてくることになる。しかし、ジュリアが来て以来、馬が暴れたりレイチェルの体に発疹が出たりと不思議な事件が起きるのだった。

 ■感想■
 ホラー映画の巨匠ウェス・クレーヴン監督が1978年に撮ったTVムービー。
 主演は『エクソシスト』(73年)で一躍メジャースターになったリンダ・ブレア。
 ウェス・クレーヴン監督は『鮮血の美学』(72年)でデヴューしたあと、『サランドラ』(77年)を監督して、今作は、その次の作品になりますね。今作の後も、劇場映画を監督しながら、いくつかのTVムービーを監督してます。
 『チルド甦る冷凍人間』(85年)、『キラー・ビジョン』(90年)等が監督したTVムービーの作品です。また同じくTVムービーの『アクロフォビア高所恐怖症』(98年)の製作総指揮もしてます。どうも、ウェス・クレーヴン監督の作品って当たり外れの差が大きいんですけど、今作は外れの方でした!
 っっていうより、ウェス・クレーヴン監督って、『キラー・ビジョン』や『アクロフォビア高所恐怖症』もそうでしたけど、規制が多いTVムービーだと、その枠でちょこっとオーソドックスに作っちゃいましたって印象を受けるんですよね!
 今作も1978年の単発のTVムービーとしては、ごくごく普通のデキの作品です。1970年代後半から1980年代でいうと、当時のTVムービーだと、超能力者の女子高生の戦いを描いた『真夜中の悪魔たち』(81年)とか、死んだ神父が邪悪なものと戦うために現世に甦り活躍する『ブルー・ファイア』(77年)とか、超能力者の活躍を描く『超能力100万ボルトの瞳』(77年)とか色んな作品があったんで、今作は、こういうオカルト系の作品の中でも特に特色を感じさせない作品です!
 はっきり言うと、ウェス・クレーヴン監督の熱狂的なファンじゃなかったら、観る価値が無いかも!

 今般、完全版のDVDが発売されましたけど、なぜ今作なの??他にもっとDVD化して欲しい作品がいくつもあるのに!!
 
 レナード・ニモイがレーサーに扮したオカルト物『ザ・オカルトハウス』(72年)(すごく評判が悪い作品ですけど、けっこう好きです)
 
 ジーン・ロッデンベリーが原案、製作総指揮『人造人間クエスター』(74年)(最後の方のヴィジュアルに思わずビックリ!!)。
  
 地球を舞台にした地球争奪戦を描くSF『恐怖のSF戦争』(70年)。

 グレン・コーベット演じる宇宙飛行士が、地球そっくりの独裁政府の未知の惑星からの脱出を図る『惑星テラ』(73年)とかとか!
 
 今あげた作品って、みんな1970年代前半でした!このころは本当に面白いTVムービーがありました!日本語吹き替えつきでDVD化して欲しいです!

 あ、また話題がずれちゃいました!ところで、今作って以前にビデオ版を観たのに観たこと忘れてました。ついウェス・クレーヴン監督ってことでレンタルDVD借りちゃいました。観たこと忘れるような作品ってことで。25点
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『変身』東野圭吾原作

2008-02-05 20:47:18 | 日本映画
変身
(2005年日本)
 監督 佐野 智樹
 脚本 よしだ あつこ
 原作 東野 圭吾
 出演 玉木 宏、蒼井 優

 ■ストーリー■
 成瀬純一は病院で目覚める。記憶は一部しかなかったが少しづつ記憶を思い出していくのだった。実は、彼は事件に巻き込まれ頭を撃たれるが、世界初の脳移植手術によって一命を取り留めていたのだ。恋人の葉村恵は、彼のことを以前と変わらない態度で迎えいれてくれた。しかし、純一は少しづつ自分の心が変わっていくことに気づくのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 東野圭吾の同名作品「変身」(講談社文庫)の映画化。
 なんか地味な内容の作品です。でも、自分はこんな作品があることさえ知りませんでした。菊池秀行原作のホラー映画『雨の町』(06年)の存在はすぐに知ったんですけど、東野圭吾原作のこんなロマンス的な作品、全然チェックしてませんでした。
 菊池秀行の作品をもっともっと映画化して欲しいです。なんで、こんなロマンス的な作品を映画化しちゃうんでしょう??東野圭吾の作品ってけっこう映画化されてますけど、魅力あるんでしょうね。どうも日本映画は観たくなる題材の作品が少なすぎるので普段からチェックしてないんですけど、今作も映画化するのに適したテーマの作品なんでしょうかね??
 まぁ、古い日本映画をリメイクするよりは、よっぽど良いですけどね。いや、若山富三郎の「子連れ狼」シリーズとかをリメイクしたら面白そう!そのときは血の量と死体の数は減らさないでね!黒澤明監督の作品をリメイクするなら、「子連れ狼」とか「無宿人御子神の丈吉」シリーズとかをリメイクすれば良いのに!!

 ところで今作は、確かに、劇場用作品っぽくて、ていねいに作ってあるんですけど、これくらいの作品なら、TVの2時間サスペンスで作って欲しいです。かつての(と言っても20年くらい前はですけど)2時間サスペンスはもっともっと、ていねいに作られてた気がするんですけどね。
 劇場作品だって、どうしようも無い作品が多いんだから、しょうがないんですかね!

 ところで、今作って、何??だから何??映画向きな作品じゃないんじゃないですか??いかにも小説向きなテーマですよね。移植された脳の影響を受けた主人公がおかしくなっていくだけの作品でもんね。アクション映画としての爽快感もないし、ホラー映画のような恐怖感もないです。この映画版を観る限り今作って、30年前の短編の読みきりのコミックみたいな内容です。(あれ、これって、ホメてるかな??)
 恋愛系の作品と思えば良いんでしょうけど、恋愛映画苦手なんですよね。主人公の玉木宏が、以前の人格に支配され始めて女医の佐田真由美を殺しちゃうあたりから、もう最後はこういうラストしか無いですもんね。裁判でも「脳に支配された」って言っても通用しないでしょうしね。ただ、脳の移植手術をした患者なんだからマスコミも注目してると思うんですけどね。

 あと、不動産屋を襲った犯人といい、医者といい、拳銃が頻繁に出てくるんですけど物騒な世の中ですね。なんか、アメリカ映画みたい。ミステリーとかサスペンスと思わないで恋愛映画としてみればそれなりに面白いのかな??
 今作って、けっこう低予算ですよね。場所も限定されてるし、低予算映画と思えばこれはこれで頑張ってますよね。テーマ的に自分の好みじゃ無いですけどね。40点
変身

アミューズソフトエンタテインメント

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