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『TRICKトリック劇場版2』TVシリーズのまま

2007-01-30 23:51:56 | 日本映画
TRICKトリック劇場版2
(2006年日本)
 監督 堤 幸彦
 出演 阿部 寛、仲間 由紀恵、生瀬 勝久、片平 なぎさ、野際 陽子


 ■ストーリー■
 日本科学技術大学の上田教授の元に富毛村から青沼という青年がやってきてある依頼をする。西田美沙子という女性を探して欲しいというのだ。西田美沙子は10年前に筐神佐和子にさらわれ、今は筐神島にいるので連れ戻して欲しいというのだ。筐神島の再開発のため半年前、島で工事をしていた工事人が若い女性から手紙をもらったのだ。手紙には、このままだと、筐神佐和子と彼女が率いる教団「命運共同体筐のユートピア」に殺されるというのだ。上田は、ともに数々の事件を解決してきた手品師の山田を連れ、筐神島に向かうのだった。

 ■感想■
 人気TVシリーズ「トリック」の劇場版の第2弾。おなじみ、大学教授の阿部寛と、人気マジシャンの仲間由紀恵の凸凹コンビが、片平なぎさ演じる霊能力者と対決します。
 劇場版の1作目は、まだ、初めての劇場版ということで、多少、TV版と違った超豪華さというのか、気負いみたいなものを感じたんですけど、劇場版第2弾の今作は、まさにTVシリーズそのまんまのノリで、すごくすごく楽しめました!
 だって、劇場版の1作目には、出演者も豪華で、山下真司、芳本美代子、伊武雅刀、根岸季衣、竹中直人、石橋蓮司等々がちょこっとしたキャラクターを含めて出演してましたし、見せ場もメチャクチャありましたもんね。最後は、悲惨な事件になっちゃいましたし、山火事まで起きましたもんね(山火事で良いんですよね)。ランニングタイムも、1作目は119分と、第2弾の今作より10分弱も長かったでしたしね。

 というより、この劇場版の第2作目って、名取裕子が占星術師を演じたTVのスペシャル版『トリック新作スペシャル』より、TVシリーズの1エピソードっぽいかも。劇場作品で、こんな作品を作れるのも、TVシリーズが人気があって、ある程度、観客数が見込めるからでしょうね。
 まぁ、どうせTVシリーズ「トリック」を見てた人しか観ないだろうから、こういうノリで良いですよね!
 面白いです!面白いです!TVシリーズを見てた人が見たら、絶対、楽しんで見れますよ!
 でも、TVの新作スペシャルとストーリーがつながってないコトありませんか??だって、仲間由紀恵って、アパートの部屋から追い出されたんじゃなかったでしたっけ??あの部屋は、なすび演じる新しい居住者カップルが住むことになったんじゃなかったでしたっけ??

 まぁ、全員が、新作スペシャルを見てたり、覚えてたりするわけじゃないから良いですけどね。ところで、今作は、いつも起きる殺人事件が起きないのも特長です。まぁ、半年前、島に工事にやってきた人たちは分からないですけど、その他には、サギ以外事件が起きてないですもんね。
 とにかく「トリック」ファンは必見!って、そんなこと言われなくても、TVシリーズ「トリック」のファンだったら見るでしょうね。60点
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『マイアミ・バイス』TVシリーズ映画化

2007-01-29 23:36:16 | アクション
マイアミ・バイス
MIAMI VICE(2006年アメリカ)
 監督 マイケル・マン
 出演 コリン・ファレル、ジェイミー・フォックス、コン・リー、ナオミ・ハリス、ジョン・オーティス

 ■ストーリー■
 マイアミ警察の特捜課の刑事ソニー・クロケットとリカルド・タブスの元に、FBIに身柄を預けておいた情報屋から緊急の連絡が入る。その様子から緊急事態が起きたことを知った2人だが、情報屋の家族も殺され、情報屋も死んでしまうのだった。情報屋が関わっていたFBIとATF(アルコール・タバコ・火器・爆発物取締局)と税関の合同捜査を行っていた捜査を引継ぎ、運び屋として麻薬組織に潜入するのだった。

 ■感想■
 80年代中盤に全米で大ヒットしたアクションTVシリーズ「マイアミ・バイス」の映画化作品。
 なんでもかんでも、自国、他国を含めてリメイクするか、コミックの映画化か、TVシリーズの映画化ばかりしてるハリウッドですけど、これはTVシリーズの映画化です。もともと銃撃戦の多い作品だったので、すごい銃撃戦のある作品なんだろうなぁ。とか思って観てたんですけど、なんかランニングタイムが132分もあるせいか、コリン・ファレルとコン・リーのラブシーンとイチャイチャしてる恋愛ドラマ的な印象ばかり残ってます。
 
 最近のハリウッドの作品は、長い作品が多いでうから、別に132分って言っても全然驚かないですけど。やっぱり長すぎ!あと20~30分はカットした方が良いですよ!いくらなんでも132分は長すぎです!こういう刑事アクションだったら、せめて110分くらいにしてくれないと!
 実質、本編は120分強ですけど、それにしても長い!長い!内容が濃くて120分超えなら、しょうがないですけど、この作品の内容で120分超えはダメです!香港映画だったら、同じくらいの内容で90分にしちゃうのに!
 そんなに、ランニングタイムが長いくせに、バイスの1人、女性刑事トルーディが捕らえられたときには、すぐに居場所がわかっちゃうんだもんね。
 
 「おいおい、もうわかっちゃったのーッ??」

 映画的に、最も盛り上がるであろうシーンなのに、この簡単さ!コリン・ファレルとコン・リーの恋愛モードシーンはたっぷり描いてるのに、こういうところは簡単に描写しちゃうなんて、映画を盛り上げようって気がないの??って思っちゃいます!

 まぁ、それでも、同じTVシリーズのリメイクの映画化でも、刑事アクションTVシリーズを、全然違う印象のコメディチックにリメイクした『スタスキー&ハッチ』(04年)よりかは、同じ刑事アクションにしただけ、はるかに良いですけどね。
 噂にあった、TVシリーズ「600万ドルの男」のリメイクはどうなったんでしょう??ジム・キャリーが出演なんて話もあったんで、これもコメディにしてリメイクなんでしょうね。

 あと、今作は、夜が舞台になっていることが多いせいか、画面が暗いです!夜のシーンが多いのはしょうがないとして、もう少し画面を明るくしてもらわないと、良く見えないです!
 肝心のクライマックスの銃撃戦も、良く見えないですよ!実際の銃撃戦なんて、あんな感じなんでしょうけど、いかにも映画的でないです。すごく迫力ある銃撃戦なのにもったいない!!映画は“リアル”なら良いってもんじゃないですからね。

 キャラクター的には、コリン・ファレルとジェイミー・フォックスの上司、頼りがいがあるなぁ!普通、刑事アクション物の映画だと、小心者のイヤな上司が多いですけど、すごく良い上司です!良い上司すぎて、ちょっと拍子抜けしちゃうくらいです。
 クリント・イーストウッドの「ダーティハリー」シリーズといい、シルベスター・スタローンの『コブラ』(86年)といい大体、アウトロー系の刑事物の上司は、主人公に理解が無いヤツが多いのにね。
 2006年、“最も頼りになる刑事映画の上司”賞をあげちゃいます。

 もともとTVシリーズの製作総指揮をやっていたからでしょうけど、マイケル・マン監督も、いつまでもこんな風に自由に映画を撮れていいなぁ。50点
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『ディセント』洞穴ホラー

2007-01-28 19:55:28 | ホラー
ディセント
THE DESCENT(2005年イギリス)
 監督 ニール・マーシャル
 脚本 ニール・マーシャル
 出演 シャウナ・マクドナルド、ナタリー・メンドーサ、アレックス・リード、サスキア・マルダー、マイアンナ・バリング、ノラ=ジェーン・ヌーン

 ■ストーリー■
 交通事故で夫と娘を失ったサラは、事故の1年後、年に1度の旅行で数人の仲間たちとアメリカのアパラチア山脈の洞窟探検に行く。広い洞窟の奥へと入っていくサラたち6人だったが、崩落事故が起き出口をふさがれてしまうのだった。その上、冒険心の強いジュノは、実は観光地で無く前人未踏の洞窟を今回の旅行の場所にしていたのだった。サラたちは、出口を見つけるため洞窟の奥へ奥へと進んでいくのだが…。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 2006年、劇場公開された作品の中で、ホラー映画ファンに最も話題になった作品の1本の洞窟探検ホラー。
 監督は、狼男ホラー『ドッグ・ソルジャー』(2002年)で長編デヴューしたニール・マーシャル監督。
 今作のあと、ニール・マーシャル監督の次回作の予定は、ウィルスが蔓延した世界を舞台にしたアクションホラー“DOOMSDAY”です。この“DOOMSDAY”もすごくすごく楽しみな作品です!!
 ニール・マーシャル監督は、SF映画、ホラー映画のエンターテイメントのジャンルにこだわって作品を撮り続けている監督なんで、最も期待している監督の1人です。
 
 今作『ディセント』は、女性だけの6人のグループが、地下深い洞窟の奥で謎の地底人に襲われる恐怖を描いている正統派のホラー映画なんですが、なぜか??というよりいつも通りに、宣伝では、“サスペンス映画”として宣伝されてました。
 ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の『バイオハザード』(2001年)の宣伝で“ゾンビ”という文句が一切使われなかったようなのと同じことですよね!!

 なぜ??
 なぜ??
 なぜ??
 なぜ??
 完全なホラー映画なのにッ!!

 どれくらい正統派のホラー映画かと言うと、1970年代後半~1980年代中盤までだったら、TV東京の火曜か木曜のゴールデンタイムの「洋画劇場」へ直行!!みたいな、超ストレートなホラー映画です!ホラー映画ド真ん中です!
 
 イヤ~、面白い!面白い!面白いです!劇場に観に行かなくて、ちょっと後悔してます!
 同じく、謎の怖い殺人鬼が出てくるホラー『クライモリ』(2003年)や『0:34 レイジ34フン』(2004年)よりもかなり好きです!
 でも、劇場に行ったら、少し落ち込んじゃうかもしれないです。後味がかなり悪いです!後味どころか、観てる間もかなり気分爽快とは、とうてい言えない作品です。
 アメリカ公開版とは、オリジナル版とラストが違うみたいですけど、アメリカでは、このラストは受けないかもしれませんからね。果たして、どんなラストなんでしょう??ニール・マーシャル監督はイギリスの監督さんだから、こういうラストが好きなんでしょうね。『ドッグ・ソルジャー』が、アメリカ人にも受けそうな、普通のエンターテイメント作品のラストだったから、今回は、こういうアンハッピーなラストにしちゃったんでしょうね。
 
 でも、やっぱり、ラストは、ヒロインが助かった方が良かったのに!このラストでは救いが無さすぎ。“イギリス映画的”と言えば、確かにいかにも“イギリス映画的”ですけどね。
 あと、ヒロインのサラと、ジュノのかつてのエピソードとかって、あっさりと描きすぎ。あのペンダントだか、タグみたいな物に書いてある文字だけで、観てる人はわかるでしょ!って感じです。ハリウッドだったら、ダラダラ描いちゃうんでしょうね。そのことが原因で最後の方の悲劇につながっていく大事な要素なのにッ!!
 でも、サラとジュノが仲たがいすることがなくても、怪物たちに襲われて皆殺しにされちゃいそうですけどね。
  
 そういえば、冒頭のシーンでのサラの夫ポールとジュノの視線からして少し怪しかったですからね!なんでもかんでも説明しすぎは、観客をバカにしてますからね。でも今作はハリウッド映画に比べて説明無さすぎ。

 ただ、今作に1つだけ文句をつけるところがあるとすれば、地下深い洞窟が舞台になっているんで、全体的に画面が暗すぎです。登場人物たちと同じく、観てるこっちまで、暗くて不安になっちゃいます。
 あと、地下3000メートルっていう舞台設定なんですけど、そんなに地下深くまで来ちゃったんですか??地下3000メートルには思えなかったですけど。でも、3000メートルだったら、やっぱりラストは、こうなっちゃいますよね!

 久々に面白いホラー映画を観ました!でも、どちらかと言うと熱狂的なホラー映画ファン向けかも。70点

THE DESCENT

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ドッグ・ソルジャー デラックス版

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 イギリス製狼男ホラー!ホラー映画の佳作。
 てっきり、『ドッグ・ソルジャー』の主人公をシリーズに、
 続編を作ると思っていたら、続編は製作しないみたいですね。
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『Re:DIALリダイアル』またまたまた…

2007-01-27 16:17:03 | サスペンス

Re:DIAL リダイアル
LONG DISTANCE(2005年アメリカ)
 監督:マーカス・スターン
 脚本:マイケル・ラスムッセン
    ショーン・ラスムッセン
    グレン・クーパー
 出演:モニカ・キーナ
    アイバン・マーティン
    ケビン・チャップマン

 ■ストーリー■
 ボーイフレンドのクリスと別れたニコールは、母親との電話中に、口論になり、切れた電話をかけ直しているうちに、誤って間違い電話をしてしまうのだった。間違い電話をした相手から折り返し電話があり、執拗に話かけてくるのだった。
 翌日、刑事が訪れ、昨晩の間違い電話の発信元は、何者かに殺された被害者の家からされたものだと伝えるのだった。死亡推定時刻からみて、犯人がニコールに電話してきたと考えられるのだった。
 そして、またまた、電話がかかってくるのだった。発信元を調べ、折り返し電話をするものの、その家の者は、ニコールとの電話中に、殺人鬼に殺されてしまうのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 『フレディVSジェイソン』(2003年)、『チアガールVSテキサスコップ』(2005年)のモニカ・キーナ主演のスリラー映画。
 
 上記2作品とも見たんですけど、モニカ・キーナって、出演者のうち、どの女優だったのか記憶に全然ないです。
 すいません。
 でも、外国TVシリーズのファンだったら、「ドーソンズ・クリーク」に出てたんで知ってるんでしょうね。ちなみに、自分は「ドーソンズ・クリーク」は見たことが無いんで、モニカ・キーナのことわからなかったです。
 
 自分は、今回、初めて意識しました。

 それにしても、映画が始まって20分弱の間、舞台がヒロインのモニカ・キーナ演じるニコールの部屋だけでストーリーが進んでいくんで、ラストまで、この部屋で進行していくのかな??って思ったら、案の定、ヒロインの部屋だけ(庭や入り口も出てきますけど)でストーリーが進んでいきました。

 低予算だから、しょうがないにしても、低予算すぎ!!

 低予算のスリラー映画で、舞台劇を映画化するような、こういう低予算映画の撮り方も、ストーリーが良ければ良いんですが、、、。
 普通は舞台劇を映画化すると、面白い雰囲気の良い作品が多いんですけど、今作は違います!!

 ただの手予算、製作費削減のため舞台が家の中だけの作品でした!

 低予算度   ★★★★★
 ミステリー度 ★
 長すぎ度   ★★★★★
   禁断オチ度  ★★★★★

 

 ストーリーが悪すぎ!悪すぎ!悪すぎ!
 ランニングタイム93分は、この撮り方ではキツイです!音楽や、見せ方やストーリーがもっと良かったら、持つんでしょうけど、93分は長すぎ!
 
 でも、でも、でも、今作も、ランニングタイムが長いとかいうレベルの作品じゃないです!
 映画が始まって、すぐに、ボーイフレンドの件で母親と口論になったんで、てっきり、またまた、ネタが割れるような1アイデアだけの、ビックリラスト系の映画なのかなとか思ったんですけど…。

 「まさか、違いますよね!」

 「低予算で、盛り上がらないだけですよね!」

 実は、映画が始まって18分弱くらいのところで、少しだけ(いや、かなり)イヤな予感がしたんですけど、その後、登場人物が少しづつ増えてくるんで、ちょっと違うのかな??と、自分でイヤな予感を打ち消して、少しだけ期待して見ちゃいました。

 でも、やっぱり、その後、恐れていたコトがっ!

 「うわ~ッ!思ったとおりの展開とオチッ!!」
 
 そうは言っても、「違うはず、違うはず」って自分に言い聞かせて観てたんですけど、その期待は、見事に悪い方に裏切られちゃいました。

 禁断のオチ!
 このオチを使って良いのは、ブライアン・デ・パルマ監督だけ!!『ファム・ファタール』(2002年)でも、正確には夢オチってわけじゃないですもんねー、、、。


 もう、やめてっ!このフジTVの「世にも奇妙な物語」の20分くらいの1エピソードくらいのアイデアだけで、長編映画を作るのはッ!
 あと30分はカットして!まぁ、30分カットしても、ダメですけどね。

 このオチで、驚くわけないでしょ!今まで、こういう作品を1度も見たことない人だったら、少しは驚くかもしれないですけど、サスペンス映画好きなら、絶対に気づくはず!もう、このオチ禁止して下さい!  

Re:DIAL リダイアル [DVD]
マイケル・ラスマッセン
タキコーポレーション

 

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『デイジー アナザーバージョン』

2007-01-27 13:26:16 | アクション

デイジー アナザーバージョン
DAISY(2006年韓国)
 監督:アンドリュウ・ラウ
 脚本:クォック・ジェヨン
 出演:チョン・ウソン
    チョン・ジヒョン
    イ・ソンジュ
    デビッド・チャン
    チョン・ホジン

 ■ストーリー■
 暗殺者パクウィは、初めての殺しのあと身を潜めた郊外で、デイジーの花畑をスケッチするヘヨンを見かける。ある日、ヘヨンは絵を描いたあと丸木橋から落っこちてしまう。パクウィは、ヘヨンの落し物を拾い、川に落ちないように立派な橋を作るのだった。 
 ヘヨンは見知らぬ男性へのお礼としてデイジーの花畑の絵を描くのだった。
 そして、その後、ヘヨンのもとへ毎日、デイジーの花が届くようになるのだった。そんなある日、ヘヨンが広場で肖像画を描いているときに、画を描いて欲しいという客ジョンウが毎日のように現れるのだった。ヘヨンはジョンウがデイジーを届けてくれている男性だと感じるのが、、、。

 ■感想■
 香港映画『インファナル・アフェア』(2002年)のアンドリュウ・ラウ監督が、オランダを舞台に描く傑作アクション『デイジ』(2006年)の別編集版です。
 韓国では、このアナザーバージョンで公開されたみたいなので、アナザーバージョンが、オリジナル版になるんですね。 
 
 アンドリュウ・ラウ監督は、レオン・ライ、瀬戸朝香主演で恋愛系のアクション映画『バレット・オブ・ラブ』(2001年)を監督してるので、恋愛モードのアクション映画は、お手の物です。
 
 『デイジー』の感想の記事でも書きましたけど、今作の脚本は『猟奇的な彼女』(2001年)のクァク・ジェヨンですけど、「キネマ旬報」のアンドリュウ・ラウ監督のインタヴュー記事によると、当初、ニューヨークのブルックリンと、韓国を舞台にしたストーリーだったのを、オランダのみの舞台に変更するためと、映画を短くするために、フェリックス・チョン、ゴードン・チャンが脚本をリライトしたそうです!

 フェリックス・チョン、ゴードン・チャンが脚本をリライト!
 
 フェリックス・チョンは「インファナル・アフェア」シリーズや『東京攻略』(2000年)、『剣客之恋』(2003年)の脚本を書いてます。
 一方、ゴードン・チャンは『城市特警』(1988年)(脚本)、『ファイト・バック・トゥ・スクール』(1991年)(監督、脚本)、『G4特工OPTION ZERO』(1997年)(製作)、『BEAST COPS野獣刑察』(1998年)(監督、製作、脚本)、や『メダリオン』(2003年)(監督、脚本)等の作品に関わっているベテラン中のベテランです。
 
 もう、監督、脚本リライトとスタッフ的に、完全な香港アクションのノリになっちゃいますね!

 最初の脚本だと、そのまま映画化すると3時間になっちゃうような長さだったそうで、短縮するためにリライトしたそうです。
 先に日本で公開されたインターナショナル版のランニングタイムが125分で、このアナザーバージョンは、ランニングタイムは101分と、インターナショナル版より20分以上短いです!
 
 観比べてみると、どっちが良いかは、好みの問題ですね。
 125分版も101分版も、どっちも面白いです。
 
 アナザーバージョンは、101分なんで、エンターテイメント作品として、ちょうど良い長さなんで、どんどんストーリーが、進んでいきます!
 最初から主人公が、チョン・ウソンって分かってて、映画的には観やすいかも!

 125分版も、恋愛モードですがドラマチックで良いかも!
 編集や、いくつかのシーンが違うだけで、同じストーリーなのに、雰囲気が全然違ってきますね!
 
 「アナザーバージョンは完全なアクション映画!」ってことだけは確かかも!
 
 125分版は、最初、チョン・ジヒョンが、ヒロインでメインなのかな??って始まりですけど、このアナザーバージョンは、最初から、チョン・ウソンが、暗殺者として画面に現れます!
 イ・ソンジュがインターポールなのも、観客には最初からばれてるし、、、。
 125分版は、チョン・ウソンの生死は観客の想像に任せられてますが、このアナザーバージョンは生死がちゃんとわかるようになってます。
 アクション映画としてのまとまりはアナザーバージョンの方が良いかもしれないです!アナザーバージョンも大満足の1本でした!!
 
 『デイジー アナザーバージョン』のDVDって、日本語吹替え付いてないんですよね!付けて欲しかったです!

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『TIGER タイガー』未公開ノワール

2007-01-26 08:17:00 | 香港映画
『TIGER タイガー』
兄弟 FIDELITY(2004年香港)
 監督 タン・ホンガン
 出演 ルー・イー、ロイ・チョン、シュー・ジンレイ、ブラッキー・コー

 ■ストーリー■
 1930年代の上海、貧しく育ったハン兄弟の兄のフォンは、弟ユイのフランス留学費用と母親の医療費を稼ぐため、チェンに雇われ殺し屋になっていた。しかし、殺しに失敗して警察に捕らえられてしまうのだった。5年間の服役を終え仮出所してくる。その間に、フォンが殺すのに失敗したボスのエンが殺され、チェンがボスになっていたのだ。実は、エンを殺したのは、ユイだった。ユイも上海に戻ってきて殺し屋になっていたのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 『セブンソード』(05年)のルー・イー、『インファナル・アフェア無間序曲』(03年)のロイ・チョン主演のノワール作品。
 展開が早い、早い、早いです。特に最初の20分間くらいの展開は、1分たりとも目が離せない展開です。この作品自体、ランニングタイムが84分だから、展開が早いのは当たり前なんですけど、普通だったら、ストーリーをきっちり描くためだったら90分とか100分にするでしょ!すごく色んな要素をかっ飛ばして、何の説明も無く、どんどんストーリーが進んでいきます。

 「説明してないところは、勝手に想像して!」ってコトなんでしょうね!どうせ、映画を観る人は、他のこういうアクション作品を、いくつも観てるから説明しなくても分かるから良いでしょ!ってことですね。この短さは、もはや、こだわりとしか言い様が無いほどの短さです。
 
 ハリウッドだったら、この20分間の展開で1時間弱くらい使っちゃいそうな感じです。日本未公開なのが、もったいないくらいに良く出来てます。
 でも、クライマックスに向かっての展開の盛り上がらないことって言ったら、ありゃしない!このクライマックスに向かっての盛り上がり方だと、やっぱり未公開もしょうがないですかね??アクション映画としての爽快感は低いですけど、でも、映画としては、良く出来てますよ!

 良く考えると、アクションシーンがあんまり無いんですよね。最初、ロイ・チョンが殺しの現場でも失敗してるし、その後は、捕まって、仮出所して堅気になっちゃいますからね。ユイが、エンのボディガードとエンを殺すシーンも数分で終わっちゃいますしね!
 その後、新たな殺しのターゲット、ホアを殺そうとするシーンがあるだけで、次のアクションシーンは、最後の対決シーンだけですからね。病院でのシーンも、驚きの展開。
 命拾いしたホアを、殺しに行ったユイを待ち受ける罠のシーンですけど、このシーンも説明不足!もう少し説明して!病室を覗くと、すでに死んでいるホア!病院の先生と看護師、病人たちは、ある部屋に閉じ込められてます。普通、映画だったら、こういう殺すシーンやら病人たちを部屋に閉じ込めるシーンとかを撮影したくなるのに、一切無いですから!アクションシーンそのものより、兄弟の絆を描く方が大事だったのね。
 でも、こういう作品を観る人は、アクションシーンを楽しみにしてることが多いのにね。
 キャラクター的には、フォンを捕まえた刑事が、もっとストーリーに絡んでくるのかと思ってたのに、あんまり絡んでこなかったです。まぁ、84分だから、余計なサブエピソードを、入れる余裕もないですけどね。55点 
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『悪魔の追跡』DVD発売!

2007-01-23 00:24:17 | DVD新譜の記事
 不定期に記事にしている“欲しいDVD”の記事ですけど、今回、ちょっと気になるDVDが発売になるので、久々に“欲しいDVD”の記事を書きます!

 昨年の暮れは、DVD関係で言うとかなりの作品が発売されました。
 ㈱スティングレイさんからイギリスのアクションTVシリーズ「特捜班CI★5」のDVD-BOXの第2弾が発売されたり(東京で買いました!第2弾のエピソードも、いつか記事にします。)、ジェネオンエンターテイメントさんからは『荒野の用心棒』の完全版のDVDがスペシャル・エディションで発売されたり、あとは20世紀フォックスホームエンターテイメントさんからは007の古い作品がアルティメットエディションということで日本語吹替え新録で発売されたりと、かなりな数のDVDが発売されましたけど、今年も楽しみな作品が発売になります!

 その作品とは、ピーター・フォンダ、ウォーレン・オーツ主演のスリラー映画『悪魔の追跡』です!1975年の作品で、もう全編、70年代の香り、雰囲気がプンプン匂ってきます!(当たり前か!75年の映画なんだからっ!)

悪魔の追跡

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悪魔の追跡』(75年)70年代傑作オカルトチックスリラー映画!
 ラストも、いかにも70年代的!
 
 どうやら、日本語吹替えつき!での発売です!(ウレシーッ!)

 自分がDVDを買う、買わないの基準は、まず「日本語吹替え」が付いているのか、付いてないのかなので、この日本語吹替えつきは、すごくうれしいです!日本語吹替えの付いていないDVDは、よっぽどの作品しか買いません!
 だから、『悪魔の追跡』のDVDは、購入します!最近は、『悪魔の追跡』もTVの映画劇場でも放映してくれないんで、DVD発売は今から超楽しみ!

 同じくピーター・フォンダ主演の『ダーティ・メリークレイジー・ラリー』(74年)のDVDは、20世紀フォックスエンターテイメントさんから同時発売なのに、なぜか日本語吹替え無しです!(なんで??こっちは吹替え音源がなかったのかな??)
 70年代は、映画の中のヒーローも反社会的でした!『ダーティ・メリー クレイジー・ラリー』だと、今見ると保安官のヴィック・モローに感情移入して見ちゃいますね、多分。
 この時代の映画は、感情移入できない主人公たちばかりでした。
 
 感情移入できないピーター・フォンダといえば、『ダーティハンター』(74年)のピーター・フォンダ!とうてい感情移入できない悪党を演じてました。ホントの“ダーティ”じゃないか!日本語吹替えつきでDVD化して欲しいなぁ! 爽快感まるっきりなしのスリラー映画ですけど!珍しいスペイン映画です!

 『悪魔の追跡』以外だと、ピーター・フォンダ主演の作品は『ダーティハンター』、『ダイアモンドの犬たち』(75年)、『未来世界』(76年)を日本語吹替えつきでDVD化して欲しいなぁ!でも、どの作品も100分~109分のランニングタイムなんで、日本語吹替えは新録でお願いします。
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『紅蜘蛛女』監禁スリラーin香港

2007-01-21 15:23:03 | 香港映画
紅蜘蛛女
禁室培慾之愛的俘虜LOVE EDUCATION(2005年香港)
 監督 ン・マンチン
 脚本 サム・レオン、ウィニー・チャン
 出演  坂上 香織、トニー・ホー、ヴォニー・ロイ、フィリップ・ン

 ■ストーリー■
 香港、日本人旅行者の由美は、プレイボーイのカメラマンのケニーと知り合い、関係を持つ。ケニーには恋人ニキがいて、遊びのつもりだったが、由美はケニーのあとをつけ、監禁してしまうのだった。

 □■□ネタバレあり!ホントにしてます。□■□
 ■感想■
 坂上香織、トニー・ホー主演のサスペンス映画。
 監禁系スリラーなんで、あんまり好みじゃないんですけど、香港映画なんで見ちゃいました。香港映画やイタリア映画でなければ見ない題材です。
 監督は、『インファナル・アフェア無間序曲』(03年)、『インファナル・アフェアⅢ終局無間』(03年)、『デイジー』(05年)の撮影のン・マンチン。どうやら今作が初監督作みたいです。
 脚本は『COLOR OF PAIN 野狼(オオカミ)』(01年)、『爆裂都市』(04年)の監督、脚本のサム・レオン。でも今作のノリは、同じくサム・レオンが脚本、監督の『凶女KYOU-JO』(02年)、『完全なる飼育 香港情夜』(02年)のノリなんでしょね!
 でも、自分は『凶女KYOU-JO』も『完全なる飼育 香港情夜』も未見なのでちょっとわからないですけど。

 冒頭、坂上香織の胸がチラッと出るんですけど、日本よりはるかにコードが厳しい香港なんで、三級片なんだな。とか思ってると、それにしては、裸が少ない!
 あの胸チラは、海外版だったのかな??とか油断して見てたら、中盤から後半に残酷シーンやら裸がバンバンが出てきます!最初、香港映画にしては珍しく、ダラダラしてるんで、どうしたんだろ??とか思ってると、だんだんいつもの香港映画になっていくんで安心、安心!

 でも、やっぱり、最後の方で失速!日本のオリジナルビデオだったら、これくらいでもOKですけど、香港映画だと思って見たら、ちょっとマイナスかも。(ちょっとじゃなくて、かなりです)
 なんか、香港版“ミザリー”みたいな宣伝されてましたけど(DVDのパッケージで)、ラストに向かっての意味不明の展開は、ちょっと映画的にはダメダメかも。あのラストは、どういう意味なんでしょう??あまり意味が無いのかな??あの2人は、どうなったの??(“ボケー”として見てたら終わっちゃいました。)あまりのダラダラ感に見続けるのは、根気が必要かも。
 それに、ヒロインの坂上香織も指名手配されてるんでしょ。いつかは、捕まっちゃうでしょ。(あれ~、ヒロインの坂上香織って死んじゃったの??ホントにボケーって見てました)
 ランニングタイム89分でも、少し長いかも。あと10分くらい短くても良かったかな。
 テーマも自分の好みのテーマじゃないんで、今回は点数は厳しいです。20点
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『フーリガン』ケンカ、ケンカ、ケンカ

2007-01-18 08:41:59 | ドラマ
フーリガン
GREEN STREET HOOLIGANS(2005年アメリカ、イギリス)
 監督 レクシー・アレクサンダー
 出演 イライジャ・ウッド、チャーリー・ハナム、クレア・フォーラニ

 ■ストーリー■
 同じ部屋の友人に麻薬所持の罪を着せられて、あと2ヶ月で卒業というところでハーバード大学を退学処分になったマットは、姉シャノンの住むロンドンへやってくる。マットは、シャノンの義弟ピートと出会い、行きがかり上、サッカーの試合を見にいくことになる。だが、ピートは、“ウェストハム・ユナイテッド”のファームと呼ばれるフーリガン「GSE」リーダーだったのだ。試合の後、対戦チームのファームとの争いに巻き込まれたマットは、ケンカを初めてするのだが、このときから今まで感じたことのない充実感を感じるようになるのだった。

 ■感想■
 イギリスの熱狂的なサッカーのサポーター、フーリガンを描いた青春ドラマです。もう少し、サッカーの試合とかが出てくるのかな??とか思ってたんですけど、これ、全編、ケンカ、ケンカ、ケンカです。サッカーがメインでなく、ケンカがメインですからね! 
 
 かつて、80年代だったか、イタリアのルチオ・フルチ監督が、自分のスプラッターシーンがいっぱいのホラー映画が、世間に悪影響を与えてるんじゃないか??みたいなことを言われたときに、

 「『ダーティハリー』の方がよっぽど、暴力的で世間に悪影響を与えてるよ」
 みたいなことを言ったとかいう記憶があるんですけど(勘違いだったらすいません)、今作も、すごく暴力的!みんな、今作を見ても、影響を受けて、ケンカしないでね。

 
ヒストリー・オブ・バイオレンス

日活

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ヒストリー・オブ・バイオレンス』(05年)
 <暴力と言えば、この映画!>
 「ダーティハリーになる前に帰ろう!怒ると怖いから…」みたいなセリフ
 がでてきます。このセリフ大好き。

 
 それにしても、フーリガンって、年齢も高くて、みなさん、けっこうマジメに働いてる人が多いんですね。マジメに働いててても、決して知り合いとかにはなりたくないですけどね! 
 プライドのためとか言って、ケンカしてたら、命がいくつあっても足りないですいよ。

 暴力的な映画です。サッカーを知らない人が見たら、サッカーの試合を見に行くのを躊躇しちゃいます。でも、日本のサッカーは安全だから、安心、安心。
 青春ドラマなんて、普段は観ない@KOBAですけど、今作は大丈夫です!すごく面白く観れました!ランニングタイム109分と、決して短くない作品ですけど(長くもないけど)、一切、退屈しないですよ!やっぱり映画は、退屈しないで観れることが大切ですからね。

 大学卒業のころまで、まるっきりケンカをしたことが無かった、イライジャ・ウッドが、なぜか、しばらくイギリスにいて、ケンカに明け暮れていたら、すごく強くなっちゃってます。そのケンカの上達の早さは、香港映画なみです!(ホメテるんですからね)
 いくら、映画とはいえ、ここはやっぱり強くなりすぎでしょ。ケンカっていっても、命がけのケンカだと、やっぱり上達が早いのかな??

 ところで、今作なんですけど、1つ疑問が!かつての“GSE”のリーダーの少佐が、たまり場のパブにいることを知って、襲ってきたミルウォールのファームの連中ですけど、彼らは少佐が普段どこに住んでいるのか知らなかったんですかね??それとも、ミルウォールの連中は、こっち側にはやって来れないから、襲って来れないんですかね??

 まぁ、そんな細かいコトは気にせず、ビールでも飲みながら、楽しんで観て下さい!60点
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『MAXX!!!鳥人死闘篇』スカスカ、アクション

2007-01-17 08:26:53 | アクション
MAX!!!鳥人死闘篇
LES FILS DU VENT(2004年フランス)
 監督 ジュリアン・セリ
 出演  チョウ・ベル・ディン、ロラン・ピエモンテージ、シャルル・ペリエール、ギレン・ヌグバ=ボイェケ、マリク・ディウフ、ウィリアムス・ベル、ヤン・ノウトゥラ、エロディ・ユング

 ■ストーリー■
 実業家の顔を持っているが、実は裏の顔「赤竜会」のボスの顔を持つウォンのビルに、2人の窃盗犯が入る。2人の窃盗犯はキエンとツの兄妹で、日本のヤクザ、キタノに使われていた。一方、ビルの屋上を飛んだり跳ねたりして自在に動くYAMAKASIたちは、タイで道場を開くためバンコクにやってくる。ある日、トレーニング中のYAMAKASIのメンバーたちは、キエン率いるストリートギャングに襲われるのだった。キエンは、YAMAKASIたちが道場を開くのをこころよく思っていなかったのだ。

 ■感想■
 運動能力の高いストリート集団 「YAMAKASI」を主人公にしたアクション映画。タイのバンコクを舞台にしてますけど、フランス映画です。
 同じく、「YAMAKASI」を主人公にしたフランス映画、その名も『YAMAKASIヤマカシ』(01年)の製作、脚本がリュック・ベッソンだったんで、今作もてっきり、“リュック・ベッソンの映画”なんだろうなぁ。とか思ってたんですけど、どうやら違うみたいです。

 「けっこう、ガッカリ!」

 実は、リュック・ベッソンが脚本や製作で関わっているB級丸出しのアクション映画って、けっこう好きなんですよね!!一般的な映画ファンからは、あんまり評判が良くないですけど、自分は、けっこう好きなんです。(“けっこう”っていうより、“かなり”好き!)
 
 YAMAKASIのメンバーが、意味も無く、ストーリートギャングや、ヤクザの戦いに巻き込まれるものの、高い運動能力で乗り切る。っていうだけの単純なストーリーなんで、てっきりリュック・ベッソン映画だと思っちゃいました。だって、こういうストーリーだとリュック・ベッソン指数が高いでしょ。

 リュック・ベッソン映画のB級アクション映画を、いくつかあげると
キス・オブ・ザ・ドラゴン』(01年)とか、『トランスポーター』(02年)、『トランスポーター2』(05年)とかとかのことです。
 思わせぶりのミステリーと思わせといて、全然、ミステリーになっていない『クリムゾン・リバー2黙示録の天使たち』(04年)なんかも、期待しなければ十分面白いですしね。(B級って、ノリがB級なだけで、作品的には準A級ですよね!!)

 なのに、今作は、ストーリーは、いかにもリュック・ベッソン的なアクション映画なのに、リュック・ベッソンは関わっていないです。というより、リュック・ベッソンの映画より、もっともっともっと中身が無かったです!

 ポップコーンを食べながら何にも考えずに見るにしても、中身がなくて、スカスカ!って感じです。ある程度は、覚悟してたんですけどね!20点
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『アンビリバーブル』 狙いすぎ??

2007-01-16 01:16:41 | サスペンス

アンビリーバブル
IT'S ALL ABOUT LOVE(2003年アメリカ)
 監督          トマス・ヴィンターベア
 脚本          モーゲンス・ルーコフ
             トマス・ヴィンターベア
 出演          ホアキン・フェニックス
             クレア・デインズ
             ショーン・ペン
             ダグラス・ヘンシュオール

 ■ストーリー■
 2021年の暑い夏、ジョン・マーチャウスキーは、別居中の妻エレナと離婚するためにニューヨークへやってくる。しかし、ジョンは、エレナの様子がオカシイことに気づくのだった。

 ■感想■
 ホアキン・フェニックス、クレア・デインズ、ショーン・ペンが出演しているにも関わらず劇場未公開でビデオスルーになったサスペンス映画。

 ショーン・ペンは、誰とも絡まないです。
 ちょこっと出演してるだけ。
 なんで、こんな出演の仕方なんでしょう??
 ギャラの関係??

 ジェームズ・グリッケンハウス監督のB級スパイアクション『ザ・ソルジャー』(1982年)は、制作費に余裕が出来たから、急遽出演シーンが出来たクラウス・キンスキーの出演シーンよりも寂しい出演の仕方??

 ホアキン・フェニックスって、出演作の選び方が特別なのか?B級作品が好きなのか?変わった作品に出演してますよね。
 最近では『リターン・トゥ・パラダイス』(1998年)がDVDスルーで公開されました。
 一方、ヒロインのクレア・デインズも、最近では劇場未公開なのは『モッド・スクワッド』(1999年)がありました。あとは“STAGE BEAUTY”(2004年)、“SHOPGIRL”(2005年)が今のところ未公開です。

 出演シーンが少ないとはいえ、ショーン・ペン、ホアキン・フェニックス、クレア・デインズが出演してるにも関わらずビデオスルーになってしまった今作は、まさに
 
 「CULTな作品!!

 これじゃぁ、日本劇場未公開もしょうがないですね!
 そんな雰囲気満載な感じです。

 CULT系と言っても、公開後、自然発生的に、人気が出てCULT作品でなく、意味不明SF的要素がすべて未消化な意味で“CULT”作品って方です。
 
 『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生』(1968年)
 『ファントム・オブ・パラダイス』(1974年)では無くて、『スローターハウス5』(1972年)みたいな感じってコトです。『スローターハウス5』ファンの方ごめんなさい!好みじゃないんです。あと、『スローターハウス5』だって、もともとCULTを狙ってたわけじゃないですからね。

 でも、今作の場合は、“わざとCULT作品を作ろうと、狙ったの??”って思われてもしょうがないほど、盛り上がらない上に、意味不明な展開!
 
 登場人物も、トボケてるキャラクターばかり!!
 殺し屋のおじさんとか、特にトボケてます。
 
 大体、舞台設定が2021年だとか、エスカレーターで男が死んでても何とも思わないとか、狙いすぎ!
 こういう狙いすぎ作品は、あんまり好きじゃないです! 20点


アンビリーバブル [DVD]
ホアキン・フェニックス,クレア・デインズ,ショーン・ペン
ジェネオン エンタテインメント
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『エラゴン遺志を継ぐ者』家族で見れるファンタジー

2007-01-13 17:01:20 | ファンタジー
エラゴン遺志を継ぐ者
ERAGON(2006年アメリカ)
 監督 シュテフェン・ファン
 出演 エド・スペリーアス、ジェレミー・アイアンズ、シエンナ・ギロリー、ロバート・カーライアル、ジョン・マルコビッチ


 ■ストーリー■
 遥か昔、アラゲイシアの国は、ドラゴンライダーと呼ばれるドラゴンの乗り手が治安を守り、エルフ、ドワーフ、人間が共存する平和な国だった、。ところが、ドラゴンライダーたちの争いが起こり、その争いで勝ったガルバトリックスにより、帝国が支配されていた。ガルバトリックスの圧政に苦しむ人々の中には反乱組織を結成する者たちもいた。ガルバトリックスに反対する王女アーリアは、ガルバトリックスに対抗するために、青い石を盗みだすことに成功する。しかし、王の腹心の魔法使いダーザに捕らえられてしまうが、間一髪、青い石を魔法でどこかの森へと飛ばすのだった。そんなとき、叔父と暮らす青年エラゴンは、狩りに出た森で、その青い石を見つけるのだった。しかしその青い石は、ドラゴンの卵だったのだ。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 アメリカの作家クリストファー・バオリーニが少年のころ(15歳)に書き始めたいたファンタジーが原作の大作です。
 監督はVFXの第1人者のシュテフェン・ファン。大体、VFXのスタッフが作った作品て、トンデモ作品になることが多いですけど、今作は、そんなことないですよ!普通に見れます!脚本はローレンス・コナーとマーク・ローザンタールとジェシー・ウィグトウ。
 でも、普通に見れると言っても、すごくオカシイところが1つ!それも致命的にオカシイ!まぁ、その点だけ取り上げても、マイナス20点って感じです!

 その点とは、ダーザに捕らえられたアーリアを助けに行くために、ジェレミー・アイアンズ演じる元ドラゴンライダーのブロムの忠告も聞かずに、ドラゴン“サフィラ”に乗って敵地に乗り込みます!
 でも、それは、ダーザの罠で、エラゴンはまんまと罠にはまり、危機一髪の状態に!絶対絶命の危機に、突然助けに現れるジェレミー・アイアンズ!

 「エーッ!!だって、エラゴンってドラゴンに乗って空を飛んできたんでしょッ!!!
 「なんで、馬でエラゴンを追いかけてきたであろうジェレミー・アイアンズが追いつけるんだッ!!!!!!!!!!!!

 今作の中で最も感動を呼ぶであろう、このシーン、この点だけで、感動がマイナス300%状態です!
 もう、このあとのシーンは、何を見ても「オカシイ!なぜ追いついたんだ!」って、ずっと思ってて、物語に感情移入のカケラもできませんでした!

 映画を見ていてオカシイとは、あまり思わない方なのに、今作では気づいちゃいました。今作以外でオカシ過ぎと思った作品は、アーウィン・アレン監督の昆虫パニック映画『スウォーム』(78年)です。蜂から逃げた主人公のマイケル・ケインとヒロインのキャサリン・ロスが冷凍室に閉じ込められて絶体絶命のピンチのシーンのあとで、場面が切り替わったら、病院にいる2人のシーンだった!!ときと同じくらいの衝撃度です!

スウォーム』(78年)は劇場公開版は116分ですけど、アメリカでのビデオはEXPANDED EDITIONといことで156分版です!見てみたい気もするけど、「大して変ってなかったら」と思うと見るのが怖いです!EXPANDED EDITIONが日本でソフト化されないですかね??

 あと、オカシイ作品といえば『マジック・クエスト魔界の剣』(82年)です。主人公たちが悪のボスに罠に、はまってピンチに! しばらくしたら、画面が変わって、普通に主人公たちが現れたときはビックリ!なぜ??さっきのピンチはどうやって脱したの?? 

 まぁ、脚本家のローレンス・コナーとマーク・ローザンタールのフィルモグラフィーで主な作品を上げると『ナイルの宝石』(85年)、『スーパーマン4最強の敵』(87年)、『ビバリー・ビルヒリーズじゃじゃ馬億万長者』(93年)、『バラ色の選択』(93年)、『マイティ・ジョー』(98年)、『マーキュリー・ライジング』(98年)、『PLANET OF APES猿の惑星』(01年)なんですよね!
 見たあと、1週間もしたらどんな映画だったか、良く覚えていないような作品を書いてる脚本家が書いた作品だから、そんなコト気にしちゃいけないんでしょうけどね!

 ジェレミー・アイアンズも、出演する作品を選ばない俳優さんですね!今作と同じくファンタジー映画 『ダンジョン&ドラゴン』(00年)や『タイムマシン』(00年)とかって、出演するまえに脚本を読まないの??って思っちゃいます。それとも、ちょっとおかしい感じの(トホホ系のって意味です)作品が、実は、好きだったりして!
 ドラゴン“サフィラ”の声(テレパシーですけど)はレイチェル・ワイズが演じてます。

 それにしても、ジェレミー・アイアンズが、中盤で退場してしまうのは、残念でした。主人公側は、彼が出てるだけで画面が引き締まっていたのに!その後は主人公側は、ティーン向けの映画みたいなキャラクターのみですから!
 ジョン・マルコビッチも、ドラゴンの卵を盗まれて、アタフタしてましたけど、あなたの部下のダーザ、メチャクチャ強いですから!『スター・ウォーズ』(77年)、『スター・ウォーズ帝国の逆襲』(80年)のときのダース・ベイダーくらい強いですよ!そんなにアタフタしなくても大丈夫でしょ!ダース・ベイダーといえば、ジェレミー・アイアンズの役どころが、『スター・ウォーズ』のときのオビ・ワンみたいな感じなんですけど、ストーリーとか、キャラクターがスター・ウォーズに似てるとか言っちゃいけないんですよね。
 アーリアを助けに行くエラゴンの行動も、レイア姫を助けに行くルーク・スカイウォーカーみたいと思えば、そう見えちゃうしね。 
 
 でも、あんまり深く考えずに見るんだったら、けっこう良いのかもね!家族みんなで見れるし! 50点
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『コルシカン・ファイル』ジャン・レノ助演

2007-01-12 08:09:28 | コメデイ
コルシカン・ファイル
L' ENQUETE CORSE(2004年フランス)
 監督 アラン・ベルベリアン
 出演 クリスチャン・クラヴィエ、ジャン・レノ、カテリーナ・ムリーノ

 ■ストーリー■
 私立探偵ジャック・パーマーは、公証人からコルシカ島にいるアンジュ・レオーニという男を捜して欲しいと依頼されるのだった。ジャックは、コルシカへやって来るが、アンジュ・レオーニの名を出すと、住民の態度が変わり、よそよそしくなってしまうのだった。

 ■感想■
 クリスチャン・クラヴィエ主演、アラン・ベルベリアン監督のフランス製コメディ。アラン・ベルベリアン監督は『パパラッチ』(98年)、『ル・ブレ』(02年)の監督です。その他には、サスペンス映画『シックス・パック』(00年)も撮ってます。俳優&脚本家のクリスチャン・クラヴィエが、今作でも主演で脚本(ミッシェル・デルガドと共同脚本)書いてます。ビデオ(DVD)のパッケージでは、いかにもジャン・レノが主演の雰囲気なんですけど、あくまでもジャン・レノは助演です。端役で助演って感じでも無いですけど、あくまでも主役はクリスチャン・クラヴィエです。

 フランス製のユルユル系のコメディですけど、ベタなネタの割りに、見せ方が上品でウマイので、それなりに楽しめます。あ、これも、ビデオのパッケージではアクション映画の感じになってますけど、ユル系コメディです!主演も違えば、ジャンルも違う!ビデオのパッケージ、少し考えて欲しいなぁ。
 
 今作で、笑えたシーンをいくつか紹介しちゃいます。ネタバレで紹介しちゃいます!
 主人公のジャックが、コルシカに行く飛行機の中で、乗客に「コルシカってタクシーあります??」って聞くと「秘境じゃないから、あるよ」って言われて安心して空港に降りると、雨が降ってきて、タクシーが1台もありません。
 バーで、「犬は雑種に限る。雑種の方が頭が良いんだよな」ってバーの犬を可愛がってると、「それは雑誌じゃない!コルシカ種だ!1番人気の品種で子犬の予約は数年待ちだ!」って言われるシーンとか。
 アンジュ・レオーニの居場所を尋ねたジャックに、バーのマスターが「この島に住んでまだ5代目だ!顔は広くない!」とか。
 質問されるのがイヤなコルシカの島民は、トイレの場所教えてくれなかったり。コルシカの島民を、ネタに笑いにしてること自体、面白いです。ちょっと自虐ネタなんですかね。フランスあたりでも、ユーモアが無いとか言われるのが、1番イヤそうですもんね。セリフでの、笑いのシーンが中心ですけど、けっこう笑えました。

 フランス映画のコメディって、全然、笑えない作品も多い中、自分は今作の「笑い」のセンスは好きですよ!そうは言っても、爆笑できるほどの「笑い」ではないですけどね。フランス映画のコメディって、全然、笑えない作品が多いですから!あくまでも他の笑えないフランス映画のコメディと比べておかしいって意味ですからね。
 アクション映画みたいな、日本タイトルとビデオ(DVD)パッケージですけど、コメディと分かって見れば、ちゃんと楽しめますよ。もちろん、フランス映画のコメディと思って見て下さいね。58点
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『タブロイド』南米サスペンス

2007-01-11 00:39:59 | サスペンス
タブロイド
CRONICAS(2004年メキシコ、エクアドル)
 監督 セバスチャン・コルデロ
 出演 ジョン・レグイザモ、レオノール・ワトリング、ダミアン・アルカザール、ホセ・マリア・ヤスピク、カミロ・ルスリアーガ

 ■ストーリー■
 TV番組「真実の1時間」の記者マノロは、エクアドルで起きている連続小児殺人犯“ババイオのモンスター”の報道のため、プロデューサーのマリサと現地へ飛ぶのだった。取材中、子どもが飛び出し車にひかれてしまう。子どもを轢いた聖書販売員のビニシオ・セベタは、現場にいた興奮した民衆にリンチにあうのだった。留置場にやってきたマノロに、“モンスター”の情報を提供する代わりに、番組の力で冤罪を晴らして欲しいと言うのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 セバスチャン・コルデロ監督が描くメキシコ、エクアドル製のサスペンス映画。メキシコ、エクアドル映画なんて珍しいです(@KOBA的にネ!)。まぁ、そうは言っても、ジャンルは当然、サスペンス映画です。自分がめったに観ない国の映画を観るときは、大体、サスペンス映画か、スリラー映画です!
 主演は『コラテラル・ダメージ』(01年)、『ランド・オブ・ザ・デッド』(05年)、『アサルト13要塞警察』(05年)のジョン・レグイザモ。

 連続殺人犯“モンスター”の凶行と、それを追うジャーナリスト、また、冤罪で捕らえられた善良な男が、複雑に絡み合うサスペンス映画なのかな??と思って見たら、捕らえられた男と、ネタを物にしようとするジャーナリストだけで地味に展開していくんで、ちょっとガッカリでした。(今回も、事前情報なしで見ちゃいました)もう少し、ミステリー要素があっても良かったかな??とも思うんでうすけどね!
 ランニングタイム98分の作品ですけど、惜しいです!ちょっと長い!もう少し、あと10分くらい短かったら、もっともっと面白かったのに!
 サスペンス映画の題材としては、良くありがちなテーマの作品ですけど、南米な感じの雰囲気というか、空気というか、(あ、もちろん景色を含めて)そういう面が画面から出ていて、新鮮な印象です。それだけに、ちょっと長く感じてしまうのはマイナスで、惜しいです。
 それにしても、なんか、警察も捜査がズサンでしょ!まぁ、自国を描いてるから良いんでしょうけど、こんな捜査をする国で捕まりたくないですね。

 今回、DVDのレンタルで見たんですけど、別エンディングを見ましたけど、完成版が1番好みかも。映画的に、この完成版が1番良いです!ジョン・レグイザモが殺されちゃう別エンディング版は、こういう映画にありがちなパターンで好きじゃないです。
 完成版も、決して後味は良くもないですけど、サスペンス映画としては、完成されてます。サスペンス映画を見慣れてる人には、想像できるラストですけど、まぁ、珍しいエクアドル、メキシコ映画ということでプラス5点。60点
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『新・刑事コロンボ』殺意のナイトクラブ

2007-01-10 08:27:43 | 外国テレビシリーズ
 年末年始のTV番組の最大の楽しみといえば、夜を徹して放映される日本語吹替えの映画劇場!でも、今年も昨年にもまして少ない!少ない!少ない!
 みんなが衛星放送が、入ってるわけじゃないんだから!ビデオレンタルだって行かない人が大勢いるんだから!
 せめて、普段、映画を放映していないチャンネルは、映画を放映して!(TV東京さん以外ですよ!)

 でも、年末年始も日本語吹替えで映画を放送頑張ってるのは、TV東京だけ!
 日本テレビは、昨年も放送してましたけど今年も「刑事コロンボ」を放送しました。正確には、「新・刑事コロンボ」ですね。でも、今年は最新作の「殺意のナイトクラブ」1本のみ。それも字幕スーパー放送。もう「刑事コロンボ」でさえ、字幕スーパーなのね。
 吹替え版が存在してるにも関わらず、字幕スーパー版を放映するなんてっ!!!なんか、TVの映画劇場もさみしいですね!(ちなみに、今作のコロンボの声は銀河万丈さんです)

殺意のナイトクラブ
COLUNBO LIKES THE NIGHTLIFE(2003年アメリカ)
 監督 ジェフリー・ライナー
 脚本 マイケル・アレイモ
 出演 ピーター・フォーク、マシュー・リス、ジェニファー・スカイ

 ■ストーリー■
 ナイトクラブ“釣り餌(ベイト)”の経営者ジャスティンは、友人のトニーに出資してもらうが、トニーの前妻ヴァネッサとつきあっていた。ヴァネッサの家で偶然そのことを知ったトニーとヴェネッサが口論になり、突き飛ばしたはずみでトニーが頭を打って死んでしまうのだった。ジャスティンは、出資してもらう時間の38時間後まで死体を隠すことにするのだった。しかし、その一部始終を目撃している男が彼らの前に現れるのだった。

 ■感想■
 刑事コロンボも、こんな事件を扱うようになっちゃいましたね。単なるはずみの事故の偽装と、計画性の薄い殺人事件ですからね。そんなこと言っても、「刑事コロンボ」の新シリーズ(旧45エピソードの後のシリーズってことです。「新・刑事コロンボ」ってことです。)は、オリジナルの脚本、原案作品でなくエド・マクベインの原作を使うくらいだから、今作は、雰囲気が違うもののオリジナルな作品って意味では、まだまだ刑事コロンボ的ですかね??
 でも、オープニングのタイトルやクレジットの出方、音楽など、ピーター・フォークがコロンボを演じてる以外、全然「刑事コロンボ」じゃないみたいです。
 ホントに、単なるごくごく普通のミステリー物のTVムービーに“ピーター・フォークの刑事コロンボ”が絡んでくるだけみたいな感は、どうしても否めないですけどね!
 今だったら、普通の感覚で見れますけど、20年くらい前に観たら忘れ去られそうな作品です。昔の、アメリカのミステリー物のTVムービーは面白かったのにね~。でも、最近の作品としては、及第点ですかね。これくらいの作品でも、吹替えで見たら、もっともっと面白く感じることができたかも??ただでさえ違和感があるエピソードなのに、字幕スーパーが、違和感に輪をかけてます!

 今のところの「新・刑事コロンボ」の最終エピソードですけど、これで最後かと思うと寂しい限り。寂しいから最後なの??とも思うんですけどね!また、新しいコロンボが見れることを祈ってますよ!
 あと、コロンボの旧シリーズ、新シリーズとも、もっともっとTVで放映して!ゴールデンタイムとは言いませんから!深夜でいいですから!
 それとも、他局の2時間サスペンスを放映してる時間の裏番組で放映しちゃえば良いのに!他局の2時間サスペンスの製作者たちも「刑事コロンボ」がやってるからって、もっと面白いサスペンスを作るようになるかも??
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