『自力本願』
SELF RELIANCE(2024年アメリカ)
監督:ジェイク・ジョンソン
脚本:ジェイク・ジョンソン
出演:ジェイク・ジョンソン
アンディ・サムバーグ
アナ・ケンドリック
ビジョルン・ジョンソン
ダリル・J・ジョンソン
■ストーリー■
どこにでもいそうなトミー・ウォルコットはある日、有名な俳優アンディ・サムバーグに声をかけられある場所に連れて来られるのだった。そこで説明されたのは、トミーはダークウェブ最大のリアリティ番組に出演できる参加者に選ばれたという。参加者は世界中のハンターに狙われるが30日間生き残れば100万ドル懸賞金が得られるというものだった。「参加者は誰かと一緒の手に届く範囲にいれば襲って来れない」「自分の住む町まで探し出させずに来ないかもしれない」2つの条件を聞いてトミーは番組に参加することにするのだが、、。
■感想■
ダークウェブの命がけのサバイバルゲームに参加した主人公を描くスリラー映画。
コメディタッチではないんですが、なんかオカシイ!
番組に参加したことを話して家族に話すと、そんな話は信じてもらえず、初日からイヤーな感じに、、。
何事もなく数日間経つんですが、とうとうカメラを見つけて何とかしようとするんですが、、。
ジェイク・ジョンソンが監督&脚本&出演なんで、想像通りコメディ系の作品です。
アメリカのコメディ系の作品で観たことある映画ファンも少なくないのでは??
NETFLIX配信の『ギャンブラー』(2017年)、『彼女はパートタイムトラベラー』(2012年)、『21ジャンプストリート』(2012年)、『プリティ・ワン たったひとつの恋とウソ。』(2013年)、『リアル刑事(デカ)ごっこ in LA』(2014年)などなどに出演していました。
メジャーな作品では『ジュラシック・ワールド』に出演してました。
コメディタッチとはいえ、テーマが命がけのサバイバルゲーム難で緊張感のシーンがあるのかと思いきや、、緊張感は全然なし状態。
映画の冒頭10分くらい観て、すぐにあるわけないなぁ、、、と分かる感じです。
アンディ・サムバーグが本人役で出演していますが、、誰か分からなかったです。声の出演とかが多いみたいです。自分が観た作品だと『ホット・ロッド めざせ!不死身のスタントマン』(2007年)で主人公を演じていました。全然覚えていなかったです、、。
緊張感のあるアクションシーンもなくユルユルなサスペンス映画ですが、コメディタッチのドラマとして観れば十分楽しめる作品でした!!
ランニングタイムも85分と短いのであっという間に終わっちゃいます!!
自分が同じ境遇になったら、ヒロインのマディとずっと一緒にいちゃいますね、、、。それだと途中で映画にならなくなっちゃいますけど、、。
でも、番組の参加者2人が一緒にいてもダメな気もするんですけど、、。違うゲームのターゲットっていうことなんでしょうか??
でも、コメディタッチなだけに、、本当はトミーの言っていることを疑っている家族の方が正しいのでは??アンディ・サムバーグにも会っていないし、、そんな番組なくて、全部主人公が心の中で作り上げちゃったのでは??マディもいないのでは??
と、思えてくる展開に、、。だって、誰かと一緒にいたら襲われないって、条件が甘いと思っちゃいますからね、。
途中から、ずーーーと、トミーのこと疑って観てました、、。
疑り深いのダメダメ、、、映画を楽しめてない、、。
コメディ度 ★★★★
サスペンス度 ★
ドラマ度 ★★
『マンディ・レイン 血まみれ金髪女子高生』
ALL THE BOYS LOVE MANDY LANE(2006年アメリカ)
監督:ジョナサン・レヴィン
脚本:ジェイコブ・フォーマン
出演:アンバー・ハード
マイケル・ウェルチ
ホイットニー・エイブル
エドウィン・ホッジ
アーロン・ヒメルスタイン
メリッサ・プライス
■ストーリー■
学校中の男子から狙われているような美人の女子高生のマンディ・レインは親友のエメットとディランの家のパーティーに参加する。ディランに暴力を使ってからかわれたエメットは、仕返ししようと酔ったディランをそそのかし屋根からプールに飛び込ませるが、失敗してディランは事故死してしまうのだった、、。
数か月後、マンディは事故以来エメットとの付き合いをやめていた。ある日、マンディはレッドから別荘に来るよう誘われ、クロエ、マーリンと一緒に行くことにする。また、レッドはジェイク、バードを誘って別荘へと向かうのだったが、何者かが彼らを狙っていた、、。
□■□『ダ・ヴィンチ・コード』好きな人は読まないで!□■□
話の流れで『ダ・ヴィンチ・コード』の話題になり、ほめてません。
『ダ・ヴィンチ・コード』が観た映画の中でベスト100に入れるような人も今回は読まないで下さい。
■感想■
アンバー・ハード主演のジョナサン・レヴィン監督のスラッシャー映画。
2006年製作の製作費75万ドルという低予算の作品です。
2006年なので、今から17、8年前の作品ですが、当時の物価から考えても75万ドルは低予算でしょう!!
2006年ころの作品というと
『スーパーマン リターンズ』(2006年)の製作費が、2億7000万ドル。
『X-MEN:ファイナル・デシジョン』(2006年)の製作費が、2億1000万ドル。
『ダ・ヴィンチ・コード』(2006年)の製作費が、1億2500万ドル。
『デスレース』(2008年)の製作費が、4500万ドル。
『プラダを着た悪魔』(2006年)の製作費が、3500万ドル。
『モール★コップ』(2009年)の製作費が、2600万ドル。
『ハロウィン』(2007年)の製作費が、1500万ドル。
『HATCHET ハチェット』(2006年)の製作費が、150万ドル。
と、あまり調べられなかったんですが、低予算ホラー『HACHET ハチェット』の半分の製作費という金額です。
面白いとか、つまらないとかでなく、75万ドルでこれだけの作品作れたコトだけでも評価!!
VFXとか使った作品の製作費が高くなるのは分かるんですが、『ダ・ヴィンチコード』の1億2500万ドルって何でしょう??
トム・ハンクス、イアン・マッケラン、アルフレッド・モリナ、ジャン・レノ、ポール・ベタニー、オドレイ・トトゥ、ユルゲン・プロフノウの出演料にどれだけ使ったんでしょうか??
1億2500万ドルあったら、ジョン・カーペンター監督に、そのお金で2、3本映画作って欲しい、、。
観て3年もしたら忘れてしまうような『ダ・ヴィンチ・コード』に1億2500万ドル!!世界的にヒットしたから、映画のビジネスとしては大成功なんでしょうけど、、。
「面白い映画を作っても、ヒットしないで赤字になったら会社がつぶれちゃうよ!!」
って、言われたら反論できないんですけどね、、、。
映画的には、1980年代に流行したスラッシャー映画の流れをくむようなミステリー映画です。
でも、ミステリー度はかなり低いです。
なかなか事件が起きないし、、、。
スラッシャー映画のような死体の量産映画でもないし、、。
ランニングタイム90分の作品ですが、別荘行ってからのシーン、少しカットして10分くらい短くしちゃえば良かったのに、、。
犯人はすぐに判明しちゃうし、、と思っているとドンデン返し系のオチも用意しているものの、そのツイストが効果的かどうか聞かれると、「うーーーん、微妙」って感じ、、。
そんなツイスト、いらなかったのでは??
犯人誰でも良いよ、、みたいなノリで映画が進んでいくので、、、「だから、何??」みたいな感じに。
そんな風に感じるのは自分だけ??
そういえば、なんで殺していたんでしたっけ??
「趣味」って言われたら、それまでなんですが、、。
趣味でなく、「若気の至り」かも、、。
すごーく犯行動機が弱い、、。弱くても映画の中でそれなりに強調されていれば良いんですが、、。
そのポイントは外して欲しくなかったような気が、、、。
イタリアで量産されたジャッロ映画の動機が弱い作品よりも、、ひどくないですか??
少なくても、ジャッロ映画では、かなりこじつけでも、めちゃくちゃでも、そんなーアホな、でも、一応ミステリー映画として、犯人の犯行の動機がありましたからねー。
今作も、スラッシャー映画がブームだった1980年代とかに公開されていれば良かったのに、、。
低予算は評価できる度 ★★★★
ミステリー度 ★★
結局実行犯が悪い度 ★★★★
<声の出演>
マンディ 浅川 悠
レッド 藤田 圭宣
バード 竹内 良太
マーリーン 椎名 へきる
ガース 星野 充昭
エメット 萩 道彦
ジェイク 桑原 敬一
クロエ 中原 麻衣
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『ボン・ボヤージュ』
BON VOYAGE(2006年イギリス、カナダ)
監督:ジョン・フォーセット
脚本:オリヴァー・ブラウン
出演:フェイ・リプリー
ベン・マイルズ
ダニエル・ライアン
エミリー・ビーチャム
レイチェル・ブレイク
■ストーリー■
妻の親戚の家に行く前にフランスのキャンプ場に寄ったアルドレッド家の家族4人。キャンプ場でテントの張り方を親切に教えてくれる男サイモンが近づいてくるのだった。
■感想■
2006年のカナダ、イギリスの2エピソードのTVミニシリーズ。
今作のランニングタイム126分と長すぎなんですけど、オリジナルは146分のようですがこれはCM込みの時間でしょうか??
フェリーに乗るシーンからキャンプ場に着くまでのシーンとかまるっきり必要ないですけど、、時間が決まっていたんでしょうがないんでしょうねぇ、。
ところで、最後、子どもたちと会えてハッピーエンディングみたいな感じで終わってますけど、、事故でトビーのこと轢いてますけど、、そのことはどこに行っちゃった??
まぁ、実際はこんな事件に巻き込まれたらあせっちゃうし、あせって運転していたら事故も起こしちゃうだろうし、、。
こんなミニシリーズまで配信なんて、、。個人的な希望を言うともっと観たい作品あるんですが、、。
少し思いつくだけでも、、いくつかあげると。
オランダのディック・マース監督の犯罪スリラー”Quiz”(2012年)
『スクリーマーズ』(1995年)の続編”Screamers: The Hunting”(2006年)
『ビッグ・バグス・パニック』(2009年)のカイル・ランキン監督の”Night of the Living Deb”(2015年)、魔女物”The Witch Files”(2018年)
カルロ・ヴァンツィーナ監督のミステリー”Sotto il vestito niente L'ultima sfilata”(2011年)
クラウディア・フラガッソ監督『ミラノ・コネクション』の前編の警察物”Palermo Milano solo andata”(1995年)、スリラー映画”Coppia omicida”(1998年)
フランコ・ネロ主演のスリラー映画”Salamander”(1981年)
ジャウマ・バラゲロ監督のホラー映画”Venus”(2022年)これは、2022年の作品でまだまだ新しい作品ですが、、。
観る機会が少ないTVムービーも良いですが、、未公開作品で観たい作品がいくつも、、。
上記の作品で、”Palermo Milano solo andata”(1995年)、”Coppia omicida”(1998年)”Salamander”(1981年)はレンタルビデオ最盛期にもソフト化されず、、。
いつか観れる日はくるんでしょうか??
ムービー(ミニシリーズ)度 ★★★★★
事件のインパクト弱い度 ★★
この後が気になっちゃう度 ★★★★
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『ティアーズ・オブ・ブラッド』
ENTRE LA VIE ET LA MORT(2022年ベルギー、フランス、スペイン)
監督:ジョルダーノ・ジェデルリーニ
脚本:ジョルダーノ・ジェデルリーニ
出演:アントニオ・デ・ラ・トレ
マリーヌ・ヴァクト
オリヴィエ・グルメ
ファブリス・アデ
ティボ・ヴァンテンボーレ
■ストーリー■
ブリュッセルの地下鉄の線路に若者が転落する。地下鉄は間一髪で急停車するものの、若者は銃で撃たれた跡があり退場。その若者は地下鉄を運転していたレオの息子ユーゴだった。この事件を捜査するヴィルジニーはレオが何も言わなかったことを不審に思いレオを疑い、インターポールに身元調査を依頼するが断られてしまうのだった。
■感想■
『レ・ミゼラブル』(2019年)の脚本家ジョルダーノ・ジェデルリーニが監督&脚本のノワール映画。
ストーリー的には、日本の1970年代の60分くらいの刑事ドラマの1エピソードで描けるくらいのすごーく単純なストーリーなんですが、格調高く100分の少し長めの作品になっています。
う、う、長い、。
なんてマジメなの??
『レ・ミゼラブル』のジョルダーノ・ジェデルリーニですからね、。
日本版タイトルの血の涙ですけど、そのシーンが少しだけ出てくる感じです。
いつも通り、特に情報得ずに観たんで、観る前は勝手にスペイン映画だと思っていたんですが、ベルギー、フランス、スペイン合作でした。
個人的な勝手な印象だとベルギー、フランスの印象が強かったかも??
主人公のレオの正体ですけど、インターポールが身元調査に強力してくれなかった点で大体正体わかっちゃうと思うんですが、、。正体は本当に想像通りでした、、。
ヒネリ度、0%!!
主人公にまかれちゃうフランス警察って、、。
でも、フランス映画にありがちな悪徳刑事とかが出て来なくて良かったです!!警察が出てくる映画でも、フランス警察は特に悪徳刑事が出てくる割合が多すぎ!!
アメリカ映画よりも、イギリス映画よりも、、とにかく悪徳刑事の登場率が高すぎ!!
ヨーロッパの他のどの国よりも多いのでは??
自分的には、エンターテイメント作品の世界だけだと、ギャングの組織とつながっているイタリア警察よりも悪徳刑事の印象が強いんですけど、、。
映画の中でも、これだけ多いのはホントにそうだからなの??
主人公の息子が、自分の運転する地下鉄のレールに落ちてくるというつかみは、すごく良いです!!このシーンは、今作の1番の重要なポイントです!このシーンがなかったら、本当にごくごく普通のドラマになっちゃうところです!!
主人公のレオですけど、『Mr.ノーバディ』(2021年)の主人公ボブ・オデンカークや「イコライザー」シリーズのデンゼル・ワシントンみたいな感じでなく、、普通の人より少し強いくらいです。
追い詰めていく相手も普通の強盗犯、、。
アクションよりもドラマ重視の作品でした、、。
フランス映画とかが好きな映画ファンなら面白く観れるはず。
「強い主人公が観たければ、ハリウッド映画を観ろ!」とか言われちゃいますね、。
とにかく、現実路線です。
ジャンルもアクション映画ではないですね、、。
犯罪ドラマ、サスペンスって感じです。
アクション映画度 ★★
普通の犯罪ドラマ度 ★★★
地下鉄の前に息子が!インパクト強い度 ★★★★★
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『人間爆弾 立ち止まったら、爆発』
TODOS LOS NOMBRES DE DIOS(2023年スペイン)
監督:ダニエル・カルパルソロ
脚本:ジェマ・ヴェンチュラ
出演:ルイス・トサル
インマ・クエスタ
ロベルト・エンリケス
パトリシア・ピコ
■ストーリー■
マドリードのバラハス空港まで客を乗せてきたタクシー運転手のサンティは、妻に電話中に空港の爆破事件に遭遇、負傷したケガ人を1人乗せて病院に運ぼうと自分のタクシーに乗せるのだった。しかし、その男は犯人グループの1人で爆弾ベストを着込んでいた。警察に促され空港を後にするサンティは、その後、助けた犯人に脅され運転し続けるのだが、、。
□■□ネタバレあり□■□
ストーリーについて書いてます。観たあとに読んで下さい。
■感想■
人を助けようとして事件に巻き込まれたタクシー運転手を描くスペインのサスペンス映画。
てっきり、主人公のサンティが爆弾ベスト着せられてどうなっちゃうの??っていうのがメインと思ったんですが、、そうなるのは中盤から後半にかけてというコトでした、、。
サンティが、犯人に言われて運転し続け、、乗せた犯人を説得したり、、
一方、犯人グループは犯人の1人が逃げたことを知って追ってきたり、、
サンティと連絡とれない家族の様子、、犯人の家族の様子も、、
とにかく、丁寧に描写されてます、。
あと、主人公のサンティですが、犯人を説得するって、、つい起こしてしまった事故で逃げられる機会があるのに、犯人を介抱しようとしたり、、まともすぎる!!
スペイン映画なので、サスペンス度100%の映画だと思って観たら、サスペンス映画っていうより、普通のドラマみたいな作品かも??
爆弾ベストを着せられたサンティも、良い指揮官のおかげであっという間に解決、、あんなので解決しちゃうなら最初からそうしようと思わなかったの??
今作の監督ダニエル・カルパルソロは『ブラインデッド』(1997年)の監督&脚本でした。その他に観た作品では『インベーダー・ミッション』(2012年)、『パスト&フューチャー 未来への警告』(2018年)がありました。
未見の監督作品では『ワイルドルーザー』(2013年)、『バンクラッシュ』(2016年)、『ライジング・スカイハイ』(2020年)、『ケンタウロス』(2022年)などなど、、。
2018年のゾンビ映画と同タイトルの『ブラインデッド』はビデオのパッケージが面白そうだったので期待したら、普通のドラマだったので少し面喰った記憶が、、。
どう見てもアクション映画風のパッケージと、パッケージに書いてあったストーリーもアクション映画風なのに、、普通にドラマ風展開、。
今と違い、ネットが発達していない時代だったので、どんな作品かはビデオのパッケージから判断することが多かったので、パッケージによって勘違いして借りて観ちゃいました。
ヨーロッパのアクション映画だと思っちゃいました、。
アクション風の要素はあるんですが、、そんな甘々の組織ないだろッみたいな組織に入っているヒロイン!
銃もすぐに取られちゃうし、、。
『アサインメント』(1997年)のジャッカルの部下だったらすぐに退場させられちゃいますよー、、。
『アサインメント』は、1990年代の最も好きなアクション映画の1本です!
『アサインメント』の監督のクリスチャン・デュゲイ監督は、その他に『スクリーマーズ』(1996年)、『アート オブ ウォー』(2000年)と自分の大好きな作品を2本も撮っています!!
最近は、、と言っても最近でもないですが、『ココ・シャネル』(2008年)、『世界に1つの金メダル』(2013年)とあまり観ないジャンルの映画を監督してます。
2015年には『ベル&セバスチャン 新たな旅立ち』を監督しています。
『ベル&セバスチャン 新たな旅立ち』は『ベル&セバスチャン』(2013年)の続編、、。
TVアニメになった「名犬ジョリィ」の原作「アルプスの村の犬と少年」の映画化作品です。
ダニエル・カルパルソロ監督の作品に戻りますけど、『パスト&フューチャー 未来への警告』は、『ナンバー23』(2007年)のジム・キャリーよりも数字にこだわる主人公が出てくる作品で、、そんなコト無い度★★★★★でした!!
しっかりサンティや犯人の家族描いてる度 ★★★★
スペイン警察に良い指揮官がいて良かった度 ★★★★★
アクション映画というよりドラマ度 ★★
今作と全然関係ない『アサインメント』ブルーレイ発売して欲しいです。
『アサインメント』のクリスチャン・デュゲイ監督のアクション映画。『アート オブ ウォー』もブルーレイ発売して欲しいです。
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『ロストID』
BELLICHER CEL(2012年オランダ)
監督:ピーター・ド・バーン
脚本:ウィレム・ボッシュ
ミハエル・リンデルツ
マッチス・ボクティング
ピーター・ヴァン・デン・バルグ
原作:チャールズ・デン・テックス
出演:ダーン・スフーアマンス
ティム・ミュルク
アニエック・ミュース
リクル・ミュース
■ストーリー■
コンサルタントのマイケルは、離婚した妻と暮らす息子の誕生会に行った帰り、自動車が川で横転しているのを発見するのだった。自動車の中からは元依頼人ウォルバートの遺体が、、。
警察は、この事件でなく知らない土地で起きた少女ひき逃げ事件の容疑者としてマイケルを拘束するのだった、、。カメラに映った自動車がマイケルの名前で購入されていたからだった。やがてマイケルのIDが使われ、テロリストがマイケルの名を使っているコトを知るのだった。マイケルはウォルバートの部下リシャール、弁護士のフーシェと事件の真相をさぐるのだが、、。
■感想■
オランダ製のサスペンス映画。
2008年にオランダ国内の最も優秀なクライム小説に送られる【Golden Goose賞】を受賞したベストセラーの映画化作品だそうです。
オランダの【レンブラント・アワード】2013年の作品賞にノミネートされました。
ランニングタイムが88分と短めなコトもあり、テンポ良く、あっという間に事件が解決!!
「えー、、もう解決!!」
ミステリーでなく、アクション映画です!!主人公以上に活躍が目立つリシャール!!
なんか、主人公マイケル的には解決して良かったですね、、。みたいな感じで終わりますが、モヤモヤ感が残る感じ、。
2008年ころ、オランダではIDが乗っ取られてたりするようなコトがテーマとして目新しかったんでしょうか??
今作はオランダのTVドラマ”bellicher”の映画版のようです。
bellicherは主人公の名前ですね、、。
TVシリーズの映画化だと思って振り返ると、モヤモヤ感が少し晴れた感じに、、。TV版の主人公ですから、マイケルが助かればOK!って感じなんでしょうね、、。
2013年ころ、オランダ映画のこういう作品までソフト化してました、、。
全体的の印象は日本の1990年代の2時間サスペンスみたいなかんじでしょうか??
軽い気持ちで観るのが、ちょうど良い感じかも??
でも、TV東京の「午後のロードショー」とかでは放送しない感じ、、。地味な作品ですからね、、。
自分がオランダ映画で「午後のロードショー」で放送して欲しい作品といえば、今作よりも、次にあげるような作品です、、。
ディック・マース監督の『小さな目撃者』(1999年)、『HUNT 餌 』(2016年)、『ナイトメア・オブ・サンタクロース』(2010年)、『アムステルダム無情』(VHSソフト題:『アムステルダム 怒りの追撃』)(1988年)。
若者のミステリー系ホラー映画『YOU ARE NEXT ユー・アー・ネクスト』(2016年)。
アプリの恐怖を描くデジタルホラー『APP:アプリ』(2013年)などなど、、。
ちなみに『APP:アプリ』はランニングタイムが79分と2時間枠だとかなり余っちゃう感じです。でも「午後のロードショー」でかつて『JAWZ ジョーズ2』(1978年)を放送したとき、すごーく短かかったことがありました、、。2016年だったか、もっと前だったか、、
なんで79分の『APP:アプリ』を放送しても大丈夫な気もしますが、エンドクレジット込みで79分ですからね、、。
ディック・マース監督のスリラー映画”QUIZ”(2016年)は未だに未公開のまま、、。
観たいと思っているんですが、すでに10年以上前の作品、、。
観るのが難しそうですね、、。
自分が好きなオランダ映画は
ライオンが街にいたらというだけなのに、すごーく面白い!!
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『跡形もなく消える』
IMMERSTOLL(2023年オーストリア)
監督:イーファ・スプライツホーファー
脚本:イーファ・スプライツホーファー
ヴォルフ・ヤコビー
原作:ロマン・クリーメントヴィク
出演:クリスティーナ・サーヴェンカ
ミヒャエル・グランチュニク
ドミニク・ヴァルタ
■ストーリー■
ウィーンでケーキ屋を営むリサは田舎に帰って来るが、田舎では妹のマリーとナタリーが行方不明になっていた。リサはマリーを心配するが、2人が若いため町のみんなは真剣に取り合ってくれないのだった、、。
□■□ネタバレあり□■□
最後のオチに関係している内容に触れています、、。
■感想■
オーストリアのTVムービー。
TVムービーなんで、特に突出した残酷なゴアシーンや、エロシーンもなく、、ランニングタイム98分なのにちょっと辛かったかも??
日本の1980年代の2時間サスペンス劇場の方が面白いかも??
日本の1980年代の2時間サスペンスって、、エロシーンとか普通にある作品もありましたからね、、。
原作もちゃんとした作品を映像化した作品もありましたからね、、。
スペシャル枠での放送でしたけど、「土曜ワイド劇場」の『天国と地獄の美女』(1982年)、『天使と悪魔の美女』(1983年)とか地上波では再放送できないでしょうねぇ、、。
地上波で放送したら、すぐに文句の電話が、、。
自分が2時間サスペンスで、もう1度観たい作品は、バリ・ウッドの「殺したくないのに」をドラマ化した『殺したくないのに 私の中に危険な殺人者がひそんでいた!!』(1982年)です。
2時間サスペンスで超能力スリラー!!
中村敦夫演じる刑事が地道に捜査するのがメインですが、、。
もともと2時間サスペンスはあまり観ていなかったんですが、、調べるといろいろ観たい作品がありました!!
加納一朗原作「殺人フィルムへの招待」をドラマ化した『殺人フィルムへの招待 足のない死体、胴のない死体 ”美女バラバラ解体だ”』(1982年)
コーネル・ウーリッチ原作「喪服のランデヴー」を映像化した『純愛連続殺人 血塗られたウェディングドレス』(1981年)
戸川昌子原作「誘惑者」を映像化した『夜の誘惑者 避暑地の恐怖 金髪美女を狙い吸血の牙』(1982年)
コーネル・ウーリッチ、ボワロー&ナルスジャックやカトリーヌ・アルレーなどの原作を映像化していて、かなりチャレンジしていたなぁって思っちゃいます、、。
1980年代は、どんなシーンでも映像化してもOKみたいな感じでしたもんね、、。
で、2023年のオーストリアのTVムービーの今作ですが、、何も考えずにTVドラマでも観る気で観れば全然OKなんですが、、、。
地味な作品なので、好みが分かれそう!!
大体、事件に主人公の家族が関わりすぎ!!
この家族、この後、どうなっちゃうの??
オーストリアではヘッドライトが片側壊れていても、大丈夫んあんですか?ヒロインの乗るボルボ、左側のヘッドライト壊れてますけど、、。
ヘッドライト壊れていて気になっちゃう度 ★★★★
すごくせまい世界での事件?度 ★★
田舎住みにくそう度 ★★★★
火曜ワイド劇場『殺したくないのに 私の中に危険な殺人者がひそんでいた!!』の原作
バリ・ウッドの小説
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『ウィレム・デフォー セブン:ビギンズ ~彩られた猟奇~』
ANAMORPH(2007年アメリカ)
監督:ヘンリー・ミラー
脚本:ヘンリー・ミラー
トム・フェラン
出演:ウィレム・デフォー
スコット・スピードマン
クレア・デュバル
ピーター・ストーメア
ドン・ハーヴェイ
デボラ・ハリー
■ストーリー■
猟奇的な連続殺人“アンクル・エディ事件”を解決した刑事スタンは、難事件を解決した功績が認められ出世し、今は警察学校で教鞭を執っていた。しかし、ある日“アンクル・エディ事件”と似た事件が発生しスタンは現場に呼び戻される。スタンはパートナーの刑事カールとともに捜査にあたるのだが、犯人の狙いは意外なところに、、、。
■感想■
ウィレム・デフォー主演のスリラー映画。
タイトルは『セブン・ビギンズ彩られた猟奇』ですが内容はまさに『セブン』(1995年)系のスリラー映画です。
『セブン』が1995年の作品だから、なんで2007年にこんな作品を作っちゃったんでしょう??
『セブン』の大ヒット後に製作された“セブン”もどきの数多くのエピゴーネン作品、パクリ作品みたいな作品です!
でも、時間が経って2007年に製作された上に、出演者がやたら豪華なんで単なるパクリ系の作品とは違います!!
B級、C級作品とは一線を画す出演者!!
ウィレム・デフォー、ピーター・ストーメア、スコット・スピードマン、クレア・デュバル!
なぜこんな作品に出演しちゃったんでしょう??
『セブン』系の作品を期待するなら十分、雰囲気は楽しめますけど、それにしてもサスペンス映画的なミステリー要素がストーリーに全然無いです。
「全然無い」っていうのは言いすぎですけど、ちょっと薄い気が…。
思わせぶりなセリフがいくつも出てきますが何も回収されません、、。考えすぎて観ちゃうと、アンクルエディ事件も犯人が真犯人だったのかも良く分からない。モヤモヤしながら観てると最後犯人が!!
あれ、犯人の動機の説明ありましたっけ??
最後はとにかく事件は解決します。
「ウィレム・デフォーが犯人なんじゃないの??」っていうところが1番のミステリー要素です。
W・デフォー怪しい度 ★★
出演者の豪華度 ★★★
伏線回収度 ★
雰囲気は悪くないんですが、、、。
トータル的に観ると豪華な出演者以外は、日本の1990年代の2時間サスペンスみたいな、、。
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『KNOCK 終末の訪問者』
KNOCK AT THE CABIN(2023年)
監督:M・ナイト・シャマラン
脚本:M・ナイト・シャマラン
スティーヴ・デズモンド
マイケル・シャーマン
原作:ポール・トンプレイ「週末の訪問者」(竹書房)
出演:デイヴ・バウティスタ
ジョナサン・グロフ
ベン・オルドリッジ
ニキ・アムカ=バード
クリステン・ツイ
■ストーリー■
森の中の山小屋で休暇を楽しむエリック、アンドリュー、ウェンの3人の家族の前に、武器を持った4人組が現れ3人は拘束されてしまうのだった。4人組のグループが言うには「3人のうち1人が犠牲にならなければ世界が終わる」とのことだった。3人のうち犠牲になる者を自分たちで選んでくれというのだが、。突拍子もなくあまりにもバカげた話を信じることはできず、3人は4人組からの依頼を拒絶、何とかこの場を脱出しようとするんだが、、、。
■感想■
突然、武器を持って現れたグループに家族の誰か1人を殺さなければ人類が滅亡すると言われたら??
という設定のM・ナイト・シャマラン監督のスリラー映画。
今作は、いくつもの映画祭で賞にノミネートされています。
いくつかあげると、、
【サターン賞】2024年
スリラー映画作品賞 ノミネート
【ファンゴリア・チェーンソー・アワード】2024年
助演俳優賞(デイヴ・バウティスタ) ノミネート
【セントルイス批評家協会賞】2023年
ホラー映画賞 ノミネート
原作の「週末の訪問者」は「ブラムストーカー賞」「ローカス賞」受賞しています!!
大体、なぜ家族のうちの1人が犠牲になれば世界の終末が訪れないのか何も説明がありません、、。3人の前に現れた奇妙な武器らしきものを持った4人組についても説明がないし、、。
あまりにも気になって原作の小説読んじゃいました、、。
「まるっきり違う!!」
基本的なストーリーは同じなんですけど、、、途中(ラスト?)が全然違う、、。受ける印象が全然違う!!
4人組からの説明が正しいという設定の映画版とまるっきり違う!!
あまり書くと、映画版や原作のネタバレになっちゃいます、、。
シャマラン監督、今回は原作ありの作品の映画化でした!なのであまりストーリーに手を入れないで映像化するしかなかったのかな??と思っていたら、こういう展開にしたのかーって思っちゃいました!!
しかも、脚本も共同脚本なので、いろいろと工夫したんでしょうねぇ、、。
ネタバレなしで観た方が面白いので、今作も事前情報なしで観た方が良いです!!
『悪魔が最後にやって来る!』(1977年)のイタリア公開版(日本で劇場公開されたバージョン)と、インターナショナルバージョンの違いくらい印象が違います!!
主人公カーク・ダグラスが生き残ってハッピーエンディングのように見えるインターナショナル版ですが、良く考えると、、(あまり考えなくても)、反キリストが世界を破壊しちゃうってコトに、、。
全然ハッピーエンディングじゃない、、。
Blu-rayで発売するときはイタリア公開版でソフト化お願いします、、。
映画としては、メジャーな作品なだけあって、すごく観やすいです。
原作が好きか、映画版が好きかはそれぞれでしょう。
こんなコトあったら困っちゃう度 ★★★★★
4人組の話は本当なの?度(わからない度)★★★★★
映画と原作は別物度 ★★★★
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『キューブレッド QUBE[■RED]』
LA HABITACTION DE FERMAT(2007年スペイン)
監督:ルイス・ピエドライータ
ロドリゴ・ソペーニャ
脚本:ルイス・ピエドライータ
ロドリゴ・ソペーニャ
出演:ルイス・オマール
サンティ・ミラン
フェデリコ・ルッピ
アレホ・サウラス
エレナ・バイェステロス
■ストーリー■
ある日、「フェルマー」と名乗る男から、数学者たちに問題の書かれた手紙が届く。その問題に正解した4名の男女がある家に招待されるのだった。部屋に招待された4名の元へケータイ端末から問題が出題されるのだった。ケータイ端末から出題される問題にはタイムリミットがあり、1つの問題に1分で答えなければならなかった。1分を過ぎると、その部屋にのカベが少しづつせまってくるのだった。
■感想■
スペイン製のサスペンス映画。
大ヒットしたカナダ製のサスペンス映画『キューブ』(1997年)とは全然関係ないです。
なぜか、キューブもどきのタイトルがつけられていますが、今作はシトヘス・カタロニア国際映画祭やファンタスポルトでノミネート、受賞したすごく面白い作品です!!
ノミネート、受賞した映画賞をあげると、
【シトヘス・カタロニア国際映画祭】2007年
作品賞 ノミネート
【ファンタスポルト】2008年
脚本賞 受賞
ヨーロッパ作品賞 受賞
【マラガ・ファンタスティック映画国際週間】2007年
観客賞 受賞
長編作品賞 受賞
映画の中でいくつかの問題が出てきます、、。映画を止めてゆっくり考えれば答えが出てくる問題もありますが、、映画の中の登場人物たちに与えられた時間はわずか1分!!
「1分じゃ、、ムリムリ、、」
過去に同じような問題を解いたことがあれば1分でも多すぎですけど、、。
このいくつかの1分で解かなければいけない問題が面白すぎて、、映画の本筋のミステリー度はスペイン映画としては普通って感じです!!
それこそ、日本の2時間サスペンスなみのストーリーなんですけど、、でも、決してキライじゃないです!!
それどころか、好きな作品です!!密室に閉じ込められた登場人物たちが必死に問題に答えながら、謎が徐々に分かってくるという構成で飽きさせないです!!
ランニングタイムが88分と短いのも良いです!!
TV東京の「午後のロードショー」で放映するのにも地味地味な感じ、、。
でも、1980年代とかだったら、深夜の映画枠で放送したら受けそうな感じの作品(ほめてます!!)です。
登場人物の数学者、頭良すぎ度 ★★★★
出題される問題の方が面白い度 ★★★
ストーリーのオチは普通度 ★★★★
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『恐怖の幻想』
BURGA(2023年スペイン、カナダ)
監督:アルフレッド・コントレラ
脚本:アルフレッド・コントレラ
出演:メルセ・ロラン
フェド・アロンソ
フェルナンド・エステソ
ミゲル・モリーナ
ゼマ・アリバ
■ストーリー■
1960年、エレナは気づくと病院の病室にいた。副院長のバレ医師が言うには、エレナは外傷性ショックで一時的な記憶喪失になっていて入院してると知らされるのだった。その夜、病室で暗闇の中でナイフを持った男を見て助けを呼ぶが、やってきたセブリアン医師からエレナは統合失調症の治療中でそのナイフを持った男は幻覚だと説得されるのだった。
また、レオという病院スタッフから、エレナは半年前から入院していて、エレナの父親は病院の院長だということを聞くのだった。
■感想■
記憶喪失の女性が病室で目覚めると、、。
どうせ、みんなで芝居をして主人公を罠にはめているのでは??
と、サスペンス映画風の作品なのかなと思って観ていると、最後は、良く観るいつものオチに近い感じに落ち着きます。
ジャンルがホラー映画になっていたものの、ホントはサスペンス映画でしょ、って勝手に思い込んで観ちゃいました!!
しかも、”実話に基づく”の文字まで最後に出てきちゃいます、、。
どこが実話に影響を受けているのでしょうか?
それを言ったら、ジョー・ベゴス監督のホラー映画『人間まがい』(2013年)も実話って謳われてましたから、、全然OKですけど、、。
何でもかんでも、”実話”って文字を出した方が良いと思っているのでしょうか??
今作も時代設定が今ではないだろうなぁと観ていると1960年というコトがわかります。フランコ政権下のスペインということも分かりますが。
今風の病院では、設定がまずかったのかわかりませんが、、時代設定を1960年代にしたのはなぜなんでしょう??
ランニングタイム100分も少し長いかも。。ヒロインが幻覚を見るシーンがたびたび出てくるので、、またぁ、、って感じに。
75分くらいだったら、面白かったのかも??
Z級の作品かなぁ、、と思って観たのが良かったのか、普通に最後まで観れました。
そんなにオチに驚けない度 ★★★
幻覚シーンが多いかも度 ★★★★
実話ってどのあたりが?度 ★★★★★
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『ドント・リサーチ 恐るべき素顔』
COMPULSION(2018年スペイン)
監督:アンヘル・ゴンザレス
脚本:アンヘル・ゴンザレス
出演:マリーナ・エステベ
パコ・マンサネド
スサナ・アベイトゥア
エライナ・デ・グズマン
■ストーリー■
翻訳家エスタは、同棲している彼ロベルトがよそよそしい態度をとっていると感じていた。浮気しているのではないかと疑うエスタは、ロベルトを尾行するのだった。
案の定、ロベルトは若い女性と会い、郊外の屋敷へと向かうのだった。エスタはロベルトにだまったまま、その屋敷へと入って行くのだが、、、。
■感想■
彼氏がシリアルキラーというコトを知った女性を描くスペインのサスペンス映画。
ストーリーは、ほんとうにそれだけなので、全然期待もしないで観たんですが、、すごーく面白い!!
監督や脚本の力ってすごいって感じてしまいました!!
彼氏がシリアルキラーだと知ってヒロインが捕まっている女性を助け、自分も何とか逃げようとするだけのストーリーなのに、これだけ緊張感持ってストーリー運びするなんて、、。
Z級の映画だったら、観るのもツライようなストーリーなのに、、すごく面白い!!
オリジナルビデオでもおかしくない単純なストーリーなのに、、、。
90分枠だった「土曜ワイド劇場」で放送されても全然おかしくないようなストーリーですけど、劇場用作品として、こんなに面白く出来るなんて、、。
監督、脚本以外にも、撮影や編集、出演者の演技もありますけど、、同じストーリーで(脚本は少し変えてもOKで)色んな監督に撮ってもらいたい、、。
映画の長さは65分くらいから120分くらい。
基本的なストーリーは同じ。
この2つの条件で、色んな国の色んな監督でリメイクして欲しいです。
ランニングタイムも84分と短めですごく観やすい!!
期待していなかったのも良かったんでしょうけど、、かなり感動しました!!
今作の紹介によるとイタリアの【フルムーン・ホラー&ファンタジー映画祭】で最優秀作品賞受賞したそうです。
その他の映画祭でも、受賞、ノミネートされています。
【シトヘス・カタロニア国際映画祭】2017年
(アンヘラ・ゴンザレス)ノミネート
【ツイン・リバース・メディア・フェスティバル】2018年
長編作品賞 受賞
【タブロイド・ウィッチ・アワード】2018年
女優賞(マリーナ・エステベ) 受賞
助演女優賞(スサナ・アベチュア) 受賞
編集賞 受賞
【イマジン映画祭】2018年
ムービー・ゾーン賞 受賞
【ホラーント映画祭”フライト・ナイト”】2018年(ギリシャ)
作品賞 ノミネート
【モリンズ映画祭】2017年(スペイン)
観客賞 ノミネート
【アナトミー・クライム・ホラー映画祭】2018年(ドイツ)
作品賞(ホラー) 受賞
監督賞(ホラー) 受賞
【エドモントン恐怖国際映画祭】2018年(カナダ)
最初の長編作品賞 受賞
その他、数多くの映画祭に出品されています。
映画賞を獲得したり、ノミネートされるのも当然の面白さ!!
色んな「ドント◯△❑」の日本タイトルの作品がありますが、その中でも、超傑作!!
スペイン映画、イタリア映画に甘いので、あんまり自分の評価とか信用しないで下さい!!
期待していなかったのも良かったんでしょうけど、、かなり感動しました!!
犯人の最後はあっけない度 ★★★★
もう少し盛り上げても良かったのに度 ★★★
浮気は疑っちゃいけない度 ★
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『冷たい嘘』
THE LIE(2018年アメリカ)
監督:ヴィーナス・スード
脚本:ヴィーナス・スード
オリジナル脚本:マーカス・セイバート"Wir Monster"
セバスティアン・コー
出演:ミレイユ・イーノス
ピーター・サースガード
ジョーイ・キング
キャス・エンヴァー
■ストーリー■
ジェイは娘のケイラを車でバレエの合宿に送るときに、バスを待つケイラ友人ブリトニーから声を掛けられ一緒に車に乗せていくことに。ブリトニーがトイレに行きたいと言いだし、山道に車を停車し2人を降ろすのだった。しばらくすると声が聞こえ2人の様子を見に行くと、ケイラが橋の上で呆然としている姿を発見するのだった。川を見に行くがブリトニーは発見できなかった。警察に連絡しようとするジェイに、ケイラは口論して自分がブリトイーを川へ突き落とし殺したと告白するのだった、、。
気が動転したジェイはケイラを連れ帰り、元妻で弁護士のレベッカに相談し、ケイラが起こした事件を隠蔽することにするのだが、、、。
□■□ネタバレあり□■□
ネタバレなしで観ないと面白くないので、観てから読んで下Welcome to the Blumhouse
■感想■
Amazonプライム配信、ブラムハウス製作のアンソロジー”Welcome to the Blumhouse”の1本。
ドイツ映画”Wir Monser”(2015年)のリメイクとのこと。
サスペンス映画を観なれた映画ファンからすると、どこかで観たコトあるような感じのストーリーが展開してきます。
大体、原題が”The Lie”、日本版タイトルが”冷たい嘘”ですからねー、、。
ブリトニーの父親がちょこちょこ出てきて、ケイラを疑いだすし、、。
ジェイとレベッカは必死に隠すし、、。
こういうサスペンス映画で、絶対に起こすであろう悲劇が当然起きます!!
映画的に、こういう事件がおきないとドラマチックにならないですからね、、。
でも、両親だったら、事件を起こしたあとの娘の日常の態度で気がつかないと、、。
あれがホントに殺していてあの態度だったら、ケイラは完全にソシオパスでは??
映画を観ている視聴者は、かなりの人が気がついているはずなのに、、登場人物の夫婦はアタフタしまくり。
でも、ホントにこんなことがあったら、こんな感じになっちゃうんでしょうか??
ジェイは、初動が明らかに失敗です!!
橋の上ですぐに警察に連絡しないと、、、。川に落っこちてケガしてても、ブリトニーを発見して病院に搬送すれば大丈夫な可能性高いのに、、、。
最後は観ている映画ファンの想像通り、ブリトニー登場で、ケイラとブリトニー2人で嘘ついてました、、。って!!
合宿行きたくないし、カレのところにいたいし、、。
取り返しがつかないことが前の晩に起きているのに、、。
映画のラスト、家のドアホンがなっているのは、警察なんでしょうか??
ランニングタイム97分で観やすいので、深く考えずに観るなら十分楽しめます。。
深く考えずに観るのに最適度 ★★★★
タイトルでネタバレしてる度 ★★★★★
取り返しつかない度 ★★★★
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『モスクワ・ゼロ』
MOSCOW ZERO(2006年スペイン、イギリス)
監督:ルナ(マリア・リドン)
脚本:アデラ・イバネス
出演:ヴィンセント・ギャロ
ヴァル・キルマー
オクサナ・アキンシナ
セイジ・スタローン
ヨアキム・デ・アルメイダ
■ストーリー■
オーウェンは、モスクワの地下道で行方不明になった知り合いのセルゲイを探すために、モスクワへやって来る。仲間のアレック、ユーリ、パーヴェルと一緒に、セルゲイを探すために迷路のような地下道へと入っていくのだった。しかし、モスクワの地下道には悪魔が棲むという都市伝説があり、行かない方が良いと忠告されるのだった。
■感想■
モスクワの地下道を舞台にしたサスペンススリラー映画。
監督は『娼婦たち』(2003年)のルナ(マリア・リドン)。
もう、この監督だけで警戒しなければいけなかったんですけど、やっぱりというか想像通りの盛り上がりの無い作品でした!!
地下道を舞台にしたサスペンスって画面が暗いし、盛り上げようも無いのか面白くするのが大変なんでしょうか??
パリの地下道を舞台にしたサスペンス映画『カタコンベ』(2007年)もすごくすごく盛り上がらなかったですしね。
POVで観にくいことしか覚えていない『地下に潜む怪人』(2014年)
つい最近、記事をアップした『カタコンブ 地下墓地の秘密』(2022年)が名作に思えるくらいグダグダな展開!!
『カタコンブ 地下墓地の秘密』は、一応ラストのクライマックスに向けて、それなりのホラーキャラクターが登場して分かりやすく暴れてましたからね。
今作は、ホラーなのか、サスペンスなのか、ドラマなのか、、、多分ホラー(オカルト)ですね、。
極端に書くと、エンターテイメント映画になってません!!
そこまで書くと極端すぎですね。エンターテイメント映画を目指していたんでしょうけど、盛り上げ方がへたなのと、ストーリーが全然面白くないだけですね、。
ランニングタイム82分なのに、150分の作品をみているかのような感じ、、。
Z級の映画なら、良くありがちなコトですが、それなりの出演者、監督なのに、、。
せめて、あと20分くらい短くしてくれれば、、。
しかも製作費1000万ドルの作品ですからね。
撮影許可をとったりするのに経費がかかっちゃったんでしょうか??
ちなみに、モスクワでロケしてるので移動費とかもけっこうかかっちゃたんでしょうか??
ストーリーに余り関係してこない、いかにも宗教的な要素が出てくるだけで、それが伏線にも何にもなっていないあたりが、マジメなドラマって感じです!!
セルゲイを探すオーウェンたちの物語。
都市伝説を調査するため地下に入ったセルゲイの物語。
都市伝説を証明するような地下にいる霊の物語。
なんでもかんでも入れておこうと思ったんですけど、ちゃんと整理して理解できているのは脚本家と監督だけなのでは??
最後も投げっぱなしのような感じだし、、多分生き残ったメンバーは逃げれるんでしょうけど。
最後、どうなるのかは、観てる人の想像にお任せしますみたいな作品じゃないでしょ、、。
3か月もしたら、観たという記憶しか残らないのでは??
オカルト映画度 ★★★
ストーリーが整理できているのか不明度 ★★★★
画面が暗くて良くわからない度 ★★★★★
『カタコンブ 地下墓地の秘密』が名作に見えてくる、、、。
色んな地下墓地が、、、。
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『コールド・バレット 凍てついた7月』
COLD IN JURY(2014年フランス、アメリカ)
監督:ジム・ミックル
脚本:ニック・ミダチ
ジム・ミックル
原作:ジョー・R・ランズデール「凍てついた7月」(角川文庫)
出演:マイケル・C・ホール
サム・シェパード
ドン・ジョンソン
ヴェネッサ・ショウ
ニック・ミダチ
ワイアット・ラッセル
■ストーリー■
1989年、深夜、テキサス州に暮らすデイン家に侵入者があり、リチャードは侵入者フレディを殺してしまうのだった。フレディが犯罪者だったこともあり、正当防衛が認められリチャードは罪に問われなかったものの、罪の意識からフレディの葬式に行き、その場で、フレディの父親ベンに会ってしまうのだった。
息子が殺され怒り心頭のベンはデイン家の周りをうろつきだすのだった。そして何者かがベンが自宅に押し入ってきて、、。
□■□ネタバレあり□■□
中盤以降の展開についてネタバレしています。
今作は途中からの展開について知らないで観た方が絶対に面白いので、
観てから読んで下さい。
■感想■
ジョー・R・ランズデール原作の映画化したサスペンス映画。
正当防衛で侵入者を殺してしまった家族の元に、侵入者の父親が現れるスリラー映画。
侵入者の父親を演じているのがサム・シェパードで、怖すぎ、、、。
正当防衛で侵入者を殺した抱けなのに、、侵入者の父親に逆恨みされ、、。
と、思っているとストーリーは全然違う方向に、、、。
サム・シェパードがネチネチいやがらせするストーリーなんだろうなぁ、、。
と勝手に思い込んで観ていたら、あれよ、あれよ、と犯罪映画になり、しかも、警察ぐるみの犯罪隠ぺいがわかり、素人3人が犯罪者と戦う映画に、、。
3人目は、探偵役のドン・ジョンソン。
カッコ良いんですけど、何者ですか??
探偵って、歩く治外法権みたいなマイクハマーじゃないんだから、これは暴れすぎでしょ!!
3人とも、日本の時代劇の登場人物のように暴れすぎ!!
いくら1989年とはいえ、これはやりすぎ!!結局、犯罪者同士の仲間割れってコトで処理されちゃうんでしょうか??
まぁ、警察もフレディのことは知っていて目をつむっていたんだから、大事にはしたくないでしょうしねぇ、、。
原作もあるので、読まれた方にとっては、普通の展開なんでしょうけど、映画で初めて観た人は驚きの展開。どんでん返しとまではいかないですけど、平凡な家庭人が悪質なヤツからネチネチされるスリラー映画が、極悪人を退治するアクション映画に変更になっちゃいます!!
リチャードが、悪質ないやがらせから息子のジョーダンを守ろうとするの父子の物語と展開すると思っていると、違うもう1つの父子の関係が物語のメインになっていきます。
息子フレディがモラルのない極悪人と知った父親ベンが、やるべきことをしようとする父子の物語へ、、。
今作はいろんな映画賞を受賞、ノミネートされています。
わかっている賞をあげると、
【ドゥーヴィル映画祭】2014年
特別グランプリ(ジム・ミックル) ノミネート
【エディンバラ国際映画祭】2014年
観客賞 ノミネート
【サウスイースタン映画批評家協会賞】2014年
ワイヤット賞 ノミネート
【サンダンス映画祭】2014年
作品賞 ノミネート
【ワルシャワ国際映画祭】2014年
フリー・スピリット・アワード ノミネート
【クロトゥルーディス・アワード】2015年
脚色脚本賞(ジム・ミックル、ニック・ダミチ) ノミネート
【タリン・ブラック・ナイト・フィルム・フェスティバル】2014年
北米インデペンデント映画作品賞 ノミネート
【U.K.クライム・スリラー・アワード】2014年
作品賞 受賞
【ブカレスト国際映画祭】2015年
作品賞 ノミネート
賞を獲ったり、ノミネートされるのも分かります!!面白いです!!
監督のジム・ミックルは吸血鬼映画『ステイク・ランド 戦いの旅路』(2010年)、パニック映画『ネズミゾンビ』(2006年)、スリラー映画『月影の下で』(2019年)とエンターテイメント作品をコンスタントに監督しています。
『月影の下で』もホラー系のスリラー映画と思っていると、中盤から驚きの展開に、、。
最近はTVシリーズとかを監督しているみたいですが、エンターテイメント映画を監督して欲しいですね。その時は日本でリリースして下さい。
原作も邦訳されています。
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