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『おいしい生活』ウッディ・アレンコメディ

2006-11-28 23:48:07 | コメデイ
おいしい生活
SMALL TIME CROOKS(2000年アメリカ)
 監督 ウッディ・アレン
 脚本 ウッディ・アレン
 出演 ウッディ・アレン、トレイシー・ウルマン、ヒュー・グラント
 
 ■ストーリー■
 元銀行強盗レイは、銀行のそばの物件がテナントを募集しているのを知り、ある計画を思いつく。テナントを借り、数人の仲間たちと地下からトンネルを掘り銀行の金庫まで行こうという計画だった。しかし、そのテナントでレイの妻フレンチーが始めたクッキー屋が大繁盛してしまうのだった。
  
 ■感想■
 ウッディ・アレン監督、脚本、主演のコメディです。
 今作って、2000年の作品なんですね。今まで観てませんでした。2001年公開で2002年にビデオ化されてるんですけど、未見でした。先日、TVの深夜の映画枠(残念ながら、字幕スーパーですけど)でオンエアされてたんで、鑑賞しました。
 やっぱり、ウッディ・アレンのコメディって面白いですね。ランニングタイム95分っていうのも、こういうエンターテイメント作品にぴったりの時間です。あれ、今回の放映ってカットされてたのかな??
 
 ウッディ・アレンの95分くらいの、面白いコメディが字幕スーパーで、放映なんですね。でもTV雑誌の情報によると、TV初放映じゃないんですね。初放映のときは、吹き替えだったんですかね??TVの2時間枠の映画劇場で、ほとんどノーカットで見れる作品なのにね。
 でも、ウッディ・アレンの映画って、TVの映画劇場で、冷遇されてますよね。ずっと前に『カイロの紫のバラ』(85年)が、吹き替えで放映されたのは記憶にあるんですけど。(『ハンナとその姉妹』(86年)もされてましたっけ??まぁ、他の作品も吹き替えで放映されてるんでしょうけど、あんまり記憶が無いです。ちょっと自信ないです)
 なんか、ウッディ・アレンの映画って、字幕スーパーで放映されることが多いですよね。今作って、DVDも字幕スーパーのみなんで、ぜひ吹き替えで放映して欲しかったです。ウッディ・アレンの映画って、セリフ回しに特長があるから、字幕スーパーのが良いとか思ってるんでしょうかね??
 第一、地上派の映画枠自体が少ないですから。ホントに少なすぎ!ゴールデンタイムに週に7本くらいは映画枠があっても良いのに!
 それプラス、深夜とかに、各局あわせてで良いので週10本くらい映画枠(もちろん吹き替えでね)を作って欲しいです。(TV東京の午後のロードショーは、そのままでね。だから、ゴールデンで7本、午後のロードショーで4本、深夜で10本、合わせて21本くらいは映画枠があって欲しいですね

 ところで、今作の感想なんですけど、良くありがちなシンプルすぎるストーリーなんですけど、展開が早いので、見てて全然飽きないです。というより、ウッディ・アレンの語り口がうまいので、どんどん映画に、ひきこまれていきます。
 同じ内容の作品でも、125分もあったら、ちょっと長いかな??とか思っちゃいますけど、95分なんで、ちょっと物足りないなぁ。って感じで、ちょうど良い長さです。やっぱり、エンターテイメント作品は、こうでないとね。
 ウッディ・アレンの映画って、ファンは見るけど、ファン以外は、全然知らないって感じなんでしょうかね。自分みたいに見たり、見なかったりって人は少なそうですね。でも、ウッディ・アレンのコメディって、けっこう面白いから、映画ファンには見てもらいたいです。特に、今作は見やすいですから。
 ヒュー・グラントが、いやな役で好演してます。そうは言っても、特別、イヤな役でないので、ファンも大丈夫です。65点
おいしい生活

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『隣人』隣人に気をつけろ。

2006-11-27 08:36:44 | サスペンス
隣人
CONSENTING ADULTS(1992年アメリカ) 
 監督 アラン・J・パクラ
 出演 ケビン・クライン、ケビン・スペイシー、フォレスト・ウィティッカー、E・G・マーシャル、メアリー・エリザベス・マストラントニオ

 ■ストーリー■
 CMの作曲家リチャードと妻のプリシラは、引っ越してきた隣人エディとケイの夫婦と親しくなる。交流を続けるある日のこと、エディはリチャードに夫婦交換してみないかと提案してくるのだった。エディのあまりのしつこさと、ケイに惹かれていたいたリチャードは、その提案を受けてしまう。だが、翌日の朝、ケイが死体となって発見されるのだった。

 ■感想■
 アラン・J・パクラ監督の描くスリラー映画です。脚本はマシュー・チャップマンです。マシュー・チャップマンと言えば『ハート・オブ・ミッドナイト』(監督も)(88年)、『薔薇の素顔』(92年)『ニューオーリーンズ・トライアル』(03年)の脚本家です。

 実は、80年代後半から90年代の映画って、かなり見てない作品が多いんですよね。その見てなかった作品の1本が今作です。先日、フジTVで深夜(06年11月24日深夜27:10~)放映してたんで、鑑賞しました。

 いや、今作の主人公リチャードって、自業自得!浮気じゃなくて、スワッピング!提案されたって、普通、その話には乗らないでしょ。Hビデオの世界じゃないんだから!でも、それじゃ、映画にならないから、映画の主人公だから良いんですけどね。
 それにしても、マーク・ベリントン監督の傑作スリラー映画『隣人は静かに笑う』(98年)じゃないですけど、隣人には気をつけないとね。大体、25000ドルを手に入れた段階で怪しまないと。

隣人は静かに笑う

日本ヘラルド映画(PCH)

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<傑作スリラー。メジャー作品なのにあのラスト!大好きです>
 

 でも、今作の犯人のケビン・スペイシーの計画も、穴だらけのような気がします。ブライアン・デ・パルマ監督の『ボディ・ダブル』(84年)のグレッグ・ヘンリーだったら、全然良いんですけどね。(なぜかって。それはブライアン・デ・パルマ監督の作品だからです!
 でも、今作の犯人のケビン・スペイシーだって、ジャンボジェット機1機を利用しようとする『フライトプラン』(05年)の犯人に比べたら、全然、計画は、まともですけどね。それでも、ケビン・クラインが、スワッピングの話に乗ってこなかったらどうするつもりだったの??また、引っ越すか、近所で新たなターゲットを捜さなくちゃけないでしょ!ちょっと、オカシイでしょ。

 計画のすべてが、そこに前提にして成り立ってるから、ケビン・クラインに「そんなことしない!」とか言われたら、映画が終わっちゃいます。(っていうより映画にならないです)
 映画だから、そこのところは許す!許す!許しますけど。でも、そこにさえ目をつむれば、それなりに(いや、かなり)面白いです。監督アラン・J・パクラ、脚本マシュー・チャプマンなんで、手堅い良質なスリラー映画になってますからね。
 こんな良質なスリラー映画がまだまだ未見だったなんて、ちょっと恥ずかしい。こういう映画に出会えるから、地上波の映画枠でも、どんどん映画を放映して欲しいです。まぁ、今作の場合、DVD化されてるから、DVDを買えば良いんだろうけど、ちょっとパッケージ買いは、出来ないですからね。でも、今回のTVの放映は、字幕スーパーだったんですよね。吹き替え音声があるんだから(DVDの音源使用ってTV放映できないんですかね??権利の問題で)吹き替えで見たかったような気もしますけど、まぁ、しょうがないんですかね。とりあえず、吹き替えで見たければDVDを買えば済む問題だし。
 いや、それにしても、深夜の映画枠って、字幕スーパーが増えましたね。そんなに、みんな字幕が好きなんですか??自分は、絶対に吹き替え派です。(でも、タレントとかアイドルは使わないでね)
 DVD化されてない作品(されてても日本語吹替えがついてない作品のときは、絶対に、日本語吹替えで、放映して欲しいなぁ。65点
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『スパニッシュ・ホラー・プロジェクト』悪魔の管理人

2006-11-26 00:21:48 | 外国テレビシリーズ
 スペインのTVドラマのホラーアンソロジー「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」の今回の記事は、ジャウマ・バラゲロ監督の「悪魔の管理人」です。

悪魔の管理人
PARA ENTRAR A VIVIR
 監督 ジャウマ・バラゲロ
 脚本 ジャウロ・バラゲロ、アルベルト・マリーニ
 出演 マカレナ・ゴメス、アドリナ・コヤド

 ■ストーリー■
 マリオとクララの夫婦は、新居を探していたが、マリオがポストに入っていたお買い得なチラシを見つけその物件を見に行きくのだった。

 ■感想■
 ジャウマ・バラゲロ監督の作品なんで、暗い作品なんだろうなぁ。って今回は期待しないで見ました。ジャウマ・バラゲロ監督といえば『ネイムレス 無名恐怖』(99年)、『ダークネス』(02年)で、なんか暗い作品が得意な印象しかないんですよね。
 で、実は「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」も、あんまり好みでない作品が続いているので、全然期待しないで見ました。期待してなかったのと、今作のランニングタイムが67分と、このシリーズの中でも、どちらかといえば短い作品だったので、まぁまぁ、見れました。
 
 ストーリー展開も、ホラー作品として定番みたいなオーソドックスな展開だったので、特にどうこう無いです。「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」って、今まで見たエピソードはどれもオーソドックスすぎ!

 ホラー映画を、あんまり見てない人の方がショッキングで楽しめるかも。見る人は、ホラー映画をあんまり見ない人でも、映画の中に出てくる登場人物まで、ホラー映画初心者ではダメ!ダメ!
 今作でも、ホラー映画初心者のような主人公カップルが出てきます。1度は、サイコおばさんを追い詰めるのに、止めを刺さずに、その場から逃げちゃうんですもんね!
 「ダメ!ダメ!この主人公カップルってホラー映画を見たことないの??」って、突っ込んじゃいました。大体、あういうホラー映画の犯人たちは、体が丈夫なんだから!もう少し痛めつけるとかしないとダメでしょ。
 あと、マンションの玄関って、大きい窓ガラスがありませんでした??なんか家に転がってる物で、窓ガラスを割って脱出しなさい!

 もう、ダブルで突っ込みたい!

 ところで、ケータイ電話って、スペインの警察は逆探知してくれないの??(日本も、今作のような通報だと逆探知してくれないのかな??)

 でも、今作の場合、チラシが家にあれば、捜索願いが出て事件解決しそうですけどね。警察が捜査にやってくるでしょ。いくらなんでも。
 突っ込みどころといえば、“広告のチラシがメールボックスにあった”って字幕がでてましたけど、メールボックスってパソコンのメールボックスじゃないですよね??郵便受けののコトですよね??パソコンのメールで来たんじゃ無いですよね??多分、家の郵便受けだと思うんですけど。そうしたら、絶対にチラシが家にあるでしょ!ケータイで電話して話してたし。
 今作もランニングタイム45分くらいで良かったかもね。
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『スパニッシュ・ホラー・プロジェクト』エル・タロット

2006-11-25 11:39:26 | 外国テレビシリーズ
 スペインのホラーアンソロジーシリーズ「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」の今回のエピソードは、マテオ・ヒル監督の「エル・タロット」。

エル・タロット
REGRESO A MOIRA
 監督 マテオ・ヒル
 脚本 マテオ・ヒル、イゴール・レガレッタ
 出演 ホルディ・ダウデール、ファン・ホセ・バイェスタ

 ■ストーリー■
 老人トマスは、生まれ故郷の町へ帰ってくる。青年時代に行った丘の家を訪ねるためだ。その家は、当時、関係をもった美女が住んでいた家だった。

 ■感想■
 「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」って、マジメなドラマが多いのね。スリラー映画『テシス次に私が殺される』(96年)の脚本や、大掛かりなサスペンスを描いた『パズル』(99年)のマテオ・ヒル監督のホラー映画っていうことで期待しちゃったんですけど、はっきり言って期待負けしちゃいました。

 オーソドックスな中でも、特にオーソドックスな展開!ここまで、オーソドックスな作品だと「何なんだ!」って感じです。そのうえ、今作は「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」でも、かなり長めのランニングタイム81分です。今作の内容だと81分はどう考えても長すぎ!
 この内容だと、たとえ、45分でも長すぎですけどね。はっきり言ってホラー作品としても、インパクトが弱すぎかも。今どき、このストーリーの作品を見るとは思ってなかったです。

 マテオ・ヒル監督って、ホラー映画より、サスペンス映画の方が、合ってるのかも。『パズル』とかは、けっこう面白かったんですけどね。(普通の意味でね)

 今作の主人公のトマスって、どう考えても、死にたがってたみたいだから、こういう展開でも良いですけど、あんまり、面白くなかったです。でも、なんで、今頃、生まれ故郷に戻ってきたの??まぁ、戻ってこないと、ドラマにならないですけどね。81分もあるんだから、もっとキャラクターを描いても良かったかも。描いても、描かなくても、作品の評価が特に変るわけではないと思いますけど。

 「スパニッシュ・ホラー・プロジェクト」も、そんなにホラー、ホラーってホラーにこだわらなくて、普通の殺人物のスラッシャームービー系のスリラー作品とかを描いても良かったのかも。
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『ピンクパンサー』面白リメイク

2006-11-24 00:01:29 | コメデイ
ピンクパンサー
THE PINK PANTHER(2005年アメリカ)
 監督 ショーン・リーバイ
 出演 スティーブ・マーティン、ケビン・クライン、ジャン・レノ、ビヨンセ・ノウルズ、クライヴ・オーウェン、ジェイソン・ステイサム

 ■ストーリー■
 フランスと中国の代表チームが戦うサッカーの試合、フランスチームは劇的なシュートで勝利するが、グランドに押し寄せた選手たちやファンたちの混乱の中で代表監督グリアンが毒矢で殺され身につけていた高価なダイヤ“ピンクパンサー”が盗まれてしまうのだった。ドレイフェス主任警部は、本当の捜査は自分が指揮をし、マスコミの目をそらすために、ドジなクルーゾー警部を捜査にあたらせるのだった。

 ■感想■
 往年の名作シリーズ「ピンクパンサー」シリーズのリメイク作品です。最近は、なんでもかんでも、リメイク!リメイク!ですけど、このリメイクは正解です!長らく、リメイクする、リメイクするって言ってて、とうとうリメイクされただけあって、オリジナルのシリーズのファンが見ても、ある程度は満足できるはず。
 ピーター・セラーズが演じたクルーゾー警部役には、脚本にも参加しているスティーブ・マーティンが演じてます。もう1人の、この「ピンクパンサー」シリーズの主役(??)ドレフェス役は、ケビン・クラインが演じてます。
 このリメイク版は、自分的には、けっこう良かったです。けっこうっていうより、かなり良かったかも。十分面白かったですよ!
 自分は、「ピンクパンサー」シリーズのファンなので、このベタなギャグのノリ好きなんですよね。だから、今回の面白いっていう意見は少し甘いかも。
 
 
 もう全編、くだらない笑いのネタが満載です。ドレフェス主任警部の万年筆ネタ(バカバカしくて、本当にオカシかったです)や、地球儀ネタ、1人で容疑者に対しての“アメと鞭”等々、細かいギャグの連続で、超おかしいです。死んだ容疑者と話したいとか、“ヨウ”と言う名の男を捜せ!とかとか、もうギャグをあげ出したらキリがないぐらい!
 (実は、地球儀ネタはそんなに、おかしくないんですけど、その地球儀がもう1回出てきたときは、つい笑っちゃいました)実は、MGMのライオンのトレードマークのシーンから、ピンクパンサーの世界に引きずりこまれちゃいました。ヘンリー・マンシーニのメインテーマも最高です。
 
 ピーター・セラーズのクルーゾー警部は、最後の最後まで、“超壊滅的なドジ”の連続ですけど(まぁ、そのドジぶりも作品によって、ずいぶん違いますけどね)、リメイクのスティーブ・マーティン版のクルーゾー警部は、そんなにドジじゃないです。最後の方で、突然、優秀な捜査官になっちゃいます!前半のドジぶりはけっこう来てますけどね。
 「アレレ、なんで??
 まぁ、最も、そんなところまで、オリジナル版に忠実にすることもないですけどね。でも、ベタなギャグが好きなコメディ映画ファンは、必見ですよ!このリメイク版もシリーズ化されるみたいで、楽しみですよ。70点
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『ドラゴン・プロジェクト』香港キッズ

2006-11-21 23:04:12 | 香港映画
ドラゴン・プロジェクト
精武家庭 HOUSE OF FURY(2005年香港)
 監督 ステーブン・フォン
 出演 アンソニー・ウォン、ステーブン・フォン、ジリアン・チョン、シャーリーン・チョイ、ダニエル・ウー、マイケル・ウォン

 ■ストーリー■
 整体師のユー・シウボウは、元エージェントだったというホラ話をして2人の子ども長男のニッキーと長女ナタリーに呆れられていた。しかし、ある日、ロッコ率いる一団が整体院を襲ってくる。シンボウは、善戦するもロッコの一味にさらわれてしまうのだった。ロッコはシンボウのみが知る元エージェント、タイ・チンロウの居場所を狙っていたのだ。シンボウは本当に元エージェントだったのだ。シンボウの子どもたち兄妹は、父親の正体を知り、父親を救おうとするのだった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 ステーブン・フォン監督、脚本、主演のコメディです。他に出演は、アンソニー・ウォン、Twins(ジリアン・チョン、シャーリーン・チョイ)、マイケル・ウォン、ダニエル・ウーです。今回Twinsは、ジリアン・チョンが主演で、シャーリーン・チョイは助演って感じです。ジリアン・チョンのファンは必見です。
 今作は、香港映画得意のアクションコメディです。でも、そこは香港映画、コメデイでもアクションシーンに抜かりはありません!
 出てくる脇のキャラクターたちも、ムダなキャラクターは1人もいません。ダニエル・ウーも、ずいぶん本編に関係ないキャラクターで出てくるのね。とか思ってると、突然、正体を現します!

 「エーッ、本当!」って感じです。

 これだから、香港映画は油断ができないです。なんでも無いキャラクターだと思ってると、こういう展開なんだから!好き好き香港映画!

 なんでもないと思ってると、「エーッ」っていうキャラクターがもう1人!そのキャラクターの方が正体が先にばれるんですけどね。

 そういえば、久々にマイケル・ウォンを見ました。濃い顔の彼が、悪役を演ると凄みがありますね。こういう敵キャラクターで、これからも見てみたい気がします。

 なんか、アントニオ・バンデラスの『スパイ・キッズ』(01年)の香港映画版と言われてるみたいですけど、確かに、ストーリーは似てても、全然印象が違います。『スパイ・キッズ』がファミリー向けとしたら、今作は、ちゃんとした香港アクション映画の枠に収まってます。(『スパイ・キッズ』がちゃんとしてないってことじゃないですからね。ファミリー向けって意味です)
 ホントに笑わせるようなシーンの連続なのに、最後はちゃんと感動させるようになってるんだから、さすが!アンソニー・ウォンが閉じ込められた空間から。ジリアン・チョンが助け出すシーンは、まさに感動物です!『キル・ビルVOL2』(04年)で、棺桶に閉じ込められたユマ・サーマンの脱出するためのパンチシーンより感動的です。
 まぁ、『キル・ビルVOL2』のユマ・サーマンの脱出シーンもそんなには感動しないですしね。『南少林寺VS北少林寺』(77年)の特訓シーンの方が全然感動的ですしね。(あ、『キル・ビル』好きですからね!けなしてるわけじゃないですよ)

 あの、アンソニー・ウォンを助け出すシーンだけでも必見の1本です!香港映画ファンならぜひ見てください!70点
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『バタリアン・リターンズ』青春ゾンビ

2006-11-19 17:36:06 | ホラー
バタリアン・リターンズ
RETURN OF THE LIVING DEAD Ⅲ(1993年アメリカ)
 監督 ブライアン・ユズナ
 出演 J・トレバー・エドモンド、ミンディ・クラーク、ケント・マッコード、サラ・ダグラス

 ■ストーリー■
 軍の特殊施設に勤める父親のIDカードを盗んだ青年カートは、父親とケンカして恋人のジュリーとバイクでドライブ中に、事故を起こして、ジュリーが死んでしまう。カートは軍の施設で研究している死者を甦らせる実験のことを思い出し、ジュリーを生き返させようとするのだった。

 ■感想■
 「バタリアン」シリーズの第3作目です。でも、『バタリアン2』(87年)から6年ぶりの続きです。続きと言っても、ストーリーには何のつながりもないですけどね。
 実は、「バタリアン」シリーズファンからも評判の悪い第2作目『バタリアン2』も、実はけっこう好きだったりします。1作目の『バタリアン』(85年)の方が、ショックだったりして。「シリアスなゾンビ物なんだろうなぁ」とか思って見だしたら、あの展開でしたから。
 監督、脚本ダン・オバノン、原案ジョン・ルッソ(ルディ・リッチ、ラッセル・ストライナーと共同)だったんで、超シリアスなゾンビムービーなんだろうなとか、勝手に思いこんでたんですよね。コメディチックな妙な味があるホラームービーでした。でも1作目の『バタリアン』ってシリアスで映画化したら、超怖い映画ですよね。
 なんで、2作目の『バタリアン2』は、最初からコメディチックなんだろうねと思って見たんで、1作目のリメイクみたいな続編でしたけど、あれはあれで、全然OKでした。

 で、3作目の今作なんですけど、見逃してたんですけど、今般4作目、5作目が公開されたんで、始めて見てみました。
 1作目、2作目と来て、なぜかコメディチックな要素がグンと減りシリアスなホラー映画になってます。

 「ホラー映画」+「青春物」ってどんな感じ??

 こんな感じです!明確な答えが今作にはあります。青春物ホラー映画としてのある意味の完成品が、ここにあります。

 アメリカのどちらかと言えば、ちょっと考えの足りない青年とその彼女の青春物とゾンビ映画の見事な融合が起きてます。主人公たちが、考えなしの若者というのが、ホラー映画にピッタリです。思慮深かったら、ゾンビを発生させるガスを吸わせたりしないですからね。
 その後の展開は、怒涛の悲劇の連続!ゾンビになったジュリーが、全然悪いことしてない人々を殺しまくり状態。映画の中で、まるっきり関係ない人や、主人公たちに味方する人たちを喰いまくり!笑えません!
 もちろん、喰われた人間たちも当然ゾンビになります!1作目、2作目と雰囲気が違いすぎ!と言っても、1作目が1番コメディチックだっただけで、ストーリー自体は、けっこうマジメなゾンビ物のシリーズですもんね。1作目、2作目もシリアスに撮ったら、かなり悲惨なゾンビ映画ですもんね。

 といって、今作はシリーズ中、3作目にして、突然路線変更になって、シリアス度が高くて見てて、全然笑えません!あ、もともとコメディじゃないか??ゾンビ映画ファンが、見ても十分楽しめる<ゾンビ度★★★★>の傑作ホラームービーです。
 もうゾンビ映画ファン必見の1本です!でも、あんまり、主人公の行動に怒らないでね。
 「考えなしに何やってんだーっ!!」って。
 最後の軍の施設の中での主人公の行動には、少しイライラしました。あり得ないでしょ、いくら何でも。でも、ホラームービーなんだから、主人公が、あういう行動とらないと映画にならないし。68点
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『レディ・ウェポンゼロ』香港C級アクション

2006-11-16 04:46:36 | 香港映画
レディ・ウェポンゼロ
WOMEN ON THE RUN 赤裸狂奔(1993年香港)
 監督 コリー・ユン、デビッド・ライ
 出演 ズオ・ロン、チャン・ヨンリン

 ■ストーリー■
 小さいころからカンフーの得意だったツァイオイェンは男チョウにだまされ田舎から出てくるが娼婦になってしまう。しかし、チョウが女性とイチャついてるのを目撃し、カンフー技でチョウを襲い、誤って殺してしまう。香港に逃げてきたツァイオイェンは、やはり娼婦としてやっていくが警察の手入れで、捕らえられてしまう。そんなとき、中国の広州の麻薬王キングコングを捕らえるよう国際警察から依頼がくるのだった。女性捜査官ホウと、キングコングと面識のあるツァイオイェンは広州に向かうのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 バリー・ウォン脚本、製作、チン・シウトン監督の『レディ・ウェポン』(02年)の“続編のようなタイトル”の作品がビデオで登場!
 
 って、今作は『レディ・ウェポン』とは全然関係ない93年の古い作品です。まぁ、みなさん、わかってるでしょうけど。
 単なる女性2人が主人公なだけの香港のC級アクション映画でした!ストーリーが穴だらけ!というより、意味不明!
 登場人物たちの行動が、メチャクチャ!キングコングと囮捜査をさせるために、キングコングと面識のないツァイオイェンを、まるで知っているかのように言わせるって、意味不明。キングコングと、ホウの上司デビッドがつるんでいるから、派遣するのは、誰でも良かったんですけど、それだって、彼女が、警官のホウに話しちゃうかもしれないじゃないですか??
 
「『キングコングを知ってるって言え』って、警察のデビッドに強要されました!」とか。
 
どう考えても、デビッドとキングコングがグルって誰でも思っちゃいますよ。

 まぁ、映画だから、それくらい良いですけど、でもやっぱり、この上司のデビッドってオカシイ!あれだけホウのこと罠にはめといて「愛してる」とかって!今さら信じられないって言うの!
 
 あとは、カナダで囚人輸送車を殺し屋が襲ってきますけど、アメリカとかカナダでは、警官殺しは罪が重いですヨ~。まぁ、どこの国でもそうでしょうけど、身内が犠牲になったら、警察も総動員で捜査してきますよ!まぁ、犯人が死んじゃったから、事件は解決してるんでしょうけど、犯人が生き残ったら、デビッドは、また違う殺し屋を雇って、囚人護送車襲撃犯を殺すつもりだったの??あまり考えずに作ってるような感じですよ~。
 カンフーアクションと、女性のハダカとハデな銃撃戦入れとけば良いや、みたいな安直な感じしかしないです、ダメダメ!0点
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『変態男』普通の人

2006-11-15 01:05:09 | サスペンス
変態男
ORDINARY MAN(2005年フランス、ベルギー)
 監督 ヴァンサン・ラノー
 出演 カルロ・フェランテ、クリスティーン・グルノワ

 ■ストーリー■
 インテリアを扱う店を営むジョルジュはごくごく普通の男。しかし、彼は、むしゃくしゃしていたためハイウェイで車を襲い、田舎道に逃げ出した車の運転手を殺し、その恋人を監禁するのだった
 
 ■感想■
 ベルギー、フランス合作のスリラー映画です。ベルギー、フランス、ルクセンブルグ製の『変態村』(04年)と同じくベルギーつながりで、『変態村』のタイトルにあやかって、日本タイトルは『変態男』。こういうスリラー映画好きな作品を見る人が、つい手に取ってしまうまたまた、うまいタイトルです。

 ランニングタイム94分と、エンターテイメント作品にはちょうど良い長さですけど(もちろん“面白い作品ならば”という条件つきですよ)、今作も、やっぱり長すぎです!惜しい!あと20分くらい短かったら、けっこう面白かったかも。同性愛の刑事とか出てきますけど、わざわざ出す意味があるのかな??ちょっと不明です。そんな脇のサブキャラクターを描写する説明的シーン要らないでしょ。カットして!ランニングタイム75分くらいだったらもっと面白く見れたのに!
 
 80年代に、TV東京で90分枠の映画枠があったころに、吹き替えでこれくらいのデキの作品が放映されたら、まぁ、普通には満足できたはず!

 
 「ごめんなさい、ほめすぎでした!」

 当時、今作くらいのデキの作品を見たら、今よりももっと、全然満足できないですネ!だって、TV東京の火曜ロードショーのラインナップって少し思いつくだけでも、『新・チャイルド ゾンビ甦った死者の恐怖』(a.k.a.『ドーン・オブ・ザ・デッド・チャイルド』)(80年)とか『東カリブ魔の海域』(a.k.a.『ゲシュタポ死霊軍団 カリブゾンビ』)(76年)とか『戦慄!昆虫パニック』(a.k.a.『フェイズⅣ戦慄!昆虫パニック』)(73年)とか『愛欲の魔神島 謎の全裸美女虐死体』(72年)とかとかを、ゴールデンタイムに堂々とオンエアしてたんだから、こんな今作みたいなごくごく普通のサスペンス作品を放映しても、見終わったあと30分で忘れ去られちゃいますね。
 
 まぁ、それでも、少なくとも『変態村』よりは面白かったですけど。でも、それって、全然自慢にならないですよ。はっきり言って作品のデキは、ちょっと今1かも。今まで、サスペンス映画を見たことが無い人には、面白いかも。(って、今回も全然ほめて無いや!)

 最後の展開も、サスペンス映画好きには、別に驚くべき展開じゃないしね。予想がつく感じです。

 全然、驚けません!普通の展開でした。

 タイトルも日本タイトルの『変態男』よりも原題の“ORDINARY MAN”の方が全然良いですよ!まぁ、それでも『変態男』でも良いですけど、結局タイトルに惹かれて見ちゃったんだから!40点
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『ホテル・ルワンダ』実話をもとに。

2006-11-14 08:10:27 | ドラマ
ホテル・ルワンダ
HOTL RWANDA(2004年アメリカ、イギリス、イタリア、南アフリカ)
 監督 テリー・ジョージ
 出演 ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ホアキン・フェニックス、ニック・ノルティ、ジャン・レノ

 ■ストーリー■
 1994年、アフリカのルワンダでは長い間、ツチ族とフツ族の民族間の対立があった。対立が収まったのもつかの間、フツ族の大統領が何者かに暗殺されたことをきっかけに民族間の争いが激化、フツ族がツチ族を殺し始めたのだ。ベルギー系のホテル「ミル・コリン」に勤める支配人ポールは、フツ族だったが、妻はツチ族だったため、避難しようとするのだが、ポールの家には近所のツチ族の住民が助けを求めてやってきていた。

 ■感想■
 アフリカで実際に起きた事件をもとに映画化した、大変話題になった作品です。日本公開のめどが立たなかったのを、今作をどうしても公開して欲しいという映画ファンの署名活動によって公開されたことによっても話題になりました。
 
 ホテルの1キロ先で民兵がツチ族を虐殺してるシーンをビデオカメラに撮ったホアキン・フェニックスに、ドン・チードルがお礼を言うシーンが、この作品の中で最も印象的なシーンです!
 ドン・チードルが「世界がアレを見れば国際社会が助けてくれます」って言うと、ホアキン・フェニックスが「でもあの映像を見た人は『怖いわね』って言って食事を続ける」ぞって。残念ながら、そのとおりです。

 確かに、その後の展開は、まさにそのものになっちゃいました。国連軍は何もせず、外国人だけを逃がして、どっかに行っちゃいます!
 圧倒的な武力があるにも関わらず、内政干渉できない国連軍のニック・ノルティが、ドン・チードルに「俺につばを吐け」って言うシーン、久々にカッコいいニック・ノルティを観ました。その後も、みんなを助けるために出てきます。

 これが、実話をもとにした物語ということにゾッとします。これが50年前の話でなく、ついこの間、94年の話だというので、怖いです!映画そのものを、ドキュメンタリータッチで描くのではなく、あくまでも、ドン・チードルを主人公に、ドラマにして、観客に考えさせてくれます。
 実は、このルワンダでの事件、確か、TBSで放映している報道番組「CBSドキュメント」かでニュースになってたのを見たんで、あまりの恐ろしさに「イヤだな~」とか思ってたんですけど、こういう風に、ストーリーのあるちゃんとしたドラマとして映画にして、広く色んな人に見てもらうことが出来てよかったです。

 自分もでした!「怖いなぁ」とか言って、その日寝てしまいました。この作品を観た人の多くが、今作で描かれたようなコトに関して色々と話し合ってもらえたらうれしいですね。

 観て後悔しない映画です!ドラマは、あまり観ないジャンルですけど、映画を観て久々に感動しました。

 有名な話ですけど、当初、映画会社は、デンゼル・ワシントンや、ウェズリー・スナイプスや、ウィル・スミスを主演にしたかったらしいですけど、監督は猛反対して、主人公にドン・チードルをキャスティングして撮りました。
 今作で、主人公がデンゼル・ワシントン??ウェズリー・スナイプス??ウィル・スミス??もう、みんなが言ってるでしょうけど、あえて言わせてもらうと、今作をエンターテイメントなアクション映画にでもするつもりだったの??平凡そうな男が主人公だからこそ意味があるドラマなのに!!

 家族を守るために始まった行動とはいえ、ドン・チードル演じたホテルの支配人ポールのような勇気ある行動とれますか??70点
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『クリティカル・リポート』南アフリカ、イギリス合作エンターテイメント

2006-11-13 02:07:19 | サスペンス
クリティカル・リポート
CRITICAL ASSIGNMENT(2004年イギリス、南アフリカ)
 監督 ジェイソン・ゼノボウロス
 出演 クリーブランド・ミッチェル、ニック・ボライン、ハキーム・ケイ=カジーム

 ■ストーリー■
 ジャーナリスト賞を受賞したトップジャーナリストのマイケル・パワーが取材ネタを求めてやって来たのは、水不足に悩むアフリカの母国。しかし、帰国早々、編集長で師匠のバッカ夫人が、アメリカ人ジョン・マーシャルが殺された現場で、何者かに殴られ意識不明の事件が起きるのだった。マーシャルがオジュカ国務大臣の名刺を持っていたため、大臣に会うのだが、調査は進まなかった。一方、アメリカ大使館に問い合わせると、ジョン・マーシャルが持っていたのは偽のパスポートで存在しない人間だと言われるのだった。

 ■感想■
 イギリス、南アフリカ合作のアクション系サスペンス映画です。テーマは“水不足”です。(実は、別という話も)
って、てっきり社会派ムービーなのかな??って思ったら、クーデターを扱った超エンターテイメント作品でした。南アフリカの映画って言われなかったら、てっきりハリウッド??って思っちゃうくらいの超エンタメ作品でした。

 冒頭、主人公のマイケルが賞をもらうくらいのトップジャーナリストだって、キャラクター説明するためだけに戦場のシーンが出てきます。今作って、思ったよりも制作費がかかってますネ。
 でも、今作の事件自体は、主人公の活躍で未然に防げて、けっこうこじんまり感で一杯かも??このこじんまり感は確かに“イギリス製のサスペンス映画と言われればその通りです。CIAの扱いとかも、エージェントって1人なの??って!ハリウッドだったら、もっとハデハデしいですからね。自分は、アクション映画でも、こういう地味地味なのも好きですよ!
 アフリカを舞台にしたイギリス映画『ケープタウン』(75年)も、地味と言えば地味でした。『ケープタウン』もあんまり話題になることが少ないですけど、自分はかなり好きな作品です!(『ケープタウン』も日本語吹替えつきでDVD化してくれないかなぁ!)
 
 あ、また、違う作品のことを書いちゃいました。話題を今作『クリティカル・リポート』に戻すと、悪党の企みも現実的で、事件自体もお金絡みで、そんなに大きくないしね。でも、最後もハッピーエンディングでけっこう好きかも!
 でも、ドラマが現実的すぎて、映画的な(“ハリウッド的”なって意味です)エンタメ度は低いかも。
 ランニングタイム110分と、決して短くない上映時間ですけど、退屈しないので、実はけっこう面白いのかも。アフリカを舞台にした作品なんで、そこんところを受け入れられれば、かなり面白いです!でも、エンターテイメントしすぎという話も。もう少しテーマを全面に出して重たい作品でも良かったかも。

 でも、軽い気持ちで見てたら、最後に字幕がでます。「安全な水が得られない人々は11億人にのぼります」と。ズシリと重い字幕です。60点
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『青い部屋の女』 ジョルジュ・シムノン原作

2006-11-12 00:17:32 | ミステリー

青い部屋の女
LA HABITACION AZUL(2002年メキシコ)
 監督          ワルテル・ドエネル
 脚本          ビセンテ・レニェエロ
              ワルテル・ドエネル
 原作          ジョルジュ・シムノン 
 出演          ホアン・マヌエル・ベルナル
              パトリシア・ジャカ
              エレナ・アナヤ

 ■ストーリー■
 トーニョが美しい妻アナと幼い娘マリアナを連れ、9年ぶりに故郷に戻ってきた。しかし、トーニョは、幼馴染のニコラスの美しい妻アンドレアと親密な関係になってしまう。病弱だったニコラスが突然死したことで、ニコラス殺害の容疑がトーニョに降りかかってくるのだった。

 ■感想■
 ジョルジュ・シムノン原作のメキシコ製サスペンス映画。
 ジョルジュ・シムノンといえば「メグレ警視」シリーズが有名ですね。
 映画的には『仕立て屋の恋』(1989年)の原作者ですね。まぁ、小説に少しでも興味があれば「メグレ警視」でお馴染みの作家さんですね。

 今作は、珍しいメキシコのミステリー映画です。
 メキシコ映画としてテンポが良いのか?悪いのか?分からないですけど、今作のランニングタイム102分は、ちょっと長すぎ!!
 その上、最近の映画の流行に乗ってってことも無いんでしょうけど、ストーリーの時間軸が行ったり来たりしちゃいます!
 この“時間軸が行ったり来たり”って、もうやめて欲しいです!観る方が疲れちゃいますから!!それに大して、効果も出てないと思いますしね。
 
 思わせぶりな演出ってコトかもしれませんけど、「だから何??」って感じです!

 

 ところで、今作のストーリーですが、トーニョの弟の言ってるコトが正しいです。
「やめろ!」って言ってるのに、どんどん深みにハマっていちゃって!
 あんなにキレイな奥さんがいるのに!

 でも、事件の捜査を担当した刑事じゃないですけど、女のカンは鋭いのに、あの奥さん、主人公の浮気に全然きがつかなかったの??

 夫の浮気に全然気が付かない!!そこが、今作、最大のミステリーです!
 
 

 それにしても、今作の主人公トーニョって、

 「もう、自業自得!」としか言いよう無いですね!!

 って、そういったら、この映画の感想、その一言で全部終わっちゃいますね。

 でも、やっぱりストーリーが、かなり薄い気が!
 1960~70年代のアメリカの刑事物か弁護士物の1時間のTVシリーズの1エピソードくらいの内容です!まぁ、1歩譲って、いや、100歩譲っても、アメリカの1970年代の90分枠の実質74分くらいのTVムービーと同じくらいの内容です!
 
 原作が、そうなのかもしれませんけど、どう考えてもミステリーとして100分以上、持たせるようなストーリーじゃないです!
 
 顔を見ただけで犯人がわかりますよ!(←あ、ちょっと言いすぎでした。ウソです)
 
 最後の展開にも、驚かないですしね!
 
 ミステリーとしては基本中の基本の展開です。でも、まぁ、2002年のメキシコのミステリー系のサスペンス映画が、観れることは、すばらしいコトですけどね。
 期待しないで、観る分には良いかもしれないですけどね~。 40点

青い部屋の女 [DVD]
ジョルジュ・シムノン
オンリー・ハーツ

 

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『サウンド・オブ・カラー地下鉄の恋』香港ファンタジー

2006-11-11 08:52:00 | 香港映画
サウンド・オブ・カラー地下鉄の恋
SOUND OF COLORS 地下鐵(2003年香港)
 監督 ジョー・マ
 出演 トニー・レオン、ミリヤム・ヨン、チャン・チェン、ドン・ジェ、ファン・ジーウェイ、ラム・シュー

 ■ストーリー■
 香港、目の不自由な女性チョン・ホイヤーは駅でツエを貸してあげ、代わりに結婚紹介所のチラシをもらう。娘の行く末を心配した父親がそのチラシを見て、ホー・ヤンミンの結婚紹介所に連れていくのだった。チョンは「誠実で自分を許してくれる人」という条件を出すのだった。ホーはある日、謎のダイエットドリンクを飲んで目が不自由になってしまうのだった。
 一方、台北に住むジョンチャンは、上海に住むトンレンという女性から手紙をもらう。2年間片思いをしていた男性に失恋したという内容の手紙だった。
  
 ■感想■
 トニー・レオン、ミリヤム・ヨン主演のラブロマンス!ユニバーサルより、DVDスルーで発売になりました。トニー・レオンが出演しているとはいえ、こういうアクション映画でもなんでもない小品の香港映画がDVDスルーとはいえ、公開されてうれしいです!こうやって、日本語吹替えつきで香港映画の未公開作品がDVDで発売されるのは、「すごっくウレシイです!」
 
 原作は台湾の人気絵本作家ジミーの絵本です。
地下鉄

小学館

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原作の「地下鉄」です。<原作と映画は全然違います!注意してね!
ちなみに、ジョニー・トゥ監督『ターンレフトターンライト』(03年)の原作もジミー>


  トニー・レオン、ミリヤム・ヨンの香港パートと、もう1組のカップルの上海パートが、行ったり来たり!そんな2組のカップルを描く必要あったのかな~??
 でも、ストーリーが、全然関係ない2組のカップルが出てくるんで、最初、少し混乱しちゃいました。


 まぁ、それはそれで良いんですけどネ。ところで、キャラクターの中で、謎のグループが出てきます。それも、ごく普通に。
 2号とか1号とか呼び合ってるし、ノルマがどうのこうの。って言ってます。ノルマとかって何??とか思って見てると、だんだん彼らの正体がわかってきます!
 
 「エーッ!そうだったの??」
 
 すいません、自分は全然、気がつきませんでした!台北パートのジョンチャンの手紙を入れ替えるシーンで気づけば良かったんですけど、
 「何、いたずらしてるの??」くらいにしか思ってませんでした。突然、天使が出てきちゃうんですから!それも普通の若者のかっこうしてるだけなんだから!
 今作って、「香港のラブコメディなの??」とか思って見てたんでビックリ!ラブコメディじゃなくて、ラブファンタジーだったのね。
 これが、ハリウッド映画だったら、冒頭の方で正体がわかってて、天国のシーンから始まって、説明的になっちゃうんですよネ~。『普通じゃない』(97年)みたいにね。
 
 主演のミリヤム・ヨンは『風雲!格闘王』(03年)の女優さんです。キレイです!香港映画の女優さんはみんなキレイですけど…。
 それが、最初、暗かったイメージのミリヤム・ヨンですけど、トニー・レオンとつきあいだすとだんだんキレイに明るい表情になってキレイになっていきます!芸が細かい!まぁ、そうはいっても最初のデート(紹介)のときからかなり笑顔でキレイですけどネ。またまた、ハリウッドを例に出したら悪いですけど、女優さんは最初からキレイに撮るんでしょうね~。やっぱり、こういう芸の細かいところも香港映画大好きです!
 
 香港映画ファン必見のラブファンタジーです!ハートウォーミングですヨ!68点
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『インサイド・マン』こじんまりサスペンス

2006-11-10 00:22:07 | サスペンス
インサイド・マン
INSIDE MAN(2006年アメリカ)
 監督 スパイク・リー
 脚本 ラッセル・ジュウィルス、ドナ・バーウィック
 出演 デンゼル・ワシントン、ジョディ・フォスター、クライヴ・オーウェン、クリストファー・プラマー、ウィレム・デフォー

 ■ストーリー■
 ダルトン・ラッセルたち4人組の銀行強盗がニューヨークのマンハッタン信託銀行のエクスチェンジプレイス32番支店を襲撃した。客と行員を人質にとり立てこもるのだった。キース・フレイジャー刑事と相棒のミッチェル刑事は、現場に駆けつけるのだが、人質解放交渉は、順調に進まなかった。そんなとき、マンハッタン信託銀行の会長のアーサー・ケースは、女性弁護士マデリーンにある依頼をするのだった。

 ■感想■
 2006年に公開され、大ヒットしたスパイク・リー監督のエンターテイメント作品。スパイク・リー監督の作品って、マジメな作品が多いので、スパイク・リー監督の作品を観るの、初めてです。
 
 銀行強盗と、人質を救出しようとする警察の行き詰る対決を描いているんですけど、どう見ても、銀行強盗が、極悪な犯人に見えないところが、今作の難点かも…。
 だって、銀行強盗役が、雰囲気が怖いけど、主人公顔のクライヴ・オーウェンなんだもんネ。銀行強盗の役が、ビリー・ドラゴとかロバート・ダヴィとかだったら良かったのにネ!
 ネームヴァリューで、もしダメだったなら、ゲイリー・シニーズとかでも良かったかも・・・。
 それにしても、犯人のクライヴ・オーウェンを始め、やり手の女性弁護士ジョディ・フォスター、会長のクリストファー・プラマー、警察のウィレム・デフォーと、超豪華な俳優が出演してるのに、キャラクターの描き方がアッサリしてるんですよネ!彼らの出演料だけで、ジョン・カーペンター監督だったら、映画を1本作れるかも。(ジョン・カーペンター監督の劇場映画が観たいなぁ~)

 今作も、最近の作品だけあって、ランニングタイム128分って、少し長すぎかも。あと20分くらい短くても良かったかも。

 ところで、脚本家の1人のラッセル・ジュウィルスは、フランス製の傑作スリラー『迷宮の女』(03年)のリメイクの脚本も担当するらしいです。2003年のフランス映画まで、リメイクするのね。
 アメリカも、こんな最近の作品だったら、リメイクしないで、ちゃんと外国映画を公開して、みんなで見れば良いのに!それとも、アメリカの映画ファンってやっぱり外国映画を見ないのかな??
 『迷宮の女』も、リメイクしたい気持ちも、良く良く良くわかりますけどネ!それくらい、ショッキングな展開でしたからネ!あういう映画こそ、ドンデン返しって感じ!超ビックリって感じです。

 それを思うと、今作の展開は、サスペンス映画として、ごくごく普通の展開ですネ。サスペンス映画を見慣れている人だったら、「ふ~ん、そうなんだぁ」って感じなのかな。少なくても、自分はそんな感じでした。
 
 それでも、観ている間は、演出も手堅くて、けっこう面白く見れるんですけどネ!ちょっと、時間が長すぎなんで、マイナス10点で65点
コメント (2)
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『40歳の童貞男』遅くてもいいぞ!

2006-11-09 05:10:25 | コメデイ
40歳の童貞男
THE 40 YEARS OLD VIRGIN(2005年アメリカ)
 監督 ジャド・アバトー
 出演 スティーブ・カレル、キャサリン・キーナー、ポール・ラッド

 ■ストーリー■ 
 電気店「スマートテック」で働くアンディは、フィギュア収集やビデオゲームが趣味な40歳。ある日、アンディは、職場の仲間と話しているときに、自分が童貞であるコトがばれてしまう。仲間のデビッド、ジェイ、キャルは、アンディのために、なんとか初体験させようと計画するのだった。

 ■感想■
 アメリカで大ヒットした、ほんのちょっとだけHなオバカ系ハートウォーミングコメディです。主演、製作総指揮、脚本をスティーブ・カレルが担当してます。(製作総指揮はジョン・ポールと共同。脚本は監督のジョン・アバトーと共同)

 アメリカのコメディですけど、テーマがまさに“ロスト童貞”なんで、ちょっとH系なシーンもありますけど、そこさえクリアできれば、みんなで楽しく見れます!
 
 笑いの大事なシーンの、胸毛取りシーンが有名すぎて、映画本編を見たときに余り笑えませんでした。なるべく、事前情報は入らないようにしてるんですけど、有名なシーンとかは自然に、目に入ってきちゃうんですよね。

 コメディだからかもしれないですけど、主人公の職場の仲間たち3人とかって、スゴク良いヤツたちです!楽しそうで良い職場ですね。うらやましなぁ。なんか仕事も楽しそう!
 仲間のために、どんどん女性と出会えるようにセッティングしたり、アドバイスしたり、からかい半分なのかな??とか思ってると、みんな真剣にアドバイスしてるんですからね。

 特に、どこのシーンが面白いってわけじゃないですけど、ランニングタイム133分、特に退屈しなかったので、かなり面白いのかも。(実際見てるのに「面白いのかも」って表現もおかしいですけど
 主人公が好きになるネット競売をやっているトリッシュが、主人公アンディの部屋に来るって言うんで、部屋にあるオタク物を片付けようとして、アンディの仲間が、あるフィギアを見つけて、「なんで「600万ドルの男」の上司??」って不思議がってると
 アンディが「オスカー・ゴールドマン。スティーブ・オースティンより価値があるんだ!」
 って。笑えましたよ。アンディの気持ち、良く分かります!(あ、笑いのシーンの1つ、ネタバレしちゃいました。すいません。)その続きの、トリッシュが部屋に来るシーンも笑えるので、興味を持ったら、実際に映画を見て下さい。

 まぁ、2時間の間、ポップコーンでも食べながら楽しく見るには最適の1本かも??
 でも、アンディって、フィギア売っちゃったけど、もう買えないですね。やはり、コレクターにとって、女性の存在は大きい!
 「存在が大きいというより、コレクターの敵!」かな??
 自分なら売っちゃったら、後悔しちゃうなぁ!絶対!

 ところで、DVDの吹き替え版を見たんですけど、職場で、アンディの仲間が勝手に見てるホラー映画は『ゾンビ』じゃなくて、リメイク版の『ドーン・オブ・ザ・デッド』(04年)でしょ。字幕版で見直したら、ちゃんと『ドーン・オブ・ザ・デッド』になってるのに、なぜか吹き替え版では『ゾンビ』ってなぜ??!ちゃんと調べて!『ゾンビ』は、オリジナル版でしょ。
 まぁ、原題は“DAWN OF THE DEAD”で同じですけどね。65点
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