『プロセッコ殺人事件』
FINCHE C'E PROSECCO C'E SPERANZA(2017年イタリア)
監督:アントニオ・パドヴァン
脚本:アントニオ・パドヴァン
マルコ・ペッテネッロ
フルヴィオ・エルヴァス
出演:ジョゼッペ・バッティストン
ラデ・シェルベッジア
リズ・ソラリ
テコ・セリオ
ロベルト・チトラン
■ストーリー■
不愛想で頑固と言われていたワインの生産者のアンチロット伯爵が墓地で遺体で発見される。睡眠薬の瓶が空になっていて自殺か他殺か分からない状況だった。父親と暮らす刑事スタッキーがこの件の担当になるが、検死の結果アンチロットは病気で手遅れな状態だったことが分かり事件は解決しそうだったが、そんなとき他殺体が発見される事件が起きるのだった。
被害者はセメント工場のエンジニアのスペジオーリンで3発撃たれていた。被害者スペジオーリンの妻はセメント工場の株主でソルダン議員の妹だった。スペジオーリンを撃った銃が22口径のバックマークというレアな拳銃の持ち主の1人がアンチロット伯爵だった。
銃の練習場で伯爵が腕に短いしっぽのトカゲ(ヤモリ)のタトゥーをしていた女性と一緒にきていたとのことがわかるのだった。また聞き込みを続けるうちにセメント工場の排出するガスが基準値を超えているのではないかと調査をおこなったことが分かるのだった、、、。
■感想■
ユルユル系のイタリアのミステリー映画。
プロセッコとはイタリア北部ヴェネト州の白のスパークリングワインのことだそうです。最も飲まれている白のスパークリングワインだそうです。
主人公のスタッキーは、叔父と暮らしていて、上司に服装を新調しろとか緊張感がないとか言われちゃってます。
聞き込みに行ってもサッカーゲームをやってから話すと言われ、サッカーゲームをしちゃう感じの刑事です!!
でも、聞き込みを進めるうちに次から次へと新事実が明かるみに、、。
日本の1980年代の2時間サスペンスだって、こんなにすぐに色んなコトわからない!!
観ている途中で、怪しい人物や動機とかも想像ついちゃう感じの作品です。ランニングタイム100分の作品ですが80分くらいで、ほんの少しの謎を残して何が起きたのかが大体分かってしまう、、。
これはユルユルなミステリーな感じで面白いんですが、、。
というか、今作はミステリー度よりもコメディ的な雰囲気の方が強い??
笑わせるコメディ映画ではないですが、、本当にユルユル、、。
出てくる登場人物もほとんどが良い人、、。
今作は2018年の【イタリアン・ナショナル・シンジケート・オブ・フィルム・ジャーナリスト賞】でベスト俳優賞(ジョゼッペ・バッテストン)にノミネートされました。
また、2018年【イタリア・ゴールデン・グローブ】で最初の長編映画賞、脚本賞、撮影賞にノミネートされました。
2024年にはジョゼッペ・バッティストンがスタッキーを演じたTVシリーズ"Stucky"(6エピドード)にもなっています。
このTVシリーズも観たくなりました。
スタッキーのキャラクターや村で生活する人たちとイタリアのキレイな景色を楽しめば良いかんじでしょうか??
スタッキーの上司も良い人でした、。
TV映画でなく、劇場映画でこのノンビリした感じのミステリー映画。イタリア映画って良いですね、、。自分はイタリア映画に甘いので大満足でした!!
ヤモリのタトゥーの女性が怪しい度 ★★★
スタッキー、聞き込みしかしてないかも度 ★★
スパークリングワイン飲みたくなった度 ★★★★
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