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『ハプニング』シャマラン監督スリラー

2008-07-29 01:33:50 | SF

ハプニング
THE HAPPENING(2008年アメリカ)
 監督          M・ナイト・シャマラン
 脚本          M・ナイト・シャマラン
 出演          マーク・ウォルバーグ
              ズーイー・デシャネル
              ジョン・レグイザモ

 ■ストーリー■
 ある日、ニューヨークのセントラルパークで人々が自殺するという事件が起きる。人々は意味不明の発言をするようになり方向感覚を失い、自殺していくのだった。被害は大都市から地方へと拡大していった。フィラデルフィアの高校に勤める科学の教師エリオットは妻のアルマとともに、友人の数学の教師ジュリアンに誘われジュリアンの親戚がいる地方の町プリンストンへと逃げ出すことにするのだった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 □■□『ヴィレッジ』のネタバレもあります!□■□

 
 ■感想■
 作る作品、作る作品すべてが話題になるM・ナイト・シャマラン監督が描くパニックスリラー映画。
 今作は、謎の原因によって、自殺する事件が起きる大都市から田舎へと逃げ出す人々を描いたスリラー映画です。
 M・ナイト・シャマラン監督って、今までの監督した作品を観るかぎり、どう考えても、B級、C級のSF映画、スリラー映画が好きそうなんで、今作でも、1960~1970年代のSF映画やパニック映画からの影響を色濃く受けたような作品になってます。
 シャマラン監督のことなんで、色んなパニック映画やSF映画へのオマージュになっているんでしょうね。
 
 アルフレッド・ヒッチコックが『』(1963年)を撮ったときに「自然は復讐する」みたいなコトを言ったそうですが、今作も同じテーマの作品ですね。 
 今作では謎の事件の原因もハッキリ言ってませんですけど、やっぱり原因は「植物」ってことなんですよね。
 でも、シャマラン監督は、今回の事件の原因がどうこうっていうコトよりも、恐ろしいコトが起きたことによる主人公たちの行動を描きたかったんですね!!
 当然、こういうパニック映画に定番のキャラクターが登場します!主人公たちが後半出会う人々です。他人を助けようとしないで、武装して家に立てこもる人々や、誰とも接しない偏屈なおばさんとかが出てきます!!ウィルスも怖いですけど、こういうキャラクターたちの方がよっぽど怖いみたいな描写も定番で良いです!!

 でも、普通、こういうテーマの作品を撮ると、このウィルスに感染すると自殺するんじゃなくて、狂暴になって他人を殺しちゃうってことになりそうなのに、シャマラン監督は、自殺するってことにしちゃってます。
 それでも、自殺の仕方がハデなんで、それなりに見ごたえがあります!!

 クシでのどを刺す女性!
 
 ビルから落ちまくる工事現場の作業員!
 
 動物園のオリの中でトラに食い殺される男性!
 
 芝刈り機に巻き込まれる男性!

 等々、見ごたえあるシーンが次から次へと出てきます!!
 ムービーでケータイに送られた画像で「虎の檻の中で食いちぎられる飼育員」を見て、
 「一体、どんなテロなんだ!!」
 ってつぶやく登場人物がいますけど、その通りです!!テロでなく自殺にしかみえないです!でも、今作でいうところの「植物の出す化学物質」が兵器だとしたら怖すぎ!!

 本当は、拳銃とかで自殺するシーンとかも、もっとじっくり見せてくれた方が良かったのに!!レイティングなんかにはこだわらずに、トム・サビーニやジアネット・デ・ロッシの特殊メイクでゴアシーンが観たかったです!!ストーリーが大したことが無いんだから、せめてゴアシーンはスプラッタームービーなみにすれば、もう「プラス10点」だったのに!!
 
 「食料品が無くなる」とか「石油がで無くなる」とかだと、人間同士で争うんでしょうけど、原因不明の謎のウィルスが原因なんで人間同士争っているヒマもなく逃げまくっていきます!猟銃で武装して家に立てこもっている住民はいましたけどね。

 主人公たちが、田舎の野原を逃げまくるだけの映画をこれだけ面白く出来るM・ナイト・シャマラン監督って実は才能あるのかも!!『シックスセンス』(1999年)、『サイン』(2002年)、『ヴィレッジ』(2004年)と大したストーリーでもないのに、思わせぶりな大作ぽい作品にしちゃって、あんまり好きな監督じゃ無かったですけど、今作でかなり好きになりました!!
 
 M・ナイト・シャマラン監督には、もうこのまま、これからもB級、C級のホラー&SF映画の作品ノリで、どこまでも突っ走っていって欲しいです!!『ヴィレッジ』も『恐怖の獣人』のオチみたいだったんで評価は今一ですけど、あれはあれで、元ネタを知らなければ十分インパクトはありますもんね!
 
 あと、ニューヨークを始め、アメリカ合衆国の北東部の大都市や地方都市が壊滅状態なのに、わずか3ヶ月で復興したんでしょうかね??北東部が壊滅したらタダじゃすまないと思うんですけどね。
 最後のオチも『28週後...』(2007年)みたいで、観ながらニタニタしちゃいました!! 
 65点

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最近、最も感動したパニック映画『28週後...』

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『ブラッドレインⅡ』ホラーウェスタンマカロニ風味

2008-07-24 23:47:23 | ホラー

ブラッドレインⅡ
BLOODRAYNE Ⅱ DELIVERANCE(2007年ドイツ、カナダ)
 監督          ウーヴェ・ボル
 脚本          クリストファー・ドナルドソン
              ニール・エヴリ
 出演          ナターシャ・マルテ
              マイケル・パレ
              ザック・ウォード

 ■ストーリー■
 鉄道が通る予定になっている西部の町、デリバランスにビリー・ザ・キッドがやって来る。ビリー・ザ・キッドはヴァンパイアで銃弾を受けても自然に治癒する力を持っていた。保安官を殺し、町にいる子どもたちを人質にしたビリー・ザ・キッドは、ヴァンパイアの仲間を増やし軍隊を作っていた。
 一方、家族同然の付き合いをしていた家族を訪ねたレインは、そこで殺された父親と母親を発見するのだった。ビリー・ザ・キッドを追うパット・ギャレットから、犯人がヴァンパイアのビリー・ザ・キッドであることを聞くのだった。レインはビリーがいる町デリバランスへと向かうのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 ウーヴェ・ボル監督のホラーアクション第2弾!
 前作の中世のヨーロッパから、今回はアメリカへと舞台を移しています。
 時代設定は19世紀の西部劇の時代で、ビリー・ザ・キッドがいる時代です。
 前作って18世紀が時代設定じゃ無かったでしたっけ??ヴァンパイアと人間のハーフ、ダムフィアって年をとらないんでしょうか??
 まぁ、前作のことは忘れて観て下さいってことなんでしょうね。エンターテイメント作品には良くあることなんで、気にせず観ましょうってコトですね。

 パット・ギャレット役で、マイケル・パレが出演してます。しばらくぶりに見ました。最初、マイケル・パレだと分からなかったです。そういえば、パット・ギャレットの説明も一切無し。
 ウエスタン映画が好きなら知ってて当然ってコトなんでしょうか??
 アメリカじゃ、そんなこと常識なんでしょうね。

 ところで、ホラー映画ファンの間で評判が悪いウーヴェ・ボル監督ですけど、ウーヴェ・ボル監督の作品って、けっこう面白いと思うんですけど、そんなにみんなつまらないんでしょうか??
 自分はけっこう好きです!ウーヴェ・ボル監督!
 
 ウーヴェ・ボル監督も、大げさな表現で有名な作品を、こき下ろすようなのはやめた方が良いですけど、ホラー映画ファンから、メチャクチャ悪く言われるほどひどいとは思わないんですけどね。

 日本でも『ハウス・オブ・ザ・デッド』(2003年)、『アローン・イン・ザ・ダーク』(2005年)、『ブラッドレイン』(2005年)が公開されてますけど、それでも、ウーヴェ・ボル監督の未公開の作品って、けっこうあるんですよね!
 どんどん公開されないでしょうかね??
 “SEED ”(2007年)
 “IN THE NAME OF THE KING A DUNGEON SIEGE TALE ”(2007年)
 “POSTEL ”(2007年)とが未公開のままなんですよね!!
 まぁ、どの作品も製作年度が2007年の作品なんで、いずれDVDスルーででも公開されるかもしれないですけどね。

 (“SEED ”は『SHOCKER ショッカー』として、“IN THE NAME OF THE KING A DUNGEON SIEGE TALE ”は、『デスリベンジ』として日本でもリリースされました)
 
 今作って、ヴァンパイアが出てくるゲームを原作にした映画ですけど、ヴァンパイアを登場させないで、普通のウエスタンとして作っても面白かったかもしれないです。
 サム・ライミ監督の傑作ウエスタン『クイック&デッド』(1995年)とまではいきませんけど、ウエスタンとしてもそれなりに十分面白い作品になってます。
 それも重厚な音楽と言い、人間ドラマもほとんど描かれていないところも、マカロニウエスタン的です。これは、もちろん、ホメ言葉です
 
 途中、なぜか、レインとギャレットとチームに入る犯罪者たちがなぜ命をかけてヴァンパイアと戦うのか意味不明なところも、いかにもマカロニ的。なんで犯罪者の彼らが命をかけてあの町を守るんでしょう??
 
 何度も言いますけど、町を支配する無法者と戦う凄腕の女性ガンマンってそれだけで、魅力ある設定なんで、ヴァンパイアアクションにしなくても良かったような気がするんですけどね。
 ヴァンパイア物としては、ビリー・ザ・キッドが鏡に映らないとか、吸血鬼物の約束を守ってますけど、なぜか、最後はマカロニチックな、ガトリングガンでビリー・ザ・キッドを倒しちゃいます。
 「あれ、吸血鬼って、銃弾で倒せるのね」
 だったら、町の住民も、倒しちゃえば良かったのに!
 昼間の間にビリー・ザ・キッドにたくさんの銃弾を浴びせちゃえば良かったのに。
 
 ウーヴェ・ボル監督には、今後もホラー映画とか撮ってだから、ヴァンパイア映画になっちゃいましたけど、普通のウエスタンでもそれなりに評価できる作品になると思うんですけどね。
 でも、製作者たちは、「西部劇」よりも「吸血鬼アクション」の方が、良いんでしょうね。世界への配給を考えてもね。それに、今作の場合、『ブラッドレイン』の続編っていう意味もありますしね。ホラー映画の方が良いんでしょうね。
 
 ウーヴェ・ボル監督には、どんどんホラー映画を撮って欲しいです!60点

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『サイレント・ホスピタル』Z級サスペンス

2008-07-23 23:30:06 | サスペンス

サイレント・ホスピタル
QUI A TUE BAMBI?(2003年フランス) 
 監督          ジル・マルシャン
 脚本          ヴァンサン・ディエチ
              ジル・マルシャン
 出演          ソフィー・カントン
              ローラン・リュカ
              カトリーヌ・ジェイコブ
 
 ■ストーリー■
 見習い看護師イザベラの働いている病院では、医療ミスが多発していた。イザベラは、医師のフィリッポが今回の医療ミスの事件に関わっているのではないかと疑い出すのだった。

 ■感想■
 病院を舞台にしたフランス製のスリラー映画。
 今作の監督ジル・マルシャンって、フランス製の意味不明スリラー映画『レミング』(2005年)の脚本を書いた人なんですよね。
 観る前に気づけば良かったんですけど、記事にするまで気づきませんでした。
 
 今作も同じく、意味不明なラストを迎えます!!
 ジル・マルシャンは、今作で監督デヴューしたんだから、初監督作なんだから、もっと万人受けする普通の作品を作って欲しかったです!!
 もう少し、脚本とか、ストーリーとか練って欲しかったです。
 ホントに観たコトを後悔しちゃいました!2000年代の大多数の日本映画なみのデキ!

 大したことがないストーリーの今作で、ランニングタイムが125分だなんて!!同じ内容でも、あと55分くらい短かったら、まだ良かったのに!!
 
 ダラダラ、ユルユル、ダラダラ、ユルユル、ダラダラ!
 とにかく長い!長い!長すぎ!
 日本の2時間サスペンス劇場の方がまだ観れるかも!!
 それも15年前のサスペンスでなく、今の2008年の日本の2時間サスペンスよりもつまらないです!!

 “ジル・マルシャンはフランス映画を嫌いにする宣伝担当”なの??って思うくらいヒドイです!!
 こういうサスペンス映画が未公開のままよりかは、DVDスルーでも出してくれた方がウレシイですけど、今作より、もっと早くDVD化してくれた方が良い作品がいくつもあるのに!!

 とにかく、今作は長い!が1番の感想です。ミステリー要素もスリラー映画の要素もすべて中途半端でした!!  0点

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『スペース・タイム 時空を超えた使命』時空を超えた予告

2008-07-22 00:45:56 | SF

スペース・タイム 時空を超えた使命
KOHTALON KIRJA(2003年フィンランド)
 監督          トンミ・レポラ
              テロ・モリン 
 脚本          トンミ・レポラ
              テロ・モリン
 出演          ヨハ・ベッカ・ミッコラ
              ヨハンナ・コッコ
              マルック・ベルトラ

 ■ストーリー■
 火、水、風、地、そして無、生命の5大要素によって命を吹き込まれた1冊の本。それが「運命の書」。
 かつて宇宙の彼方に神話のような世界があった。そこは一切の苦しみも貧困も無く理想世界だった。だが人間の欲望には限りがなく、彼らは神になろうとした。そして遂には「運命の書」をあやつるペンを作り上げた。自由に運命を書きかえる死者をも甦らせる、まさに剣より強力なペンだった。しかしその余りにも強力なパワーは人々の恐怖を呼びさまし、恐怖は戦争を引き起こす原因となった。誰もがペンと本を求めて争い 暗黒が地を支配した。やがて本は長く行方不明になっていたが、数千年後、その存在をも忘れさられたが、突然、発見される。地球という名の小さな惑星で。
 預言者は告げた。「運命の書」に選ばれし者は正しき持ち主のもとへ本を導かなければならないと。その旅路は長く多くの困難と過ちと悲しみに満ちている。
 これはその選ばれ者の戦いの物語。

 1773年、吸血鬼に助けるために十字架を探しに行った司祭ビクターは吸血鬼に襲われ殺されてしまう。
 1883年アリゾナ、賞金稼ぎの男は町に監獄にいる弟を助けに来た兄弟たちを返り討ちにするが保安官に撃たれてしまう。
 1939年フィンランド、カレリヤ地方ロシア軍と戦うフィンランド軍の兵士の1人が「運命の書」をロシア軍より手に入れるが、ロシア軍の攻撃に遭い手榴弾が投げ込まれるのだった。
 2003年フィンランド、タンペレ市、国際的な製薬企業の経営者ストロンバーグ教授が生物化学兵器を売りさばこうとしていた。阻止するためにエージェントがストロンバーグ教授のもとへ向かう。
 2024年、サイボーグのアポロは貨物船の宇宙船エイリアスに乗り惑星トリドへ向かっていた。地球とトリドが協定を結ぶためのものだった。「運命の書」をトリドへ届けるのがアポロの使命だった。

 ■感想■
 フィンランド製のSF映画。
 上のストーリーでほとんどネタバレしてます!本当に関連の無いストーリーがいくつもただ描かれるだけの作品です!!
 
 映画の冒頭に「運命の書」について、延々と説明が入るんで、

 「今作って劇場未公開のSF超大作なのかな??」
 
 と思って観ていると、なんと、なんと、製作者たちの自己満足みたいな意味不明な作品でした!!
 とにかく観終わってエンドクレジットが流れ出したときの最初の感想は

、「何??意味不明??」

 本当に意味がわかりません!!
 
 「なんで吸血鬼??」
 
 「なんで西部劇??」
 
 「なんでスパイアクション??」
 
 どんなタイプの作品でも撮れますよ!!っていう、監督のプロモーションビデオのつもりなんでしょうか??
 ハッキリ言って、よっぽど時間がある人にしかオススメできないです!!時間の浪費って言ったらピッタリかも!!
 ランニングタイム97分と決して長めの作品じゃないのに、観たことを後悔させるような作品です。
 でも、オムニバス映画のように、いくつものエピソードに分かれているので、そんなに退屈はしないんですけどね。

 でも、実は、実は、エンドクレジットが出たあと、本当に面白いシーンが用意されてます。なんと、エンドクレジットが出たあとに今作で描かれなかったいくつものエピソードが出てきます!
 なんと、それは、なんと、なんと、続編の案内!!この予告を観ると、今作って、SF映画を作るつもりじゃなくて、コメディ映画のつもりだったの??って思っちゃいます!!
 メル・ブルックス監督の『メル・ブルックス 珍説世界史PART1』(1981年)じゃないんだから!!
 
 あの仰々しい「運命の書」の説明も観客を混乱させるためだったの??って思っちゃいます!!
 監督、脚本のトンミ・レポラ、テロ・モリンに聞いてみたい!!一体全体どういうつもりで今作を作ったのかを!!

 普段からB級、C級作品を観てるんで、特に驚きませんけど、それにしても、今作はSF映画ファンにもオススメできません!“北欧のエンターテイメント映画は絶対に観るぞ!”って決めてる映画ファンにしかオススメできません!!
 退屈しない分、かつてTV東京の90分の映画枠で何回も放映していた『SF惑星の男』(1969年)よりかはまだマシかもしれないですけどね!!
 これってホメてるのか、けなしているのか良く分からないですけど。
 でも、実は、あの予告編のところがけっこう面白かったんでプラス10点で 10点 
 でも、どうせなら、あの予告編は、エンドクレジットの前にやって欲しかったです!!この予告編があるか無いかで作品の印象が大違いです!!

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『レミング』意味不明スリラー

2008-07-21 09:37:45 | スリラー

レミング
 LEMMING(2005年フランス) 
 監督          ドミニク・モル 
 脚本          ジル・マルシャン
              ドミニク・モル 
 出演          シャルロット・ゲンズブール
              シャーロット・ランプリング
              ローラン・リュカ  

 ■ストーリー■  
 アラン・グティーはホームインテリジェントシステムのエンジニアで、ポロック社に好条件で誘われ3ヶ月前に転職してきた。
 南フランスに来てアランの妻のベネディクトは喜ぶのだった。ある晩、アランとベネディクトの夫婦は、社長夫妻のリシャールとアリスを家に招くのだった。 

 ■感想■  
 シャルロット・ゲンズプール、シャーロット・ランプリング出演のスリラー映画。  
 フランス人って、映画を観たあとで、みんなでその映画について話し合うのが好きっていうエピソードを聞いたことあるんですすけど、そんなフランス人が喜びそうな作品です。

 「なんで、シャーロット・ランプリングが突然自殺しちゃうの??」
 「なんで、シャルロット・ゲンズプール」の性格が変わっちゃうの??」
 
 ハッキリ言って意味不明の展開が、てんこ盛りなんですから!!
 ストーリーを追っていても、とにかく意味不明!! 

 オカルト映画を作るつもりでいたのか、ロマンス映画を作りたかったのか、それともどんなジャンルにも属さない作品を作りたかったのか分からないですけど、観終わって、釈然としないのだけは確かです。 
 
 「だから、何??」

 ハリウッドの作品以外の、こういうフランス映画がDVDでも観れるのは、ウレシイですけど、今作よりもっと先にソフト化してくれても良い作品って、いくらでもある気がするんですけどね。
 まぁ、実際のセールスを考えると、日本劇場未公開の作品でも、「最新作」とか「近年の作品」しかソフト化しにくいんでしょうけど、もっとソフト化して欲しい作品がいくらでもあるのにっ!!

  A・J・クイネルの「燃える男」を映画化したトニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン主演のアクション映画の『マイ・ボディガード』(2004年)が公開されたときも、同じ原作を映画化した日本未公開のイタリア、フランス映画“MAN ON FIRE ”(1987年)も未公開のままでしたもんね!

 「『マイ・ボディガード』がDVD化されるときに同時期にDVD化されないかな??」

 って思ってたんですけどね。甘かったです!!
 いまだに未公開のままです。  

 アラン・コルノー監督、カトリーヌ・ドヌーヴ、イブ・モンタン、ジェラール・ドパリュデュー出演のフランス製のノワール映画“LE CHOIX DES ARMES(CHOICE OF ARMS)”(1981年)も未公開のままですしね。
 
 1980年代の作品なんて今さらソフト化するのは厳しいかもしれないですけど、どこかのメーカーさんが、DVD化してくないですかね??もちろん“LE CHOIX DES ARMES”をソフトするときは、アメリカ版のカット版でなく、フランス版をお願いします!!

 話題がまたまた、ずれちゃいましたけど、今作『レミング』ですけど、タイトルになっている「レミング」自体、何でタイトルにしているのかさえ不明です。
 ストーリー的には、この「レミング」が何の意味も持ってないですしね。 思わせぶりなフランス映画が好きな人には良いかもしれないですけど、自分的にはオススメ出来ないです。
 15点

レミング [DVD]
シャルロット・ゲンスブール,シャーロット・ランプリング,ロラン・リュカ
竹書房
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『妄想 diary』オキサイド・パン監督サスペンス。

2008-07-20 11:24:10 | 香港映画

妄想 diary
妄想 DIARY(2006年香港)
 監督          オキサイド・パン
 脚本          オキサイド・パン
              パク・シン・パン
 出演          シャーリーン・チョイ
              ショーン・ユー
              イサベラ・リョン

 ■ストーリー■
 恋人のセンクワンと別れたロン・ウィンナは、街でセンクワンとそっくりな男性を見かけ人違いで声をかけてしまうのだった。友人にアドバイスされセンクワンのことは忘れて、その男性に勇気をもって声をかけたのだった。その男性はワイホウという名前の男だった。ウィンナはレイホウを呼び出し食事に誘い、関係を持つのだった。ウィンナの話では、前の恋人センクワンは交通事故で死んでしまったと言うのだった。2人はつきあい始めるが、ある日、ウィンナは「センクワンが病気で死んでしまった」というのを聞き、以前に聞いた話と違うことに気づくのだった。


 ■感想■
 人気アイドルユニット「TWINS」の1人シャーリーン・チョイ、ショーン・ユー主演のサスペンス映画。
 アイドルが出演してても、いわゆるアイドル映画にならない香港映画!
 当たり前なんですけど、ちゃんとした劇場映画になってます!!
 
 シャーリーン・チョイは、もう出演した作品で日本公開した(DVDスルー含みますけど)作品で主な作品だけでも、タイトルあげたらいくつもあります!
 『ツインズ・エフェクト』(2003年)
 『ツインズ・エフェクト2 花都大戦』(2004年)
 『ツインローズ』(2004年)
 『新世紀Mr.BOO!ホイさま カミさま ホトケさま』(2004年)
 『6AM』(2004年)
 『ドラゴンプロジェクト』(2005年)
 『愛と死の間で』(2005年)
 『プロジェクトBB』(2006年)等々あるんで、こんなに出演作があるんだから、もうアイドルじゃなくて、「女優」さんですね。
 今度8月に公開される『カンフーダンク』(2008年)にも出演してます!!

 監督、脚本は『レイン』(2000年)、『the EYE【アイ】』(2002年)、『アブノーマル・ビューティ』(2004年)のオキサイド・パンです。
 『レイン』や『the EYE【アイ】』のインパクトが強かったオキサイド・パン監督ですけど、今作を観ると、ごくごく普通のサスペンス映画が得意な普通の監督にしかみえないです。
 アクション映画を撮ることが多い香港映画界では、こういうサスペンス映画を撮り続ける監督っていうだけで珍しいんでしょうけどね。
 オキサイド・パン監督作では、アーロン・クォック主演の“C+偵探 THE DETECTIVE”というミステリー系の作品もあるんで、こちらも楽しみです!!日本で公開して欲しいですね。

 香港映画なんで、ランニングタイムが86分と短めです!でも、始まって30分もしないうちにネタ割れ状態です。でも、本当は、あと10分くらい短くても良かったかも。
 始まって20分強で、「精神分裂」や「妄想」についての説明が入ります。オキサイド・パン監督の作品だし、「恋愛物」なわけ無いですし、最初からスリラー映画だと分かって観る観客ばかりですよね。
 それにタイトルの「妄想」もすでにネタバレに近いですしね。

 始まって、1時間くらいしてから、脚本と監督のクレジットが出ることが1番の「ビックリ」かも!!
 そこからが本来の「ネタ割れ」の時間のはずなのに、そこに行くまでにある程度、ネタバレ状態です。
 ショーン・ユーが、会社に行かないことや、口数が少ないことで観てる人は「絶対にオカシイ!!何かあるはず」って思うはずですもんね。
 ショーン・ユー演じるワイホウの扱いも、あんまりにもあっけないところもいかにも香港映画です。これがハリウッドだったら、何とか脱出しようとするシーンとかあるはずなのに、一切無いですからね!! 

 脚本家と監督のクレジットが出てから、本当はそこからネタバレシーンになって衝撃を与えようとしたのかもしれないですけど、全然驚けない!!フランス映画のオードレ・トトゥ主演の『愛してる、愛してない...』(2002年)みたいな感じで急展開な印象を与えたかったのかもしれないですけど、今作『妄想 diary』の展開では、自分的には、あんまり効果をあげてるとは思えないです!!まぁ観てる人を驚かせようとは思っていないんでしょうけどね!!
 
 後半部分が『愛してる、愛してない...』くらい急展開だったら面白かったですけど、ウィンナの正体が分かるくらいじゃあんまり驚けないです。パン兄妹の熱烈なファンには面白く感じれるかも!! 30点

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オキサイド・パン
ポニーキャニオン


『愛してる、愛してない...』事前に作品の情報を得ないで観て下さい。

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「食人族」てんこ盛りDVD-BOX発売!!

2008-07-17 21:05:44 | DVD新譜の記事
 ネット上で少し話題になっているんでご存知の方も多いと思うんですけど、ルジェロ・デオダート監督の『食人族』が“てんこ盛り食人愛好家盤”としてDVD-BOXとして、2008年9月12日に「J.V.D.」さんから3枚組みで再発売になります!!
 今作も廃盤(品切れ??)になってるんで以前のバージョンがプレミアム価格になっているので、うれしい再発売です。
 しかも、ディスク本編には、なんと「日本語吹き替え」つきらしいです!!日本語吹き替えで『食人族』が観れます!!

自分にとって、この「日本語吹き替え」つきって要素が1番と言っても良いくらい、すごく大切な要素ですからね!! 

 超有名な話ですけど、当時の日本でまさに「大ヒット」した映画です。確か、その年の洋画配給収入でもベスト10に入った作品です。1983年は『スター・ウォーズジェダイの復讐』、『007オクトパシー』、『ランボー』等、まさに大ヒット作に混じってのベスト10入りですからね!!
 自分的には、今作が公開された前年に公開された『探偵マイク・ハマー俺が掟だ!』が配給収入ベスト10に入って欲しかったんですけどね!!

 とにかく日本語吹き替えつきでの発売なんで「うれしーっ!!うれしーっ!!うれしーっ!!うれしーっ!!うれしーっ!!」

 『食人族』も、けっこう好きな作品だったですけど、字幕のみだったんで今までDVDを買ってなかったんですよね。買わないでいると、こういう良いこともあるんですよね。こういう旧作に「日本語吹き替え」をつけてくれるなんて!!J.V.D.さん、ありがとうございます!!それにしても「日本語吹き替え」つける基準ってなんなんでしょう??
 ところで、当時、今作を、ドキュメンタリーみたいに感じていた映画ファンがいたんですよね!自分は、今作はストーリーもあるし、絶対にそんなこと感じませんでしたけど、ある意味、こういうドキュメンタリー風の作品のパイオニアかもしれないですね!!
 良く考えると監督もルジェロ・デオダートだし、どう考えても「フィクション」でしょう!!ルジェロ・デオダート監督といえば刑事アクション『バニシング』(ビデオ題:『ダーティ・デカまかりとおる!』)(76年)や、パニック映画と思わせといて実はサスペンス映画の『コンコルド』(79年)等を監督したエンターテイメント派ですからね。
 『バニシング』や『コンコルド』を監督したことより、ルジェロ・デオダート監督が1978年に青春物『フィーリング・ラブ』を監督していることの方が、こういう映画ファンの間ではビックリかも??
 イタリア映画の監督なんで、ほとんどの監督が何でもかんでも監督しちゃうエンターテイメント派なんですけどね。

 『バニシング』や『コンコルド』も日本語吹き替えつきでDVD化されないでしょうかね??自分は『コンコルド』はTVの映画劇場で観たんですけど、パニック映画と思って観た自分は、あまりの展開に呆然とした記憶があります。
 「えーっパニック映画じゃない!!ジェームズ・フランシスカス主演のB級サスペンス映画だ!!」って。思わず画面に突っ込んじゃいました!!

 ルジェロ・デオダート監督といえば、残酷シーンを収録した完全版で『サバイバル・ショット恐怖からの脱出』(85年)もDVD化して欲しいですね。本当は『サバイバル・ショット恐怖からの脱出』は廉価版で出して欲しい気もしますけど。

食人族 てんこ盛り食人愛好家盤

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 同じくJ.V.D.さんからDVDを発売中の『サンゲリア』も日本語吹き替えつきで再発売して欲しいです。『食人族』のように日本語吹き替え新録でお願いします!!
 日本語吹き替えつきで発売したらすぐに「買いなおす」のに!!
 日本語吹き替えつけるときは、TBSの「金曜ロードショー」(金曜深夜)のTV放映したカット版でなくて新録でつけて下さい!!1980年代は、こういうゾンビ映画もカット版とはいえ、TVで放映してたんですもんね!!良い時代でした!


サンゲリア 25th ANNIVERSARY SPECIAL EDITION

J.V.D.

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『野良犬たちの掟』イタリア実録ギャング物

2008-07-14 22:55:37 | ドラマ

野良犬たちの掟
ROMANZO CRIMINALE(2005年イタリア、フランス、イギリス)
 監督          ミケーレ・プラチド
 脚本          ジャンカルロ・デ・カタルド
              サンドロ・ペトラグリア
              ステファーノ・ルーリ
              ミケーレ・プラチド
 出演          ステファノ・アコッシ
              キム・ロッシ・スチュアート
              ピエフランチェスコ・ファビーノ
              クラウディオ・サンタマリア
              リカルド・スカマルシオ

 ■ストーリー■
 1970年代、レバノン、フレッド、ダンディ、ネロ、バッファロー、チーロたち若者たちは、ある日、男爵を誘拐して100億リラの身代金を要求するのだった。身内との交渉で30億で手を打った彼らだったが、レバノンは人質の男爵を殺してしまうのだった。大金を手に入れた彼ら野良犬たちは25億の資金を元に、組織のカジノを襲ったり、麻薬の売買を始めグループの力を強大にしていくのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■
 2006年のベルリン映画祭で絶賛され、イタリアのアカデミー賞と言われる「ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞」で8部門を受賞した実録ギャング物。

 でもマジメな賞を受賞する作品なんでアクション映画度はかなり低いです。
 
 自分はギャング物ってあんまり観ないんですけど、イタリア映画だっていうんで鑑賞しました。
 今作のランニングタイムはなんと、ハリウッドのメジャー作品のように147分もあります!!
 オリジナル版は152分なんで、5分くらいカットされているんでしょうかね??あと、海外でリリースされている“エクステンドバージョン”では174分もあるようです!!
 
 今作が174分!
 長すぎ!長すぎ!
 
 90分から110分くらいの長さの多いイタリアのエンターテイメント映画で、今作は軽く120分超えの作品なんですよね。エンターテイメントなアクション映画でなく、実録物のマジメな作品ってことですよね。
 
 マジメな作品ですけど、そこはイタリア映画!それほど、退屈することもなく観れます。
 途中までギャング団のリーダーだった「レバノン」が映画から退場しちゃうあたりあから俄然映画が面白くなっていきます。
 フレッド、ダンディと、それぞれのキャラクターが中心に描かれていきます。「レバノン」が死ぬあたりから、今作のラストは全員皆殺しの展開になるんだろうな!!って思わなくちゃいけなかったんですけど、ストーリーに引き込まれていくうちにそんなことも考えずに観てました。
 
 最後の方の展開はフレッドや、フレッドの恋人の退場の仕方なんて、まさにイタリア映画!!有無を言わさない展開で後味も悪いまま映画が終わっちゃいます。
 それにしても、あの警察署長、最後まで生き残りましたね!!1970年代のイタリアだと警察も組織と癒着してるイメージがあるんで、あの署長も退場しちゃうのかな??って思ったんですけどね。事件の核心の近くまで行ったんでてっきり殺されちゃうと思ってました。

 「ギャング物って、ギャングが主人公だけに感情移入出来ないんだろうなぁ」って思ってみてたら、最初の誘拐事件からして、さっさと人質を殺しちゃって、感情移入どころか少し引いちゃいました。
 
 「ギャング映画」でギャングを主人公にした作品で好きな作品って、『殺しのギャンブル』(1973年)とか、アルベルト・デ・マルチーノ監督のアクション『続シンジケート』(1973年)くらいしか観た記憶が無いです!!『ザ・ボス暗黒街の標的』(1973年)も好きな作品ですけど主人公は殺し屋ですもんね。 
 そういえば『続シンジケート』も、日本語吹き替えつきでDVD発売して欲しいです。かなり前にTV東京で2時間枠で放映したことがあるんで、音源が残ってると良いですけどね。

 また、話題がずれちゃいましたけど、今作『野良犬たちの掟』なんですけど、本当に「実録物」って感じですけど、ちゃんと面白く見れちゃうあたり、けっこう良く出来ているのかも。こういう「実録」チックな作品が好きならけっこう楽しめると思うんですけどね。
 でも、自分は「ギャング映画」も「実録物」も苦手なんで点数は厳しくなっちゃいます。30点

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『着信アリFinal』これで終りにして。

2008-07-13 21:23:24 | 日本映画

着信アリFinal
(2006年日本)
 監督          麻生 学
 脚本          大良 美波子
              真二郎
 原作          秋元 康
 出演          黒木 メイサ
              堀北 真希
              ジャン・グンソク

 ■ストーリー■
 修学旅行で韓国に行った安城高校の生徒たち。修学旅行を楽しむ生徒たちだったが、しかし、クラスの生徒の1人のケータイ電話に自分からのメールが入るのだった。自分のケータイから来たメールを受け取ったその生徒は「メール」通りに死んでしまうのだった。
 その後も「死のメール」が入り、次々と安城高校の修学旅行生たちが死んでいくのだった。草間えみりは、この謎の事件が修学旅行に参加していない松田明日香が関わっているのではないかと思うのだが・・・。

 ■感想■
 ケータイ電話をテーマにしたJホラー映画『着信アリ』(2004年)の第3弾。
 1作目もTVの映画劇場で観たんですけど、大して続きを観たいと思っていないうちに、2作目どころか3作目の「final」を先日TVの映画劇場で放映していたので鑑賞しました。
 
 1作目がどういう作品だったのか忘れてしまったんですけど、3作目の今作はかなり印象に残る作品になりそうです!!
 パソコンにのり移った幽霊(??)に対して、たくさんのメールを送って幽霊を退治ですって!!
 一般人の協力を得てメールを送られた、堀北真希のパソコン、確かに煙吹いてました!!なんか良く分からないんですけど、どれくらいたくさんのメールを送ったんでしょう??
 メールを送ったっていうことよりも、たくさんの人がヒロインに協力したってことで幽霊が反応したんでしょうね。

 なんか1作目は、それなりに「怖そうな」Jホラー映画になっていた気がするんですけど、この3作目は、なんかTVドラマみたいな感じな作品になっちゃった気がするんですけど、どうでしょう??
 1作目には、柴咲コウ、堤真一、岸谷五郎、石橋蓮司と日本映画のホラー映画としてはかなり豪華なキャストだったのに、シリーズ3作目の今作は、2人のヒロイン堀北真希、黒木メイサ以外の出演者は、「お笑い」タレントの板尾創路くらいしか良く分からなかったです。それだけでも、なんか「小ぶり」な印象を受けちゃいます。直接的なスプラッター的な描写も無いですし、本当に「何とかサスペンス劇場」の“夏の怪奇シリーズ”みたいな印象です。

 堀北真希と黒木メイサ、2人をヒロインを描くアイドル映画と思えば十分すぎるほど映画的で面白いですけどね。
 どうせなら、もっともっとアイドル映画っぽく作ってくれた方がよっぽど良かったのに。もうちょっと、ホラー映画っぽくない「息抜き」的な描写をたくさん入れて肩の力を抜いて作ったら面白かったのに。
 
 何の期待もしないで観るんなら、十分面白いですけど、シリーズ物の3作目ですから、もっと真剣にホラー映画にして欲しかったです。
 こういう作品を観ると、ハリウッドでリメイクされた『パルス』(2006年)のオリジナルの『回路』(2000年)って、真剣にホラー映画を作っていたなぁ!!って思っちゃいます。
 同じくハリウッドでリメイクされた『リング』(1998年)とかも「Jホラー」のブームを起こすほどの作品でした!『回路』『リング』とまで行かなくても、もう少し志高くホラー映画を作って欲しいですね!

 でも、このケータイ電話に「死のメール」や「死の着信」があるアイデアが良かったのか、『着信アリ』も『ワン・ミス・コール』(2008年)としてリメイクされちゃいました。
 このハリウッドのリメイク版の方が観てみたかったりして!!20点

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『ゲゲゲの鬼太郎』劇場ドラマランド。

2008-07-10 22:03:14 | 日本映画

ゲゲゲの鬼太郎
(2007年日本)
 監督          本木 克英
 脚本          羽原 大介
 出演          ウエンツ・瑛士
              井上 真央
              田中 麗奈

 ■ストーリー■
 妖怪、ゲゲゲの鬼太郎のもとに、人間の小学生、健太から依頼がくるのだった。テーマパーク建設のために稲荷神社の解体工事が始まって、不気味な妖怪たちが出現していたのだ。一方、妖怪の世界で封印されていた「妖怪石」が何物かに盗まれてしまったのだ。「妖怪石」を持っていると疑われた健太に、石を返すよう妖怪たちが迫ってくるのだった。

 ■感想■
 人気コミックで、何回も、何回もアニメ化されてシリーズ化されている「ゲゲゲの鬼太郎」の実写映画化作品。
 2007年4月に劇場公開された作品です!
 続編『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』の劇場公開にあわせて、2008年7月5日のフジTV系の「土曜プレミアム」で放映されました。一昨年までだったらレンタル開始くらいに、借りて観て記事にしていたんでしょうけど、昨年からはほとんど映画を観てないので、TVで放映されるまで待っちゃいました。
 「いつか観なきゃ!いつか観なきゃ!いつか観なきゃ!」とまでは思っていませんでしたけど、「いつか観れたら…」くらいは思っていたんですけどね。
 だからレンタルDVD借りて観ないでいました。TVで放映してくれて良かったです。

 主人公、鬼太郎にウエンツ・瑛士、猫娘に田中麗奈、ねずみ男に大泉洋、砂かけばばあに室井滋、子泣き爺に間寛平がそれぞれ妖怪を演じています。評判があまり良くなかった今作ですけど、出演者たちは、それなりに雰囲気が出てるし、出演者的にはメイクを含めてOKです!!
 
 でも、肝心なストーリーがひどすぎです!!
 ヒドイ!!
 ヒドイ!!
 ヒドイ!!
 ヒドイ!!
 人間の主人公のキャラクター、小学生の健太を襲ってきた空狐がまるで「悪党」のように描かれてますけど、良く良く映画を観てると、結局「空狐」たちの方が、正しい気が・・・。
 どう考えても、「妖怪」の大切にしている「妖怪石」を隠し持っている健太の方が悪いでしょ!!
 ヒドイ!
 ヒドイ!!
 こんなストーリーを映画版で作るなんて、もうちょっと考えて欲しかったです。
 
 劇場映画にするのにピッタリのストーリーをもともっと練りこんで欲しかったです。TVのスペシャルなドラマじゃないんですから。
 でも、小学生や中学生くらいの年齢だったら、今作を観たらけっこう楽しめるんでしょうか??
 主人公も小学生だし。あまりどぎつくないストーリーもファミリームービーとしては最適かも。自分の好みじゃないですけどね。 20点

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『エンド・ゲーム大統領最期の日』J・C・ポロック脚本

2008-07-09 00:37:42 | アクション

エンド・ゲーム大統領最期の日
END GAME(2007年アメリカ)
 監督          アンディ・チェン
 脚本          J・C・ポロック
              アンディ・チェン
 原案          J・C・ポロック
 出演          キューバ・グッディン・JR
              アンジー・ハーモン
              ジェームズ・ウッズ
              アン・アーチャー
              バート・レイノルズ
              ジャック・スカリア

 ■ストーリー■
 シークレットサービス、アレックス・トーマスはハワード合衆国大統領の警護中に大統領が狙撃され暗殺されてしまう。直接の犯人はその場で警護班に射殺されるが、新聞記者のケイトはこの事件の取材中に犯人が単独犯でないことを突きとめるのだった。そして、ケイトの取材の行く先々で関係者が次々と殺されていくのだった。ケイトはアレックに取材の協力を頼むが、それを観た謎のグループがケイトとトーマスを暗殺しようとするのだった。

 ■感想■
 アクション小説家、J・C・ポロックが原案、脚本のアクション映画。
 あの「樹海戦線」「復讐戦」「終極の標的」(すべてハヤカワ文庫)等、アクション小説や、スリラー小説の傑作「かくも冷たき心」を書いたJ・C・ポロックが原案、脚本を担当している作品で、テーマが大統領暗殺を描いた作品だっていうんで、すごく期待しちゃいました!!

 「プロVSプロ」の対決を描いたアクション小説のベテラン、J・C・ポロックが脚本を書いたのにも関わらず、映画のデキはごくごく普通のB級アクション映画でした。それも本当に、ごくごく普通のデキのアクション映画でした。小説ではあんなにエンターテイメント作品を書くJ・C・ポロックなのに、映画の脚本を書いたら普通の作品になっちゃいました。
 見せ場よりも、リアリズムなのか主人公を襲撃してくる敵との対決シーンは、本当にアッサリしてます。
 
 「え、これで終り??」
 
 みたいな感じであんまり盛り上がらないシーンの連続です。
 あんまりどころか全然盛り上がらない!!本当の銃撃戦とかって、あんな感じなんですかね??
 盛り上がらない!!とは言ってもけっこうB級アクション映画としては十分なハデなカーチェイスとかは用意されてるんですけどね。

 とにかくストーリーが、以前どこかのB級アクション映画で観たコトあるようなデジャヴュ感たっぷりのシーンの連続の中でしか進みません!!
 大統領暗殺犯の取材を進める女性記者ケイトの行く先々で次々とド派手な暗殺が!!暗殺犯と思われている家族なんて住んでいる家(あれ、トレーラーハウスだったけかな??)ごと大爆発させる始末!!
 “映画的”には大正解なプラスチック爆弾を使った大爆発ですけど、ストーリー的には、あんな爆発起こしたら逆に目立っちゃっいます!!
 「何、そんなにハデなコトしてるの??」
 もう観てる観客から突っ込みが入りそうです!!
 
 大統領暗殺犯の家族が爆発で死んだら、警察だってちゃんと捜査するでしょう!!大体、ヒロインのケイトが取材してるんだから、彼女を1人を殺しちゃえば、こんな大騒ぎにならないはずなのに、なぜか目撃者や家族を殺していきます!!
 もう、こういうところが、いかにもB級アクション映画で最高です!!
 
 ストーリーはB級ですけど、主人公キューバ・グッディン・JRの上司にジェームズ・ウッズ、軍部に影響力を持つ将軍にバート・レイノルズ、大統領夫人にアン・アーチャーと出演者はやたらと超豪華です!!
 ジェームズ・ウッズ、バート・レイノルズ、アン・アーチャーが豪華なんていうとメジャー作品のファンには“??”かもしれないですけど、B級アクション映画ファンだったら大喜びのキャスティングです!!

 中盤あたりで、暗殺犯の黒幕や動機がネタバレになっちゃいますけど、この事件の発端になる原因がいかにもB級アクション映画的で良いでしょ。
 
 「でも、まさか、そんな土曜ワイド劇場みたいな動機で映画を作らないですよね」
 
 とか思って観てたら、ホントに想像通りの黒幕と動機でした!!
 
 でも、あんな動機で殺されたら大統領もたまったもんじゃないですよね!でも、黒幕の指示に従っているのが、ジェームズ・ウッズなのか、バート・レイノルズなのかは分からなかったですけどね!どうせだったら、2人とも事件に関係なかった方が良かったのに!!2人とも怪しすぎですから事件に関係無かった方が、驚けたのに。
 
 確か、マイケル・ダグラス、キーファー・サザーランド主演の『ザ・センチネル 陰謀の星条旗』(2006年)で、誰かが言ってましたけど、「シークレットサービスで、大統領暗殺に関わった人間は今まで誰もいません」って。
 それなのに、今作は余りにも安易な犯人!!
 安易というより、この展開は強引すぎ!!
 いくら黒幕からの指示とはいえ、ちょっとヤリスギでしょ。

 TV朝日系の「日曜洋画劇場」やTV東京の「木曜洋画劇場」で放映されたら、ノホホンと観るには最適な1本です!実は、今作のコトけっこう好きです!!
 観てる間にドンドンとストーリーが進んでいって、いつの間にか事件が解決しちゃうところもTVで観るには最適な作品です。 65点

エンドゲーム/大統領最期の日 [DVD]
キューバ・グッディングJr,ジェームズ・ウッズ,アン・アーチャー,バート・レイノルズ
NIKKATSU CORPORATION(NK)(D)

 
実は、J・C・ポロックのアクション小説と同じくらい好きな作品です。

かくも冷たき心 (ハヤカワ文庫NV)J.C. ポロック早川書房このアイテムの詳細を見る
ミッションMIA (ハヤカワ文庫NV)
伏見 威蕃
早川書房

 

デンネッカーの暗号 (ハヤカワ文庫NV)
広瀬 順弘
早川書房

 

樹海戦線 (ハヤカワ文庫NV)
沢川 進
早川書房

 

トロイの馬 (ハヤカワ文庫NV)
沢川 進
早川書房

 

復讐戦 (ハヤカワ文庫NV)
広瀬 順弘
早川書房
略奪者 (ハヤカワ文庫NV)
J.C. Pollock,広瀬 順弘
早川書房



終極の標的 (ハヤカワ文庫NV)
J.C. Pollock,広瀬 順弘
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射程圏 (ハヤカワ文庫NV)
J.C. Pollock,中原 裕子
早川書房

 

狙撃 (ハヤカワ文庫NV)
J.C. Pollock,広瀬 順弘
早川書房

 

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『ヒルズ・ハブ・アイズ2』今度は続編だ

2008-07-08 00:40:35 | ホラー

ヒルズ・ハブ・アイズ2
THE HILLS HAVE EYES 2(2007年アメリカ)
 監督          マーティン・ワイズ
 脚本          ウェス・クレイヴン
              ジョナサン・クレイヴン
              サム・マッカーディ
 出演          マイケル・マクシミリアン
              ジェシカ・ストループ

 ■ストーリー■
 核の実験場だった16地区では、謎の殺人鬼たちによって殺人事件が起き、軍は掃討作戦を実行した。その後、軍は16地区に監視システムを置くことを決定し、その作業が進められていた。監視チームに荷物を届けるため、新兵のグループは16地区に向かうが、16地掃討作戦で生き残った殺人鬼たちが、監視システムを設置していた軍関係者を襲っていた。

 ■感想■
 ウェス・クレイヴン監督の1977年の荒野を舞台にしたスラッシャームービー『サランドラ』のリメイク作品『ヒルズ・ハブ・アイズ』(2006年)のヒットを受けて作られた続編。
 
 前作『ヒルズ・ハブ・アイズ』の監督がアレクサンドル・アジャ監督だったのに対して、今作は監督は日本では初お目見えのマーティン・ワイズにバトンタッチしてます。
 今作は、アレクサンドル・アジャ監督の前作がかなり面白いホラー映画だっていうことが認識出来る作品になってます。
 前作を観たときは、「『ヒルズ・ハブ・アイズ』は普通のスラッシャームービーレベル??」
 って思いましたけど、こういう平凡なスラッシャームービーの続編を見せられると前作が「普通」どころか「かなり面白いコト」に気づかされます。

 フレンチスプラッターの傑作『ハイテンション』(2003年)のアレクサンドル・アジャ監督が撮った『サランドラ』のリメイクだっていうことで、1作目は期待度が★★★★★だったため、普通の作品に思えちゃいました!
 前作は期待が高すぎたために、初めて観たときは面白さが余り感じられませんでした。しかし、最初から期待度が低いのにも関わらず面白く感じられない今作を観ると、前作『ヒルズ・ハブ・アイズ』との差は歴然です!

 前作は、殺人鬼に襲われるのが普通の家族でしたけど、今回は襲われる被害者が軍の新兵に代わってます。兵隊ですけど経験無しの新兵なんで、やられ放題です。実弾をあまり持ってないのが唯一緊張感を持たせるようなアイデアになってますけど、“軍の兵隊VS殺人鬼集団”っていうわりには全然盛り上がらないです。

 どうせなら、実戦経験の無い新兵じゃなくて、ランボーや『リーサル・ウェポン』のメル・ギブソンがベトナム戦争時代に所属していたような特殊部隊とでも戦って欲しかったです。素手やナイフだけでも殺人鬼たちより、はるかに強そうですもんね。
 
 今作は、騒いでる印象しかないような、まるっきり頼りない新兵たちが襲われるんで、あんまり緊張感が無いです。被害者が前作の家族の方が観てて面白く感じられました。
 今作も特別につまらないワケじゃないんですけど、いかんせん『ヒルズ・ハブ・アイズ』の続編と思うと、かなり点数が低くなっちゃいます。今作が1980年代に作られたスラッシャームービーの1本だったら、それなりに評価されるんでしょうけど、わざわざ2007年に作られた作品と思うと、「なぜ、2007年の今、こんな作品??」って思っちゃいます。

 襲われるのが一般人でなくて軍人っていう“軍隊VS殺人鬼集団”って発想自体は良かったと思うんですけどね。
 その他にも
 “殺し屋VS殺人鬼集団”
 “武装した銀行強盗VS殺人鬼集団”
 とか色んなパターンがあると思うんですけどね。
 武装した犯罪者が吸血鬼集団と戦う『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(1996年)という変則的な作品がすでにありましたね。
 こんな変則的なことを考えるのはクエンティン・タランティーノ監督みたいな、こういう映画が好きな監督だけなんでしょうかね??
  30点 

ヒルズ・ハブ・アイズ2アミューズソフトエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る


 
前半と後半がまるっきり違う印象の作品
フロム・ダスク・ティル・ドーン

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『ヒルズ・ハブ・アイズ』砂漠のわらの犬

2008-07-07 00:41:19 | ホラー

ヒルズ・ハブ・アイズ
THE HILLS HAVE EYES(2006年アメリカ)
 監督          アレクサンドル・アジャ
 脚本          アレクサンドル・アジャ
              グレゴリー・ルヴァスール
 出演          アーロン・スタンフォード
              キャスリーン・クインラン
              ダン・バード
              エミリー・デ・レイヴィン
              ロバート・ジョイ
              ビリー・ドラコ

 ■ストーリー■
 元警官のボブは警察を退職し警備会社に勤めていた。ボブは妻のエセルと、娘リン、リンの夫ダグ、息子のブレンダ、ボビーを連れトレーラーで砂漠を渡り銀婚式旅行のためカリフォルニアへ向かっていた。途中、立ち寄ったガソリンスタンドで近道を聞いたボブは、その近道を走るが、砂漠の真ん中でタイヤがパンクし立ち往生してしまうのだった。

 □■□ネタバレあり!!□■□
 
 ■感想■
 1977年のウェス・クレイヴン監督の砂漠を舞台にしたスラッシャームービー『サランドラ』のリメイク作品。
 一時、日本公開が危ぶまれましたけど、無事に劇場公開されました。

 『サランドラ』のリメイクなんて、今さらなんで??って感じですけど、ネタ切れハリウッドなんでしょうが無いんでしょうね。
 まぁ、リメイクっていうだけで、それだけで話題にもなりますしね。

 リメイクということもあって、ストーリーが分かっているだけに前半から中盤までの展開は、ちょっとダレ気味かもしれないですね。
 ランニングタイム107分と、ちょっと長めなのも原因だとは思います。テンポを考えると、もう少し短い方が良かったです。
 『ハイテンション』(2003年)ではちょっと短すぎ??って思うほどタイトなスリラー映画に仕上げたアレクサンドル・アジャ監督ですけど、ハリウッドでメジャーな作品っていうことでなんでもかんでも入れて、長くしちゃったんでしょうかね??

 スプラッター映画としては、ごくごく普通の作品です。
 ただ、おだやかな性格の主人公の性格がこういったスプラッター映画では珍しい感じ変身していきます。
 スプラッター映画では最後に生き残ったヒロインがシリアルキラーに最後の最後に反撃するシーンはありますけど、今作では、主人公が延々と殺人鬼ファミリーに立ち向かっていきます。
 「拳銃を持っても自分を撃っちゃう」とか言ってたのに、家族を殺され、赤ん坊を誘拐されたあたりから『わらの犬』のダスティン・ホフマン状態に!!
 それも、義理の弟に「計画的に行動しよう」とか言っていたのに、結局バットを持って、愛犬ビーストを連れて敵地に乗り込んで行っちゃいます。
 非暴力主義で、義理の父親から「あいつは民主党支持者だから」とかバカにされていた感じで言われていたのに、暴力性に目覚めて殺人鬼ファミリーに立ち向かっていきます。どうせだったら暴力シーンでスローモーションでも使ってくれたら良かったのに!!
 
 この一見おとなしそうなダグがもっともっと暴力的になって、血まみれなアクションシーンを見せてくれても良かったのに!!ダスティン・ホフマン演じる善良な市民が、チャールズ・ブロンソン演じるポール・カージーになっちゃうくらいに変化を見せて欲しかったです。それも『ロサンゼルス』のときの家族の復讐をするポール・カージーでなくて、もはや殺すために殺すみたいな『バトルガンM-16』のポール・カージーみたいな感じで暴れて欲しかったです!!
 殺人鬼ファミリーがもっといて、ダグの暴れる見せ場を増やしてくれれば良かったのに。

 こういうスプラッタームービーを観るたびび思うのは、襲われる被害者が一般的な市民でなくて、スティーヴン・セガールとかチャック・ノリスとかだったら面白いのに!!
 
 父親役がチャック・ノリス、母親役がシンシア・ラスロック、長女の夫がゲイリー・ダニエルズ、長男がジョン・シナみたいな家族が殺人鬼ファミリーに襲われるような作品があっても良いのに!!殺人鬼ファミリーも注意しないと、すぐに返り討ちにあっちゃいそうで緊張感があって良いのに!!もはやホラー映画じゃなくて、アクション映画かコメディ映画になっちゃいそうですね。

 話題を『ヒルズ・ハブ・アイズ』に戻すと、スプラッター映画ファンなら1度は観てみても良いかも。 65点

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オリジナル版の『サランドラ

サランドラ コレクターズ・エディションキングレコードこのアイテムの詳細を見る



アレクサンドラ・アジャ監督が一躍脚光を浴びたフレンチスプラッター。

ハイテンション アンレイテッド・エディション角川エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る



ていねいにも「割れたメガネ」を拾うシーンまで用意されてます!!

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字幕、吹き替え??

2008-07-06 04:06:52 | 映画、DVDに関する雑記
 昨日、超雑音混じりに、関東のラジオ局(東京は有楽町)のニッポン放送の「小倉智昭のラジオサーキット」を聞いていたら、たまたま映画のネタになりました。昨日のリクエストハガキのネタは
 「あなたはどっち派??私のまわりの二択論争」
 だったんですけど、その中で視聴者からハガキで、映画を観るとき「吹き替え」か「字幕」かという2択ネタがあったんで、そういうネタになったんですけど、小倉智昭さんは「字幕派」だそうです。
 だって、吹き替えで観ると、吹き替えている俳優の顔がちらついちゃうからだそうです!!
 
 断然「吹き替え派」の自分は自分はそんなことないんですけどね!!
 例えば、メル・ギブソンの声を安原義人さんや山寺宏一さんが吹き替えていたら、安原義人さんや山寺宏一さんの顔が浮かんじゃうんでしょうかね??
 ウッディ・アレンの声を羽佐間道夫さんが葺き替えていたら、羽佐間道夫さんの顔が思い浮かんじゃうんでしょうか??
 シルベスター・スタローンの声をささきいさおさんや羽佐間道夫さんが吹き替えていたら…。(以下同文)
  
 本当はたくさん書こうと思いましたけど、際限無くなるのでやめました。

 小倉智昭さんが言ってるのって、それってメル・ギブソンの声を柴田恭平さんが吹き替えたり、ウッディ・アレンの声を角野卓三さんが吹き替えたりしたときの話じゃないんでしょうかね??普通のテレビの映画劇場では、吹き替えてる俳優さんの顔が思い浮かんじゃうなんて、あんまりそんなコトは無いと思うんですけどね。あ、あとブルース・ウィリスの声を村野武範さんが吹き替えるのも微妙ですけど。

 自分は、エンターテイメントの作品は特に「日本語吹き替え」でしか観たくないんですよね。
 自分はDVD買うときの基準も「吹き替え」が付いているかいないか??みたいなところもあるんで、積極的に字幕で映画を楽しめる人って、うらやましい限りです!!

 ところで、今日は「TVの2時間枠の映画劇場」の吹き替え音源で良いので日本語吹き替えつきでDVD再発して欲しい作品をいくつかあげておきます。(『デスレース2000年』は85分枠の放映版ですね)

□『デスレース2000年
 最近(と言っても2月くらいですけど)再発されましたけど、字幕のみでした。DVD発売前にTV東京で深夜に放送されたんで、てっきり「日本語吹き替え??」と思いましたけど、なんとTV東京放映版も「字幕」でガッカリ!!TV東京で1度か2度放映したことがあるんで、その音源を使用して「日本語吹き替え」つきで発売して欲しかったです。
 
デスレース2000

ジェネオン エンタテインメント

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□『警部
 『警視コマンドー』みたいなタイトルでビデオテープが発売されていた『警部』も最近、DVD化されました!!
 今作も「字幕のみ」でのリリース!!フジTV(TBSだったかも??)で深夜放映した吹き替え音源使用して欲しかった!!たしか90分以上の音源だったような気がするんですけど、勘違いですかね??
ジャン=ポール・ベルモンドの警部

IMAGICA TV

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□『パリ警視J』 
 同じくジャン・ポール・ベルモンドのハードアクション!!
 ジャン・ポール・ベルモンド主演のアクション映画の中では『プロフェッショナル』『警部』と並んで好きな作品!!深夜に2時間枠かそれに近い時間枠で放映されたことがあるはず!!日本語吹き替え付きで再発お願いします!!
パリ警視J

東北新社

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□『ロッキー・ホラー・ショー
 何度も、何度も、何度も色んなバージョンが発売されている『ロッキー・ホラー・ショー』ですけど、なぜか日本語吹き替えはいまだについていません!!
 フジテレビの深夜枠で日本語吹き替えつき放映したことがあるはず!!日本語吹き替えつきで発売して!!
ロッキー・ホラー・ショー (2枚組特別編)

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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□『ダーティファイター燃えよ鉄拳
 こういうごくごく普通の肩の凝らないエンターテイメント作品こそ、「日本語吹き替え」つきで発売して!!
 ここ数年で何回か「日本語吹き替え」つきでTVの映画劇場で2時間枠で放映してるので音源はあるはず!!
ダーティファイター 燃えよ鉄拳

ワーナー・ホーム・ビデオ

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□『恐怖のメロディ
 クリント・イーストウッドの作品の中では『ダーティファイター燃えよ鉄拳』に並んで好きな作品。
 TV東京の「午後のロードショー」で何回か放映してるのでその音源を使用して欲しいです!!
 
恐怖のメロディ

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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□『悪魔のシスター
 ブライアン・デ・パルマ監督の初期の傑作。
 ブライアン・デ・パルマ監督の作品は、メジャーな大作志向の作品より、こういうサスペンス映画の方が好き!!
 確かTV朝日系の「日曜洋画劇場」かTBS系の「月曜ロードショー」で放映されたことありませんでしたっけ??『悪魔のシスター』だけTV放映の自信ありません。でも1度、放映された気がするんですけどね。
悪魔のシスター

紀伊國屋書店

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『パートナー』未公開香港ノワール

2008-07-01 00:32:03 | 香港映画

パートナー
横行覇盗 PARTNERS(2000年香港)
 監督          ビー・チャン
 脚本          ポール・チュン
 製作          ダニエル・ラム
 出演          エリック・ツァン
              サイモン・ヤム
              マイケル・ウォン
              リーアム・パン
              マリー・クワン
              チャップマン・トウ 

 ■ストーリー■
 元兵隊クァンは、元警官のリックと組み武装強盗のチームを組んだ・順調に銀行を襲いマレーシアに飛ぶのだった。マレーシアでフイとも組むのだった。フイは友人も多く人脈もあった。その強盗団に運転手のホンを加えたチームに潜入捜査官ワーは半年かけて仲間になるのだった。タイで強盗を働くがワーはすでに正体がばれており、銀行を襲撃中に殺されてしまうのだった。ワーを殺された香港警察は、タイ警察に捜査の協力を依頼するのだった。順調に仕事をこなす彼らだったがリーダー格フイには、「金」以外に目的があったのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 
 ■感想■ 
 エリック・ツァン、サイモン・ヤム、マイケル・ウォン主演の香港ノワールアクション。
 この作品、スタッフを観ていたら脚本家のクレジットが無かったような気がするんですけど、どうなんでしょう??
 まぁ、確認しているのは英語の表記ですけどね。
 普通は脚本家のクレジットで「Written by」とか「Screenplay by」とか出るのに、今作では「Scriptwriter」とかって出てたようにみえたんですけど。
 TVのモニターが小さいので自信が無いんですけど、確かそうだった気が。実は漢字の方は字が小さすぎて見えませんでした。いまだに脚本が無いんでしょうかね??かつて香港映画は脚本が無かったんで、その流れで作っちゃったんでしょうかね??
 とりあえず、有名な俳優を3名をそろえるコトが出来たから、タイに行ってもらって、銀行襲撃シーンやら口論してるシーンを撮っちゃいました。みたいな感じなんでしょうか??
 違ってたらすいません。

 っていうのも、あんまり複雑な感じな作品でないのと、思わせぶりにも関わらず良く分からないストーリーで、ちゃちょいのちょいで作った感が漂ってるからです。
 それでもランニングタイム80分と短めなのと、ストーリーが単純なので、けっこう楽しく観れます。さすが香港映画。こういう作品は手堅くまとめます。本当にこういう未公開な香港映画のアクション映画を観れるだけで幸せな気持ちになれます!
 「韓流」ばっかりソフト化してないで、「香港映画」の「アクション映画」や1990年代以前の「武侠映画」をどんどんソフト化して公開して欲しいです。
 
 
 エリック・ツァンがいくら自分たちを危ない目に合わせたからといって、思い余って撃っちゃうのはまずいでしょ!!サイモン・ヤムのキャラクター、壊れすぎ!!それもマグナムで!!マグナムで撃ったら確実に殺しちゃうでしょ!!確実に当たらなくてもかすっただけでも大ケガですよね。
 あと、それからマシンガンの弾が切れたからって、取り出すのがリボルバーの拳銃だなんて、効率悪すぎ。拳銃を揃えたのもサイモン・ヤムなんだから、それなりの拳銃も用意しておかないと。
 マイケル・ウォンも、いくら好きになった女性が、エリック・ツァンとデキちゃったからって、排除しちゃおうだなんて、気が短かすぎ!!

 とにかく主人公たちに感情移入できにくい作品でした。
 最後のオチなんですけど、エリック・ツァンとデキちゃうマイケルウォンが好きになる女性のレイチェルの正体とかって特に必要なかったような気がするんですけど、どうでしょう??なんか取ってつけたようなオチで好きになれませんでした。

 とにかく、こういう風にキャラクターを万人受けするようにしないところも「香港映画」!!ハリウッドのメジャー映画とは大違い!!感情移入出来ないキャラクターたちが主人公でも、香港警察の潜入捜査官のエピソードやら、銀行襲撃シーンを入れたりして、それでも観客が退屈しないように作ってあるあたりも、さすが香港映画!好きです!! 50点   

パートナー《ある犯罪者たちの顛末》 [DVD]
エリック・ツァン
ARC
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