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『SHINOBI』大忍術合戦シノビ

2006-02-27 23:58:14 | 日本映画
SHINOBI
(2005年日本)
 監督 下山 天
 脚本 平田 研也
 原作 山田 風太郎(「甲賀忍法帖)
 出演 オダギリ・ジョー、仲間 由紀恵、椎名 桔平、黒谷 友香、沢尻 エリカ、寺田 稔 、坂口 拓、升 毅

 ■ストーリー■
 1614年、徳川の世は太平の時代に向かっていた。先代、服部半蔵が定めた掟により争うことを禁じられた伊賀と甲賀の忍者たち。中でも特殊な能力を持つ甲賀卍谷と伊賀鍔隠れの忍者たちの存在に恐れをなした天海僧正は、それぞれの里から代表5名づつを戦わせ、勝った方により、次期将軍を決めることにするのだった。徳川の陰謀の中、甲賀と伊賀の忍者たちは戦うことになるのだが、ところが、それぞれの代表の甲賀の弦之介と伊賀の朧はお互いの身分を知らずに知り合い恋に落ちた仲だった!!

 □■□超ネタバレあり!未見の人は読まないように□■□
 ■感想■
 2005年9月に公開された日本映画の時代劇アクション映画です。
 原作は山田風太郎の「甲賀忍法帖」。
 主演の2人に、人気俳優の仲間由紀恵とオダギリ・ジョー。
 
 ハッキリ言って何の期待もしていなかったせいか、超超超面白かったです!!
 というより、期待して観ても、十分面白いですヨ!これはッ!!!もちろん“日本映画としては”っていう条件つきですけど。
 
 ラストの仲間由紀恵が駿府城に着いてからの展開が“超アマアマ”なのがタマにキズですけど、それ以外の部分は申し分ない面白さですネ!
 徳川家康があんなに聞き分けの良いオヤジには思えない!!だって、フィクションのエンタメ映画の中での家康のキャラクターって、“かなり性格の悪いおじいちゃん”の場合が多いでしょ!織田信長といい、家康といい、時代劇ではたいがいが主人公の敵ですもんネ。
 フィクションのエンタメ系の映画の中の徳川家康のキャラクターって『柳生一族の陰謀』(78年)のときの萬屋錦之介が演じた柳生但馬守宗徳みたいなキャラクターの印象なんですよね! 
 
 まぁ、でも、あのラストの展開は、大多数の観客をターゲットにしたメジャー作品なんでしょうがないんですかネ!!
 ヘドが出るくらい超あまあま!!

 でも、自分的には、あそこはヤッパリ、仲間由紀恵が、駿府城で、家康を殺そうとして城内で大暴れして、血まみれの殺陣を見せてもらいたかった!!!
 でも、仲間由紀恵も殺されて、甲賀卍谷、伊賀鍔隠れの里も全滅!!死屍累々っていうのがセオリー通りのストーリーでしょう。
 でも、まぁまぁ、そうでなくてもこのストーリーでも良かったです!!俳優さんもみんな良かったし!!あれ、今回ほめ過ぎかな??

 気になったのは、主題歌くらいですか??ストーリーが終わって余韻に浸ろうと思ったら、突然流れてきたんで…。自分的には、あの音楽自体が現代的すぎてイメージに合ってない気が…。
 映画に没頭していたのに、突然、現実に戻されたような違和感バリバリ状態でした!

 でも、甲賀卍谷と伊賀鍔隠れの忍者たちって、1人で侍50人分くらい強いのに、やはり大砲や鉄砲のような近代兵器には勝てないのネ!!じゃ、家康も恐れることないような気もするんだけど…。
 だって、太平の世に向かうとか言っても、まだまだ徳川家に逆らう大名とか多そうだし、必要でしょ、あの忍者たちの力が!!
 大体、悪いのは、恐ろしい力を持った忍者たちをたばねる力不足の現役の服部半蔵じゃないですか!!

 それにしても、今作の忍者たちの忍術合戦はけっこう頑張ってると思います!日本映画でこれだけ出来れば大満足!!!というか世界にも通用します!!!モチロン、こういう映画ファンにですけど。
 でも、自分的には忍術合戦をモット、モット、モット、モット、モット観たかったです!!!せっかく、果し合いの人数を「5人VS5人」にしたんだから、1つ1つの戦いをじっくり描いて欲しかった!!
 今作のように、どんどん忍者たちを退場させるんなら「10人VS10人」でも良かったのに!!
 沢尻エリカや升毅の退場の仕方なんて、あまりにもあっさりしすぎですヨ

 甲賀の毒忍者の陽炎を演じた黒谷友香も超キレイで良かったです!!!
 魔界転生』(03年)のときより1000倍良いです!!
 作品自体だって『魔界転生』(03年)より1億倍面白いですけどね!!!!!
 
 椎名桔平演じる不死身の忍者、薬師寺天膳とかも良かったです。椎名桔平が演じてるんで、なんか裏があるんじゃないの??とか思ってましたけど、ただの死にたがっている忍者でした。やっぱり不死身だと死にたくなるんでしょうネ。エンターテイメント映画だと不死身だと死にたくなるのが普通ですもんネ!
 でも、「不死身だと死にたい」と思う!とかって、普通の映画ファンには、ちょっと説明不足じゃないですかネ。
 こういうエンターテイメント(不死身の人間が出てくるような)作品では常識でも、普通の映画ファンには、理解されにくいはず!もうちょっとキャラクターを描いて欲しかったです。
 でも、どうせなら映画全体も、もっと普通の仲間由紀恵とオダギリジョー目的に映画を観に来た観客が引くくらいマニアックに血しぶきドッピャー!とかやって欲しかったです。劇場公開がムリなら、DVDで出すときに「アンレイテッド血しぶきバージョン」とか言って発売してほしかったです

 ホントに今作の忍者同士の戦いのシーンは、面白いです!!はっきり言って香港映画なみに頑張ってます!!アメリカやヨーロッパのこういう“ジャンル映画”のファンには評判を呼びそうな作品になってますヨ!!
 もし、出来たらDVDは、アクションシーンのロングバージョンとかで発売して欲しかったくらいです!!坂口拓演じる夜叉丸とか、すぐ退場させるには、ホントに惜しいキャラクターでした!!
 
 忍術も、もうちょっと現実離れした、ぶっ飛びアクションとか観たかったですけど、一般の観客を考えたら、このレベルが限界ですかネ??
 あと、血のり、血しぶきも少なすぎ!!升毅がクビを斬られて、その向こう側に仲間由紀恵が立っているシーンなんですけど、あそこは、升毅の首なしの体から、若山富三郎版の『子連れ狼』シリーズみたいに、血のシャワーが3000リットルくらいシューシューシューシューシュー噴水状態になって、赤いシャワー越しに仲間由紀恵の顔が観たかったです!!
 そういうヴィジュアルシーンがいくつかあるだけで、こういう作品のファンは喜ぶのにッ!!
 
 ホントに今作はすごく頑張ってると思います!『魔界転生』(03年)とかと比べたらガンバリ度もわかるってもんです!!

 もっと、ノーテンキな映画を想像していたんで、クライマックスから最後の方の展開にはビックリでした!それだけに、あのラストのアマアマ展開には、超残念でならないです!!
 
 やはり、あそこは甲賀卍谷と伊賀鍔隠れの忍者たちが幕府軍と戦って、血まみれの戦いのシーンを挿入して欲しかったです。甲賀、伊賀の忍者軍、幕府軍、両軍とも死にまくりの死屍累々シーン!!!
 そして、駿府では、仲間由紀恵が大暴れで、侍相手に超殺しまくり!で服部半蔵も天海僧正も殺されちゃう!っていうのが良かったなぁ。
 だってそうした方が海外にも絶対受けるだろうし、10年後、20年後も、ジャンル映画ファンから語られる作品になれたのに!!!惜しいッ!!!80点
SHINOBI プレミアム版

松竹

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祝1周年!

2006-02-26 23:23:55 | ホントの日記
 「@KOBAのムービー!ムービー!」のブログを始めて、1周年!正確には1年以上たってました。(1年と数日…)
 1周年ということでこの1年(2005年)の@KOBAの10大ニュースを!10大といっても映画やDVD関係ですyo

 ■「特捜班CI★5」のDVD発売!

  2005年最大のBIGニュースといえば、これです!株式会社スティングレイさんからDVDが発売されました!今回は、全57エピソード中、12話のみのDVD化ですけど、すごくウレシかったです。
 「特捜班CI★5」といえば、イギリスの超ハードアクションTVシリーズで、自分もこのTVシリーズを観たせいで、どんなアクション映画を観ても「大した事無いなぁ」ってしばらく思うようになっちゃいましたからネ。

 ストーリーもムダなところが無く、すべてがアクションシーンに結びつくようにストーリーが展開していくんですからネ。今回、DVD化にあたり、日本でTV放映されるときにカットされた4~5分まで復元して、主人公3人をオリジナルメンバーで日本語吹替えつきでソフト化ですから!!
 残りのエピソードもDVD化して欲しいです。
 「特捜班CI★5」のDVDに興味持った方は、「特捜班CI★5のDVDのオフィシャルサイト」はhttp://www.allcinema.net/dvd/ci5/なのでクリックしてみて下さい。

 ■『ファイナル・オプション』DVD発売!

 同じく、株式会社スティングレイさんから、82年のイギリスのSASの活躍を描くアクション映画『ファイナル・オプション』がDVDで発売されました。

 SASの訓練所キリングハウスのシーンを観るだけでもこの作品を観る価値があります!あまりの激しい訓練に引きました!
 今作の主人公は、「特捜班CI★5」の主人公の1人、ルイス・コリンズが主演なので、「特捜班CI★5」のボーディ役のときと同じく若本規夫さんで吹替え新録です!今作はランニングタイムが125分なので、TV放映のときの音源を使うと、約30分、字幕になっちゃいますからネ。まぁ、実際は、すべてのシーンでしゃべりっぱなしでは無いから30分まるまる字幕になるわけでは無いんですけどネ。それでも、吹替えになったり字幕になったりクルクル切り替わるのは余り好きじゃないんでうれしかったです!

 ■『デッドポイント黒社会捜査線』DVD発売!

 長らく、ホントに長らく日本未公開だった、香港ノワールの傑作が発売されました!ジョニー・トゥが製作で関わった作品で、『ヒーロー・ネバー・ダイ』『ロンゲストナイト』『デッドポイント黒社会捜査線』でダークトリロジーとか言われていたんですけど、なぜか今作のみ未公開だったのに、とうとうDVDで発売されました!日本語吹替えは付いてないんですけどネ!少し悲しかったです!

 ■チャウ・シンチー作品、続々リリース!

 『カンフーハッスル』(04年)の影響かチャウ・シンチーの過去の作品が続々DVDでリリースされました!
 『ハッスルキング』(97年)、『ラッキーガイ』(98年)、『トリックマスター』(00年)。 と未公開だった作品が続々リリース!
 またかつてビデオやDVDで発売されてた作品も続々再発されました。『チャウ・シンチーのミラクルマスクマン』(95年)、『チャウ・シンチーの008皇帝ミッション』(96年)、『チャイニーズ・オデッセイ』(95年)、『食神』(96年)、『喜劇王』(99年)とた~くさん出ました。

 ■スターウォーズ完結!

 スターウォーズの新3部作が「エピソードⅢシスの復讐」で終了!とうとう終わっちゃいました

 ■『ランド・オブ・ザ・デッド』公開

 ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画が劇場公開されました!ゴアシーンが思ったよりも少なかったですけど、ロメロ監督のゾンビ映画が観れただけで満足!!

 ■福井春敏イヤー

 2005年は『亡国のイージス』、『戦国自衛隊1549』、『ローレライ』と同じ作家の作品が映画化されました!ブームでした。

 って、10大ニュースって言って、10個も無かったです

 ま、こんなところが思いついたニュースですかネ??
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王様のブランチ、ヴィゴ生出演

2006-02-25 12:09:40 | 映画、DVDに関する雑記
 本日、2月25日の王様のブランチ(TBS土曜日9:30~14:00)の映画紹介コーナーで、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』の紹介してました。
 なんと、そこへ、ヴィゴ・モーテンセンが生出演してました!
定番の日本語の挨拶の“おはようございます”はもちろんですけど、息子さんと北海道から鹿児島まで、この季節に旅行したことあるみたいなこと言ってました。美しい国だって!

 別に、好きでも嫌いでもなかったヴィゴ・モーテンセンでしたけど、おせじでも、自分の国をほめられるとウレシイ。

 それに、ヴィゴ・モーテンセンのフィルモグラフィー調べたら、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ以外でも
 ■『プリズン』(87年)
  刑務所ホラー
 ■『悪魔のいけにえ3レザーフェイスの逆襲』(89年)
  シリーズ3作目。もはや伝説的なホラー映画の続篇ていうより、普通のホラーでした。
 ■『ゴッド・アーミー悪の天使』(94年)
  超傑作オカルトホラー。シリーズ第1作目。DVD出してください。もちろん日本語吹替えつきでネ。(そのときは『プロフェシーゴッド・アーミー全米公開版』もつけてネ)
 ■『サイコ』(98年)
  なんでリメイクしたの??

 と、超エンタメ系の映画にけっこう出演してるんですもんネ。
 その他だって『G.I.ジェーン』(97年)、『ダイヤルM』(98年)、『オーシャン・オブ・ファイアー』(04年)ってけっこうエンターテイメント映画に出演してました。

 で、生出演した、ヴィゴ・モーテンセンが「王様のブランチ」のレギュラー陣にクイズをいくつか出してたんですけど、
 第1問『ヒストリー・オブ・バイオレンス』の監督デビッド・クロネンバーグの出身国は??
 の質問に対して、みんな「エッ??」って。映画好きの関根勤もいたのに!
 こ~んな簡単な問題にも答えられないなんて、恥ずかしい!!最初、番組的にボケてるのかな??って思ったんですけど、そうでなかったみたいです。
 北米ってヒント出してるのに「アルゼンチン」って。それって、もう地理の問題になってる。地理が苦手な@KOBAでもアルゼンチンが南米だってことくらいわかります。
 クロネンバーグの出身国がどこかなんて常識でしょ。国ですよ!国!国!国!国!「州を当てろ!」って言われたら、ちょっと厳しいですけど。
 
 『未来からの挑戦!第四次宇宙戦争』(a.k.a.『スペースウォーズ・UFO軍団大襲来!』、ビデオ題:『スターシップ・インベーション』)(77年)、『SFパニック恐怖の病原体』(ビデオ題:『殺人バクテリアM-3』)(79年)、『ブラッディ・バースデイ天使の顔をした悪魔の子供たち』(80年)のエド・ハント監督の出身国はどこ??っていうんじゃないんだから!!!あ、ちなみにエド・ハント監督の出身国、知りません。すいません
 多分、3作以外でもエド・ハント監督が関わる作品ってカナダの映画が多いから、カナダかな??て思って例に出しちゃいました・・・

 デビッド・クロネンバーグって世間一般でメジャーじゃないの??
 クロネンバーグは、自分的には“世界を代表する映画監督20人に入る”と思ってるのに!!

 あ、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』は3月11日から公開です。今から楽しみ!!!映画館に観に行きますyo。
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『花都大戦ツインズ・エフェクトⅡ』アクションシーンに抜かりなし!

2006-02-24 00:14:24 | 香港映画
花都大戦ツインズ・エフェクトⅡ』千機變Ⅱ 花都大戦THE HUADU CHRONICLES: BLADE OF THE ROSE(04年香港)
 監督 パトリック・レオン、コーリー・ユン
 出演 ジェイシー・チェン、シャーリーン・チョイ、ジリアン・チョイ、ドニー・イェン、レオン・カーファイ、エディソン・チャン、ダニエル・ウー、ファン・ビンビン

 ■ストーリー■
 はるか古代、花都は冷酷な女帝が支配する女人国だった。男たちは奴隷として扱われていた。ある日、花都から石版が盗まれる。前王朝の末裔の皇帝の星がその石板を手に入れれば、その石板が指し示す神剣で女帝を倒す運命なのだ。石板を取戻すため女帝は刺客のブルーを派遣する。旅芸人一座の青年チャーは、友人タオから石版を受け取るのだった。奴隷商人スプリングとブルーはジェネラル・ローンになりすましチャーに同行するのだが…。

 ■感想■
 香港の人気ユニットTWINSが主演の香港アクションムービーです。
 共演はジャッキー・チェンの息子のジェイシー・チェン。TWINSの2人が出演している以外に、前作『ツインズ・エフェクト』(03年)とのストーリー上のつながりは、全然ありません。
 あ、ちなみに、タイトルは「はなのみやこたいせん」って読むそうです。なんかTVゲームのタイトルみたい

 いや~、それにしても登場人物が多いなぁ…。ドニー・イェン扮するジェネラル・ローンとか、刺客レッドとか、チャーの友人コールとか、芸人の一座の座長ブラックウッドとか。お父さんのジャッキー・チェンまで突然出てきちゃうし。
 登場人物が多い上にストーリーも複雑で、最初から真剣に観てないと訳わからなくなっちゃうような勢いです。でも、香港映画なんで、随所、随所に親切にストーリーの解説が入るので大丈夫ですけど。
自分的には、ジェネラル・ローン(ドニー・イェン)が途中でストーリーを説明してくれて、やっとわかりました

 それにしてもアクションシーンはすごいなぁ~!さすが香港映画。『マトリックス』(99年)のワイヤーアクションシーンでビックリしたような人が観たら、ひっくり返っちゃうこと必至でしょ。
 
 TWINSの2人や刺客に扮したファン・ビンビンはやたらキレイでかわいくて、映画的にも華があるのに対して、ヒーロー役のジェイシー・チェンって、今1、スターとして“華”が無いような気がするんですけど…。
 そんな、キレイな刺客を演じているファン・ビンビンも、なぜか途中退場しちゃいます。残念!!まぁ、TWINSの2人が目立たないといけないですからネ。しょうがないか、キャラが、かぶっちゃいますもんネ。
 
 中盤、洞窟族が現われて、ちょっとだけダラダラした展開になっちゃうのが残念ですけど、そのあと、ジャッキーとドニー・イェンの戦いで、またまた盛り上がりますヨ!!!延々と2人が戦うので楽しみにして下さい。

 なんか壮大なファンタジー作品なのかな??とか思って観てると、中盤から、いつもの香港映画っぽくなって、最後なんてまさに、香港アクション映画になっちゃいます。(あれ、ほめてるのか、けなしてるのか、どっちだろ??)
 自分的にはヴァンパイアハンターに扮した『ツインズ・エフェクト』も今作も満足できるデキですけどネ。
 
 今作も、どちらかと言えば香港映画ファン向けなのかな、やっぱり。でも自分はTWINSが出演している作品の中では『ツインローズ』(04年)が1番ですけど…
 
 まぁ、カワイイTWINSが見れて、アクションシーンも思う存分見れるので香港映画ファンなら、観て下さい。(ってもう、みなさん観てますネ)あ~、こういう評価の作品ばかりだなぁ。すいません。TWINSファンは観て楽しんで下さい。65点
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『新ゼロ・ウーマン0課の女再び…』新シリーズ!

2006-02-23 00:01:20 | 日本映画

新ゼロ・ウーマン0課の女再び…
(2004年日本)
 監督           鎌倉 泰川
 脚本           阿部 敏
               平井 太郎
 原作           篠原 とおる
 出演           遠野 舞子
               山中 めぐみ
               小沢 和義

 ■ストーリー■
 人身売買グループを追っていた0課の刑事レイは、被害者を装って組織に潜入するが、同じく誘拐された女性が殺されたことから反撃に転じ、犯人たちを皆殺しにする。人身売買グループの捜査は途中で打ち切られ、新たな指令が下されるのだった。
 新たな指令は、新興テロリスト“10月の剣”が殺人ウィルスを奪った事件の捜査だった。致死率90%のそのウィルスの捜査のため、レイは、公安から派遣されたウィルス研究の権威児玉サラと組むことになるのだった。
 
 ■感想■
 『Zero WOMAN 最後の指令』(1998年)を最後にシリーズが中断していたオリジナルビデオの「ゼロ・ウーマン」シリーズが装いも新たに登場しました!
 2004年9月3日に発売されたんですけど見逃していたんで、本日レンタルで鑑賞!
 前作から6年ぶりのシリーズってことですネ。
 
 原作は、オリジナルビデオの原作に、大人気の篠原とおるのコミックです!

 装いも新たにどころか、発売元がマクザムから竹書房になってました。今回、レイを演じるのはマルチタレント遠野舞子です。
 毎回、毎回設定とレイを演じるアイドルが変わってるんで、細かいところがかわっていても、全然気にならないんですけど、余りにも雰囲気が変わりすぎ!!!

 以前のシリーズは上司の武藤とレイって意見が衝突して、ケンカばっかりしてましたけど、今回のシリーズは上司の課長新庄と仲がいいですもんネ。
 殺人のライセンス使って非合法な殺しが商売の0課が、なんかホノボノしてます。
 また、0課の事務所って、なんかプレハブ小屋みたいなところになってます、警視庁も予算削減なのね。けっこう大事なセクションだと思うのにネ。あ、「0課」でなく、今作そのものに予算が無かったのかな??

 オリジナルビデオなんで、全然期待してなかったんで、まぁ、こんなもんですかネ。
 レイの過去に興味を持って、レイの元上司の浅見の部屋を調査していたサラが殺し屋に襲われるんですけど、レイが助けに来て、殺し屋を追って、逃走に使ったバイクのナンバープレートのナンバー聞かれて、すぐに答えが出て来ないんですよネ!
 イギリスの超ハードアクションTVシリーズ「特捜班CI★5」のボーディ、ドイルをはじめとした捜査員だったら、すぐナンバー言えるのに!アクション映画ファンは、こういう細かいところにこだわってくれるとウレシイのに!!

 でも、サラが殺し屋に襲われているとき、レイが助けにくるの早すぎ!場所の距離感とかわからないですけど、タイミング良く現われすぎ!!
 「仮面ライダーかよ!」って感じです。

 時代のせいか、レイは今回ワイヤーアクションで空飛んじゃってます!まぁ、『マトリックス』(1999年)の影響ですかネ??
 レイが気にしていた、失っていた記憶の件も、別にキャラクターの魅力をアップさせていないし、余計な設定でしょ。そんな設定いらないんで、あと15分は短くてOKです!!
 今作の内容で、ランニングタイム88分は少し長すぎでした。

 ところで、犯人グループの黒幕の目的がショボすぎ!エロ系アクションっていうより、スーパーヒロイン物って感じですか??
 今作は、別にエロエロしていないですから、小さい子供から観れます。というよりストーリーも、お子様向けって感じでした。 15点

新 ゼロ・ウーマン 0課の女 再び… [DVD]
遠野舞子,小沢和義,石丸謙二郎
竹書房


 

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『ローレライ』日本映画の実力

2006-02-22 22:59:43 | 日本映画
ローレライ
(2005年日本)
 監督 樋口 慎嗣
 出演 役所 広司、妻夫木 聡、柳葉 敏郎、香椎 由宇 パウラ・アツコ・エブナー 
 ■ストーリー■
 1945年8月、アメリカ軍は広島に原爆を投下し、第2の原爆を投下しようとしていた。日本軍は原爆投下を阻止するため潜水艦、伊507に新兵器ローレライを搭載し出発するのだった。

 ■感想■
 人気作家、福井晴敏の「終戦のローレライ」を映画化した戦争映画です。2005年は『亡国のイージス』、『戦国自衛隊1549』と福井春敏イヤーでした!“作家、福井晴敏”は、もう2005年の@KOBAの流行大賞ですヨ。
 「だから、どうした!!」って感じですけど。どの作品も印象が薄すぎです。まぁ、この中では『亡国のイージス』が1番マシですけど、それにしても長すぎな上に、意味不明の“水中キス”シーン!の存在が大きすぎて、ダメダメ作品ですけど。

 今作の出来も「だから、どうした!!」って感じでした。
何の期待もしてなかったですけど、ランニングタイム128分って何??
「やっぱり、長いなぁ~」
もうそれ以上の感想もそれ以下の感想も無いです。
 長すぎです!!この内容なら、あと40分カットしてちょうだい!!

 潜水艦映画ってむずかしいのに、チャレンジしちゃって!!まぁ、軽いB級系の戦争アクションとしてみれば、こういうのもアリなのかな??
 今作の登場人物の中で、役所広司演じる絹見艦長、カッコ良すぎです!「ムダに死ぬな!」みたいな考えを主張してます。
 
 日本の軍人でカッコ良いといえば、ロバート・アルドリッチ監督の『燃える戦場』(70年)の高倉健を思い出しちゃいました。
 日本軍から逃げる、クリフ・ロバートソンとマイケル・ケインたちに、森中に仕掛けられたスピーカーを使って、降伏を迫るときに
「死んで勲章をもらっても、棺桶が重たくなるだけだ!」みたいなこと言って説得するでしょ。健さん、カッコ良かったぁ~!!そんな軍人が、当時の日本軍にいたのかなぁ??とか思っちゃいますけど、高倉健がカッコよかったです!
 だからって、これから今作『ローレライ』を観る人は期待しないでネ。

 TVの映画枠とかで、もちろん深夜で良いから『燃える戦場』とかオンエアしてくれないかな??2時間30分枠とかで。あ、もちろん日本語吹替えでネ!

 イヤ、でも『ローレライ』だって、TVの番組改変時期のスペシャルドラマのTVムービーを観るつもりで観れば十分面白いですよ。イヤ、それでも、少し長すぎかな??
 自分的には『亡国のイージス』、『戦国自衛隊1549』と比べても、今作が1番ダメでした。15点 
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『暴走特急』セガール最高傑作!

2006-02-21 01:26:22 | アクション
暴走特急』UNDER SIEGE 2(95年アメリカ)
 監督 ジェフ・マーフィ
 出演 スティーブン・セガール、エリック・ボゴシアン、エヴェレット・マッギル、キャサリン・ヘイグル

 ■ストーリー■
 ケイシー・ライバックは、飛行機事故で亡くなった兄の子供、姪のサラと豪華列車グランドコンチネンタル号で旅行をしていた。長い間、仲違いしていた兄の葬式に出られなかった罪滅ぼしの意味もこめての旅行だった。しかし、グランドコンチネンタル号は武装したテロリストにハイジャックされてしまう。テロリストの首謀者は、粒子ビーム兵器で電磁波を自由に操り人工地震を発生させる攻撃衛星グレイザー1の開発者トラビス・デインだった。デインは狂気のためCIAを追われたのだった。デインはまずグレイザー1のデモンストレーションとして中国のガス工場地帯に人工地震を起こすのだった!!

 ■感想■
 スティーブン・セガールが、ご存知スーパーコック、ケイシー・ライバックを演じたハードアクション映画です。『沈黙の戦艦』(92年)の続篇です。
セガールが出演した作品は「沈黙の~」ってタイトルの作品が多いですけど、今作のみが正式な沈黙シリーズですネ。
 
2005年2月19日日曜洋画劇場で放映していたんで、ついつい最初から最後まで観ちゃいました!!面白いです!!!こうやって、TVで放映されるたびに、つい観ちゃう映画ってあるんですよネ。
 DVD持ってるのに、2年に1回くらいTVの映画劇場で放映されるたびに観てます!!

 一切、ムダの無い映画です!映画が始まって、まず、衛星兵器の打ち上げの成功するシーンが映され、続いて、セガールが任務から帰ってきて姪のサラに会って列車に乗り込むシーン。で、次が列車の中でのライバックとサラの交流シーン。で、事件勃発!!さっそく武装したテロリストが列車を占拠する。っていうのが、開巻10数分で演出されてます。
 ブルース・ウィリスの『ダイ・ハード』(88年)もオープニングから事件が起きるまで一切ムダのない展開でしたけど、今作もムダが全然ありません!最近のやたらランニングタイムの長いメジャー作品も見習って欲しいなぁ

 今作はアクション映画ファンが喜びそうなハデなアクションシーン以外にも、セリフのやり取りで笑わせてくれます!!!

 今回の事件の首謀者が、頭のおかしい科学者だったことを知ったベイツ提督がCIAの責任者に「なんでそんなヤツに開発させた!!!!!」って怒ると、「まともな頭からこんな兵器は生まれません!」ってCIAの責任者が応えるシーンとか。!

 それより最高なのは、列車に乗っていて、仲間たち6人を殺したのがケイシー・ライバックだとわかった時点で、傭兵たちはボスのペンをはじめ、全員でビビリまくり!!
 何も知らないマッドサイエンティストのデインが「誰だ、ライバックって」って聞くと、傭兵の1人が「元、俺の上官だ」って言ってビビってます。
 ボスのペンが、部下に「ライバックの死体は見たのか?」って聞いて、部下が「死んだはず」って言うと、部下のこと、ぶん殴って「死体を見たのかッ!」ってヤツ当たりして、怒りまくりです。

 また、デインたちがグランドコンチネンタルに乗ってるという情報をライバックから得たベイツ提督が「なんでライバックが乗ってるんだ??」って言うと、そばにいた偉そうな人が「テロに縁があるんです」ってオイオイ!、ってツッ込んじゃいます!!

 ライバックが無事、デインたちの計画を粉砕すると、ベイツ提督たち、大喜びですもんネ!「ライバックが奇跡をおこした~!!!」て。
 ライバックがいなかったら、どうするつもりだったの??
 
 いや、でも、面白いなぁ、ホントに!!セガールの最高傑作でしょ!一時は“UNDER SIEGE3”の噂もありましたけど、企画も無くなっちゃいましたもんネ、残念!!!
 
 セガールも本国では最近は完全にB級アクションスターですもんね。最近のセガール作品の中には最初からビデオスルー作品もあるしネ!!アクション映画ファンは必見!って言わなくてもみんな観てますネ100点 

暴走特急

ワーナー・ホーム・ビデオ

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今週のSHOWBIZ CUUNTDOWN1位はリメイクサスペンス

2006-02-20 01:11:33 | 映画、DVDに関する雑記
 今週の「SHOWBIZ COUNTDOWN」(TV東京日曜深夜24:00~)(2006年2月19日放送)で、全米のBOX OFFICE第1位は、なんと
 “WHEN A STRANGER CALLS”でした!

 この原題で「ピーン!」と来た人は、かなりマニアックなサスペンス映画ファンでしょう。そうです!79年の傑作サスペンス映画『夕暮れにベルが鳴る』のリメイクです!

 『夕暮れにベルが鳴る』はジョン・カーペンター監督の『ハロウィン』(78年)からホラー要素を取り除いて、サスペンス映画の要素をアップさせたような作品です!!(う~ん、ちょっと違うかな??)
 オリジナル版の監督はフレッド・ウォルトンです。フレッド・ウォルトンといえば、TVシリーズ「新ヒッチコック劇場」のエピソードやら、13金系の記念日スラッシャームービー『エイプリル・フール』(86年)とかTVムービー『超高層の死角』(89年)の監督さんです。
 『夕暮れにベルが鳴る』を観た時は、まさに、「ヒッチコッキーな監督だなぁ、今後が楽しみ!!」とか思ったんですけどネ

 出演は、ヒロイン、ジルにキャロル・ケイン。探偵役はチャールズ・ダーニングでした。

 で、肝心な『夕暮れにベルが鳴る』なんですけど、有名なアメリカの都市伝説をテーマにしてます。
 ベビーシッターの若いコが、夜ベビーシッターしている家にいると不審な電話がかかってきて、身の危険を感じて警察に助けを求めると…。みたいな都市伝説です。
 ネタバレになるので、あとは、映画を観て下さい。

 で、リメイク版はどんな風に映像化されるんでしょうかネ??オリジナル版はこのベビーシッターのシーンがオープニングのあと、延々と違う方向に展開していくんで、思わず驚かされました!!
 今からリメイク版楽しみです!!

 ところで、オリジナル版なんですけど、某TV局でゴールデンタイムの映画枠で放映予定だったんですけど、スポーツ中継かスペシャル番組かなにかで、放送が延期になったまま、放送中止になっちゃったんじゃなかったでしたっけ??
 その後オンエアもしてないと思うんですけど…。(関東地方の話です。でも自分も関東地方にいなかった時期もあるので自信はないですけど)
 
 「あ~あ、観たかったなぁ、TVの吹替え版!」
 日本語吹替え音源あるならDVD化のときに、つけて発売してください。
 あ、DVD発売するときは、続篇の『新・夕暮れにベルが鳴る』(93年)もつけてツインパックで発売して下さい。
 『新・夕暮れにベルが鳴る』は監督フレッド・ウォルトン、出演キャロル・ケイン、チャールズ・ダーニングとホントの続篇です。
 でも、そんなDVD発売されたら、けっこう豪華でしょ。
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『ドラキュリアⅢ鮮血の十字架』

2006-02-19 00:01:29 | ホラー
ドラキュリアⅢ鮮血の十字架』DRACULA Ⅲ LEGACY(05年アメリカ)
 監督 パトリック・ルシエ
 出演 ジェイソン・スコット・リー、ジェイソン・ロンドン、ルトガー・ハウアー、ロイ・シャイダー

 ■ストーリー■
 闇の力を手に入れたのでは無いかと疑われた神父ユフィジはヴァンパイアハンターの任を解かれてしまう。しかし、エリザベスを連れ去ったドラキュリアと決着をつけるため、ユフィジとルークは、ドラキュリアを追って吸血鬼の本場ルーマニアにやってくるのだが…。
 
 ■感想■
 前作『ドラキュリアⅡ鮮血の狩人』(03年)でドラキュリアは医学生のエリザベスを連れ去っていくところで、「帝国の逆襲」状態で映画が終わったので、今作は、もう完全に続きになってます!
 日本で観れるのかな??なんて少しだけ心配してたんですけど、ちゃんと観れました。
 ところで、2作目からの完全な続きなんですけど、ドラキュリアを演じている役者がスティーブ・ビリントンからルトガー・ハウアーに代わってます!!!
 「えー、なんで突然???」
 2作目のソフトが売れて、余裕が出来たんでしょうかネ??ルトガー・ハウアーっていうだけでスゴイって思っちゃうなんて、やっぱり普段B級映画しか観てないからかな??


 これで、この「ドラキュリア」シリーズ、全作、ドラキュリア役の俳優が違っちゃいました。前作で、ジェイソン・スコット・リー、あんなに弱かったのに、なんの説明もなく、ルトガー・ハウアー相手に戦うことになっちゃいました。もうこの配役だけで最初から負けそうです。

 だって、前作でも負けたのに、なんの策もなくドラキュリアを追いつめても負けちゃうでしょ。それとも、2作目と3作目の間に、ユフィジ神父は闇の力を手に入れたんですかね??
 記事にしたのは、昨日ですけど、2作目の『ドラキュリアⅡ鮮血の狩人』を観たの、実は1年以上前なので、詳しく覚えていません!!すいません。でも、観直す気もしないです

 わざわざ3部作にするほどの内容なんですかネ??というより、2作目、3作目、いりません!!
 1作目は、スゴク面白かったのに!!超A級ホラーが、B級、C級と、シリーズが進むに連れて、面白さが、無くなっていくようで寂しいです。
 別に、1作目と、2、3作目のスタッフが違えば良いんですけど、同じスタッフだから、面白さのこのスケールダウンはどうもネェ。

 でも、吸血鬼物のホラーとしてみれば、一応、ホラー映画ファンが観ても、まぁある程度楽しめる水準にはなってます。
 『ドラキュリア』の面白さを期待すると、“期待外れ”になるので、注意!!
って、今作観る人って、2作目から観てるだろうから心配は不要ですけどネ。30点
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『ドラキュリアⅡ鮮血の狩人』傑作の続篇だけど!

2006-02-18 00:02:51 | ホラー
ドラキュリアⅡ鮮血の狩人』DRACULAⅡ ASCENSION(03年アメリカ)
 監督 パトリック・ルシエ
 出演 ジェーソン・スコット・リー、クレイグ・シェイファー、ダイアン・ニール、ジェーソン・ロンドン、ロイ・シャイダー、スティーブン・ビリントン

 ■ストーリー■
 ニューオーリンズ、死体安置所にドラキュリアの焼死体が運び込まれてくる。偶然、医大生エリザベスは過ってケガをして焼死体に血を垂らしてしまうのだった。その結果、ドラキュリアの死体の細胞が活性化するのだった。エリザベスは恋人のロウル教授と細胞の謎を解き明かそうとするのだが・・・。一方、ヴァンパイアハンターのユフィジ神父はドラキュリアを倒すため死体安置所に現われるのだった。

 □■□ネタバレあり!1作目のネタバレもあり□■□
 ■感想■
 現代に甦ったドラキュラの恐怖を描く大傑作アクションホラー『ドラキュリア』(00年)の続篇です。ストーリーも演出も超A級の面白さの『ドラキュリア』の続篇なんで、どうしても本作は、最初から分が悪いですけど、それにしても、本作は、なんか突然、よくありがちなB級ホラーになっちゃっいました。

 あんなに面白くて、完結している『ドラキュリア』の続篇なんで、どういう展開でストーリーが進んでいくのかな??って期待してたんですけど、「こんな展開あり??」って感じです。ドラキュリアの存在の設定だけを使用しての続篇かーッ!!
 これで、スタッフが全然別なら、期待もしないから良いんですけど、監督は前作に引き続きパトリック・ルシエ。脚本も前作と同じくグロリア・ソワソンですから、自然に期待度が上がろうってモンです!!

 『ドラキュリア』の続篇が製作されるって発表があったとき3部作になるっていうことだったんで、スゴク楽しみにしてたんですけど…。日本では劇場公開されましたけど、まぁ、ビデオ作品にしては良く出来てるとは思いますけどネ。オリジナルビデオ作品『スピーシーズ3禁断の種』(04年)(あ、これも日本では劇場公開されましたネ)や『キャンディマン3』(95年)とかに比べれば、劇場作品ですヨって言われたら気付かない程度には、良くできてますけど。
 
 それにしても、本作の場合は正編の『ドラキュリア』が、余りにも面白いので、どうしても分が悪すぎ!!
 大体、スタッフが前作と同じなのに、この続篇は無しでしょ、だってドラキュリアの死体(というか生きてましたネ)ってイギリスのロンドンのカーファックス遺物館に保存されてませんでした??前作のヒロインのマリー(ジャスティン・ワデル)やサイモン(ジョニー・リー・ミラー)はどうしちゃったの??でも、マリーやサイモンが殺されてなくて良かったです。こういう続篇の場合、登場人物のセリフだけで、前作までのキャラクターが「死んだヨ」ってこと良くありますもんネ。「危ない、危ない!」

 でも、ホントか嘘か、どうやら元々の「ドラキュリア」のストーリーってこの2作目がオリジナルアイディアだったらしんですけど・・・。
 「本当???」。だって、前作と余りにも作品のカラーが違いすぎるでしょ。怪しいなぁ??宣伝文句じゃないのかな??

 3部作の2作目なんで「帝国の逆襲」チックな終わり方も、もちろんアリですけど、まさか、本当にそうだとは!!!
 大体、ヴァンパイアハンターのユフィジ神父が弱すぎでしょ。まぁ、前作でドラキュリア倒すの、あれだけ苦労してるし、不死身っていう設定だからしょうがないけど。ヴァン・ヘルシング教授でも倒せないんだから、ドラキュリアの方が強くても全然良いんですけど、ユフィジ神父ってインパクトが弱いなぁ。ザコの吸血鬼しか倒せないんだもんね。B級ホラーとしては及第点ですけど、前作からの続きとしては完全に落第です!!50点
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『暗闇でドッキリ』美人は犯人じゃない!

2006-02-17 00:37:03 | コメデイ
暗闇でドッキリ
A SHOT IN THE DARK(1964年アメリカ)
 監督 ブレーク・エドワーズ
 出演 ピーター・セラーズ、ハーバート・ロム、エルケ・ソマー

 ■ストーリー■
 富豪のバロン邸で殺人事件が起きた。運転手のミゲルが恋人マリア・ガンブレリと一緒にいたところ拳銃で撃たれて殺されたのだ。ミゲルが殺されたとき鍵のかかった部屋にいて、側には撃ったばかりの拳銃をもったマリアがいたのだ。そしてマリア以外のバロン邸にいた全員にアリバイがあった。富豪のバロンとは知らずパリ警視庁はクルーゾー警部を派遣してしまうのだった。クルーゾー警部は捜査から外されるのだが、圧力がかかりクルーゾーが捜査にあたることになるのだった。天使のように美しいマリアが殺人を犯すはずがないとクルーゾー警部は犯人探しを始めるのだった…。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 『暗闇でドッキリ』ってこんな話だったんですね。まるっきり忘れてました!
 あまりにも単純な、まるで「コントみたいな笑いのシーン」でけっこう笑えました。でもクスリとするレベルですけど。噴水に落っこちたり、地球儀に手はさんだりとかビリヤードするシーンとかドリフのコントなみですけど、今観るとかえって新鮮です。
 
 ピーター・セラーズ演じるクルーゾー警部は「重要なのは事実!」とかいって、第1、第2の殺人事件で、どうみても犯人のマリアを「美人だから犯人のはずが無い!」って逮捕しないのは、けっこう笑えます。マリアが犯人じゃなかったらTVシリーズ「弁護士ペリーメイスン」とか「弁護士ペトロチェリー」になっちゃうヨ。180度逆転みたいな感じでね。
 
 「美人が殺人を犯すはずがない!!」って論理がすでにおかしいんですけど、それが正しいんだからネ!!
 実は、この作品のDVD、TVの吹替え音源使用で「日本語吹替え」つきなんですけど、エルケ・ソマー演じるマリアがラストの真犯人がわかるシーンで「犯人は私!」みたいなことを言うなんていう噂を聞いたもんで、ラストのみんなで話すシーン、注意して聞いてたんですけど、そんなこと無いみたいです。

 TVでオンエアしてくれたら、エアチェックして確かめるんですけど、最近、TVの映画劇場で、放映されなかったんで、つい確かめたくてDVD買っちゃいました

 イヤ~、もうずっと昔に観たんで、まるっきり内容忘れてました。でも、本当はピンクパンサーシリーズでは『ピンクパンサー3』(76年)が1番好きなんですけど。
 『ピンクパンサー3』もDVDが単品で発売されたらDVD買っちゃおうかな??コメディ調のスパイ物ですけど、007映画より好きです

 『暗闇でドッキリ』もよくよく考えたら、ミステリーとして十分通用する推理物ですもんネ。あ、でも本格的なミステリー映画ファンは、観て違ってても怒らないで下さい

 こういうクラシックな映画がTVの映画枠でどんどん放映されるとうれしいのにネ!!70点
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『チャウ・シンチー マイヒーロー』コメディ風ハードアクション!

2006-02-16 00:11:32 | 香港映画
チャウ・シンチー マイヒーロー』一本漫画闖天涯 MY HERO(90年香港)
 監督 レオン・カーヤン
 出演 チャウ・シンチー、ウィルソン・ラム、シン・フィオン

 ■ストーリー■
 コミックのヒーローにあこがれるウェイターのシンは、ある日、自分の店にやってきた組織のボス、ワイを狙った事件に巻き込まれてしまう。ワイはシンの「危ない」という危険を知らせる声のおかげで無事だったが、ワイを狙ったホンイーにシンや店が襲われ、原因のシンは店をクビになってしまう。シンはワイからもらった名刺をツテにワイの元へ行き、ワイの組織に入るのだった。

 □■□ネタバレあり!未見の人は読まないように!□■□
 ■感想■
 チャウ・シンチー主演のコメディ風味のノワールアクション!!
 今作は90年の作品なので、チャウ・シンチーの作品というより、あくまで、チャウ・シンチーは出演者の1人です。
 それでもコメディ味は、ホンの隠し味で、今作のストーリーは、組織に入ったお調子者の若者が、組織の中でのしあがっていく正統派ノワール物です!!

 90年代当時の作品というと『狼男たちの挽歌最終章』(89年)『アゲイン男たちの挽歌Ⅲ』(90年)などが公開されてる年なので、香港ノワールがまだまだブームのころだったんですかネ??
 
 というのは、「チャウ・シンチーのコメディかぁ??」な~んて軽い気持ちで観たらビックリ!!
 映画の中では、60人くらい人が死んじゃってます!!(ウソじゃ無いですからネ!!
 銃撃戦もバリバリ、ハリウッドのアクション映画も驚く物量です!!全体的な雰囲気がコメディ調なのと、BGMがいつもの香港映画風のノーテンキな軽い音楽なので、アクションシーンが、より一層引き立ってます!!引き立つというより、アクションシーンが浮いてるという話も!!!
 火あぶり、生首、ハデな銃撃戦!そういったシーンが、普通のシーンのあとに、突然出てくるので、かなりビックリ、ビックリ!!

 ノーテンキなコメディと思って観ると、少しヒキますヨ!コメディでもアクションシーンに一切手抜きしない香港映画だから、今作みたいな、どちらかといえばマジメなノワールがテーマだとなおさら、非情です!!
 麻薬取引のため訪れたタイでの、ボートからの襲撃シーンなんて「あれ、何の映画観てるんだっけ??戦争映画観てるんだっけ??」って思っちゃいます。
 そんなシーンが、ホントに普通にドンドン出てくるんだもんネ。アル・パチーノの『スカーフェイス』(83年)のラストの銃撃戦なんかより、インパクトが100倍あります!!
 
 チュウ・シンチーが見逃してやった敵対組織のマフィアは、シンチーが行こうとしたら、後ろから撃とうとしたり!!あ、このシーン、甘い性格のシンを描写してるだけでなく、あとあとへの伏線に!!さすが香港映画!!1つのシーンで2つの意味合いを持たせるなんて!!それがワザとらしくなくて、ゴクゴク普通に描かれちゃうんだもんネこれだから香港映画はやめられない!!

 大体、コミック好きなシンのキャラクターって、観客のツカミのためだけの設定で、ストーリーにほとんど絡んでないですしね。そういうところも好きです!香港映画!!
 まぁ、コミック好きというより、コミックのヒーローにあこがれてるっていう設定ですネ!それが、現実のホントの銃撃戦やら、色んな事件を経験することによって成長していくってことなんですかネ??

 笑いあり!恋愛あり!若者の成長あり!友情あり!銃撃戦あり!生首あり!火あぶりあり!で、もうお腹いっぱいです。この映画わずかランニングタイム92分なのに、1クールのTVドラマを観たような印象です。う~、面白かったです!!75点
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『セブンソード』七人の剣

2006-02-15 00:21:55 | 香港映画
セブンソード』七剣 SEVEN SWORDS(05年香港、中国)
 監督 ツイ・ハーク
 出演 レオン・ライ、ドニー・イェン、チャーリー・ヤン、ラウ・カーリョン、ルー・イー、タイ・リーウー

 ■ストーリー■
 清朝は、武術を禁止した“禁武令”を発礼して武術の覚えある者を次々と死罪にし、武器を没収していった。清朝の将軍、風火連城(フォンフォリェンチョン)は、女子供容赦なく殺し、残虐に村々に侵攻していった。明朝で処刑人をしていた武術の達人、傳青主(フー・チンジュ)はかつての処刑人をしていた良心の呵責からフォンフォリェンチョンに抵抗していたが、追っ手に追われケガを負ってしまう。
 彼は武荘という村の女性、武元英(ウー・ユエンイン)を偶然助けるのだった。やがて武荘の村にもフォンフォリェンチョンの軍勢が襲ってくるであろうと危惧するフー・チンジュは武荘の牧童の韓志邦(ハン・ジィパン)とウー・ユエンインを伴い、天山にいる伝説の刀匠、晦明大師(フイミンダーシ)の元へ助けを求めに行くのだった。フー・チンジュの依頼に応え、フイミンダーシはウー・ユエンインとハン・ジィパンに剣を与え、4人の優秀な弟子、楊雲驄(ヤン・ユンツォ)、楚昭南(チュウ・チャオナン)、穆郎(ムーラン)、辛龍子(シン・ロンヅ)を送り出すのだった。
 
 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 ランニングタイム153分では、ちょっと短すぎ!キャラクターの描き方が浅くなってます。タダでさえ、暗くて汚い画面で誰が誰だか分からない、描かれ方が浅すぎ!!!
 キャラクターが分かったのは、終わる十数分前です。それぞれのキャラクターの過去が明るい画面で一瞬だけ出てきて始めて分かりました。

 完全版のウワサがありますけど、早く出してください!!!4時間版!!153分では短すぎ!!あれ、いつもは「長い、長い!」って言ってるくせに!
多分、4人の剣士のキャラクターを描いたりしてるんでしょ、完全版は!!だって、153分版だと、キャラの昔の話とか出てくるのは、映画が終わる十数分前にチラッとだけなんだもんネ!
 もっと、もっと長くて良いです!!4時間版観たいなぁ。
 香港映画には甘いんです!!

 敵のキャラクターで、中ボスみたいな連中がみんな変わった形の武器使ってるんですけど、弱すぎ!!一般市民相手にしか、変わった形の武器効果ありません!!
 レオン・ライやドニー・イェンやダンカン・チョウ、ダイ・リーウーたち4人の剣士が強すぎ!!ってこともありますけど、中ボスたち、ドンドン倒されちゃいます!!(弱い!!)
 剣士4人が強いのは、良いとしても、武荘の村の女性チャーリー・ヤンや牧童ルー・イーも強すぎでしょ!武侠映画だから、剣が“不思議な力”を持ってるっていうのはまだ、理解できますけど、それにしても強くなりすぎです!
 
 主人公たち7人が強すぎで、ピンチらしいピンチにも陥らないしネ!ドニー・イェンが演じるチュウ・チャオナンだけ、ちょこっと罠にはまって、ちょこっとだけピンチになりますけど、ピンチっていったらそこだけだしネ!
 情けない2枚目をやらせたら、1番のレオン・ライも今回は超強すぎの剣士役です。余裕しゃくしゃくだもんネ。こんなに強い剣士たちがいたのに明王朝って滅ぼされちゃったのネ。
 だって、最初の武荘の村での戦いで、たった7人で300人の軍勢を倒しちゃったんでしょ。
 でも、なんだかんだ言ってマジメです!7人で300人、あれ、結局3000人の軍勢か!を倒しちゃうくらい現実離れしてるのに、1つ1つのシーンはマジメだもんね。どうせなら『空飛ぶ十字剣』(77年)、『妖刀・斬首剣』(85年)くらいブッ飛んでくれれば良かったのに!!

 面白いんですけど、やっぱりキャラクターが描き分けが出来てないんで、少し作品として魅力不足ですかネ??153分版は75点
コメント (2)
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『CASSHERN』意味不明!

2006-02-13 23:56:49 | 日本映画
『CASSHERN』(04年日本)
 監督 紀里谷 和明
 出演 伊勢谷 友介、麻生 久美子、寺尾 聡、唐沢 寿明、樋口 可南子、佐田 真由美
 
 ■ストーリー■
 大亜細亜連邦共和国とヨーロッパ連合の世界大戦が50年続き、世界は荒廃していた。東博士は、病気の妻のため、人間のあらゆる部位を造り出す“新造細胞”を研究していたが、実験は失敗「新造人間」が生まれてしまうのだった。

 ■感想■
 70年代の人気アニメ「新造人間キャシャーン」の実写映画化です。この映画も「観よう!観よう!」と思いつつ見逃していたんですけど、05年2月12日、TV朝日の日曜洋画劇場でオンエアしてくれたんで観れました!!
 しかも、映画枠30分延長でのオンエアです!!オリジナルのランニングタイムが141分ですからネ。それでも20分くらいカットか。でもホントにオリジナル版観たかったらレンタルするから、十分です。

 監督は宇多田ヒカルの夫で有名な紀里谷和明です。宇多田ヒカルのミュージックビデオとかを手がけていた人らしいですけど、やっぱりというか、プロモーションビデオ出身の監督が、長篇映画の監督になったときに、やりそうなことやっちゃってます!!!!

 それは、ヴィジュアルは、キレイな意味ありげなシーン!の連続にも関わらず、長篇映画として観ると
 ストーリーが分からなくい!つながらない!まるっきり意味不明!っていうことです!!!

 それでも、感動出来るようなシーンでもあればまだ良いんですけど、観終わっての感想が、だから、何なんだ!!!!!ってコトです!
 
 目が疲れるような、凝ったMTVだかプロモーションビデオだかかみたいな映像は、まだ、ガマンします!!!でもストーリーが意味不明です!!!!!
 「何が言いたいんだ!」って感じです。こんな作品のために、映画枠30分延長したのね、しなくて良かったのに!!

 プロモーション風の映像も20分くらいなら斬新でいいかもしれませんけど、2時間以上の長篇でそんなことやられたら、たまったもんじゃないです。イヤイヤ、今作に比べたら『NIN×NIN 忍者ハットリくん THE MOVIE』(04年)が名作に思えてきちゃいます。

 ところで、最後の方の戦争のドキュメンタリーみたいな映像シーンの挿入は「戦争は良くないよ!」ってメッセージだったんですか??そんなテーマをわざわざ70年代のアニメの実写の映画化作品に持ち込まなくてもいいでしょ。エンターテイメント映画に、押し付けがましいメッセージはいりません!!
 分かりやすくて、楽しい映画を作って下さい。何の期待もしてなかったのに、この脱力感!!すごく悲しい!! 0点!
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『ミート・オブ・ザ・デッド』ナイト・オブ・ザ・デッドミート

2006-02-12 21:05:13 | ホラー
ミート・オブ・ザ・デッド』DEAD MEAT(04年アイルランド)
 監督 コナー・マクマホン
 出演 マリアン・アラージョ、デビッド・マラード

 ■ストーリー■
 アイルランドの田舎道をドライブ中、道に迷ったヘレナとマーティンの夫婦は、ふと脇見運転をした瞬間に人をひいてしまう。ひき殺してしまった人を車へ乗せ運転しようとした瞬間、死人は甦りマーティンに襲いかかってくるのだった。ヘレナは近くの民家へ助けを求めにいくのだが、その地域はある病気に感染されていたのだった。病気に感染した者は生きている人間の人肉を喰らうゾンビと化すのだった。そして、感染者に噛まれると、噛まれた人間も死亡し、また感染者となり人肉を求めるようになるのだった。
 
 □■□ネタバレあり□■□
 ■感想■
 珍しいアイルランド製の映画です。しかもゾンビホラーです!!ゾンビといってもブードゥー教のオリジナルゾンビでなく、ジョージ・A・ロメロ監督が68年に『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』で創造した人肉を喰らうゾンビの方です。

 最近、2000年代に入ってから、ゾンビ映画がまたまたブームですからネ。人気ゲームの映画化『バイオハザード』(01年)、『バイオハザードⅡアポカリプス』(04年)、『ハウス・オブ・ザ・デッド』(03年)、ジョージ・A・ロメロ監督の『ゾンビ』(78年)のリメイク『ドーン・オブ・ザ・デッド』(04年)、ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ映画にオマージュ捧げまくりのコメディ調『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04年)、オーストラリア製のゾンビ物『アンデッド』(03年)、元祖、ジョージ・A・ロメロ監督の『ランド・オブ・ザ・デッド』(05年)もメジャー系で公開されてとざっと思いつくだけでこんなにゾンビ映画が作られてます。
 
 長らく未公開だったウンベルト・レンツィ監督の『ブラック・デモンズ』(91年)も04年にビデオ(DVD)スルーで公開されました。あと、発売されるまで知らなかった『メサイア・オブ・ザ・デッド』(73年)なんていう珍しい作品もDVDスルーで公開されました。
 ゾンビじゃないですけど、ダニー・ボイル監督、アレックス・ガーランド脚本の『28日後…』(02年)なんていうのもありました。

 そういうブームに乗ってか、アイルランドからゾンビ映画がやって来ました!ランニングタイム79分の短い映画です。でも、登場人物たちがバカみたいで、つまらなかったせいか長く感じました。
 
 でも、超低予算だしつまらないのはガマンしましょう。制作費なかったんでしょう。
 ランニングタイムも79分より短いと長篇映画にならないですしネ。ゾンビ映画なんて、面白い作品観る方が大変ですからね。それに、つまらないって言っても『ヘル・オブ・ザ・リビングデッド』(80年)、『サンゲリア2』(88年)や自主映画のような『新・死霊のはらわた』(88年)とかと比べれば、まぁ、マシな方です。

 今作の感染者は噛まれると、やはり感染して人肉を求める正統派ゾンビです。走ったりしません。人数はまばらなんで、動きがゆっくりなんで、リメイク版のバーバラじゃないですけど、昼間だったら走り抜けれそうですけどネ。
 
 今作のヒロインのヘレナは墓堀りのデズモンドと出合って、デズモンドの家にたどり着きますけど、そこで準備しなさい!準備!持っていくのがスコップ1個だなんて、準備不足でしょ、どう考えても!!
 アイルランドの田舎の家って立てこもるには不向きなんですかね??まぁ、デズモンドの家に立てこもって、ゾンビと戦ったら、それこそ『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』になっちゃうか??

 でもクライマックスから最後の展開って、どこかで観たことがあるようなシーンになっちゃいますけど、ゾンビ映画だとどうしても、あういう展開になっちゃいますよネ。こうしないと、あとは、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド死霊創世記』(90年)のラストみたいに人間たちのグループのところにたどり着く。とか『サンゲリア』(79年)のラストみたいに大都市までたどりついたら…。みたいにするしかないもんネ。
 
 「ゾンビ映画ならなんでも見る!」っていう人はモチロンですけど、それに近い考えを持ってる人も必見の1本です。2昔前だったら、TV東京の映画枠直行便のような1本です!!40点
コメント (3)
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