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2007年度ベスト10

2008-01-20 00:02:31 | 年度ベスト10
 今日の記事は、毎年恒例のその年観た映画の「マイベスト10」です!毎年1月、2月に記事にしてるんですけど、自分が観た年度を基準にひてるので、劇場公開した年度とは、ずれてますからね。昨年は全然映画を観てないんで、ベスト10の記事を書くなんておこがましいんですけど、とりあえず観た中で選んでみます!

 昨年は、転勤で引越しとかあって、職場環境がかなり変わり映画を観れなくなってるんで、日本未公開の作品はもちろんのコト、劇場公開されたメジャーな作品さえ観てない作品ばかりなんですよね。あくまでも自分が観た作品の中でのベスト10です。

■第1位『あるいは裏切りという名の犬

 フランスから、ノワールの本格作品。ドラマ的には最高ですけど、ハリウッドのハッピーエンドになれてると、最後はいかにもフランス映画的で、ちょっと爽快感が無いですけね。ただ、実話をもとにしてるらしいので、これはこれでOKです。
 オリジナルな作品ということで、今作が2007年に観た映画のベスト1にしました!

■第2位『バイオハザードⅢ
  
 シリーズ物なんで、2位に持ってきちゃいました。
 「う~ん、1位にしても良かったかな??」
 それくらい面白かったです!続編とかシリーズ物は前作を観てないと楽しめない作品が多いですけど、今作もそうです!
 でも、この面白さは最高でした。数々のゾンビ映画を観ている人(メジャーな作品だけで大丈夫)はより一層楽しめる作品です。
 シリーズ4作目は無いんでしょうかね??
 ポール・W・S・アンダーソンもこの作品にばかり関わっていらんないでしょうし、けっこうキリも良かったし、これで終りなんでしょうね。
 でも、4作目とかも作って欲しい気もしますけどね!

■第3位『ブラック・ダリア

 面白さ的にはかなり面白かったんですけど、ブライアン・デ・パルマ度120%かと聞かれると、ちょっと??終盤にかけて、かなりデ・パルマ作品っぽくなるんですけどね。
 でも、やっぱりブライアン・デ・パルマ監督のファンなんで、3位にしちゃいました。鑑賞後は、しっかりブライアン・デ・パルマ映画を観た印象を受けるのはさすが!

■第4位『ザ・シューター極大射程

 ステーヴン・ハンターの原作も好きな作品なんですけど、映画版もかなり好きです。でも、原作がしっかりしてる作品だったんで、少し厳しく4位に!
 2時間近いランニングタイムに良くまとめてますけど、もっともっと長くても良かったです。ディレクターズカット版とか出ないですかね??


■第5位『ハイ・テンション
 
 フランスからはスプラッター映画を。
 あのトリッキーな展開は賛否両論(否の方が多いですけど)ですけど、中盤までの展開は最高です。


■第6位『消えた天使
 
 アンドリュウ・ラウ監督のハリウッド進出作。
 テーマが重い!
 このテーマを良くエンターテイメントに!

■第7位『ダイ・ハード4.0』 
 
 あの名作アクション「ダイ・ハード」の4作目なの??と聞かれると
ちょっと返事に困りますけど、アクション映画としてかなり面白い!
 ジョン・マクレーンは不死身すぎ!まるでシェーン・ブラックが脚本を書くような映画の主人公みたい!

■第8位『X-MENファイナルデシジョン
 
 これも続編。シリーズの中では、今作が最高。
 1作目、2作目もブレット・ラトナー監督に撮って欲しかった。

■第9位『サイン・オブ・デス

 フランスのミステリー作家、フレッド・ヴァルガス原作の映画化。
 未公開が信じられないくらい面白い!!必見!

■第10位『愛と死の間で
 
 香港映画からは今作。
 今年は香港映画をあまり観なかった1年でした。

あと、いくつか気になった作品をあげると

■『ドリームシップエピソード1/2
 
 スタートレック系のコメディ映画としてはかなり笑える作品に!

■『デッド・フライト

 日本未公開のゾンビ映画としては、良く出来てました。

■『地獄の変異

 こういうホラー映画好きです!いかにも1980年代初頭のホラー映画みたいで、けっこう好きです。

■『氷の微笑2

 すごく評判の悪い作品ですけど、サスペンス映画としては及第!けっこう好き!

 それ以外で、気になった作品というと、劇場未公開のホラー映画『ノンフィクション』、ヘビが飛行機で暴れる『スネーク・フライト』、デンゼル・ワシントンの『デジャヴ』とかです。
 2007年は本当に映画を観ていないので、けっこう抜けてる作品が多いですけど、観た中ではこんな感じです。
 
 一方、ワースト!

 ワーストと言っても、すごくつまらないっていうより、大作なのに脚本が穴だらけとか、突っ込みどころが多いとか、そういう基準で選んでます! 

 2007年“@KOBAラズベリー賞”は

■『アイ・アム・レジェンド』です!

 ひどい!ひどい!原作をここまで改ざんできるなんて逆の意味で素晴らしすぎ!
 映画と原作は違うものって分かってるので、観たときの感想の記事では点数は40点をつけましたけど、 この作品に限って言えばやはりこの“伝説”には耐えられないです!

ワーストリメイク賞
 
■『ストレンジャー・コール
 
 フレッド・ウォルトン監督の傑作スリラー『夕暮れにベルが鳴る』の1番面白いプロローグだけで1本映画を作っちゃいました!ってこれはもはやリメイクとは言えないかも。
 こういうリメイクは、自分は大嫌いですね!こころざしが低いというか、とりあえず製作しようみたいな感じがしちゃって!これなら、オリジナル版のタイトルだけ使って、まるっきり違う作品を作った方がよっぽどマシ!

 あとは『LOFTロフト』とか『親指探し』とか『デスリング』とか『ハードキャンディ』とか『HOLEホール』とか途中でネタが割れちゃったり、盛り上がらない作品がありましたけど、それは本当につまらない作品といことでラズベリー賞から外しました。
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『ブラッド』ルーシー・リュー吸血鬼アクション

2008-01-19 15:22:27 | ホラー
ブラッド
RISE(2006年アメリカ、ニュージーランド)
 監督 セバスチャン・ゲティエレス
 脚本 セバスチャン・ゲティエレス
 出演 ルーシー・リュー、マイケル・チクリス、マコ、ロバート・フォスター

 ■ストーリー■
 LAウィークリーの女性記者セイディーは同僚が死んだ事件を調査中にヴァンパイアに襲われ殺されてしまう。セイディーは吸血鬼となって甦り復讐を誓うのだった。また、吸血鬼に娘を殺された刑事ローリンズは、独自に捜査を始めるのだった。

 ■感想■
 ルーシー・リュー主演のヴァンパイアアクション。
 監督、脚本は『スネーク・フライト』(06年)の脚本を書いたセバスチャン・ゲティエレス。
 もっとアクション、アクションした作品だと思ったんですけど、淡々とした作品でした。今作を観る限り、セバスチャン・ゲティエレスは脚本家に専念していたほうが良いかも。ヴァンパイアになったヒロインが吸血鬼に復讐していくストーリーなんでテッキリ、今作もコミックの映画化かと思いましたけど、オリジナル作品みたいですね。なんでもかんでもコミック原作の作品が多いので勘違いしちゃいました。

 ところで、今作なんですけどアメリカのDVDでは“アンレイテッィドバージョン”で、なんとランニングタイム122分!122分!
 日本での公開&DVDバージョンが98分なんで、およそ30分も長いバージョンです!あんまり盛り上がらなかった今作なんで98分版で十分なんですけど、30分弱も長いバージョンがあるなら観てみたい気もしちゃいます!30分ですよ!30分!
 もう、それだけ長さが違ったら、全然違う作品でしょう!果たして、どんなシーンが違うんでしょうね??

 あと、今作は、ちょっとした役でロバート・フォスターが出演してます!観てればすぐわかる役で出演してますけど、「え、これだけ??」って感じの出演シーンです。でも出演者にロバート・フォスターってキャスティングのクレジットに載るんでDVDの販売数とかに影響あるんでしょうね(本国、アメリカでは)
 
 吸血鬼アクションとしては、ウェズリー・スナイプスの「ブレイド」シリーズとか、ジョン・カーペンター監督の『ヴァンパイア最後の聖戦』(98年)とか、ケイト・ベッキンセールの「アンダーワールド」シリーズとか傑作が揃ってるんでどうしても分が悪いですよね!ところで今作のアメリカでのDVDのタイトルは“RISE VAMPIRE HUNTER”なんですけど、吸血鬼ハンターの出てくる作品の中で、自分のベスト作品は『吸血鬼ハンター』(別題:『吸血鬼ハンターキャプテン・クロノス』)です!1973年のハマープロの変則的な吸血鬼ムービーです!監督、脚本、製作はTVシリーズ「特捜班CI★5」の製作総指揮と数本の脚本を書いているブライアン・クレメンス。ブライアン・クレメンスは、その他ダメダメ映画化作品『アヴェンジャーズ』(98年)の元ネタのイギリスのSFTVシリーズ「おしゃれ秘探偵」や“NEW AVENGERS”や“CI5 THE NEW PROFESSIONALS”の脚本も書いてます!『アヴェンジャーズ』は、あんなダメダメ映画にするなら、ハリウッドでなくイギリスでリメイクして欲しかったです!ハリウッドもイギリスのTVシリーズのスタッフで映画化すれば良かったのに!
 自分は吸血鬼物の中でもハマープロの『吸血鬼ドラキュラ』(58年)以外では、この『吸血鬼ハンター』がベストです!出征中に、家族を吸血鬼に殺されたプルシア軍のキャプテンクロノスが、復讐のために旅を続ける中、ある田舎で若い女性が年を取るという怪現象に遭遇します。そこには日光に浴びても、木の杭でも倒すことが出来ない若さを吸い取る吸血鬼がいたというストーリーです!競演はキャロライン・マンロー。VHSテープ版やLD版では暗くて良く見えなかったシーンがDVDではかなり改善されてます!吸血鬼とのチャンバラアクションが最高です!
 
 ところで、話題を『ブラッド』に戻すと、なんか、吸血鬼の集団がすごく少ないグループなんですけど、ちょっと物足りないかも。ルーシー・リューに次々と殺されちゃうんですもんね。ルーシー・リューが強いのか敵が弱いのか分からないくらいドンドンストーリーが進んで行っちゃいます。ピンチになるのも、最後の吸血鬼のボスとの対決だけだし!それもピンチに陥った理由が弓矢の矢切れ!ハリー・キャラハンみたいに数えてないと!
 あと吸血鬼のボスも全然ボスっぽく無いし!どう見てもルーシー・リューの方がスターのオーラが出てて強そうですもんね。
 
 でも、ルーシー・リューのファンにはたまらない作品でしょうね。ヒロインで最初から最後まで活躍しまくりですもんね。でも1968年生まれの39歳でこういう役を堂々と演じるルーシー・リューって良い女優さんですね。でも自分的には『ラッキーナンバー7』(06年)のときのルーシー・リューが好きなんですけどね。
 60点
ブラッド

アミューズソフトエンタテインメント

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自分の吸血鬼ムービーのベストはハマープロの『吸血鬼ハンター
吸血鬼ハンター

エスピーオー

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『サイン・オブ・デス』フレッド・ヴァルガス原作ミステリ!

2008-01-18 00:17:32 | ミステリー
サイン・オブ・デス』(a.k.a.『逃げろ!いつか戻れ』)
PARS VITE ET REVIENS TARD(2007年フランス)
 監督 レジス・ヴェルニエ
 脚本 ジュリアン・ラプノー、アリアーヌ・フェーレ、レジス・ヴェルニエ、ローランス・ショー、アリエット・マラン
 原作 フレッド・ヴァルガス
 出演 ジョゼ・ガルシア、マリー・ジラン、リュッカ・ベルヴォー、ミッシェル・セロー、オリヴィエ・グルメ、リン・ダン・ファン

 ■ストーリー■
 パリでアパートのドアに、数字の4をさかさまにしたような字を書かれる事件が起きる。いたずらだと思われたが、苦情の件数の多さから事件性を感じた特捜部は調査を始めるのだった。アダムスベルグ警視は、調査の結果、そのマークが中世に流行したペスト除けの呪文であることを知るのだった。そんなとき、身体中に黒い斑点が出た死体が発見されるのだった。死因はペストではないかと、厳戒態勢の捜査が行われる中、第2の死体が発見されるのだった。

 ■感想■
 フランスの人気ミステリ作家フレッド・ヴァルガス原作の映画化作品!
 アダムスベルグシリーズの1篇の映画化作品です。フレッド・ヴァルガスは、日本でも人気があるフランスの女流ミステリ作家で「青チョークの男」(創元推理文庫)、「死者を起こせ」(創元推理文庫)が翻訳されてます。フレッドといっても女性の名前ですからね。フレデリックは一般的な女性の名前のようです。
 
 「いやぁ~、それにしても、日本版のDVDタイトル『サイン・オブ・デス』ってやめて!やめて!やめて!」

 こんな、アメリカのB級サスペンスかC級SF映画みたいなタイトル!すっかり見逃すところでした!DVDのパッケージも原作者の表示ってありましたか??実はビデオレンタル屋のバーコードシールが貼ってあって見れないようになっていました。

 今作の原作も翻訳されていないフレッド・ヴァルガスですけど、日本って、海外のミステリ小説にホントに冷たい!!もっと翻訳して!!日本人ももっともっと小説を読んで欲しいですね!

 今作は、フランス映画祭2007で『逃げろ!いつか戻れ』として公開されました。『逃げろ!いつか戻れ』が『サイン・オブ・デス』って、タイトル変わりすぎでしょ!今作の場合、原作が翻訳されてないから、どういうタイトルにしてもそんなに影響ないでしょうけど、フレッド・ヴァルガス原作ということもほとんどメインにうたって無いなんて!!
 自分的には『逃げろ!いつか戻れ』のタイトルの方が、1980年代のフランス映画の日本タイトルみたいな雰囲気で断然好きです!
 ところで、主人公アダムスベルグの設定なんですけど、直感で犯人を当てることが出来る能力(直感がするどいという設定)があるらしいんですが、映画の中で何の説明も無いです。広場の中で「この中に犯人が!」ってまわりを見回して、しばらくして「わからなくなった」って言うシーンがあるんですけど、説明が無いと、このシーンの意味が分からないですよ!
 
 映画祭でしか公開されていない今作ですけど、すごく重厚な雰囲気な、まさに劇場公開映画って言っても全然おかしくない面白さの作品です。こういう作品を観ちゃうと、ハリウッドのノーテンキな作品がバカに見えてきちゃいます。
 「良いなぁ、フランスの警察映画!」
 ミステリー映画(というより警察映画なのかな??)を劇場作品としてこんなにマジメに作れるフランス映画界って良いですね!「元気、元気」とか言われているのにマトモな作品が全然なさそうな日本映画より何倍も良い!!何倍どころか何千倍も良いです!

 フランスでは人気の喜劇俳優ジョゼ・ガルシアが主演してます!日本では喜劇が公開されにくいので良く分からないですけど、ジョゼ・ガルシアは『ル・ブレ』(02年)に出演してました。また、昨年お亡くなりになった名優ミッシェル・セローも競演してます。フランスの喜劇俳優って渋いですね。演技派の俳優のように主人公を演じてます。

 本格ミステリーとして観ちゃうとストーリーは大したことないですけど、警察物ムービーとしてマジメに作ってるので、捜査物として見ごたえある作品になってます。なんで、こんなに面白いのに、なぜ、タイトルがB級の香りプンプンの『サイン・オブ・デス』なの??
 こういうマジメな重厚な捜査物の警察映画のミステリー作品を、何も知らずにDVDで観れると、すごく得した気分です!!!75点
サイン・オブ・デス

アルバトロス

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フレッド・ヴァルガスの小説です。
死者を起こせ (創元推理文庫)
フレッド ヴァルガス,Fred Vargas,藤田 真利子
東京創元社

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こちらは、アダムスベルグ警視シリーズです。
青チョークの男 (創元推理文庫)
フレッド ヴァルガス,Fred Vargas,田中 千春
東京創元社

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『ANOTHERアナザー』いつものトリック

2008-01-17 23:27:28 | サスペンス
ANOTHERアナザー
DARK CORNERS(2006年イギリス、アメリカ)
 監督 レイ・ガウワー
 脚本 レイ・ガウワー
 出演 ゾーラ・バーチ、トビー・スティーブンス

 ■ストーリー■
 スーザンとデビッドの夫婦は子どもに恵まれず、不妊治療を行っていた。そんなときスーザンは、夜毎、悪夢にうなされるのだった。夢の中で、スーザンはカレンという名の女性で、生活環境もまるっきり違う女性だった。医者に行くものの、不妊治療の不安と、夢の世界で世間を騒がせている連続殺人鬼「ナイトストーカー」のニュースが一緒になり、悪夢になったに違いないと診断されるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■ 
 ゾーラ・バーチ主演のサスペンス映画。
 夢の世界と現実の世界が交差するサスペンス映画。
 良くありがちなB級サスペンス映画のテーマだと思ってたんで観る気はなかったんですけど、今作の予告を偶然見る事があって、面白そうな作品だなぁと思って、早速借りてきました。
 ブロンドの髪のスーザンの世界と、黒髪のカレンの世界とどっちが現実なのかわからない展開でストーリーが展開していきます。
 「けっこう、これって拾い物かも!」
 と思って観ていたんですけど、終盤に向けてのトリック明かしの展開にはビックリ!
 「え、ただ、それだけ??」
 いつもの、いつもの、C級サスペンス映画のネタと同じだったのね!
 
 こういうトリックだったら、もっと単純に、現実の世界のゾーラ・バーチの世界をちゃんと描いた方が良かったのに!どっちの世界も現実だったら、今作のように等分のように描いても良いですけど、こんな単純なトリックを使うだけなのに、2つの違う世界を思わせぶりに等分に描いちゃって。
 こういうネタの作品をあんまり観たことない人には、それなりに面白いネタでしょうけど、1度でも同じようなネタの作品を観たことある人には全然魅力ないです。
 でも、一応、不条理な作品としてでなく、タネを明かしてるのでそこはフェアだったですかね。それだけでもプラス10点!でも後味が悪い作品です。40点  
ANOTHER

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『ダウト』ダウト!

2008-01-16 00:15:15 | サスペンス
ダウト
SLOW BURN(2005年アメリカ)
 監督 ウェイン・ビーチ
 脚本 ウェイン・ビーチ
 出演 レイ・リオッタ、LL・クール・J、メキー・ファイファー
ジョリーン・ブラロック
 
 ■ストーリー■
 元警官で夜学で勉強し地方検事になったフォード・コールは市長選に出馬することになっていた。インタヴュー中に、検察官ノラ・ティマーが警察に保護された情報がはいってくる。ノラは州1番の検察官でギャングからみの犯罪検挙率が3倍にしたほどの腕前の検察官だった。ノラが味方につけば街の浄化を公約にうたって市長選を戦うことができると思っていたのだ。
 ノラはハイウエイに飛び出してきたところを保護されたのだが、彼女の話によると、レイプされそうになったためストーカーの男性アイザックを正当防衛で殺したというのだ。しかし、その後、アイザックの友人のルーサーという男が警察にやって来て、事件は殺人だと言うのだった。

 ■感想■
 レイ・リオッタ主演のサスペンス。
 ドンデン返し系のサスペンス映画で、日本題も「ダウト」になってます。今回は観る前にドンデン返し系の作品と分かっていたんで、「二転三転するストーリーにだまされないぞ!」と思ってましたけどだまされました!まぁ、本当は「だまされた」というより、ストーリーが複雑すぎて、分かるはずが無いです!
 
 こういう作品はもっともっと単純なストーリーだと
 
 「だまされた!」
 
 って思うんですけど、ここまで登場人物が多くて二転三転すると、かえって「ストーリーについていくのがやっと」になっちゃいます。
 登場人物が本当に多すぎ!覚える間もなくドンドンストーリーが進んでいくので、ついていくのがやっと!正体不明のギャングのボス、ダニー・ルーデンとか名前だけ出てくる人もいるし。冒頭のレイプ事件以外にも、ギャングの組織もダニー・ルーデンの組織と「オーメン」っていう組織が出てくるし。そこへ、土地の都市開発をからめた陰謀や、人種問題をからめて、ストーリーもそれなりに複雑!そこへもってきて「羅生門」よろしく同じ事件を、ノラとルーサー2人が違う証言をするんですからね。
 
 でも、こういう作品は好きなんで、良いですけど。ランニングタイムが93分っていうのも、こういうエンターテイメント作品にピッタリの長さでちょうど良い感じです!
 
 レイ・リオッタが主演なんで、ケータイ電話の留守電を聞いたときには、レイ・リオッタが黒幕だ!って思ったんですけど、甘かったです。ちなみにその疑いはすぐに晴れるんですけどね!これ以上書くと“ネタバレ”になっちゃうんで詳しく書けないですけど、こういうダマシ映画が好きな映画ファンは必見です!

 悪役でもなんでもこなすレイ・リオッタなんで、ついうっかり疑っちゃいました。ここは、レイ・リオッタと一緒になって事件の深みにはまっていくしかないですね!
 でも、勘の良い人には、少なくとも1人だけは黒幕系か分かっちゃいますけど、それは作ってる方も分かって作っているんでしょうね。
 『ホワイトハウスの陰謀』(97年)、『アートオブウォー』(00年)の脚本家のウェイン・ビーチが脚本、監督した本作ですけど、だまされて楽しかったです!少なくとも『プレステージ』(06年)よりは「だまされた!」って感じで楽しかったです。
 これからも要チェックの監督さんですね!今後も、この路線で進んで行って欲しいです!でも同じようなオチは通用しないんで、次の作品では趣向を変えてサスペンス映画を撮って欲しいですね!75点
ダウト

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すみや渋谷店が通販のみに。

2008-01-15 00:05:18 | ホントの日記
 サントラファンにはおなじみ(というより聖地かも)の「すみや渋谷店」さんが2008年1月31日をもって店舗での販売を終了して、通信販売のみになるそうです。
 
 「え~っ、そうなんだぁぁぁ」

 なんか悲しいです。「すみや渋谷店」って売り場に行くだけで楽しかったのに!数多くのサントラのパッケージ!昔のLPレコードのころは良く行ってたんですけど。(ふ、ふるい、すいません)
 自分もサントラのCDなんて、ほとんど買ってないので偉そうなコトは何にも言えないんですけど。

 サントラといえば、「すみや渋谷店」というほどの店だったのでこのニュースは悲しいです。自分も東京を離れてからは全然行ってないので(う~ん、7年くらいです)、かなり違ってたんでしょうね!
 前は新宿の野村ビルの中にも、すみやさんがあったような気もするんですけど、ちょっと自信が無いです。渋谷店のあるビルも昔は、東邦生命ビルっていってましたね。(現在は「クロスタワービル」です)
 自分も、たまに東京で友人たちに会っても「すみや渋谷店」に行こうとは言って無かったですし、ちょっと反省してます。「すみや渋谷店」でサントラ見てニコニコしてるのは自分だけだったりして。
 
 ホームページで見たら、昭和52年からオープンされていたそうです。昭和52年といえば西暦1977年ですからね。30年です!30年!
 なんか時代なんでしょうか??自分もサントラ買ってないし、世間のみなさんもあんまり購入されてないのかな??

 自分が熱狂的なマカロニウエスタンのファンや、サントラのファンだったら、(そして、お金持ちだったら)バンバン、サントラを買っちゃうのに。1ヶ月に10枚くらい買っちゃうのに。
 
 自分が買ったサントラといえば…、と思って書こうとしたんですけど、あまりの少なさに怒られそうなんで止めます。
 
 でも悲しいなぁ!
 
 今後も“Soundtrack Finder”というサイトで通販は続けられるそうなので、サントラファンは1度行ってみてください。
(リンクしていいかどうかわからなかったので、自分で検索してみて下さい。すみません。)

「すみや渋谷店」の記事を書いてるのに、amazonでアフィリエイトしてます。すいません。
自分にとってサントラといえば、ゴブリン。
ゾンビ(紙ジャケット仕様)
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サスペリア2~赤い深淵~(紙ジャケット仕様)
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もちろん、エンニオ・モリコーネも!
ウエスタン
エンニオ・モリコーネ,サントラ
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マカロニウエスタンも!
DJANGO 続・荒野の用心棒
ルイス・エンリケス・バカロフ,サントラ,ロバート・メリン,フランコ・ミリアッチ
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キング

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『消えた天使』アンドリュウ・ラウ監督ハリウッド作

2008-01-14 04:41:45 | サスペンス
消えた天使
 THE FLOCK(2007年アメリカ) 
 監督  アンドリュウ・ラウ
 脚本  ハンス・バウアー
      クレイグ・ミッチェル 
 出演  リチャード・ギア、クレア・デーンズ、アヴリル・ラヴィーン   

 ■ストーリー■  
 アメリカ合衆国では登録されている性犯罪者は50万人を超え、彼らを監察する監察官は1000人あたり1人にしか過ぎない。また、合衆国では2分に1人性的暴行を受けている。     
 ある人が言った。
 「怪物と戦う者は、いつの間にか怪物にならぬよう気をつけろ。長く深遠を覗き込む者は深遠からも覗き返される。」 
 
 若い女学生ハリエット・ウェルズが行方不明になる事件が起きて世間を騒がせていた。そんなとき、18年間、性犯罪者の監察官を続けてきたエロル・バベッジは、3週間後に退職を控え、自分の後任となるアリスン・ラウリーに業務の引継ぎを行っていた。
 が、ある日、行きつけのコーヒーハウスにハリエットの行方不明の記事が載った新聞にマークが付けてあり、エロルに挑戦するような感じでテーブルに置かれていたのだった。このハリエットの事件の犯人が、自分の監察している元性犯罪者たちの中にいると確信したエロルはアリスンの止めるのも聞かず捜査を開始するのだった。

  ■感想■  
 『インファナル・アフェア』(2002年)のアンドリュウ・ラウが監督、製作のハリウッド進出第1作のサスペンス映画。 
 なんか、リチャード・ギアのキャラクター設定が、まるで香港映画のエンターテイメント作品の主人公がそのままハリウッドの作品にやってきちゃった感じです。 
 香港映画では、普通のキャラクターでもハリウッドでは異質な浮きまくりなキャラクターになってます!  
 リチャード・ギアとクレア・デーンズとのやりとりが最高です! 
 強姦罪で新たに自分たちの州にやってきた性犯罪者の件で、後任のクレア・デーンズからの 「何やったんですか?」の質問に対して、 「何をしたかじゃなく、何をするかだ」 って返事するくらいは良いですけど、元性犯罪者に対しての態度がすごすぎ! 
 脅迫まがいの態度で接していきます!
 
 香港映画のノワール作品だったら、当然のキャラクターでもハリウッドでは強烈すぎ! 
 普通の態度で仕事をするクレア・デーンズに 「甘ちゃんなのか、やる気がないのか、どっちだ??」 まさに性犯罪者にたいしての“ダーティハリー”状態!  

 また、クレア・デーンズへの講釈が続きます。
 「性犯罪者はウソのかたまりだ!人の前じゃキチンとした市民として責任感のある態度をとる。相手に合わせてクリスチャンにもなるし、誓いもたてる。それはひとえに君のような連中が、他人への態度で私生活のすべてがわかると思っているからだ。外面は隠れみのだ!」  
 って、一時が万事、“ダーティハリー”のような暴れっぷり!
 もはや“ダーティハリー”を超えて、『真夜中の野獣刑事』のチャールズ・ブロンソン状態といった方が良いです。

 でも、こういうサスペンス映画なんで、リチャード・ギアの主張が正しいような感じで映画が進んでいきます。まぁ、そこはエンターテイメント作品ですから!!

 今作でのリチャード・ギアの主張は一貫して 「性犯罪者は更正できない!」 です! 

 なんてすごい主張なんでしょう! 

 確かに性犯罪は、再犯率は高いらしいですけど、エンターテイメント作品でのこの強い主張!主張が強い!香港映画みたい! 
 さすが香港映画の監督!もう少し、お国柄を考えて題材や主人公のキャラクターを選んで欲しかったです。 
 それにしても、リチャード・ギアの主張が正しかったのに、退職させちゃって、公共保安局も、捜査に入り込まれて文句を言っていた警察もバツが悪そうですよね。
 リチャード・ギアに謝るシーンとかあっても良かったのに。なんかそういう描写は欲しかった気がしますけどね。 
 でも、ハリウッド進出で、なぜこの題材を選んだんでしょう??こんな重たくてエンターテイメントに向かないテーマにしなくても良かったのに!このテーマは、アメリカのエンターテイメント作品では、決して喜ばれるテーマでは無いのに。 
 でも、アンドリュウ・ラウ監督は、アメリカ合衆国での問題のこの性犯罪っていうテーマに興味があったんでしょうね。それに今作は、モチーフに性犯罪を扱ってますけど、性犯罪そのものでなく今作のテーマは、オープニングとエンディングで繰り返されるモノローグですよね。     

 ニーチェの言葉から引用した「怪物と戦う者は、いつの間にか怪物にならぬよう気をつけろ。長く深遠を覗き込む者は深遠からも覗き返される。」
 犯罪者を追い詰めるあまり自らも怪物になっていくリチャード・ギアの苦悩が本作のテーマですからね!
 アンドリュウ・ラウ監督は『インファナル・アフェア』でも、組織に潜入したトニー・レオンの苦悩を描いてましたけど、主人公の苦悩を描くのが好きなんですかね?? 
 あと1点!今作でリチャード・ギアが観察している美容師の女性の元犯罪者って、性犯罪者でないような気がするんですけど。どちらかといえば、猟奇事件の犯罪者のような気が。  

 いや~、この重たいテーマの作品を良くエンターテイメント作品に仕上げましたね。それもランニングタイム105分って!ちょうど良い長さです。
 エンターテイメント作品のことが良く分かってますね。ところで、テーマがテーマだけに、今作は違う監督に撮り直させてアメリカでは公開されるみたいなんですけど、もうアメリカでは公開されたんでしょうか??公開されたら評判が気になります。 
 アメリカ公開版も観てみたいですね!
 『リチャード・ニクソンの暗殺を企てた男』(2004年)のニルス・ミューラー監督が編集して96分(アメリカ)、97分(カナダ)になっています!日本で公開された105分版と97分版をカップリングして2枚組みでDVD化して欲しいですね!105分版はもう持ってますけど、買いなおしますからね。
 
 こういう作品を堂々と作れるハリウッド、まだまだ捨てたもんじゃ無いですね!好き嫌いはあるでしょうけど、エンターテイメントの中にも多少社会問題を取り入れた作品です!(あ、多少ですからね!いや、ホンの少しだけかな??)80
消えた天使 デラックス版

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『プレステージ』トホホマジック映画

2008-01-13 10:57:52 | ミステリー
プレステージ
THE PRESTIGE(2007年アメリカ)
 監督 クリストファー・ノーラン
 脚本 クリストファー・ノーラン、ジョナサン・ノーラン
 出演 ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、スカーレット・ヨハンソン、レベッカ・ホール、デビッド・ボーイ

 ■ストーリー■ 
 19世紀末のロンドン、2人の才能あるマジシャンがいた。偉大なるダントン、ロバート・アンジャーと、教授ことアルフレッド・ボーデン、2人は若いときからお互い同じステージに立っていたが、ある日、アンジャーの妻が水槽から脱出するマジックに失敗して死んでしまう。その原因がボーデンのロープの結び方にあったことから、アンジャーはボーデンへの復讐心を抱くのだった。一方、ボーデンはサラという女性と出会い結婚するのだった。アンジャーが、自分が築けなかった幸せな家庭を築いたボーデンに復讐心を燃やす中、ボーデンは瞬間移動のマジックで評判を取るのだった。瞬間移動のマジックに異様な執念を燃やすアンジャーは、自らも瞬間移動のマジックを行うために替え玉を用意するのだった。

 ■感想■
 クリストファー・ノーラン監督、ヒュー・ジャックマン、クリスチャン・ベール主演のミステリー映画。
 今作の予告を劇場で観たときに「面白そうな作品だなぁ!」って思って期待してたんですけど、ごくごく普通の作品でした。
 内容的にも大したミステリーじゃないですけど、わざと分かりづらく作ってるみたいに時間軸が行ったり来たりしてます。
 ストーリーを分かりづらくして、大したコトない内容をごまかしてるみたいです。ランニングタイム130分も長すぎ!長すぎ!せいぜい100分くらいにできる内容でしょう。それも時間軸が行ったり来たりしないで描いても100分くらいに出来るでしょ。
 クリストファー・ノーラン監督って、『メメント』(00年)でも時間軸いじってませんでしたっけ?ってそこがメインの作品でした。今作の内容ならストレートに時間通りに映像化して欲しかったです。それにこんなに格調高く映像化しなくても良かったのに。

 発明家ニコラ・テスラが出てくるんですけど、なんの説明も無しって、西洋(欧米)では、説明要らないくらいメジャーなんですよね。日本では今一、有名じゃないですけどね。(あれ、自分だけ??)
 ところで、今作って原作と同じなんですかね??ちょっと興味がわきました。今度、関東に遊びに行ったときに原作買って読んでみようかな??

 こういう映画としては、最後のオチや、テスラが作った瞬間移動装置のネタも途中でネタを割っていたし、ホントに中途半端な印象が伴うミステリー映画になっちゃってます。こんな見せ方で誰が驚くの??
 これなら、もっともっと早くネタを割っちゃって、展開でビックリさせて欲しかったです。途中でネタを割っちゃう『ラッキーナンバー7』(06年)の方が見せ方は上でしょう。まぁ、でもこういう19世紀末のロンドンの町並みとかを楽しむ(楽しむほど出てきませんけど)ってレベルでは、こういう作品も良いのかも。ただ、自分的には、こういう思わせぶりな作品はダメです!とにかくランニングタイム130分は長すぎ!長すぎ!長すぎ!
 この長さだけで観るのを躊躇しちゃうほどでは無いですけど、観終わったあとでちょっと後悔する長さです!これで面白ければ、130分でも140分でもOKなんですけど、今作の130分はちょっとネ!同じお金払うんなら、少しでも長い方が良いって観客もいらっしゃるでしょうけど、自分は最適な時間の作品の方が良いですね。まぁ、DVDをレンタルして観てるんだから、偉そうなことは言えないですけど、早送りだけはしたくないですからね。
 時間通りに描いてくれて、100分くらいだったら(せめて110分くらいでも)もうちょっと面白く観れたのに!

 確かにニコラ・テスラが発明した瞬間移動装置には驚きですけど、もはやマジックとは言えないですよね。マジックだったら、デビッド・カッパーフィールドのマジックとかを観た方がビックリできるはず!
 「ジェット機」や「自由の女神」や「オリエント急行」を消しちゃうんだから!「万里の長城」を通り抜けたことも!!デビッド・カッパーフィールドの大掛かりなイリュージョン、もう1回観てみたいなぁ!60点
プレステージ コレクターズ・エディション

ギャガ・コミュニケーションズ

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〈プラチナファンタジイ〉 奇術師 (ハヤカワ文庫 FT)
クリストファー・プリースト,古沢 嘉通
早川書房

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テスラを知ったのはこの本でした。
テスラの最終兵器〈上〉
ジョン マルコム,汀 一弘
扶桑社

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テスラの最終兵器〈下〉
ジョン マルコム,汀 一弘
扶桑社

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『ザ・サイン』未公開サスペンス

2008-01-12 17:11:35 | サスペンス
ザ・サイン
AFTER IMAGE(2001年イギリス、アメリカ)
 監督 ロバート・マンガネッリ
 脚本 ロバート・マンガネッリ、トニー・スキラッチ
 出演 ジョン・メレンキャンプ、テリレーヌ、ルイズ・フレッチャー

 ■ストーリー■
 犯罪現場の写真家ジョーは、クリスティーンという少女が殺された惨殺現場の写真を撮るが、被害者の幻を見るようになり仕事をしばらく休み、休暇を取ることにするのだった。ジョーは一時、おばコーラのもとに行くのだった。そこでコーラの世話をする耳の不自由な女性ローラに出会いひかれていく。だが、ローラは予知能力で殺人現場を思い受かべる力を持っていたのだった。

 ■感想■
 ロックシンガーのジョン・メレンキャンプ主演のサスペンス映画。
 自分は音楽に弱いので分からないですけど、ジョン・クーガーでデヴューしたあと1980年代初頭にジョン・クーガー・メレンキャンプと改名して、1990年代初頭より本名のジョン・メレンキャンプとして音楽活動をしているみたいですね。
 映画的には2002年の犯罪物『テキサス・クライム・ジャンクション』に出演してます。
 
 ところで、今作なんですけど、淡々と進んでいきます!それもちょっとノンビリした感じで!
 主人公のジョン・メレンキャンプが少女の幻を見るようになって、仕事道具のカメラを川に捨てるまでが約8分!ジョン・メレンキャンプが、ローラと出会い話すようになるまでが約20分。


 それにしても、予知能力があるといった女性にモンタージュ作らせたりして、アメリカの警察って超能力に理解がありますね!モンタージュ作らせるだけでなく、「彼女も危ないぞ」って心配までshてくれるんだから。日本だったら、
 
 「何、寝ぼけたこと言ってるんだ!」
 
 って怒られるか、下手したら犯人扱いでしょうからね!(なんか、日本の警察のイメージが悪くてすいません。もっと親切なのかな??)
 
 エンターテイメントの世界でも、予知能力を持ったヒロインを描いたこういう作品を作れるんですから。日本だったら、映画はおろか、TVの2時間サスペンスでさえ、こういう設定ではドラマを作りませんもんね。見てる視聴者からクレームが来るんでしょうね。
 
 「何が予知能力よっ!」って怒られそうですもんね。
 
 ところで、今作の犯人が使ったビデオテープのトリック、あれはダメでしょう!主人公が最後まで見ないで警察に持っていったら、犯人の顔がバッチリですもんね。あとせっかくの予知能力もあんまり生かされていないような気が!でも、その予知能力の設定が無ければ自分も観てないですけどね。じゃ、やっぱり予知能力の設定は必要でしたね。

 でも、今作の犯人って、頭がオカシイし、どうやら死にたがっているんでしょうね。深層心理で死にたがっているんじゃなくて、本当に死にたがってます!そのあたりの描写が甘いので今一盛り上がらないですけど、未公開のサスペンス映画としては及第点です!これくらいの面白さなら十分!ランニングタイムも92分と短いのも良いです!でも前半のノンビリな展開を考えると、前半はもっと急いで、後半の犯人の性格設定とかを描いた方が良かったのかも。そうすればもっともっと面白くなったのに!残念!60点
ザ・サイン

ジェネオン エンタテインメント

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『スモーキン・エース暗殺者がいっぱい』もっと暗殺者がいっぱいでも良かったかも。

2008-01-10 23:36:16 | アクション
スモーキン・エース暗殺者がいっぱい
SMOKIN’ACE(2007年アメリカ)
 監督 ジョン・カーナハン
 脚本 ジョン・カーナハン
 出演 ライアン・レイノルズ、レイ・リオッタ、アリシア・キーズ、アンディ・ガルシア、ジェレミー・ピヴェン、ベン・アフレック

 ■ストーリー■
 コーザノストラのボス、スパラッザが組織に一員のマジシャン、イズラエルを殺そうとしている情報を得たFBIは、イズラエルから情報を得て司法取引を持ちかけようとしていた。100万ドルの懸賞金を求めて殺し屋たちはラスベガスにいるイズラエルのもとへ向かうのだった。

 ■感想■
 『NARCナーク』(02年)のジョン・カーナハンが描くハードアクション。
 『NARCナーク』のときは1970年代風の作品を撮ったジョン・カーナハン監督ですけど、今回は作品の雰囲気がうって変わって今風なアクション映画になってます。序盤から中盤までは!
 FBIの証人をめぐって7人の殺し屋たちが入り乱れて殺し合いを始めます!でも、FBI捜査官2人、殺し屋7人、FBIの上司、組織のボス、保釈した人間を取り戻そうとする元警官3人組等々、登場人物たちが多すぎ!多すぎ!多すぎ!
 誰が、誰??と思っているうちに登場人物が減っていっちゃいます。まぁ、でもここまで登場人物が多いわりには、それなりに整理されてますかね??観ているうちに登場人物たちが少しはわかってきますから!でも分かるころには、誰かと殺しあってるんですけどね。特にベン・アフレックの扱いにはビックリしちゃいました。
 
 魅力的な殺し屋たちが出てくるんで、それぞれの殺し屋たちをもっともっと丁寧に描いてくれた方が盛り上がるのにね。ランニングタイム108分とそんなに短くないので、それぞれの殺し屋を描く時間はあったろうに!
それに、殺し屋7人といっても、2人組みの女性の殺し屋と3人組の殺し屋がいるので実際は4チームの殺し屋なんですけどね。そう考えると、もう少し殺し屋が多くても良かったのかも。
 
 もっとメチャクチャな作品かと思いきや、ジョン・カーナハン監督の生真面目さが出て、後半の展開から最後に向けては暗い感じで終わっていきます。この暗さはどう見ても1970年代風!
 なんでもかんでもハッピーエンドじゃ面白くないですけど、今作は題材が“暗殺者がいっぱい”なんで、前半から中盤にかけてのメチャクチャぶりが最後まで続いても良かったかも。アクション映画としては、満足の1本ですけどね!
 
 ところで、あんなに殺し屋がいて、指名手配とかされてないんですかね??FBIは何やってるの??って思ったんですけど、アメリカは国土が広いからしょうがないんですかね??映画だから良いですけど。本当だったら物騒なことこの上ないです。

 一時は、「ミッション・インポッシブル」の3作目の監督候補にもなっていたジョン・カーナハン監督ですけど、彼が「M:I:Ⅲ」を監督していたら、どんな作品になっていたんでしょうね??トム・クルーズが製作だから、トム・クルーズ映画のままだったんですかね??(多分そうでしょうけど)

 これからどんな作品を撮っていくかわからないですけど、ジョン・カーナハン監督の今後の作品にも期待しちゃいます。65点 
スモーキン・エース

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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『エンドレス・アフェア』なんでも“アフェア”はやめて!

2008-01-09 00:21:55 | 香港映画
エンドレス・アフェア
愛与誠 A WAR NAMED DESIRE(2000年香港)
 監督 アラン・マック
 脚本 ジョー・マ、アラン・マック、クレメント・チュン
 出演 フランシス・ン、ダニエル・チャン、サム・リー、ジジ・リョン

 ■ストーリー■
 ジュンは恋人のジェスとともに、兄ソーへの借金取立てのためにタイに行くが、ソーはタイで黒社会の幹部になっていた。ジュンは利子つきの借金を受け取るが、ソーはただで金を渡すわけには行かないと、組織の裏切り者の始末を指示するのだった。無理やり拳銃を撃たされたジュンは怒りのあまり香港に帰らずジェスを返し、自分はタイに残るのだった。
 そんなとき組織の裏切り者ホイがボスのセンを殺しジュンに罪をなすりつけるのだった。捕らえられたジュンを助けにきたソーは、ホイの一味から追われる立場になってしまうのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 「インファナル・アフェア」シリーズの監督アラン・マックによる香港アクション。アラン・マック監督の出世作として高く評価されえている香港ノワールだそうです。
 原題は“愛興誠”ですけど、日本の同名コミック(香港では「愛と誠」のタイトルは「愛興誠」だそうです)とは関係ないです。
 
 香港ノワールとしては、ごくごく普通のデキのアクション映画です。『インファナル・アフェア』(02年)のような完成されすぎた作品ではないです。でも今作が製作されたのが2000年っていうことを考えるとかなり元気な作品なのかも。『インファナル・アフェア』が大ヒットするまで香港のこの手の作品は、かなり元気がなかったって噂でしたからね!今作を観るとそんなこと感じさせません!

 今作の主人公はフランシス・ン。1961年生まれだから今作のとき、すでに39歳です。組織の幹部っていう設定だから40歳くらいでも全然おかしくないですけど、なんか若々しい感じです。でも、ダニエル・チャンが1975年生まれだから、フランシス・ンのキャラクター設定って、実年齢よりもっともっと若い設定なんでしょうね。
 
 なんか、こういう作品を観ると、1980年代の香港ノワールが量産されたころの作品みたいで、かなり元気さを感じます。でも、こういう作品を観ると、本当に香港映画って面白い!って思います!
 兄弟愛あり!銃撃戦あり!陰謀あり!まるでTVシリーズを観ているかのヴォリュームです。バリー・ウォン監督の『ムービングターゲット』(04年)を観たときも、わずか94分の作品なのにTVシリーズを観ているかのようなヴォリューム感を感じましたけど、今作も同じくかなりのヴォリュームを味合わせてもらいました。もちろん良い意味ですからね!(ちなみに『ムービングターゲット』はもともとTVシリーズのリメイクの映画なんで、内容が濃くて当たり前なんですけど、それをわずか94分にまとめちゃったってことで感動しました。)
 ハリウッドだったら今作だって、同じ内容で140分くらいになっちゃうんでしょうね!

 ところで快調に進んでいく今作ですけど、最後もハッピーエンドなの??って安心させておいて、フランシス・ンを狙うスコープの照準を映すシーンを忘れない用意周到さ!現実じゃないんだから、せめて映画くらいハッピーエンドにして欲しいですけど、現実感を忘れないんでしょうね!香港映画!
 最後までハッピーエンドにしないところは、まるで妙にリアルなところを残すヨーロッパのエンターテイメント作品みたい!

 ところで、今作は肝心なストーリーが良く分からなかったんですけど、ボスのセンを殺したのは、ホイなの??それとも大ボスのカイなの??それって、ストーリー的にはけっこう重要なところだと思うんですけど、そこをハッキリさせないところも、妙にリアル!そのくせ、いくら撃っても、弾切れにならない拳銃は、香港映画っぽいんだから。銃撃戦のシーンはやたらハデに!細かいところはリアルに!
 なんだかんだ言っても、香港映画だから、何でも許しちゃいます!60点
エンドレス・アフェア

アートポート

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『ストレンジャー・コール』オリジナル版を観ろ!

2008-01-08 00:38:32 | サスペンス
ストレンジャー・コール
WHEN A STRANGER CALL(2007年アメリカ)
 監督 サイモン・ウェスト
 脚本 ジェイク・ウェイド・ウォール
 出演 カミーラ・ベル、トミー・フラナガン

 ■ストーリー■
 人里離れた豪邸のベビーシッターにやってきたジルのもとにいたずら電話がかかってくる。最初は相手にしていなかったが、あまりにもしつこい電話に恐怖を感じるようになるのだった。

 □■□ネタバレあり!□■□
 ■感想■
 1979年のフレッド・ウォルトン監督の傑作スリラー『夕暮れにベルが鳴る』のリメイク作品です。
 なぜ、リメイク??
 傑作スリラー『夕暮れにベルが鳴る』のプロローグの部分だけで1本の映画にしちゃってます!これはヒドイ!オリジナル作品の内容を3倍か5倍にでも薄めたような作品になってます。リメイクの今作では映画の本編に入る前に、殺人鬼が違う場所で起こした事件を描くシーンがありますけど、そうまでして間延びさせなきゃいけないの??
 映画が始まって30分も40分もダラダラした展開で、本当に盛り上がらないです!ベビーシッターやっているヒロインのところに友人が訪ねてきたりして、グダグダ会話をしているシーンなんか本当に1980年代後半のつまらないスラッシャームービーみたいな感じです。
 
 なんでオリジナル版で15~20分くらいの内容の部分を93分もかかって見せられなきゃいけないのか、観ている間、疑問に思っちゃいました!本当に30分くらいですむような内容の作品です!
 オリジナル版を知っている映画ファンや、都市伝説を知っている人には家の中から変質者が電話をしているなんていうところも全然盛り上がらないですしね!リメイクの意味が分からないです!それになんとベビーシッター先の子どもたちが生きている展開にはビックリ!「なんだ、こりゃ!!」
 1980年代後半のスラッシャームービーにもなっていなかったです!!

 今作に比べたら同じくサイモン・ウェスト監督の普通のデキの作品『トゥームレイダー』(01年)が大傑作に思えてきちゃいます!

 オリジナルの作品では、最も面白かったプロローグの部分ですけど、だからといってそこだけ取り出して1本の作品にしちゃうなんて、もはやリメイクでもなんでもないでしょ!
 ところで、今作でも描かれる
ベビーシッターがいたずら電話をもらって、警察に調べてもらうとその家からかけられてるといことがわかる
 というアメリカではポピュラーな都市伝説なんですけど、それって、かなり前からあった都市伝説なんですかね??
 それとも『夕暮れにベルが鳴る』が余りにも衝撃的だったんで、そこから生まれた都市伝説なんじゃないのかな??って自分は思ってるんですけど、どうなんでしょう??アメリカの都市伝説に詳しい人がいたら教えて下さい。
 だって、『夕暮れにベルが鳴る』だって1979年の作品だから今から30年前の作品ですもんね。この映画からこういうベビーシッターの都市伝説が生まれても、全然不思議は無いですよね。

 それにしても、「オリジナル版に、何の敬意のカケラも無いようなこんなリメイク作るの止めて欲しい」っていうのが、今作の1番の感想です!
 今作のDVDを発売するんなら、オリジナル版の『夕暮れにベルが鳴る』を日本語吹き替えつきでDVDで発売して欲しいです!リメイクばかり作ってないでオリジナル版を見直した方が良いです!20点
ストレンジャー・コール

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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「狂犬は眠らない」(ハヤカワミステリ文庫)

2008-01-07 23:35:36 | 映画以外の日記
 年末年始の関東への帰省で、キオスクで本を1冊購入しました。ハヤカワミステリ文庫「狂犬は眠らない」(ジェイムズ・グレイディ著)です。
 「色んな本が出てるなぁ」
 と思って文庫コーナーを見てたら、ふと目に入ったのがこの本の作者です。作者の名前はジェイムズ・グレイディ。
狂犬は眠らない (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 14-1) (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 14-1)
ジェイムズ・グレイディ,三川 基好
早川書房

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 スパイとして生きてきた5人のメンバーが、それぞれある事情から頭がおかしくなり、政府の秘密の隔離施設の精神病院に閉じ込められていた。しかし、ある日、病院で非常勤の医師が殺される事件が起き、その殺し方からプロの仕業だと感じた5人は、「自分たちが犯人にされるのでは」と思い病院を抜け出すのだった。
 というのだ出だしのスパイスリラーです!

 ジェイムズ・グレイディといえば、映画ファンにもおなじみの作家ですからね!
 映画『コンドル』(75年)の原作「コンドルの六日間」を書いてます。その後、90年代に数冊、スリラー小説(ミステリー小説)が翻訳されていて、今回、久々に名前を見ました。もうあとがきも何も見ずにレジに本を持っていきました。
 『コンドル』も日本語新録でDVD再発してくれないかなぁ。スパイ物として好きなんですよね!主人公の暗号名コンドルのロバート・レッドフォードよりも、サブキャラクターのマックス・フォン・シドーの方が目立ってました。
 ところで、今作にはスパイの収容施設に“コンドル”っていうスパイが捕らわれているんですけどこれは楽屋オチ??

 今作は、映画化向きな作品なのかな??と思って読んだんですけど、いかにも小説向きな作品でした。元スパイ、軍人たち5人が頭がおかしくなる理由のシーンは映像化向きですけど、余りな内容に映画化したら、R指定になっちゃいますね。観てみたい気もしますけど、現在のシーンはそんなに映像化向きなシーンは無いですからね。逃走しながらの真犯人探しのシーンは、本当にミステリ小説向きで映画向きって感じではないかも。
 まぁ、別に映画化の話も出てないみたいですしね。帯に例えば「キアヌ・リーブス主演で映画化」とかって書かれるよりよっぽど良いですけどね。

 でも、ほんとにつまらない映画を観るよりは、よっぽど楽しめるはず!これこそページターナーって感じでドンドン読み進めていけます!面白かったですよ!
 エンターテイメント小説好きならぜひ!
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『AVP2エイリアンズVSプレデター』弱いエイリアン

2008-01-06 00:22:04 | SF
AVP2エイリアンズVSプレデター
ALIENS VS. PREDATOR REQUIEM(2007年アメリカ)
 監督 コリン・ストラウス、グレッグ・ストラウス
 脚本 ショーン・サレルノ
 出演 スティーブン・バクスター、ジョニー・ルイス、レイコ・エイルワース

 ■ストーリー■
 南極から回収されたプレデターからエイリアンが誕生!地球近辺を飛んでいたプレデターの宇宙船では、プレデターから生まれたプレデリアンがプレデターたちを餌食としていくのだった。プレデターが発射した武器により宇宙船はコントロールを失いアメリカのコロラドへと墜落するのだった。森に墜落した宇宙船からプレデリアンとエイリアンが獲物を求めて出て行くのだった。最後のプレデターが発信したSOSを知り、プレデターが1人地球へと向かうのだった。

 ■感想■
 アメリカンコミック「エイリアンVSプレデター」(ダークホースコミックス)の映画化作品『エイリアンVSプレデター』(04年)の続編。
 日米同時公開ということで、事前情報も何もなしに観てきました。(っていつも事前情報無しで観に行くことが多いんですけど)
 
 まさに想像通りの作品でした。想像以上でも想像未満でも無かったですけど。前作は、コミック版を読んでいたんであんまり感動しなかったですけど、今作はまるっきりのオリジナルみたいなんで、けっこう感動できました。
 前作のストーリーも格子の部分だけで、映画版とコミック版はかなり違うんですけどね。エイリアン、プレデター、人間の3つ巴の戦いが描かれるのかと思いきや、案の定、人間たちはやられっぱなしです。
 
 でも、でも、でも、エイリアンって弱いのね!それもすごく!だって第1作目の『エイリアン』(79年)のとき、ノストロモ号の船員たちが、あんなに苦戦してたのに、21世紀初頭の銃火器で倒せちゃうのね!
 マシンガンや、拳銃で倒せちゃうくらいだったのね!あんなに弱いんなら、プレデターの武器なんか要らないでしょ!州軍の装備しているアサルトライフルで倒せちゃうんだから!
 こんなに弱いんなら、完全武装した「ゴルゴ13」の方が強いですね!「エイリアンVSプレデター」より「エイリアンVSゴルゴ13」の方が面白そう!でも、ゴルゴ13の圧勝だろうなぁ!
 
 『エイリアン2』(86年)のときでさえ、「エイリアンって海兵隊の武器で倒せるんだ」って思ったんですけど、“未来の海兵隊の武器だから!”って納得したもんですけど、別に未来の海兵隊の武器じゃなくても十分だったんですね!
 貨物船とはいえ、ノストロモ号って武器らしきものって積んでなかったんですね。手作りの火炎放射器しかなかったですもんね。でも火炎放射器って本物はすごい武器なんでしょ!
 映画『追想』(75年)で、ロミー・シュナイダーをナチスドイツに殺されたフィリップ・ノワレがナチス相手に火炎放射器で皆殺しにしてましたもんね!火炎放射器で思い出すといえばいつもこの作品です。あ、また、話題がずれちゃいました。
 
 あと、宇宙船も溶かすようなエイリアンの酸ですけど、今回はその描写がよみがえってビックリ!もうそれは無かったことになったと思ってました。だって『エイリアン2』のとき、マイケル・ビーンはエイリアンの酸を浴びたのに死んでなかったですもんね。

 ところで、今作、アメリカの田舎町の描写でスラッシャームービー風な若者の日常を描いてるんですけど、このキャラクターでビックリさせてくれます!ヒロインと思っていた主人公の弟の彼女の扱いとか最高です!ノホホンと観ていたら
 「エッ!マジ!!」
 って、思わず席から飛び上がりましたから!(ちょっとオーバーでした!すいません)
 この描写だけでも、プラス10点です!この展開だとパート3は厳しそうですけど、商魂たくましいハリウッドだから、今作が大ヒットすれば、3作目もありそうですね!65点
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『ナショナル・トレジャーリンカーン暗殺者の日記』観光気分で冒険!

2008-01-05 01:10:14 | アクション
ナショナル・トレジャーリンカーン暗殺者の日記
NATIONAL TREASURE BOOK OF SECRETS(2007年アメリカ)
 監督 ジョン・タートルトーブ
 脚本 コーマック・ウィバーリー、マリアンヌ・ウィバーリー
 出演 ニコラス・ケイジ、エド・ハリス、ハーヴェイ・カイテル、ジョン・ヴォイト、ヘレン・ミレン、ダイアン・クルーガー

 ■ストーリー■
 歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツは、講演中に現れたウィルキンソンという男から、ベンの祖先トーマスがリンカーン大統領の暗殺の犯人たちの仲間だという疑いを着せられるのだった。ベンは、祖先トーマスが燃やしたというリンカーン大統領暗殺者の日記のページから暗号を解き、トーマスの無実を証明しようとするのだった。

 ■感想■
 ニコラス・ケイジ主演の冒険物『ナショナル・トレジャー』(04年)の続編。
 ニコラス・ケイジ、ジョン・ヴォイト、ハーヴェイ・カイテル、ダイアン・クルーガーが同じ役で続投です。今回、ニコラス・ケイジと対決するのはエド・ハリス!前作がショーン・ビーン!今回がエド・ハリスとやたら出演者が豪華!豪華!超豪華!
 
 でも、前作はTVの映画劇場で観ただけに、かなり面白いと思ったんですけど、今回はその面白さに影響されて劇場に行っちゃいました!
 でも、良く考えたら、この「ナショナル・トレジャー」シリーズってお茶の間で観るのに最適な作品だったんですよね!
 まず、本当に憎たらしい悪党が出てこない!
 無駄に人が死なない!(無駄どころか、めったに死なない)
 観光旅行気分の冒険!
 とにかく、お茶の間で家族みんなで観るのに最高の作品でした!
 だって、軍隊にいたっていう設定のニコラス・ケイジ演じるベンなんですけど、それらしきアクションシーンが無い!どちらかといえば、逃げ回るだけ!実際は、軍隊にいてもあれくらいできれば十分なんでしょうけどね!
 軍隊にいたからって、みんなが「特捜班CI★5」のボーディやスティーブン・セガール演じるケイシー・ライバックみたいなわけじゃないですからね!

 でも、なんにも考えずに観るには最高の1本です!パリ、ロンドンと今作では、アメリカ合衆国を離れて、海外もロケして、より一層、観光気分が味合えます!迫力あるカーチェイスもあってほんとに楽しい!でも、あんなにロンドンの街の物を破壊しまくったカーチェイスをやったのに、すぐアメリカに戻ってきちゃって
 「あれれ、どうやって出国したの??」
 って思っちゃいました。(「まぁ、ディズニーだし、良いか!」ってそれって、言い訳になってない!)
 
 でも、こういう家族みんなで観れる娯楽作品に、豪華な出演者と豪華なロケ、豪華なセットで映画を作れるハリウッドって良いですね!(いや、本当に!)
 これが、香港映画だったら、コメディ以外だったら、絶対に何人も人が死んでるはず!自分の好みとしては、香港映画なんですけどね。
 
 ところで、今作がヒットしたら、第3作も出来るんでしょうね。また、大して悪くない悪党をメジャーな俳優が演じるんでしょうね!今作でも、なぜか、エド・ハリスもみんなを助けたりしてましたもんね。

 あ、そういえば、なぜ、リンカーン暗殺犯の日記に書いてあったとおりに宝があると、ニコラス・ケイジの祖先のトーマスが暗殺犯悪の一味じゃ無いことが証明できるのかが良く分からなかったんですけど。だって、実際に宝物があったからって、ニコラス・ケイジの話が全部正しいってことにはならないような気がするんですけど。
 でも、なんだかんだ言って、続編が出来たら、またまた観に行っちゃいそう!60点
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