『ブレンダン・フレイザー 追撃者』

『ブレンダン・フレイザー　追撃者』
BREAKOUT（２０１３年アメリカ）
　監督　　　　　　　　　　ダミアン・リー
　脚本　　　　　　　　　　ダミアン・リー
　出演　　　　　　　　　　ブレンダン・フレイザー
　　　　　　　　　　　　　ドミニク「・パーセル
　　　　　　　　　　　　　イーサン・サプリー
　　　　　　　　　　　　　ダニエル・カッシュ
　　　　　　　　　　　　　エイミー・ブライス＝フランシス

　■ストーリー■
　自然を愛するジャックは、故郷の森林伐採計画にの抗議中にトラブルを起こし刑務所送りになるのだった。ある日、刑務所内で過ごす彼のもとに妻で弁護士マリアが現れ、ジャックの友人と山に出かけた娘ジェンと息子マイキーが連絡が途絶えたことを知るのだった。
　姉弟たちは、刑務所帰りのトミーと弟のケニーが、殺人する現場を見てしまったのだ。子どもたち危ないコトを知ったジャックは刑務所が危険にさらされていることを知ったジャックは脱獄し、子どもたちの元へと向かうのだった。

　■感想■
　ダミアン・リー脚本、監督のサスペンスアクション映画。
　先般、同じくダミアン・リーが脚本＆監督した『ダークウォーター 奪われた水の真実』（2012年）を観て、けっこう面白かったので、以前からリリースされていた今作を鑑賞しました。
 　ダミアン・リー監督は、あまり良い印象は無かったんですが、残念ながら、やはり『ダークウォーター　奪われた水の真実』だけが面白かっただけで、今作は、相変わらず平凡なB級アクション映画でした。

　刑務所から脱獄するシーンに緊張感無し！
　犯人役のドミニク・パーセルも、そんなに悪くないのか、悪人なのかハッキリせず！
　クライマックスも盛り上がらず！

　ダミアン・リー監督の作品を観る気が一気に下がっちゃい増した…。
　どの作品も、面白くなりそうなストーリーなのに、どうしても面白い作品に出来ないアーニー・バーバラッシュ監督みたいな印象って感じでしょうか？？
　それでも、アーニー・バーバラッシュ監督は、ジャン＝クロード・ヴァン・ダムが主演の２つのアクション映画『ジャン＝クロード・ヴァン・ダム　アサシン・ゲーム』（2011年）『ハード・ソルジャー　炎の奪還』（2012年）は、及第点に達しているので、自分にとってはアーニー・バーバラッシュ監督の方がイメージが良いかも？？アーニー・バーバラッシュ監督の２００７年のホラー映画”THEY　WAIT”は未公開のままなんですよね～。なぜか面白そうな作品はソフト化もされないので、印象は悪いままですけどね。
　未公開といえば、ダミアン・リー監督のスリラー”KING　OF　SORROW”（2007年）も未公開のままですね。

　なんか観たいと思う作品はリリースされなくて残念です！

　今作も、「TVの地上波の映画劇場の枠で放映されていたら観てもいいかな？」くらいには面白いので、アクション映画ファンはどうぞ。　５０点

	ブレンダン・フレイザー 追撃者 [DVD]
	ブレンダン・フレイザー,エイミー・プライス=フランシス,ドミニク・パーセル,イーサン・サプリー
	ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

 

『ブルーサンダー』wowowで日本語吹替え版放送！

　最近は記事の更新もあまりない上に、たまに更新したらＢＳ放送の案内ばかりですが、今回の記事もwowowの紹介です！

　明日４月２６日（土）２０：００より、「WOWOWプライム」で、１９８３年の傑作ヘリコプターアクション映画『ブルーサンダー』の日本語吹替え版が放送されます！

　アルティメット版のDVDや、Blu-Rayには、キャストを一新して新緑した日本語吹替え音声も収録されていますが、豪華なキャストのTV放映版の追録というコトになるんでしょうか？？

　wowowのホームページによると、今回の日本語吹替え音声は
　
　ロイ・シャイダー（羽佐間道夫）
　マルカム・マクダウェル（堀勝之祐）
　ウォーレン・オーツ（坂口芳貞）

　だそうです！！

　TV朝日の「日曜洋画劇場」の追録版ということになりそうです！！
 　


　ところで、映画がTVで観たければ、BSやCSを観ろ！ってことなんでしょうけど、映画ファンを増やすためにも、地上波でも、映画を日本語吹替えで１週間に２０番組くらい放映して欲しいです…。

 

イマジカBS、イタリア映画特集

　BSの「イマジカBS」で、4月5月と、総力特集ということで「黄金期のイタリア映画」の企画で、数多くのイタリア映画を放送します。

　BSが入る環境で、イマジカBS未加入の映画ファンは、加入を検討してみても良いかも？？

　何と言っても目玉の作品は、5月に放送予定の『荒野の復讐』です！
　未DVD化、未Blu-Ray化のマカロニウエスタン！放送予定は５月９日、２６日です！

　その他にもダリオ・アルジェント監督の作品や西部劇が４月に放送されます。
　ランニングタイムのデータはイマジカBSさんのサイトより引用していますので、実際の長さと違う可能性もあるので要注意ですが…。
　このランニングタイムが本当だとすると、発売中のソフトや、今までTVで放映された版よりも、けっこう長いバージョンの作品もあるようですね（と言っても、１～５分くらいですが）どうなんでしょう？？
　
　【４月の作品】
　
　『歓びの毒牙』（１０２分）4月１４日、３０日
　　ランニングタイム９８分版がメジャーですが、海外VHS版の１０８分版も存在するようなので、これは明らかに長いバージョンかも？？
　
　『わたしが目撃者』（１１７分）４月１１日、１５日
　１１５分版と差があるのか、表示の違いだけか微妙な違いです。
　
　『サスペリアPART２』（１３２分）４月１１日、１７日、２１日
　ランニングタイムが１３２分だとすると、日本で観られるソフト化された完全版よりも５～６分長いバージョンということになりますが、本当でしょうか？？

　『サスペリア』（１０４分）４月１８日、２２日
　９８～９９分がメジャーなので、この１０４分版は存在しないような気もするのですが…。
　『シャドー』（１０７分）４月１８日、２７日
　１１０分版や９１分版、１０１分版と多数のバージョンがあるので、けっこう楽しみです。

　『フェノミナ』（１２１分）４月１８日、２１日
　インテグラル版は１１６分なので、多分、１１６分版なんでしょうか？？

　『血斗のジャンゴ』（９９分）４月２０日、２３日、２９日

　『星空の用心棒』（１２８分）４月２１日、２９日
　以前、NHKBSプレミアムで放送されたバージョンと同じでしょうか？？

　『南から来た用心棒』（１２２分）４月１２日、１７日、２２日
　同じく、以前NHKBSプレミアムで放送されたバージョンと同じでしょうか？？

　【５月の作品】

　『黄金の七人』（９６分）５月１１日、１６日、２１日
　『続・黄金の七人』（１０７分）５月１３日、１６日、１８日（このランニングタイムが本当なら、観たコトないはず！）

　『ガンマン大連合』（１２５分）５月１日、９日、１８日
　ソフト発売中の１２０分版なんでしょうか？？

　『裏切りの荒野』（１０６分）５月９日、１１日、１５日

 

　追記：全作品のチェックをしたわけではないですが、ランニングタイムのチェックだけですが、残念なことにイマジカBSのホームページの時間の表示が違うだけのようですね。
　でも、時間だけのチェックなので、数秒単位で別テイクのシーンとかもあるかもしれないので、マニアックな映画ファンはエアチェックして見比べてみた方が良いかもしれないですね…。

『ダークウォーター 奪われた水の真実』カナディアンB級アクション

『ダークウォーター　奪われた水の真実』
A　DARK　TRUTH（２０１２年カナダ）
　監督　　　　　　　　　　ダミアン・リー
　脚本　　　　　　　　　　ダミアン・リー
　出演　　　　　　　　　　アンディ・ガルシア
　　　　　　　　　　　　　　フォレスト・ウィティッカー
　　　　　　　　　　　　　　デボラ・カーラ・アンファー
　　　　　　　　　　　　　　キム・コーツ
　　　　　　　　　　　　　　ララ・ダーンズ
　　　　　　　　　　　　　　エヴァ・ロンゴリア
　　　　　　　　　　　　　　スティーヴン・バウアー

　■ストーリー■
　南米エクアドルで軍隊が出動し町の人間を虐殺し始めた。この事件には、水を取り扱うアメリカの大企業クリアベックが関わっていた。クリアベックは南アフリカでの大きな取引が控えており、エクアドルで起きた不祥事を隠さなければいけなかったのだ。この虐殺から生き残った地元の青年は、クリアベックの女性役員モーガンの前で拳銃自殺を図るのだった。ショックを受けたモーガンは社長である兄ブルースに問い詰めるものの何も答えは得られなかった。
　モーガンは、元CIAのラジオのディスクジョッキー、ジャック・ベゴジアンにエクアドルの調査を依頼するのだった。エクアドルでは、かつてジャックがCIA時代の任務で、刑務所に送った活動家フランシスコ・フランシスが、濡れ衣を着せられテロリストとして追われていた。依頼を引き受けたジャックは、単身エクアドルへと向かい、フランシスコと接触を持とうとするのだが…。

　■感想■
　アンディ・ガルシア主演のアクションスリラー映画。
　共演は、フォレスト・ウィティッカー、デボラ・カーラ・アンガー、キム・コーツとかなり豪華なキャスティングの作品です。
　
 監督、脚本は多くのB級アクション映画を監督したり、製作に関わっているダミアン・リー。
　
　「普通に楽しく観るコトができました！」

　何の期待もしていなかったのが良かったのか、すごく面白かったです。
　ダミアン・リー監督がこんなに普通に面白い作品を撮れるなんて思ってみませんでした！
　

　アンディ・ガルシアは、大企業が起こした事件の調査をする元CIAのラジオのディスクジョッキーを演じています。
　拳銃を構えた感じとかかなりカッコ良かったです！エクアドルの軍人たちを有無を言わさず早撃ちで殺すシーンとかも良かったです！
　その後も林の中での銃撃戦やら、街中での銃撃戦等、見せ場、見せ場の連続ですが、カナダ映画っぽく、ハリウッド映画的なハデさは無いです！

　クリアベックが雇った殺し屋が、依頼主が自分を陥れようとしているのを知り、さっさと裏切ってしまうのには、ビックリ！普通は、主人公と対決でもしそうなのに、その後はさっそく逃げてしまうあたり、アクション映画っぽくないところが逆に印象的でした。

　ストーリー的には、ごく普通のアクション映画ですが、アンディ・ガルシアや、大企業に雇われた殺し屋のキャラクターが魅力的でした！ストーリーも、大企業１社が悪い敵側っていうところが、こういうエンターテイメントのアクション映画としては、少しリアルな感じで、そこも今作の魅力かも？？
　フォレスト・ウィッティカーや、デボラ・カーラ・アンガーが最後まで生き残るのも、こういう作品では新鮮な印象を受けました！！

　アクション映画ファンだったら、観てみても良いかも？？　　７０点

	ダークウォーター 奪われた水の真実 [DVD]
	アンディ・ガルシア,フォレスト・ウィテカー
	ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

『ミッシング・ポイント』映画の見た夢

『ミッシング・ポイント』
THE　RELUCTANT　FUNDAMENTALIST（２０１２年アメリカ、イギリス、カタール）
　監督　　　　　　　　　　ミーラー・ナーイル
　脚本　　　　　　　　　　ウィリアム・ウィーラー
　映画原案　　　　　　　モーシン・ハミッド
　　　　　　　　　　　　　　アミ・ボガニ
　原作　　　　　　　　　　モーシン・ハミッド
　出演　　　　　　　　　　リズ・アーメッド
　　　　　　　　　　　　　　ケイト・ハドソン
　　　　　　　　　　　　　　リーヴ・シュレイバー
　　　　　　　　　　　　　　キーファー・サザーランド
　　　　　　　　　　　　　　オム・ブリ

　■ストーリー■
　パキスタンでラホール大学の教授アンセ・レニアが誘拐され身代金７０万ユーロが要求される事件が発生する。CIAのエージェント、ボビー・リンカーンは、捜査を始め、同じく教授でテロリストと関係がありそうなチェンゲスに接近するのだった。
　チェンゲスは、ボビーにかつて働いていたニューヨークでの生活を語りはじめるのだった。

　■感想■
　モーシン・ハミッド「コウモリの見た夢」の映画化作品。
　原作は、文学的な作品らしいです。

　エンターテイメント作品らしく脚色されて、サスペンス映画になっています。
　でも、ドラマ部分と、サスペンス部分がまるっきり違う雰囲気の作品になっていて不思議な作品になっています。
　パキスタン人のチェンゲスのニューヨークでの日常が延々と延々と描かれていて、サスペンス部分はどこ行っちゃったも？？って感じに思わせる作品です！。結局、事件は、主人公の活動で何も解決していないし、サスペンス映画的、スリラー映画的には、消化不良チックな作品になっています。

　どうせ、サスペンス映画にするなら、ランニングタイム１３０分もあるんで、もう少し刈り込んで、3０分くらい短くして、アクションシーンとかを入れて、まるっきり違う印象の作品にして欲しかったです。
　
　青春物度　　　　　　　★★
　サスペンス度　　　　　★
　アクション度　
　エンターテイメント度　★
　ドラマ度　　　　　　　　★★★

　みたいな作品です！つまらなくないですけど、面白くもない！誰を観客としてターゲットにしているんでしょう？？良く分からない作品でした！　２０点

	ミッシング・ポイント [DVD]
	リズ・アーメッド,リーヴ・シュレイバー,キーファー・サザーランド,ケイト・ハドソン
	TCエンタテインメント